佐々木閑のレビュー一覧

  • 科学するブッダ 犀の角たち

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    きっかけ
    久々に仏教の本が読みたい中で、仏教×科学のドンピシャのツボをついていたので読んだ本
    内容
    科学の歴史6割仏教のさわり4割の本
    感想
    元々の題材がツボだったけど、想定通りドンピシャすぎてめちゃくちゃ楽しめた。重めの本だけど苦労なく次々!!と貪欲に読み進められて今年のベスト3に入るかもしれない。
    前半は科学の歴史、物理学生物学数学の歴史の話で、キーワードとなるパラダイムシフト(人間化)の説明とこれが起こった時の世間の移ろいが掻い摘んではあるだろうけど丁寧に書かれていて、仏教の本だと忘れてしまうほどであった。
    仏教の方はブッダの歴史と大乗、小乗仏教の歴史と違いの説明がメインだった。大乗仏教

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    2025年11月23日
  • 仏教の誕生

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    Youtubeも最初の何回か拝見してとても面白かったのだが、動画をすべて見るよりも、本のほうが早く読めそうだったので、読書。
    なぜ仏教が生まれたのか(バラモン教の不平等な世界観を否定するため)、仏教はどういった人のためのものか(世の中で、生きにくさを感じている人の救済のため)、どういった考えによるものなのか、などがとてもわかりやすく説明されていて、興味深く楽しく読めた。

    インド旅をしたときに、お釈迦様が初めて説法をした場所などを訪れたが、街を見渡しても、仏教よりはヒンドゥー教のほうが広く浸透していそうな雰囲気だったので、「仏教の誕生」以後のインドの宗教の広がりや、日本の仏教の歴史ももっと知り

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    2025年11月20日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した

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    少々難解ではあったが、釈迦の思想から日本で仏教がどのように変容していったかがおぼろげにも理解できたような気がします。その時代時代の要請が色濃く反映されるのは致し方ないことでしょう。
    ただ最後の未来の仏教を「こころ教」と言われたのは、言い得て妙ですが、私は将来心理学や量子力学などの科学と融合する姿が見られると良いと思いました。なにせ諸行は無常ですから。

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    2025年10月26日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した

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    とても面白かったです。
    仏教がインドで興り、中国から日本に伝わってきた。色々な宗派がある、色々な概念を耳にした事がある。
    けど、私の頭の中ではよく整理されておらず、混同していました。

    本書は、釈迦の仏教から、多様な経へ派生していく様を、対話形式で分かりやすく解説されています。

    その様は、釈迦の仏教をオリジナルとして、様々な二次創作というか、スピンオフというか、ファンメイドというか、まさに富永仲基の言う、加上の説ですね。

    時代やその背景によって、それぞれの役割を果たしてきたのだと思います。

    しかし、人は本当に、よく、色んな事を考えつくものだと思います。楽しいですね。

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    2025年10月24日
  • 世界史のリテラシー 仏教は、いかにして多様化したか 部派仏教の成立

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    実に面白い! 紀元前5世紀インドで生まれたシャカの仏教が、やがて多数の部派に別れ、挙げ句に大乗仏教を生み、それが日本に伝わってさらに特異な日本仏教の姿に変貌していく様を、分かりやすく語ってくれる。学術的になりすぎて難解となるのでもなく、教科書のように事象の羅列で無味乾燥となるのでもない、実に興味深く書かれている。『科学するブッダ』もそうだったけれど、佐々木先生、ややこしい学問の歴史を大づかみに本質を掴んで分かりやすく面白く提示してくれる手付き、素晴らしいわ! ありがとうございました。

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    2025年10月14日
  • 世界史のリテラシー 仏教は、いかにして多様化したか 部派仏教の成立

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    日本に仏教がどのように伝来して現在の姿になったかの概要
    大本のブッダの唱えた教えはどういったものであったかに始まり、ブッダの没後その教えがどのように変わっていったかが書かれている。

