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ウルフ・ホール 三部作
「トマス・クロムウェル?」人はいう。「あれはたいした男だ」 1520年代のイギリス、ロンドン。 息子が生まれないと悩むヘンリー八世は、王妃との離婚を願う。しかし、教皇の反対により、一向に離婚協議は進まない。 トマス・クロムウェルは、卑しい生まれから自らの才覚だけで生きてきた男。数カ国語を流暢に話し、記憶力に優れ、駆け引きに長けた戦略家だった。仕える枢機卿の権勢が衰えていくなか、クロムウェルはヘンリー八世に目をかけられるようになるが―― 希代の政治家クロムウェルを斬新な視点で描き、世界を熱狂させた傑作、ついに登場。 著者紹介1952年にイギリスのグロソップで生まれる。ロンドン大学とシェフィールド大学で法律を学んだのち、ソーシャルワーカーとして働きはじめる。ボツワナやサウジアラビアでの滞在を経て1986年に帰国し、歴史小説から随筆まで幅広い分野の作品を発表。2006年にはその功績により大英帝国勲章を授与された。2009年に発表された12番目の著作にあたる本書は、全世界から高い評価を受け、ブッカー賞および全米批評家協会賞、歴史小説を対象とするウォルター・スコット賞を受賞したほか、コスタ賞およびオレンジ賞の最終候補となった。 -
永劫
地球上空に忽然と謎の小惑星が出現した。直径100キロ、長さ300キロにもおよぶこの物体は〈ストーン〉と名づけられ、アメリカを中心とする調査隊が派遣された。調査隊の報告は驚くべきものだった。―〈ストーン〉は巨大な宇宙船であり、しかも内部に保存されていた資料から見て、“未来の地球人”の手になることが明らかになったのだ!しかもその資料には、これから起こる熱核戦争の結果までもが詳細にしるされているという。だが、〈ストーン〉が秘める謎は、それだけにとどまらなかった…。『ブラッド・ミュージック』で話題の著者が壮大なアイデアで描く力作SF巨篇。 -
暗い暗い森の中で
それは、パーティーの夜に起きた事件だった。だが、事故にあったらしいわたしの記憶はそこだけが消えている。何が起きて、誰が死んだのか? そもそものきっかけは、学生時代の友人だが、その後は疎遠になっていたクレアの独身さよならパーティーへの招待だった。かつて彼女との間には色々なことがあったのに、わたしは誘い込まれるように招待に応じてしまう。人里離れた森の奥の別荘に集まったのは6人のメンバー。携帯電話の電波すら届かない孤立した別荘で、ぎくしゃくした奇妙な雰囲気のパーティーは始まった……悪夢のような週末を描く、気鋭のサスペンス! -
天空の劫火
天文学者アーサー・ゴードンは、友人からの電話に息をのんだ。木星の衛星エウローパが、なんの前兆もなく突如消滅したというのだ。世界各国の調査にもかかわらず、原因不明のまま、次なる異常現象が地球を見舞った。アメリカのデスバレーに忽然と火山ができて、そこから異星人の手になるとおぼしき物体が発見されたばかりか、瀕死のエイリアンまでもが見つかったのだ。だが、この二つの事件を結びつけ、地球と人類に襲いかかる未曾有の危機を予見しえた者は、ひとりとしていなかった…。80年代を代表する俊英が雄渾の筆致で描く超話題作の開幕。 -
ノア・P・シングルトンの告白
わたしの名前はノア・P・シングルトン。35歳で、ペンシルヴェニア女子刑務所在住、識別番号10271978――かつてハイスクール時代は優等生だった彼女が、死刑囚としてもう10年も獄内で暮してきた。それもまもなく終止符がうたれる。処刑日が半年後に迫ったのだ。が、そんな時、恩赦の申請を検討中だという女性弁護士が訪ねてきた。その弁護士はノアが殺した女の母親。いったいどんな思惑が隠れている……? -
蛇の魔術師
マイケル少年は、妖精の王国でわけもわからずに魔法使いになる訓練を受けさせられた後、やっとのことで現実の世界へ戻ってきた。ほんの数カ月に思えた異世界滞在、現実の世界ではすでに5年の歳月が流れていた。いったいなんのための魔法修業だったのか?マイケルは不審に思いながらも、再び日常生活に溶け込もうとしていた。ところが一息つくまもなく、とんでもない事件が起こり始めた。異世界から現実の世界へと妖精たちが大挙して移動しはじめたのだ!80年代SFの旗手ベアが描いたモダン・ファンタジイの傑作『無限コンチェルト』の続篇。 -
無限コンチェルト
ある高名な映画音楽作曲家の指示にしたがって、深夜の1時にマイケル少年は40年も人が住みついていない屋敷へ侵入した。ところが、彼を待ち受けていたのは不気味な人影。マイケルは死にもの狂いで屋敷を飛び出し、路地の石壁にあった門を通りぬけた。だが実は、その門こそ、妖精と人間、そしてその混血がバランスをとって暮らす異世界への入口だった!戸惑うマイケルの前に現われた3人の老婆は、彼に魔法の訓練らしきものを強要するが…。『ブラッド・ミュージック』や『永劫』で著名な80年代SFの旗頭ベアが描くモダン・ファンタジィ。