まめ狸さんのレビュー一覧

いよいよ語られる過去…

転生前の家族とのエピソードが泣ける…
おじさんには、年老いた母親の話は涙が止まらなくなるからダメなんだぜ。


一方そして対照的に温かくほんわかした転生後の世界。温かく賑やかな家族が仕事帰りのリョウマ君を迎えてくれる。ある意味ファンタジーだ。
それになんてホワイトな職場環境なんだ。激務でも周りの人の温かさと益々便利になるスライムが支えてくれる…


ほんと、日々のお仕事に疲れて帰宅したサラリーマンは、この漫画を読んで癒されるべきだ。

スライムが居る生活に憧れる…

この作者は日常の家事に疲れ果てた時にこの物語を書いたのだろうか？と思ってしまった。


転生した元サラリーマンの異世界での初めての依頼は、なんとゴミ屋敷のお掃除。このお掃除のシーン、羨ましいと思ってしまった。
この２巻を読んでからは、ちょっと家事をさぼってキッチンの流し台が洗い物で埋まってしまった時など、「助けて、スカベンジャースライム！　クリーナースライム！」と叫びそうになってしまう。もしスライムが排水溝のゴミ受けに溜まってしまったヌメヌメを掃除してくれたら、この物語の猫耳な依頼主ミーヤのように「本当にありがとうにゃ」と涙するだろう。


生活の中にスライムが欲しい…


そして、相変わらず...続きを読む温かい空気で満ちている絵の漫画です。

心が疲れてる人におススメしたい

不幸で孤独な独身中年男性が異世界へ転生、転生先の神々に祝福とチート能力を授かり、最弱のスライムをテイムして育てていく…と書くとよくある異世界転生スローライフものの凡庸なテンプレ作品に見えてしまうが、この漫画の特徴は、ひたすらに「やさしい世界」なのだ。


転生先で主人公が出会う人物は、とにかく皆んな優しい良い人ばかり。作画担当の蘭々さんが描くキャラクターの絵が良い。ほのぼののと温かい線で丸みを感じる絵で、何かセラピー効果があるんじゃないかと思う程。


転生前の過酷な現実と転生後の平和で静かだが孤独な生活から主人公が徐々に人々と温かく交わる生活へと移り変わっていく物語展開、孤独な生活が長かった...続きを読むせいで最初は上手く言葉が出ないという細かな描写などなど、日々の生活に疲れている人が読むと感情移入して強く共感し、読後はなんとなく癒されていることを感じるんじゃないだろうか。

「殿下の肉球」

原作小説未読。
アニメ版を観てから漫画版を読んだ。


アニメ版での3話と4話1/3くらいの範囲の内容。ただモニカが会計に就任する直前の部分は、アニメでは削られたと思われる箇所がいくつか。特に「殿下の肉球」は削ったのがもったいないエピソード。


アシュリー様のブローチ誤作動事件のエピソードでも、アニメでは何箇所か台詞が削除、短縮化されている。アニメでは9話時点でまだ出て来ていない七賢人の一人の名前も


巻末に番外編4コマ漫画と
オマケ漫画「スタイリッシュ室内清掃」あり

漫画版とアニメ版での違い

原作小説は未読。
先にアニメ版を観てから漫画版を読んだ。


1巻は、アニメ版で言うと1話と2話の内容。ほぼ違いは無かったと思う。大きな違いは、序盤の龍退治のシーンで登場するある人物が、漫画版では誰なのかはっきり描かれているが、アニメ版では後半の話数まで隠していたという演出上の違いくらい。
アニメ版のファンの人は、そういう細かな違いを感じて楽しめるかも。
キャラクターのデザインは、アニメよりも漫画の方がカワイイ寄りかな。でも、アニメ版程の極端なデフォルメなミニキャラ化演出は無い。

怒涛の「女の戦い」の連戦

続々と現れる個性的な新キャラたち。


デボラ・ダルキアンと口なき貴婦人たちの茶会
セシリア王太子妃
エルンスト国王
四大貴族、アビゲイル・オブライエン
メイフラワー社の記者、アメリア・ポップスとオルダス・クレイトン
記者に憧れる子爵令嬢ミレーヌ
すみれの会、キンバリー・スミス…


