佐々木閑のレビュー一覧

  • 大乗仏教 ブッダの教えはどこへ向かうのか

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    ネタバレ

    ●大乗仏教に宗派がたくさんある理由
     → 信奉するお経が異なる

    般若経→世界は「空」である
    法華経→なぜ「諸経の王」なのか
    浄土教→阿弥陀と極楽の誕生
    華厳経・密教→宇宙を具現するブッダ
    大乗涅槃経・禅→私の中に仏がいる

    ● 大乗涅槃経
    大乗『涅槃経』の独自の教え
    ・如来常住
    ・一切衆生悉有仏性
     →全ての人が条件さえ整えば、外から誰かに助けてもらわなくてもブッダになることが可能である
    (他のお経ではブッダは外にある)

    ●禅
    中国発祥
    道教などをベースとした出家者コミュニティがまず存在し、それが「釈迦の仏教」の修行の一つである「禅定」と結びついて、仏教集団となっていったのが起源
    227


    禅宗には特定の根本経典がなく、教えよりも生活スタイル(実践)がベースとなっている点で他の大乗仏教とはかなり趣が異なる、 

    ■
    もともとの「釈迦の仏教」では、自我という錯覚の存在を自力で打ち消し、煩悩を断ち切ることが悟りに至るための道だった。


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    2022年10月30日
  • 真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話

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    p144
    “生きることは本質的にすべて苦しみであって、楽しみはその上に浮かぶ儚い泡のようなもの。その生きる辛さを自分の知恵で解消しろと釈迦はいうわけです。



    ● 科学も仏教も生きる意味を与えない。ならばどうする? p185

    (大栗)宇宙そのものに意味がないとすれば、生きる目的は最初から与えられているわけではありません。目的や幸福感は自分で見つけるしかないでしょう

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    2022年10月30日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

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     仏教の奥深さと面白さに触れられる良書でした。
    『自灯明、法灯明、涅槃、無明輪廻』など、言葉として見聞きした程度の初心者のわたしでも分かりやすく優しく導いてくれます。

     ブッダの仏教と日本の限り無い宗派の仏教では、想像以上に大きな違いがあることを知りました。

     現代にこそ、二千五百年前のブッダの教えが必要なのだと感じました。
    そして、神のような神秘的な存在としてではなく、1人の人間・悟りを得た人間としてブッダが位置づけられていることに、感銘を受けました。

     とても興味深い "本来の「ブッダの仏教」" を学んでみたいと想いました。

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    2022年10月09日
  • 本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか

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    他の世界宗教入門の様な本を読んできた中で自分の思想に一番合っていそうなのが原始仏教だという話を友人にした所、こちらの本をおすすめされる

    なるほどわかりやすく原始仏教、つまりはお釈迦さまがどういう事をなさったのかがとてもわかりやすく知れた気がする

    原始仏教を自身の軸にしてる人との付き合いが一番気楽だろうなぁ

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    2022年10月02日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した

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    日本の大乗仏教についてお経ごとの解説から体系的に書かれている。最終章はなかなかに刺激的な事を言っている。大変興味深く読んだ。

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    2022年04月15日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

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    ネタバレ

    どうも読む順番を間違えたかもしれない。本来なら、これを最初に読んで、「般若心経」「涅槃経」という形で読むべきだったような気がします。ダンマパダ=真理のことば=法句経ですが、ブッダの時代に近い古い段階のお経(ニカーヤ=阿含経)の一部ですね。
    最初の方はブッダの教えと大乗仏教の話。流石に三回目なので良く判りました。
    で、真理のことば。ブッダによれば、この世の真理には「苦諦」「集諦」「滅諦」「道諦」という四つの局面がある。苦諦とはこの世はひたすら苦しみであるという「一切皆苦」の真理。集諦はその苦しみを生み出す原因が心の中の煩悩だと知ること。滅諦とは、その煩悩を消滅させることで苦が消えるという真理。そして、道諦は煩悩を消滅させるための具体的な八つの道(八正道)を実践することである。そして、八正道とは正見(正しいものの見方)、正思惟(正しい考え)、正語(正しい言葉)、正業(正しい行い)、正命(正しい生活)、正精進(正しい努力)、正念(正しい自覚)、正定(正しい瞑想)の八つなる。
    さて、煩悩のうち一番大本となる煩悩は「無明」、つまり物事を正しく、合理的に考える力が欠如しているという本質的な暗愚だと指摘している。苦は、それを生じる根本のスタート地点として「無明」があり、以下、「行」→「識」→「名色」→「六処」→「触」→「受」→「愛」→「取」→「有」→「生」→「老死」の順番で展開しているという。これを流転門といい、このプロセスを理解した上で心の修練を繰り返し、最初の無明を滅することができれば、各段階が消えていき、最後に老死の苦しみも消えるという流れ。これを還滅門というらしい。
    それから執着。執着は、自分中心の世界観から発生するもので、自分中心の考え方に立つ限り、欲望は消せない。この世の一切の事物は自分のものではないと自覚して、自我の虚しい主張と縁を切った時、執着とも縁が切れ、初めて苦しみのない状態を達成できると説いている(諸法無我)。
    最後に、認知脳学者の藤田一郎先生との対談が載っていて、科学と仏教の接点が見えたような気がした。錯視の例が出ていたけど、網膜に写った像を認知の力で補正する見方を脳は持っている。正しく見るということはどういうことなのか。佐々木先生は「科学というのは、その集中した精神を使って、外界の法則を知ること。そして仏教というのはその集中した精神を使って、自分の心を観察して、それを変えようとするもの」と整理している。そして、最後に「苦しみや悲しみの感情に溺れてしまったとき、人は正しい判断ができなくなったり、自分を追い詰めてしまうことがある。そんな時こそ、自分の状況を客観的に把握し、生き方を変える勇気が大切で、ブッダは苦しみから逃れるためには強い意思が必要だと説いたのだと思います」と結んでいる。少しずつ分かったような気がしている。

