あらすじ
ワールドカップ初出場をめざし、アジア予選1回戦・オマーンへ出発した和也たち日本代表。極度の緊張とプレッシャーから、実力を出しきれない日本は、先制点を奪われ、いきなりの大苦戦。
...続きを読む
日本にプロリーグの無かった頃から連載開始、日本プロサッカー誕生の歴史と共に成長したマンガ。主人公の父は実業団チームの有名な選手だった。だが、Jリーグ発足前に交通事故で亡くなり、幼い和也はショックでサッカーをやめてしまう。その後、再びサッカーに戻り、父をはるかに超えたプロ選手になる、というお話。あらすじを書くと簡単だが1つ1つの密度が濃い!すべてに全力なのだ。
主人公は素直で仲間思い。勝つために努力し損得を考えずまっすぐでブレが無い「気持ちのいい性格」が魅力。試合で観客を味方につけてしまうタイプ。
「適当にやっときゃあいいじゃん」と諦めることに慣れてしまった大人達が、和也に煽られ「お前みたいなガキに負けてたまるかコノヤロウ!」と火がついて、全力で戦う喜びを思い出す。サッカーに限らず、戦うことを諦めた大人たちに読んでもらいたい。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この25巻では、一次予選を戦う日本代表の姿が描かれている。リザーブドッグスからは和也と緑川のみが参戦している形である。
あの能天気な和也でさえ呑まれてしまったワールドカップの魔物。その、国を背負うという重みが見事に描かれた巻である。
しかし、それを乗り越えてしまえば、さすがに一次予選では圧勝が続く。この辺の物語のテンポの良さはJリーグなどでも描かれてきたところだが、望ましいことである。
描かれた内容の色濃さに、これは星五つを付けざるを得ないだろう。