リエさんのレビュー一覧
レビュアー
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もう一歩。
両親を早くに亡くし、祖母に虐待されるように躾けられた悠は、3ヶ月勤めた工場が突然倒産し、偶然野宮に拾われ家政夫として雇われる事になる。
受けの悠の生い立ち境遇が酷すぎて、幸せになって欲しいと思わせる儚さは良かったが、野宮がちょっとダメだった。ゲイで会社の社長でワンナイトを楽しむ癖がある上に、偽装婚約者までいて、それを悠に言わずに告白して付き合い、浮かれる始末。悠の境遇からいえば、断わらざるを得ない状況に追い込んでおいて、のうのうと浮かれ、メディアに婚約者をすっぱ抜かれてバレるという、最低の極み。
ショックを受けて家を出ていた半年の、ザマァな様子が詳しく知りたかった。 -
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時代を少しだけ感じるお話
初版は2015年だと書かれていました。2024年現在では、少しずついろんなことが変わっているように思いました。
カレー屋の店主名久井と、リーマンの古平の再会愛ではあるけれど、その関係はかなり複雑。美形の名久井はバツイチ。客として偶然店を訪れた小平とは、幼馴染だった。しかも、3度も同じ相手に告白されていた、女の子として。
何十冊と読んできた今までのBL本の中でも、こういうシュチュエーションはなかったなぁ〜。古くて斬新。
違和感?は、小平の同僚の岸田の態度。今の主流は、同性カップルに理解を示して応援するパターンがほとんど(もちろん嫌悪感を露骨に出すお話もあるし、岸田は最終的に許容したが)だから、仲 -
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連作短編集。
ブルスカにハマり、先生の作品はほとんど読み尽くしています。今回は特殊な描き方をされている作品で、超短編集でした。
家が隣同士の幼馴染。少しずつ変わっていく関係性を、季節を追いかけながら流れるように描いている秀作。
大事件が起こるわけでも、当て馬に引っかけ回されるわけでもなく、ゆっくりと季節が変わるように大切に絆を育む2人。時間の経過と関係性の深まりがマッチした、とても素敵な連作。
優しい人たちを描くことがとてもお上手な先生なので、クラスメイトの女子もひたすら可愛くて。
社会人になっても変わらない2人をずっとみていたい。 -
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ぎゃーーーー!!
なんて展開に!?どうしてぇ〜!!2人してそんな事。
家族への報告が無事に解決して、アレックスも出ていって、2人だけの平和な時間が訪れるはずだったのに!!
2人とも優しいから。人を寄せる魅力があるから。それは時にトラブルになり、思いがけず傷つける事になってしまう。優しい2人が傷つかないといいなぁ。そして、これだけは言える、2人は大丈夫!