山口透析鉄さんのレビュー一覧

不思議な旅

どうやら壁で外界から隔離されているらしい子どもたちのいる世界と、文明崩壊後の日本を徒歩で移動している人たちと。壁の外にはヒルコと呼ばれる怪物が人を捕獲しているようです。(自給自足している人たちとかもいる)
壁の外があるのだろうと気にしている子どもたちも出てきますが、壁の外で旅をしているお2人がメインで、ボディガード役の彼とそっくりな男の子が「天国」にいるとだけ聞いているようです。
まだ舞台の説明をしている段階で、謎だらけです。

うら若き未亡人の義姉と…

家庭の事情で義弟とも同居していて、夫を早くに亡くした未亡人のヒロイン、弟ができたみたい、とは言っていたようです。
ただヒロインの友人・金髪ギャルっぽい唯さん(所謂パイスラ等もお似合い)曰く、色々あった模様です……。

これもまたイジメものですか

正直、高校生にもなってイジメでは阿呆に過ぎますが、会社人(社会人にあらず)でもそういうくだらない人間っていくらでもいますので。
これ入れ替わってどんどん……

闇を抱えた主人公の少女

試し読みの範囲ではあまり分からない部分が多いんですが、どうやら母親に相当、問題があるらしいというのは良くわかります。
いわゆる典型的な毒親で、避妊具を娘に買いに行かせているくらいですから、男関係がだらしないのでしょうか。
主人公に告白してきた男の子との関係も気になります。

発想の勝利でしょうね

感情、体から生えている植物(キノコやコケなどの人もいる)でダダ漏れになるような独特の作品世界で、連作方式(同じ学校内で登場人物も被っている)がピッタリです。
やっぱり恋しちゃうと再び花が咲くみたいで^ ^;
高津カリノさんの作品に、こういう体質の女の子(鎌倉さん)が出てきていたのも思い出しました。
カラーの使い方も非常に効果的で、電子書籍で読むのにも向いている作品でしょう。
描き下ろし部分も素晴らしかったですよ、お幸せに^ ^

登場人物も増えて

ちょっと違う自称ヒーローが幾人か出てきて、蜂須賀さんは相変わらず物騒です。ポップステップさんの過去編も良い話で、あぁ苦労人(クロウマン)が好きなのね、と納得した次第です。
作者陣の幕間のコメント等も心地よく、良作です。

テンポも良く

オリジナル、正直お名前くらいしか知らないので、この作品独自で楽しんでいます。
パッとしない大学生の主人公に腕っぷし任せのおじさん、ポップステップ娘とかが軸に、勝手にヒーローものの話が進みますが、どうも怪しい動きをしている娘さんもいて……

パリに着いて

列車を降りてからも色々と事件が。スリに形見を取られてしまい、和装のまま追いかけっこして、留置場に入れられたり。各地の人が交錯します。形見を買い取っていた米国人青年がいますが……

オリエント急行で

雪で列車が止まったり、1人死んだ、というあたり、まさに本家？と一緒ですが、どうやら幸い、殺人事件ではありませんでした。
16歳の幼妻が健気です。どんな話になるのでしょうか？

精巧なロボットもの

29世紀の東京は砂漠化しているのでしょうか。精巧な人形師の兄弟が出てくる連作で、この作品が最初期のようです。やはり人の代わりになるようなロボットの話って普遍性があります。巻末の短編も良かったですよ。

良質な連作

主人公、どうやら一高生のようですから、エリートではあるのでしょう。武術の心得もあるようです。
悩み事を相談されて解決する体裁で、お子様ランチ等も出てきます。芸者さんの彼女、その後どうなるんでしょうか？

割と好き勝手です

乙葉さん、とんだ災難っぽいですが、この際、いっそのこと、いじめ加害者を征伐してもらった方が良さそうです。設定等、割とちゃんとしているんですが、基本ギャグマンガになっていました。

秀逸な歴史もの

作品の評判は聞いていて、今回は1巻最後まで、読めました。
この時期だと、確かに数学や自然科学の知識、イスラム圏の方が高水準でしょう。
モンゴルではチンギス・カン、当然英雄でしょうが、歴史上の英雄って裏を返せば大量虐殺者ですので、街ごと襲われて職人さんだけ捕虜になってあとは殺されたりもしています。
主人公は十二分に聡明で、学ぶべきことは学んできていますが、過酷な運命にはなかなか逆らえませんので……この先は作者のお手並みに期待したいです。
戦死者等、かなり出るので、こういう可愛らしい絵柄でないと重すぎるのかも、とも思う題材です。

