日本にプロリーグの無かった頃から連載開始、日本プロサッカー誕生の歴史と共に成長したマンガ。主人公の父は実業団チームの有名な選手だった。だが、Jリーグ発足前に交通事故で亡くなり、幼い和也はショックでサッカーをやめてしまう。その後、再びサッカーに戻り、父をはるかに超えたプロ選手になる、というお話。あらすじを書くと簡単だが1つ1つの密度が濃い!すべてに全力なのだ。
主人公は素直で仲間思い。勝つために努力し損得を考えずまっすぐでブレが無い「気持ちのいい性格」が魅力。試合で観客を味方につけてしまうタイプ。
「適当にやっときゃあいいじゃん」と諦めることに慣れてしまった大人達が、和也に煽られ「お前みたいなガキに負けてたまるかコノヤロウ!」と火がついて、全力で戦う喜びを思い出す。サッカーに限らず、戦うことを諦めた大人たちに読んでもらいたい。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
アルゼンチンとの親善試合を挟んでの、ワールドカップ緒戦冒頭が描かれた巻である。最後の戦いが始まった、といったところだろうか。
因縁あるアルゼンチンとの対戦は、親善試合においてはその格の差を見せ付けられる形となったが、それゆえに和也の覚醒が促される。この辺のスムーズさは本当によくできている。
グループリーグ第一戦に焦点を当てた物語がどう進行していくか、楽しみにしたいところだ。とりあえず、ここでは星四つと評価したい。