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    2022年02月09日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 最期のことば

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    ネタバレ

    (阿含)涅槃経について書かれたものですが、一般的に涅槃経とは「ブッダを追慕する経典」ととらえられているのに対し、佐々木先生は「ブッダ亡き後の仏教僧団をどうやって維持・管理していけばよいか、その基本理念を説いたものだ」という見方をしている。そもそも仏教は、「生きがいを追及する組織」であり、教えの実践をベースとした「自己鍛錬システム」にその本質があると考え、自己鍛錬の場であるサンガの維持をとても重要なことと考えてのことという考察。聖徳太子の十七条の憲法には「篤く三宝を敬え」とあり、三宝とは仏法僧であることは小学生でも知っているけど、これはもともと仏教から来ていて、仏はブッダ、法はブッダの教え、僧は修行のための組織である「サンガ」を意味することは初めて知りました。
    ブッダは組織が衰亡しないための条件として、5種類の衰亡しないための7つの法と1種類の衰亡しないための6つの法というのを示している。最も重要といわれている最初の7つの法とは、「決めごとは、メンバー全員が参加する会議で民主的に決めよ」「すべての生活は既に決められたルールに沿って行動し、法律を重視して暮らさねばならない」「先に出家した先輩を尊敬し、その言葉に耳を傾けよ(年功序列)」「『自分』という存在に執着し本来の仏道の意味を乱さない」「人気のない郊外に住んで静謐な生活を送る」「出家した全ての修行者を仲間として友好的に待遇せよ」などです。このほか「自分の本分以外のことには手を出すな」「無駄話をするな」「悪い友人と付き合うな」「寝てばかりいてはいけない」「常に努力せよ」「智慧を持て」などが続きます。サンガのコンセプトが「拡大」ではなく「維持」にあることもあって、極めて民主的な教えのように思います。
    さて、涅槃経はお釈迦様の入滅の際の記録でもあり、その遺言ともいえる言葉「自洲法洲(あるいは自灯明法灯明ともいうらしい)」についても触れている。そのまま訳すと「私が死んだ後にお前たちが拠り所とすべきものは、私がこれまで語ってきた教えと、そしてお前たち自身の努力だけだ」という意味らしい。佐々木先生の解説は「仏教とは、ブッダを神のようにあがめる宗教ではなく、一人の人間としてのブッダが説き残した、その言葉を信頼する宗教であり、しかもその言葉を単に床の間に飾っておくのではなく、言葉の指示に従って自分自身で努力していかなくてはならない宗教だ」となっています。なるほど自己鍛錬システムです。
    涅槃経では続いて具体的な修行法である「四念処」について語っている。これは、「身」「受(外界からの刺激に対する感受作用)」「心」「法(この世のすべての存在要素)」からなり、この四つの項目の間違った捉え方が煩悩の原因となるため、仏道修行に入る人は、この四項目を常に念頭に置き、間違った見方を捨て、正しい姿でとらえるようにしなければならないと説いています。
    ここはちょっと難しい。最後の法のところに「諸法無我」という言葉があり、これが「この世に『自分』などというものはない。単なる構成要素の一時的集合を自分等実在物だと錯覚しているに過ぎない」という見方なのだけど・・・
    後は般若心経の中でもふれられた大乗仏教の話、ほか。まだまだ勉強が足りないです。

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    2022年02月09日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