ちょっと内容が把握しづらく

主人公とその妹、名前がダンテとベアトリーチェですので「神曲」に関連したネーミングのはずで、実際、天国と地獄は出てきますが、正直言って詳細がつかみにくいです。
作画等々は良いんですが、この作品世界における天国と地獄ってなんなのでしょうか。
色々と気にはなる作品で、読み進めればそんな疑問も解消するかも知れませんが……

店長とかも可愛いです

芳文社の4コマっぽいです。特に事件らしい事件もなく、店長が桜ノ宮さんに膝枕してもらったら通報されかけたりとか、ありましたが。
主人公の桜ノ宮さん、そんなにドSっぽくもないのにね。ゆるい雰囲気を楽しめる作品ですので、TVアニメ化されている、というのも分かるようでした。

それぞれの事情……

母のお見舞い、まだ幸い、人工透析まではしないで良い(慢性腎炎くらい？)程度でしたが、メッセージでしちゃった、と書かれてあるのを見て、感情が爆発してしまうのは致し方ないでしょう。でもあれはキスしてきただけですしね。
こういう時、仲直りのSEXも出来れば良いのですが。
武君、の元彼女の方も教師で離婚時にも色々あったようで、こういうのもいちいち刺さります。元夫がダメダメだったようですが……

今度は若い真山君視点も

23歳の真山君、人妻が気に入っているようで、確かにお互い、惹かれそうな境遇でもあります。彼の内面描写の細密で、ニッポンの会社ムラに染まりきっている人間は、彼みたいな思考はしないでしょう。(できたらしんどいだけですから)
ままならない、しょうもない現実、と重なる部分が多い作品です。

諸々のすれ違いとか

やはり言いたいことも言えないのは夫婦としても辛いでしょう。私の経験でもそうでした。
夫の父親も、例によってしょうもない日本のおっさんだったようで、そうはなるまいと思っても、現実はかなりしょうもないんで、元カノにキスされたりもするのでしょう。
リアルですが、ちょっと苦しい作品です。

非常に見につまされる

結婚8年目でセックスレス5年目の夫婦。再就職も派遣社員がせいぜい。彼女の内面描写が見に沁みますが、一方で、こういうリアルを読者に突きつけるだけでもなぁ、というところも感じます。簡単ではないです。今どきっぽい若造も出てきますし。
子持ちが偉いって某政治屋も思ってまた暴言を吐いていそうです。

和装美女・和乃さんが良いです

確かに本来、伝統的な服装なので、日本人の日常生活で和服は普通に着ていたはずのものがいつの間にか高級品になってしまっています。
和乃さんの扉絵、色んなコーディネートがお似合いです。基本、傍目にはちょっときつそうに見えるもののご本人は割と天然で、といった王道展開の作品でした。
広告代理店的なお仕事でしょう。かなり良いです。

他にも秘密を知る人間が……

紬さんのお相手、主人公の尊敬している課長で、紬さん曰く、お互いの弱いところのキズを舐め合って……といった関係のようです。勤務時間中に会議室でも一戦を交えたりしているくらいですから、ちょっと……
紬さんと丹羽君がしたら、これ快感が倍増しそうです。今のところ、そういう場面まではありませんですが。
丹羽君の彼女・日南さん、そして紬さんの不倫相手も腕についているハート側のあざに気づいていて、なおかつ課長はその秘密を知っているようです。

愛情の差が

身体だけというより、やっぱり心身ともに愛し合っている相手とするときの快感の同期はかなり激しいようです。
主人公も紆余曲折を経て勤務先の後輩・日南さんと結ばれますが、紬さん、その時の度合いでなるほど、となっていました。
ところで彼女のお相手って本編に出てくるんでしょうかね？やはり彼女もオフィスラブ炸裂中なのか。

この同期処理はエッチです

印刷会社勤務の主人公と合わない紬さん、職場の飲み会で一緒になり、酔った勢いで縁結びのパワースポットと言われているホテルに入ってしまい、風呂場で転んで腕にハート型のあざができてしまいます。(これはお相手も一緒)
どうやら噂話は嘘ではなく、性的快感を共有・同期してしまうようです。
なので主人公が風俗店に行ったり、紬さんがホテルで男性と密会したりしていると、お互いに大変なことに。
主人公、勤務先の後輩(黒髪ロングの綺麗な娘さん)にも好かれているので、色々と大変そうです。

