日本にプロリーグの無かった頃から連載開始、日本プロサッカー誕生の歴史と共に成長したマンガ。主人公の父は実業団チームの有名な選手だった。だが、Jリーグ発足前に交通事故で亡くなり、幼い和也はショックでサッカーをやめてしまう。その後、再びサッカーに戻り、父をはるかに超えたプロ選手になる、というお話。あらすじを書くと簡単だが1つ1つの密度が濃い!すべてに全力なのだ。
主人公は素直で仲間思い。勝つために努力し損得を考えずまっすぐでブレが無い「気持ちのいい性格」が魅力。試合で観客を味方につけてしまうタイプ。
「適当にやっときゃあいいじゃん」と諦めることに慣れてしまった大人達が、和也に煽られ「お前みたいなガキに負けてたまるかコノヤロウ!」と火がついて、全力で戦う喜びを思い出す。サッカーに限らず、戦うことを諦めた大人たちに読んでもらいたい。
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Posted by ブクログ
私の中のサッカー漫画、といえばコレしかない。最後の高杉が末次に叫ぶシーンは泣いた。1番好きな表紙が31巻だったので、中途半端ながらもこの巻を。三羽鴉。
Posted by ブクログ
和也覚醒の巻とでも言うべきだろうか。ワールドカップへの出場権を得ると同時に、大黒柱だったエースが負傷交代することになった。その事態で、エースたる伊武が託した和也の役割が大きな意味を持ち始めた形である。
ここまで和也は旧日本代表とリザーブドッグスのつなぎ役を任されていたわけだけれど、そうした消極的な意味合いではなく、より積極的な意味合いでチームを動かし始めた和也は、まったく違った意味で日本代表になくてはならない存在となりつつある、ということである。
新たな進化を得た和也が、完結まで残り少ない巻数の中でどんな風に暴れてくれるのか、楽しみなかぎりである。
物語の熱さと言う意味では、前回で一通り進んでしまった感はあるので、まあ和也と愛子の件はあるにしても、ここでは星四つ半と評価しておきたい。