あらすじ
7歳になる直前、この世界が前世で読んだBL小説の世界だと思い出したフィン。しかも自分は主人公リルをいじめて最後は破滅してしまう悪役令息だった。前世の記憶を総動員して真面目に生きることにしたフィンは避暑に訪れた村で当て馬キャラ・ユエンと偶然出会う。自分の恋情を脇に置いて主人公カップルを結び付けるユエンを前世のフィンは応援するほど好きだった。彼を側に置いて9年、寡黙でどこか陰のある美丈夫に成長したユエンはフィンにとってなくてはならない存在だったが、どうせユエンはリルに恋をして自分の元を去っていくのだからと切なく思うフィンは――!?
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なんかコミカル
異世界転生で悪役令息に生まれてしまった主人公が、真面目に色々頑張ってみんなを幸せにしちゃう!その頑張りがジャガイモだったりして、真面目すぎてかえって面白い。
Posted by ブクログ
面白かったです。
転生した先はBL小説。
最後には破滅する運命の悪役令息のフィン。
何とか回避する為に真面目に生きると決め当て馬のユエンと出会い味方につけようと手元に引き取り、とはじめは身を守る為にだったのに次第にユエンを好きになっていて。
でもユエンは主人公であるリルを好きになるのだからと何とか気持ちを切り替えようと何度も思うのが切なかった。
でもそもそもユエンを手元に引き取ってしまっていて、共に過ごすうちにユエンの気持ちはフィン一筋になっている訳で(笑)
リルがユエンに想いを寄せていたり、リルと結ばれるはずのエイデンのおマヌケさとか色々と予想出来ない展開でどうなるのかとハラハラでした。
領で起きた悪事を追い、それを暴き逮捕したユエンの正体には驚きました。
「全てはフィンのため」に動いていたユエン、中々の策士で。
そしてユエンのフィンへの告白。
フィンもそれに応えはれて恋人になれて良かったです。
しかしそれまで執事の顔を崩す事がなかったのに恋人になった途端からのあとがきにもありますがユエンのむっつりスケベっぷりが最高です。
溜まりに溜まった想いはこの先も変わらず、いやどんどん重くなるのかもw
フィンの父がとってもいい味出してて好きです。
王道の転生物
読んでいた小説の世界に転生した受けの令息と、主人公の当て馬になるはずだった令息の従者の攻め。少し混乱しそうな人間関係だが、小説の結末を知っている受けは、悲惨な終わりを回避しようと頑張る。
主人公カップルが途中から登場するが、なかなかウザい。
展開は王道だけれど、大豆先生の作品はとても読みやすく読後が良いので大好き!
やっと…ハッピーエンド
前世で読んだ小説の中の悪役令息の幼い頃に転生…破滅する未来を回避するため、7歳のフィンはひたすら頑張る。老成しているフィンと、そんな息子をあっさり受け入れる子爵の父、面白い。将来、敵となるユエンをそばにおき、最善を尽くしつつも未来におびえるフィン。思い合う二人がイイ感じになるのは物語の終盤。恋人になってからのユエンのオシが強くて良い。
Web小説だと悪役令息の生まれ変わりとして異世界転生する話が多いよなぁと思いながら読んだのですが、好きな作者さんなだけあって良かったです。
シリアスになってもいい展開なのに、脇カプの出す主人公感がコメディに書かれていて、笑わずにはいられませんでした。
仕事と恋人の公私を分けて、きっちり切り替えているところも良かったです。
Posted by ブクログ
テンポ良く話が進んでいって面白かった。
異世界転生、まさかの父親に事情を話す、ってのがなかなか無い展開で面白い。
自分が幼いからこそ、父親と相談しながら断罪
を回避しようと行動。父親もわからないながらも、息子の事を信じて行動するのがすごいと思う。
Posted by ブクログ
異世界転生ものがBLにも出始めてすっかり経つけれども、あれもこれもルートは出きったと思ってたし、実際にこのお話も、言ったら新しい展開は何もなかったわけですがー。
そこは小中先生!素晴らしかった。
何がって、やっぱりその人間とか心情とか、背景とかの描き方、表現の仕方、展開・構成なんだろーなーと。
わかっていても、ベタでも何でも感動する、揺さぶられるお話ってのは、やっぱりすごいっす。尊敬するし感動する。
小中先生素晴らしい。
Posted by ブクログ
転生チートvs物語の軌道修正力
よくある転生チートとは、チート者の内面の描き方で一線を画しているかな、という感じ。
面白かったです。
一途で壊れちゃう攻も最高に好き。
ジャガイモとばっちり。
#登場人物の名前がなんとなく字面かぶりなの多くて、時々ちょっと混乱