登場人物が増えて

カメラをずっと持っていて、のぞみさんを被写体にして色んな衣装を着せたり、あるいは他のクラスの男女が絡んでくるエピソード等々も。短期集中連載くらいの予定だったようですが、好評だったらしく、全8巻になっています。そんなに卑猥でもないでしょうか、こちらはお好みで。

覗き見シュミに近い

ただこちらは少年誌の連載だからか、性行為とかではなく、窓越しに見せっこしたり、結果的にロッカーに隠れたり。眼鏡の巨乳娘が割と好きでした。

青春もので佳品です

この巻になると大学生の山崎先輩という女たらしが出てきて、レイプドラッグ類まで使って閃さんを辱めようとするクズっぷりを遺憾なく発揮しています。が、主人公周りの2人の女性陣が強力で、見事な連携プレイでぶちのめして大学から追放させすので、頼もしかったです。
謎のカメラ、ファインダー右下の数値がマイナスになると激怒されていて、相手に思いっきりぶん殴られます^ ^;;
自業自得のスケコマシヤロウでしかないんで当然の報いでしたが。
巻末のカラーイラスト良いです。画力もある方ですので。
釦・閃さんとの三角関係も色々出てきていたりで、カメラを売った店のアルバイト店員(店主の孫娘で時折アルバイトしている店員さ...続きを読むん)をも巻き込み、次巻以降の展開もかなり楽しみですね。

配信／背信

夜サンデー連載作品なので、こちらの方はだいぶエエロです。大家代行となった主人公、彼女もいますが、家賃を滞納している怪しげな娘の裏の顔を知ります。
自慰行為その他を生配信するムッツリ娘で、言葉巧みに主人公も誘惑します。
父親も入院したので、意を決して動画配信に協力するようですが、彼女とかにバレないのか、ヒヤヒヤします。
作画はかなり丁寧で良いですよ。

なるほどサトリです

お地蔵様にお願いする主人公、悪くはないです。
ちょっと高校1年生の初夏くらいに転校するのってあまりないでしょう。眼鏡やマスクでガードしているサトリさん、名前の良通り、恋して触れた相手にもサトリの能力を与えてしまうようです。
主人公が好きな娘は他の男の子に告白して振られていますので、最終的にはあの彼女とくっつくのでしょう。全4巻ですし、あとはサンデーうぇぶりでも読めます。
少年誌の連載作品の方が良いような。

口から砂糖ダバーです

このお2人の関係、非常に良いし、尊いです。
夏谷さん、仕事では非常にキッチリしていて優秀で、ドジな桜野君は彼女に怒られてばかり。でも実際は勤務先には秘密裡に交際していて既に同棲しています。
個々のエピソード、花見や社員旅行、お見合いなどでお2人の仲がバレそうになりますが、機転を効かしてピンチをかわすのが巧みで、作者の上手さによるものなのでしょう。
彼の方が大阪に転勤になり、それを妬む社員もいましたが、夏谷さん、彼の不正経理は把握していて辞職に追い込んでいましたし、今はこっちで待っているんで、結婚しよう、と約束していました^ ^❤️

ニャン吉に遊ばれている松方さん

猫は基本、自分の方が偉いと思っていますので、大きな猫(人はそんな仲間と見なすことが多い)と遊んでやっている、といった感覚で、障子を破ったり、座布団等を引っ掻いて爪研ぎをしたり、なのでしょう。
最後の方に出てくる、引退した他の組長も、すっかり犬バカ？になっていて、ポメラニアンの言いなりになっているのもよく分かります。
いつもニャン吉にご飯を横取りされているとらえもん(茶虎)とか、ニャン吉にフリードリヒと名付けている花屋の店員さんとかも良いです。
ちゅ〜るは海外でも大人気らしいです^ ^;

多感な時期に……

16歳の夏にひと足先に帰省した杏さん、地元で大吾君と結ばれますが、このお2人、最終的にはどうなるのでしょうか。
月島兄妹も色々あって、どうやら実父が別人なのは妹の椎香さんだったようで……このお2人の悩みも深いものがあります。失明した曽祖母(他から帰省していた)がキーパーソンでもあり。
藤君、やはり本当は12歳で出会った頃から杏さん、好きだったようで……やはりこの作品は続き、読みたいです。