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    仏教について基本的な事を学びたくて読んでみました。

    文章が非常に平易な内容で書かれており、仏教についての考え方がとてもよく分かって良い本でした。また、科学者との対談集もとても興味深い内容でした。また、巻末にある仏教本のオススメについても充実しており、非常に良い本だと感じました。

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    2022年01月14日
  • 宗教の本性 誰が「私」を救うのか

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    タイトルの「宗教の本性」の結論としてP151-152に記してあるものは、ある意味、救いのない内容となっている。

    それについて著者なりにP187-189でフォローしているが、これも万人向けではない。

    著者は仏教の方なので結論も仏教に偏りがちです。
    全般を見渡すと、かなり客観的に捉えているとわたしには思われます。

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    2021年10月09日
  • 本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか

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    当時の時代背景から、ブッダがなぜ出家して悟りを開くにいたったのか、分かりわすく書いてある。ブッダに興味が湧いたら読んでみるといいと思う。

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    2021年08月01日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した

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    大乗仏教についてくわしく書かれており、だいぶ理解が深まった。
    その時代の人々にあわせて仏教の教えが変化していったのがよくわかった。

    いままでは、人々が宗教を信仰する意味や必要性がよくわからなかったけど、このほんを読んで、その気持ちもわかる気がした。

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    2021年07月28日
  • 本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか

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    佐々木先生の本は初期仏教を学ぶのはいいなと感じたので続けて.
    先日、佐々木先生を絶賛する人とお話をする機会があった。以前からうっすら感じていた「佐々木先生は大乗仏教に愛がないのではないか」という疑念をぶつけてみた。佐々木先生は真宗の僧侶であるし愛情がないわけではない。著書にもそのあたりのことが出てくる本もある!といわれていたのだが、これがまさにその本だった。
    佐々木先生は、大乗仏教と分けて小乗仏教ではなく「釈迦の仏教」という言葉で説明される。この本は一日で学ぶという仮定の一日講座を想定していて6時限単位になっている。
    ただ「こういわれています」という事実に基づいた内容だけでなく、当時の人々や世界観をイメージしていきいきしたお話で語られる。そして最後には釈尊の教えを伝え知る人が今ここにもいることを喜んでいる。
    基本的な初期仏教と大乗仏教の違い、どのようにして大乗仏教が発生したのか、釈尊が求めたものなど、時系列で書いてあってとてもいいと思う。前に読んだ『100分de名著 大乗仏教』『100分de名著 ブッダ最期のことば』のさらに全体を描いたもの。
    地味に佐々木先生の著書は追っていこうと思う。
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    2021年05月18日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 最期のことば

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    ブッダが旅に出て、最期亡くなるまでの物語となっている。「マハーパリニッバーナ・スッタンタ」という経典の解説。
    この経典の意図としては、ブッダが亡くなった後、どのようにサンガを組織していくかと言うことについての示唆が書かれているという。なるほど、組織論。
    今回100分de名著で読んでしまったが、いずれ岩波の方を読みたいと思う。
    この本の一番いいところは、巻末の読書案内。

    ①阿含「涅槃経」の日本語訳ならびに解説者
    ②阿含経(ニカーヤ)の日本語訳ならびに解説書
    ③大乗「涅槃経」の日本語訳ならびに解説書
    が列挙されている。これをもとに学びを深めればいいかなと思う。

    100分de名著は概略知るのにいいと思う。そして、さらに知りたい!となるときに手がかりがもらえるところもいいと思う。
    興味のある分野でまったくしらないものはここを入り口とするのもあり。

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    2021年05月18日
  • 大乗仏教 ブッダの教えはどこへ向かうのか

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    日蓮宗、浄土真宗、真言宗など大乗仏教としてくくられる宗派の違いを一般人との対話形式でわかりやすく解説してくれる。釈迦の教えとはかなり異なる各宗派の教義に驚かされる。平易に書かれていて読みやすいのだが、腑に落ちるほど理解するには物足りなさを感じる。
    通訳ガイドの現場で簡単に説明するための手掛かりを与えてくれる本。

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    2020年12月29日
  • 科学するブッダ 犀の角たち

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    科学と仏教という全く無関係に見える二つの活動には、驚くべき共通性があるといいます。
    科学は神が創りたもうた世界の解明を目指していましたが、科学の進歩は逆に、神なる視点との決別の歴史でした。
    一方、仏教は神秘的な絶対者の存在を否定し、人間の存在だけを拠り所に世界観を組み上げてきた宗教です。
    仏教と科学の、知られざる関係性を明らかにしていきます。
    とにかく面白く、知的好奇心が刺激されます。

