あらすじ
全国大会決勝。磯野拓郎率いる有明水産との試合にのぞんだ、和也たち本条高校サッカー部。その本条は、妙に自信あふれる拓郎の、巧みな作戦や駿足にとまどうばかり。そのうえ必殺“和也封じ”に手も足も出ない状態が続く。
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日本にプロリーグの無かった頃から連載開始、日本プロサッカー誕生の歴史と共に成長したマンガ。主人公の父は実業団チームの有名な選手だった。だが、Jリーグ発足前に交通事故で亡くなり、幼い和也はショックでサッカーをやめてしまう。その後、再びサッカーに戻り、父をはるかに超えたプロ選手になる、というお話。あらすじを書くと簡単だが1つ1つの密度が濃い!すべてに全力なのだ。
主人公は素直で仲間思い。勝つために努力し損得を考えずまっすぐでブレが無い「気持ちのいい性格」が魅力。試合で観客を味方につけてしまうタイプ。
「適当にやっときゃあいいじゃん」と諦めることに慣れてしまった大人達が、和也に煽られ「お前みたいなガキに負けてたまるかコノヤロウ!」と火がついて、全力で戦う喜びを思い出す。サッカーに限らず、戦うことを諦めた大人たちに読んでもらいたい。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
国立での決勝を描いた巻である。
ここで来たか、という思いである。一巻の最初に描かれたバイシクルが、ここで引き継がれた。第一部の幕が下りた形だろうか。
それにしても、これもまた熱い物語である。作者の方の中には「男というのは女のために(あるいは母親のために)必死になるものだ」という確たる思いがあるのだろうが、一つ一つにドラマが仕立てられている。
今回は星五つと評価したい。