再び上京へ

連絡がなかった実父、借金も返済し終えたらしく、実家に。杏さんやその祖母としても色々、思うところはあったようです。
この辺の内面描写の綿密さがやはり良いです。
やり直しのチャンスが欲しい父の許で高校生活を送ることに。地元のぼんぼん・藤君も上京。彼の話も動いています。
遠距離恋愛になると、やはり高校生では交通費が負担でしょう。今回は彼の方が上京してきてくれていました。
ただ、ちょっとだけ三角関係の兆しが……映画化されたというのも納得の作品です。

杏さんの成長譚

12歳時と14歳時のエピソード、それぞれが身に沁みました。
故郷を出たかったというか母親、結婚生活では夫が事業に失敗し、結局、娘と実家に戻ることに。その母にも心身ともに忍び寄るものがあり、悲しい結末が。
中学生となり、近所で友人となった男の子との交友もだいぶ進展していて……母の死と共に止まっていた生理が復活するのも象徴的でした。
この作品はちゃんと本を買って読みたいです。

バレエものは多々あるので……

彩さんの猪突猛進な性格等は良いですが、クラシックバレエって厳しい訓練を経ても活躍できる人は本当にひとつまみなので、どうもその辺を考えるとあまり感情移入しにくいです。
踊りって、人間の根源的な表現でしょうけれども。

王道の少女マンガですが

千夏さんがちょっとだけ猪突猛進、です。
私語厳禁で水飲むな、の部活はさすがに古すぎるような……これは確かに王子様より幼馴染君の方が良さそうです。
神田さんも分かりやすいですし。作者のコラム、良いですね。

貧乏神／福の神

いわゆる社畜生活をしている主人公にナズナという貧乏神がついてしまい……でも一応、願ことは叶えてくれます。勤務先の同僚にもムッツリなナンテンとかがついていて、頭に大きなお胸を乗せたり。
願い事の代償に何かが壊れるんですが、ただ、対象は何になるかはわからないという。
頑張れば福の神に出世？できるようです。

これも猫もの

白玉君、可愛い白猫です。私も猫の肉球をプニプニするのは好きです。ちょっと不思議なファンタジーで、良いです。PCでノートをとるのは達者です。

実際に購入したのはこちらです

本編は読書メーターでも触れた通りですが、桜花さんが渡仏したりで、ちょっとファミリアにも変化が訪れていますが、実際はその後……この辺は読んでみて欲しいです。
零さん、どちらかというと、用心棒、ボディガード要員だったような。
この特装版で特集されている紅葉さんも相変わらず積極的に動いて、やはり早い時期から一途な思いを主人公に吐露しているので一番人気なのでしょう。
巻末の小冊子はマガジン連載陣などの機構イラストや、鳳凰寺紅葉さんに扮した篠崎こころさんのコスプレ写真でした。

もうなんか可愛い^ ^

サンデーうぇぶりでもずっと読んでいて、何というか、新婚イチャコラ夫婦みたいになっています。店員さんのニヤさんにも、そういうふうにしか見えていなさそうです。
ナユ先生のドヤ顔とかも可愛いです。白蛇の友人とかはお初ですが、協会長(表紙の女性、いつも顔にベールをつけている)や月の魔女等々も1巻と一緒です。
1話8〜10ページくらいのショートコメディで、結局その後どうなったの？というお話もありますが、アイディアは出し惜しみしていませんので、良いです。
吉田小麦ちゃん(薬で女体化)も、可愛いです♡

流しそうめんや冷麦や

お中元で素麺をたくさん貰っているので、大場さんたちと竹を切って流しそうめんをすることに。竹をノコギリで切るより、セラムさんの剣の威力が素晴らしくて、居合抜きの達人レベル以上でした。この辺の腕前は確かです。
あと、トマトの収穫話や料理話、セラムさんのダイエット話とか。いつも美味しそうに食べているので、増量していたようです。こういうのも幸せ太りというのでしょうか。
巻末に例のお女の子たち3人なども出てきて、描き下ろし小説エピソードはシャボン玉遊びでした。
野菜や料理の作画等も良いです。

