佐々木閑のレビュー一覧
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冒頭にハリラの仏教についての記述を紹介しているが、的確な指摘の連続で、イスラエルの歴史学者がここまで仏教を理解していることに宮崎は驚いているが、私もハリラの分析力に感心した.本論に入ると、宮崎と佐々木の討論が始まるが、宮崎が次々と繰り出す論点に佐々木は冷静に対応しているが、読者からすると、宮崎の知識の開陳の連続という感じがした.釈迦が実際に述べたことを忠実に伝えているとされる文書はほぼ確定されたようだが、研究は緒に就いたばかりという感じだ.「仏」、「法」まで読んだが、難しい!日本にはびこっている鎌倉仏教との相違点だけを重点的取り上げて欲しい.日本の仏教と釈迦の原点はかなり異なっている感じがする
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仏教学者とゴリゴリの物理学者の対話。
ビッグバン理論などで宇宙の始まりは「無」だった(宇宙の誕生は偶然だった)、という考え方が浸透してきた。こうした理解と、「超越者の存在を認めず、現象世界を法則性によって説明する」(P.144)原始仏教は実は似たところがある、と。
とは言え、「仏陀は量子論を知っていた」というような説は二人とも強く否定する。個人的には、宇宙とは何だろうと考えているときに、最新の物理の知見がない人も偶然に似たような世界観を思い描くこと自体面白い気もするが、学者二人はそれを以って「仏教と現代物理学は矛盾しない」などといったことは言わない。
西洋が、科学の発展とともに「宇宙に意味 -
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科学の発展と仏教の発展を重ね合わせて書かれている。
物理学、生物学、数学の説明でほとんど終わり、肝心の仏教はオマケのように後半に登場する。
だが、その構成のためより仏教が科学的に分析出来るものであり、現代のコンテンツにおいても仏教の思想は取り入れるべき要素が多いことが感じられた。
多くの宗教は「救われること」を求められて広がっていった。
現代でも仕事や何らかの活動を通して「救われること」を求めている人は少なくないのではないだろうか。
その仕事を通して、誰を助けるかという文脈だけでなく、やる側はどう救われるのかという精神性にも注目していきたい。 -
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いただいた本。
先日、松原隆彦『目に見える世界は幻想か』という物理学の本を読んだのだけど、大栗博司の話は難しいけど似た所に触れられていると感じた。
面白かったのは『「よく生きる」とはどういうことか』というテーマの対談。
なんで仏教×物理学?というところが、なるほど、に変わるから面白い。
神という絶対的(超越した)存在を外すことによって、なんなら自分という存在を世界の中心から降ろすことによって見えてくる世界について、どちらの側からも歩めるんだなぁ……。
仏教の、生老病死の苦しみの話や、南無阿弥陀仏の意味なども、知っているようで知らなくて、すごいなぁとちょっと感動したのだった。
岡潔は無明の -
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ネタバレおすすめ度:80点
ブッダの考えは極めて論理的で科学的であることが解る。
この世はすべて苦しみであるという「一切皆苦」。
有為:因果によって生まれ出るすべてのもの
無為:因果を離れた不変不滅のもの
諸行無常:(有為に対して=行)この世の中に常であるものはなにもなく絶えず変化している
諸法無我:(有為にも無為にも対して=法)本来、「これが私だ」と言えるような究極の自己などどこにも存在しない
この二種類の真理を念頭に置きながらものごとを考えることで、私たちは無明の束縛を断ち切り、世の在りようを正しく見られるようになる。それがひいては、誤った世界観から生まれでるさまざまな苦しみを消し去ってくれる。 -
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ネタバレ律は、修行をするために自らを律するものというよりは、修行の便宜のために社会や集団に適応するシステマティックなもののようだ。
倫理の教科書からでは、仏教のシステマティックな部分に触れることができない。こんなにも修行のことを考えた宗教だとは思ってもみなかった。
修行という自分の好きなことに打ち込むために全力を尽くす、なるほど科学者集団と似ているかもしれない。
科学者の研究資金は僧への布施と同じというのもなるほど、である。布施を受けるのに尊敬がいるように、科学者も襟元正してやっていかねばならないのである。
結局は自分の趣味のために食わしてもらっているのだから。 -
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[ 内容 ]
仏教の本質は、すなわち修行である。
それは、自己改良による「苦」の消滅。
あらゆる苦を生み出すものが「この私」であるなら、心を鍛え、私自身を変えることで、苦しみから自由になれるはずだ。
現代に生きる私たちにとって、ひたすら信じる救済の宗教よりも、釈迦本来の合理的な教えの方が、むしろ馴染みやすい。
そこに「生き死に」の拠りどころがある。
本書では、初期仏教の思想をベースに、生活に結びつく叡智を一〇〇話で紹介。
仏教は、それを必要とする人を静かに待っています。
[ 目次 ]
最強の知恵者とともに
仏教の目指す生き方
修行を支えるものは何か
智慧を生み出す母胎
瞑想と自転車は似ている