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    2025年09月06日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

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    【フレーズメモ帳】
    ・人が老い、衰え、死ぬことがこの世の法則、自然の摂理であって、それを変えることもなくすこともできないのであれば、受け入れる側の自分の在り方を変えるしかない。そこにブッダの教えの本義があるのです。

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    2025年08月02日
  • 世界史のリテラシー 仏教は、いかにして多様化したか 部派仏教の成立

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    途中、ファンタジーだこれ、ブッダの教え皆して盛り過ぎでついてって大丈夫なんか?みたいになりますが、日本史パートがすげー面白いのでついていきましょう。

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    2025年07月18日
  • ごまかさない仏教―仏・法・僧から問い直す―(新潮選書)

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    これまで読んできた仏教系の本のさまざまな主張が、一つのロジックとしてすっきり整理されたような心地よさがあった。

    きっと深い議論、論点がまだまだあるに違いないけど、この二人の言っていることは真っ当だと思った。彼らの言っていることはもしかすると間違っていることが後でわかるかもしれないが、「仏教学」のアプローチとして真っ当だと思う。

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    2025年07月01日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

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    わかりやすい。何度か読み直したい。


    ● 位置: 261
    しかしブッダは、この世界をしっかり観察した結果、「そういう救済者はどこにもいない」と確信しました。この世は原因と結果の因果則によって 粛々と動いているだけであって、不可思議な力をもった救済者など、どこにもいないと見抜いたのです。ですからわれわれの苦しみは、単に「老、病、死と離れることのできない苦しみ」なのではなく「老、病、死と離れることができず、そのうえ誰にも救ってもらうことのできない苦しみ」だというのです。

    ● 位置: 304
    この世の苦しみを消すには、自分の心の在り方、ものの見方を変えるしかないというブッダの主張はその通りだと思

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    2025年05月13日
  • ごまかさない仏教―仏・法・僧から問い直す―(新潮選書)

    H

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    通常は、対談本は非常に読み易いですが、内容が薄いことが多いのですが、この本は違いました。お二人の考え方の違いも明確で良い対談であったと思います。ただ、その代わりに仏教学の基本的な知識は必要ではないかと思いました。
    最後の佐々木先生の藤本氏への反論に関する部分は、この対談に必要だったのかとの疑問があります。

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    2025年05月12日
  • 仏教の誕生

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    インド仏教学者がコロナ禍に作成した、YouTubeの講義動画の書籍版。ゆっくり解説よりも分かりやすい上に、内容も本格派。しかもたった192ページ。仏教の本をこれから読んでみようという人には断然オススメの一冊。

    仏教思想だけでなく、社会の中での仏教の位置付けについて頁を割いているのが本書の大きな特長である。
    曰く、努力して幸せを手に入れるという世俗の価値観に馴染めない人の受け皿となることが、仏教の存在意義なんだとか。だからこそ、キリスト教のように全人類に教えを広める目的は初めから持ち合わせていない。あくまで一般社会との共存をめざし、そのために托鉢や「律」といったシステムが設けられている。

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    2025年03月15日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 最期のことば

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     佐々木閑先生による涅槃経の解説。涅槃経には原始仏教による阿含『涅槃経』と、大乗仏教のもとで生まれた大乗『涅槃経』がある。この本は、阿含『涅槃経』を解説するもの。

     阿含『涅槃経』では、ブッダは亡くなることによって、六道輪廻から逃れ、涅槃に入る。つまり、ブッダの死後、弟子たちはブッダから直接教えを受けることができなくなるという前提がある。弟子たちはどのようにサンガを維持していくのか。余命3か月となったブッダは、最後の旅のなかで、その方法を弟子に示していく。それをまとめたのが阿含『涅槃経』である。

     ブッダの最後の教えのキーフレーズは「自洲法洲」。ブッダは弟子のアーナンダに言う。ブッダの死後

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    2025年02月21日
  • NHK「100分de名著」ブックス 般若心経

