日本にプロリーグの無かった頃から連載開始、日本プロサッカー誕生の歴史と共に成長したマンガ。主人公の父は実業団チームの有名な選手だった。だが、Jリーグ発足前に交通事故で亡くなり、幼い和也はショックでサッカーをやめてしまう。その後、再びサッカーに戻り、父をはるかに超えたプロ選手になる、というお話。あらすじを書くと簡単だが1つ1つの密度が濃い!すべてに全力なのだ。
主人公は素直で仲間思い。勝つために努力し損得を考えずまっすぐでブレが無い「気持ちのいい性格」が魅力。試合で観客を味方につけてしまうタイプ。
「適当にやっときゃあいいじゃん」と諦めることに慣れてしまった大人達が、和也に煽られ「お前みたいなガキに負けてたまるかコノヤロウ!」と火がついて、全力で戦う喜びを思い出す。サッカーに限らず、戦うことを諦めた大人たちに読んでもらいたい。
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Posted by ブクログ
七巻は、プリメーラに上がったものの、そのまま壁にぶち当たってくすぶっている二人の物語である。
間の巻と言っていいだろう。その中でもドラマを展開させるのは、この作品らしいところだ。人間ドラマこそが根幹にあって、だからこそ、物語的には大きく展開していないにもかかわらず読ませる。
とはいえ、内容的に考えれば星四つ相当が妥当だろう。次からの展開に期待したい。