あらすじ
ナビスコ杯決勝戦、王者・ヴェルディとの激しい攻防を繰りひろげる和也たち新生、バンディッツ東京。和也の負傷で、大ピンチのバンディッツだったが、リードされながらも、前半をなんとか守り抜き・・・。
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日本にプロリーグの無かった頃から連載開始、日本プロサッカー誕生の歴史と共に成長したマンガ。主人公の父は実業団チームの有名な選手だった。だが、Jリーグ発足前に交通事故で亡くなり、幼い和也はショックでサッカーをやめてしまう。その後、再びサッカーに戻り、父をはるかに超えたプロ選手になる、というお話。あらすじを書くと簡単だが1つ1つの密度が濃い!すべてに全力なのだ。
主人公は素直で仲間思い。勝つために努力し損得を考えずまっすぐでブレが無い「気持ちのいい性格」が魅力。試合で観客を味方につけてしまうタイプ。
「適当にやっときゃあいいじゃん」と諦めることに慣れてしまった大人達が、和也に煽られ「お前みたいなガキに負けてたまるかコノヤロウ!」と火がついて、全力で戦う喜びを思い出す。サッカーに限らず、戦うことを諦めた大人たちに読んでもらいたい。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ナビスコカップ決勝の死闘と、その末に生まれた別れが描かれた17巻である。
表紙にあるバンディッツのメンバーが全員そろったのはこの決勝のみであり、そこにある種の哀愁が漂う。わざとセピア調の背景で描いているところなどは心憎いところだ。
内容的にも充実していて、特に和也のゴールシーンはどちらも印象深い。こういうスーパーゴールはほとんど非現実的でさえあるが、実際には現実にもごく普通に生まれているのだから、世界というのは恐ろしいものである。
良いJリーグ昇格編の結末だった。星五つと評価したい。