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    般若心経の「ぎゃーていぎゃーてい はーらーぎゃーてい はーらーそーぎゃーてい ぼーじーそーわか」というところは神秘なパワーを頂戴するためのおまじないだったんだね。

    私たちは、物事を考え抜いてもう自分でできることはない状況の時「最後は神のみぞ知る!」と言う。科学では存在を証明しえない神のパワーにすがりがち。この精神は般若心経に通じているな。

    般若心経はお守りとしてありがたく拝受しておこうという著者のスタンスにも共感できた。

    羯諦 羯諦 波羅羯諦
    波羅僧羯諦 菩提薩婆訶

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    2025年01月17日
  • 大乗仏教 ブッダの教えはどこへ向かうのか

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    ブッダの仏教と大乗仏教が異なるものである事を初めてきちんと理解した。また、大乗仏教にも様々な経典があり、宗派により考え方に大きな差があることも知った。著者は仏教研究の専門家であるにもかかわらず、仏教の非論理的な部分や神秘的な部分を、あまり評価して来ない様に感じた。仏教を理性的、客観的に理解できる点で、著者の著作をもっと読んでみたいと思った。

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    2024年10月28日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した

    ネタバレ 購入済み

    『大乗仏教』入門書として最適!

    2024年10月読了。

    佐々木先生の前著『100分de名著〜ブッダ・真理の言葉』を読んで、中村元先生の『原始仏教』の方へ行こうとしたのだが、「大乗仏教の総括が出来ていないじゃないか」と思い立ち、本書を購入。流石は著名な仏教学者、限られた文量の中で《大乗仏教と云う大きな教え》をスパスパッと気持ちよく捌いてくれ、私の様な凡愚の者でも「(大掴みだけど)分かったような気持ち」にさせてくれた事に、最大級の賛辞を送りたい。本当に勉強になりました。

    前にも書いたが、呉智英先生がその著書で『似ても似つかない嘘八百だ…』くらいにケチョンケチョンに貶されていたので、「そうかも知れないけど、大乗仏教だってこれだ

    #深い #感動する #タメになる

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    2024年10月11日
  • 人生後半、そろそろ仏教にふれよう

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    仏教は「自分の欲を消すためのトレーニング」であり、それが幸せに至る道。人生や仕事を通じて、自分の思いを他者に伝えたいという気持ちはありますが、この本の中で「聞いてくれる人だけ聞いてくれたらいい、信じる人だけ信じてくれたらいい」という言葉に強く共感。無理に押し付けることなく、自分の信念を持ちながらも他者を尊重する姿勢が、仏教の教えに沿った生き方だと感じた。

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    2024年09月23日
  • 人生後半、そろそろ仏教にふれよう

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    釈迦の教えが今の一般的な仏教とは異なることを知った。
    今まで胡散臭く感じていたが少し勉強してみようと思った。
    今の自分にちょうど良くささった。

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    2024年09月23日
  • 仏教の誕生

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    ネタバレ

    今作『仏教の誕生』は仏教入門にぜひぜひおすすめしたい参考書です。仏教に興味があるけど何を読んだらよいですか?と聞かれたら最近はこの本を私はおすすめしています。それほどわかりやすく、読みやすいです。

    しかも仏教が私達の生活とどのように関わってくるかということも考えていけるので非常に実践的です。単なる知識で終わるのではなく、生きる智慧としての仏教を本書で知ることができます。

    これまで当ブログでは様々な仏教書を紹介してきましたが、入門書としてはこの本がピカイチです。ぜひ私もおすすめしたいです。

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    2024年08月23日
  • 人生後半、そろそろ仏教にふれよう

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    『仏教』って何を指すのか?それすら分からない中で、『釈迦』の存在や、大乗仏教や、・・。
    少し違いが分かってきた。まず、釈迦の教えを知るために、書物を探す気になった。

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    2024年07月30日