    そういうわけで、私は脳科学がいつか仏教を、その体系の中に組み込んでくれるよう願っている。私自身の希望的観測で幾分大風呂敷を広げたが、敬愛するブッダ釈尊が、あこがれの科学者たちと並び称される日、「ブッダ釈尊は史上最も合理的な宗教家であり、そして最も慈愛に満ちた科学者であった」と称えられる日がくることを夢見ている。 ー 263ページ

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    2020年12月28日
  • 大乗仏教 ブッダの教えはどこへ向かうのか

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    宗教としての大乗仏教を科学一辺倒の時代にあって切り捨てることなく、一定の意義を認めている。

    問答形式のため、大変に読みやすい。問答形式なのにわざとらしくないのも好感が持てる。問いが自然だからだろう。

    しかし、原理的な部分がなく、深くのめり込む要素が少ないため、物足りなく感じたのも事実だ。

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    2020年12月14日
  • ネットカルマ 邪悪なバーチャル世界からの脱出

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    ネットカルマとは、現代社会に現れた新しい「業」と「苦」です。
    技術には良いも悪いもありませんが、インターネットが普及した世界では、私たちの行動や情報など、あらゆる場面が刻々と記録されていきます。
    古代インドで、ブッダは「生きることは苦しみだ」と気づきました。
    ネットに縛られた苦しみの世界を抜け出すために、ブッダの教えが役立ちます。
    子どもたちにメディアリテラシーを教える際にも、とても役立つ本です。
    これからの時代の必読書です。

    他人の悪口を言い、貶めることで喜びを感じるというのはなんとも醜い姿ですが、それは人が生まれつき持っている獣性の一部です。仏教で言うなら煩悩です。それが自分の中にもあることを積極的に認め、それを自力で消していこうと心得ることは、悪業を重ねないためにきわめて重要なことです。仏教ではそれを修行と言うのです。
    「いや、自分は獣でいいから、炎上を楽しみたい」という人に対しては、私としては「ならばどうぞ獣でいてください」としか言いようがありません。しかし、ネットの中で積み重ねた悪業は、いつか必ず自分に返ってくるというのは法則であり、真実です。これからの社会システムがそうなるのです。 ー 185ページ

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    2020年11月07日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した

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    大乗仏教の基本知識をインストールするのに使える本。
    宗派ごとの世界観の違いなどが、対話形式でとてつもなくわかりやすく語られている。
    奈良の仏像巡りしてから、この本を読んだらめちゃくちゃ楽しかった。

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    2020年10月11日
  • NHK「100分de名著」ブックス 般若心経

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    わずか265文字で記された大乗仏教のお経。般若心経。
    信心深くなくとも、聞いたことはあるほど日本人には馴染み深いお経です。

    全文漢字なので、なかなかわかりにくいのですが
    本書では各文節の意味を訳して、理解を促しながら
    それ以上に各言葉の背景や歴史的意味に踏み込んでいるので
    理解が深まります。

    特に有意義だったのは、般若心経は大乗仏教の聖典であり、
    釈迦の宗教である小乗仏教とは違うもので、厳しい修行よりも
    衆世を救う事を一番に考えられたお経だという話。

    本書を読むと正直、空の概念なんかも眉唾ものに思えてきますが、癒しのお経という視点から見ると。
    今、死にたいくらい苦しい人に、すべてを捨てて修行に身をささげろというのは余りにも酷であり、そんな人たちでも一縷の望みや救いを見出せる神秘と考えると、そういう余白も必要だろうと思えてきました。

    著者のバックボーンが自然科学者なので、そういった解説にも納得しやすいです。
    良い本でした。

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    2020年08月15日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

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    ブッダの言葉を短い詩の形にして423句に集めたのが「バンマパダ」で、日本では「真理のことば」と言われてるとのこと。その説明の書。

    『愚かなひとは、「私には息子がいる」「私には財産がある」などといってそれで思い悩むが、自分自身がそもそも自分のものではない。ましてやどうして、息子が自分のものであろうか。財産が自分のものであつたりしようか。』『子どもを自分の所有物だと思うから執着が湧き、自分の思うとおりに動かしたいという欲求が生まれてくるのです。親の思惑と現実が食い違った時、「ああ、つらい」と苦しい気持ちが生じます。「お前はどうして、私の言うことを聞かないんだ」と怒りの心も起こります。執着することでどんどん膨らんでいく苦悩の連鎖です。しかし「子は子、親は親。それぞれ別個」という現実の状況が理解できていれば、そのような苦悩ははじめから起こりません。「授かった大切な子どもだから、しっかり育てて、あとは本人の人生だ」と思っていれば余計な悩みなど起こらないのです。』

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    2020年06月12日