妹さんの戦いとか

前半はGCUPの面々と姫さん(絡新婦)の衝突で、主人公の西水流君はやはり主人公っぽく行動してくれます。桜子さんの同僚もかなり手強かったですが。
幽体離脱したままの虹緒(ななお)さんを元通りにするため、枕返しにもきてもらい……この辺の暗闘は左京氏の中編SF「ゴルディアスの結び目」に出てきそうな雰囲気でした。
もう少し準備する必要があるようです。
更に話は動きそうです。続き、どうしようかとも思います。

ニアさんの過去とかGCUPとか

元々は普通の黒猫(ある家族に保護された)だったものが人間の悪意によって命の恩人である飼い主が殺されては、猫又に化けるのも全く不思議ではないです。
ニアさん、何だかんだ仲間に加入してくれました。
海回には人魚なども。水着等のサービス回でもありました。
小さい退治もののエピソードの後は、GCUPという国際組織のスカウト・櫻子さんも。
再会した絡新婦は大人しく普通の娘となっていたりですが、不穏な動きはあります。

リアルなタッチの猫とか

怪我した黒猫を保護したら、尻尾がやたら太く、クラスメイトの鈴鳴ニアさんが猫又でした。おまけページのイラスト等もやたらリアルなタッチでした。
今回は空神というか、天狗の傀儡を相手にバトル展開が続いて、どうやらだいぶ格上のようで、かなり危ういところでした。いずれまた出てきそうです。

相澤京さんや鈴鳴さんやら

京さん、メイド喫茶でもるさん(ももちゃん)を押し倒していきなり迫ったりで、今回は河童がついていたようです。いわゆる典型的なエロガッパで、ご本人も元々、幼少期から同性のももさんが好きだったので、取り憑かれたのでしょう。
綾辻さんがろくろ首ということもバレてしまったので、事情も説明して秘密にしてもらうことに。
一反木綿のエピソード等はちょっともの悲しかったです。いわゆる変態仮面みたいにもなっていましたし。

八つ肢姫とか

主人公を助けたツインテールのゲーマー少女、絡新婦で、この辺は京極堂氏の小説も連想します。妖怪ものなので、当然、水木しげる氏の作品も引用されています。
綾辻さん、ろくろ首ですが、一応16歳くらいらしいので、秋葉原の高校に転入していました。同じクラスにはメイド喫茶のモルさんも一緒で、学校内のエピソードも出てきそうです。

妖怪お色気もの

ドタバタして妖怪退治、はありそうですが、主人公の妹さんが、いわゆる植物状態(作中では遷延性意識障害という専門用語でした)のまま目を覚さないまま、というのがキーポイントなのでしょう。
作画等は良いので、気楽に読める作品です。いわゆるお色気サービスっぽいものを過剰に感じる方もいそうですファ……。
出てくる妖怪は有名無名、様々になりそうです。

読み合い

準決勝は守備力の高い相手に特化して、読み合い勝負で、最後の最後に軟打で決めたりと、この辺も用意周到です。それに対し、決勝戦は絶対的なエースアタッカーがいるチームなので、そこを有効活用する、といった構成が巧みで、この作品も良質なバレーボールマンガです。

新人戦県大会

初戦と準決勝が出てきました。緊張を解くために怒りの感情を利用する、というのも意外で、監督さん(いずれも女性監督)の差を使うというようなものでした。
メンタル的なものもきちんと視野に入れているのが良いです。
初戦の相手、敗戦を糧にしてきそうです。

新人戦と情報戦

主人公が特権的な地位にある作品ですが、内容は割と王道のスポーツマンガです。基礎訓練の時点から新人戦決勝戦の対策、一定、想定していたようです。
途中に入る解説パートも悪くはなく、個々の選手像も見えてきました。
作画は割と素朴で丁寧なタッチで、読みやすいです。
飛び道具になる選手と、核になる選手、割と分かりやすいです。なおかつ進学校設定、というのも悪くはないような(私立の中学校なのでしょうか)。

視点の異なるバレーマンガ

これはアナリストという裏方を前面に出した、意外にちゃんと斬新なバレーボールマンガでした。
おそらく意識的に、この中学校の監督さんは指導者として不十分な設定にしているのでしょう。
俺様な主人公がどこまで活躍するのか、興味深いです。
男子バレーボールミュンヘン五輪準決勝戦は3時間かかったと聞いています。昔のルールだと時間はかかったので、今のラリーポイント制になったのでしょう。