敵なのか、味方なのか。
深まる謎。
そして、徐々に明らかにされていく死神閣下の可愛げ…


誠実のグレイルのコニーと、
伝説の悪役令（霊？）嬢・スカーレットのバディは、次々と起こる女の戦いを勝ち抜けるのか？
怒涛の展開の4巻だった。

士郎正宗世界の楽観性

数十年前に紙の本で読んでいたが久々に再読。
士郎正宗名物の欄外にビッチリと書き込まれた脚注文は、さすがにスマホでは読むのは大変。自分はタブレットで読んだが、所々は拡大して読んだ。
漢字横のルビは、拡大してもカスれて読み辛い箇所が多数。


再読して、記憶よりもしっかり一巻でキレイに完結してた漫画だった、という印象。


ノストラダムスの大予言が外れる以前、オーム真理教が大規模テロ事件を起こす直前の日本で発表された、神話✕SF✕オカルトの壮大な物語をジェットコースターのようなスピードで描く漫画だが、
記憶以上に明るくコミカルな読後感だった。


押井守監督や神山健治監督によりアニメ化された攻殻機...続きを読む動隊の印象で上書きされていたが、士郎正宗作品は基本的にこういう楽観的な世界観の作品だったのかもと思い出させてくれた。

超能力者の居ない『AKIRA』

大友克洋『AKIRA』の4巻以降を彷彿とさせる、水没した元首都・東京。武装集団が割拠し銃社会化してほぼ無政府状態な巨大な廃墟を舞台に描かれる５組の男女のオムニバス・ストーリー。
なかでも、表紙も飾っている元・女傭兵の小夜子さんの話が大好き。


ちなみに、この『境界戦線』と同じ舞台で描かれた中編漫画『SEVEN EDGE』（全５巻）も大好き

続きもネットで公開されてます

三国志において単なる傀儡として描かれる事が多い献帝と曹操に骨肉の争いを演じさせる創作や悪役気味に描かれる劉備などオリジナリティのある本作は、残念ながら連載打ち切りとなり、曹操と袁紹が雌雄を決した官渡の戦いまでで最終巻となっています。


なお、単行本未収録の9、10話では曹操の烏桓討伐と異形の軍師・郭嘉の死、赤壁の戦いが描かれていますが、これは『曹操孟徳正伝』4巻（単行本未収録分）としてマンガ図書館Zで無料公開されたりKindleで販売されています。

それでも栗田ターンは回る

太平洋戦争にて旧日本海軍が誇る連合艦隊が敗れ事実上壊滅したレイテ海戦。もしそこに大和型より超デカくて超対空カテぇ超ツエぇ浮沈戦艦がいたら？で始まる仮想戦記。


もし旅順軍港に広島・呉より巨大な建造ドッグを造り、大和型３番艦改め"悲劇の空母"信濃や未完に終わった大和型４番艦の代わりに大和型を超えるモンスター戦艦を作ったら？
…それでも作戦目的であったレイテ湾突入を行わず史実通り「謎の反転」をして戦場を離脱してしまう栗田艦隊の「歴史復元力」が味わい深い。


ま、ともかく、ドイツ降伏後も日本海軍が健在だった別世界線だから起こる対戦カード等、あまり深く考えずに大い...続きを読むに楽しむのが良いのかも

ドレッドヘアのオッサンは…

「宵闇の魔手」と呼ばれるドレッドヘアのオッサン、見た目はヤバい敵っぽいけど実力的には、はたして本当に強いのか？！これに相対する魔法師団長ルーシーの強キャラ感がカッコいい回。

どうする猫娘

ツリ目で猫みたいな印象の謎の少女ミュイ。色々と事情を抱え込んでいるようだけど…果たして敵になるのか味方になるのか。はたまたまたまた弟子になっちゃうのか


後半の見開きページがカッコいい