佐々木閑のレビュー一覧

  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

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    自分を救済できるのは自分だけ。「一切皆苦」の世の中で自己鍛練により心のありようを変えることが苦しみから解放される唯一の道である。
    読みやすく、釈迦の仏教の入門書として良い。

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    2015年11月02日
  • 出家的人生のすすめ

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    文中より

    お金のあるなしを幸福の基準にしている自分の価値観を変えることができるかどうかという問題を「人生のリセット」という意味での出家こそが解決策として、効力を発揮する

    自分の人生の目標を、今までとは全く違うものに変えてしまいたい。価値観をもう一度リセットしてみたい

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    2015年09月16日
  • 本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか

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    仏教入門(高崎直道)は敷居が高く挫折し、その後2冊ほどトライし、失望したが、これはまさに「入門」。平易だが、仏教の歴史、教えを概略を理解するには格好の本である。

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    2015年08月28日
  • NHK「100分de名著」ブックス 般若心経

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    小さいころから読んでいた般若心教について、成立過程を含めてその内容を分かりやすく解説している良書。

    しかし個人的には「すべてが空」とする般若心境の教えより、筆者が言う「釈迦の仏教」のほうが納得感のある教えであると感じた。

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    2015年06月22日
  • 本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか

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    現在の日本の大乗仏教とはちがう、御釈迦様が説かれたオリジナルの仏教とはなにか、に迫っています。
    もちろん、オリジナルかどうかに拘るのはナンセンスだし、その時代に生き残っている教えが、真に必要とされている教えです。
    オリジナルを学ぶことは、そのエッセンスが何かを突き詰めるために必要なのでしょう。

    そのうえで、仏教は実践の宗教である、ことを再認識することができればいいのだと思います。

    それにしても、知れば知るほど、シッダールタは厨二病を拗らせちゃったことがよくわかります。(しかも29歳をピークに)
    現代息づく厨二の教え。

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    2014年10月04日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

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    2014年の48冊目です。

    神様も救世主も超越的力の存在も認めない「釈迦の仏教」は、現代ビジネスマンに向いているらしい。

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    2014年07月31日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

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    おすすめ度:80点

    ブッダの考えは極めて論理的で科学的であることが解る。
    この世はすべて苦しみであるという「一切皆苦」。
    有為:因果によって生まれ出るすべてのもの
    無為:因果を離れた不変不滅のもの
    諸行無常:(有為に対して=行)この世の中に常であるものはなにもなく絶えず変化している
    諸法無我:(有為にも無為にも対して=法)本来、「これが私だ」と言えるような究極の自己などどこにも存在しない
    この二種類の真理を念頭に置きながらものごとを考えることで、私たちは無明の束縛を断ち切り、世の在りようを正しく見られるようになる。それがひいては、誤った世界観から生まれでるさまざまな苦しみを消し去ってくれる。

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    2013年04月11日
  • 日々是修行 ――現代人のための仏教一〇〇話

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    合理性の世に生き残れる唯一の宗教は仏教なのかもしれない。もちろん初期仏教の教えだけだが。

    脳科学と悟りの合体などはすばらしい展望である。

    もっと仏教のことを学びたく思った。

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    2012年04月26日
  • 「律」に学ぶ生き方の智慧

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    律は、修行をするために自らを律するものというよりは、修行の便宜のために社会や集団に適応するシステマティックなもののようだ。
    倫理の教科書からでは、仏教のシステマティックな部分に触れることができない。こんなにも修行のことを考えた宗教だとは思ってもみなかった。
    修行という自分の好きなことに打ち込むために全力を尽くす、なるほど科学者集団と似ているかもしれない。
    科学者の研究資金は僧への布施と同じというのもなるほど、である。布施を受けるのに尊敬がいるように、科学者も襟元正してやっていかねばならないのである。
    結局は自分の趣味のために食わしてもらっているのだから。

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    2012年04月26日
  • 日々是修行 ――現代人のための仏教一〇〇話

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    [ 内容 ]
    仏教の本質は、すなわち修行である。
    それは、自己改良による「苦」の消滅。
    あらゆる苦を生み出すものが「この私」であるなら、心を鍛え、私自身を変えることで、苦しみから自由になれるはずだ。
    現代に生きる私たちにとって、ひたすら信じる救済の宗教よりも、釈迦本来の合理的な教えの方が、むしろ馴染みやすい。
    そこに「生き死に」の拠りどころがある。
    本書では、初期仏教の思想をベースに、生活に結びつく叡智を一〇〇話で紹介。
    仏教は、それを必要とする人を静かに待っています。

    [ 目次 ]
    最強の知恵者とともに
    仏教の目指す生き方
    修行を支えるものは何か
    智慧を生み出す母胎
    瞑想と自転車は似ている

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    2014年10月30日
  • 日々是修行 ――現代人のための仏教一〇〇話

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    『犀の角たち』の作者が、朝日新聞に掲載のコラムを加筆修正したもの。仏教修行の方法や、仏教と科学との関係などを述べている。
    百話あるが、各話独立しているので読みやすい。

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    2010年01月28日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した

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    佐々木閑先生の解説はとても分かりやすい。大乗仏教の空、回向、如来蔵ー。難解なことを分かった気になれた。だけど、お経の言ってることが屁理屈に感じられたのも事実。十一面観音の仏像や祖母が熱心だったお称名に救いを求める自分もいる。仏教は論理的だと思っていたのに、いろんな認識がぐらぐらしてる。でもそれも読書の価値か。

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    2025年10月22日
  • 本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか

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    優しい仏教入門。タイトルから原始仏教の解説かと思ったが、必ずしもそれだけではない。
     
    面白かったのは、ブッダだけではなく、弟子やサンガについても充実した記述があること。仏教はブッダだけで作ったのではないということかな?

    一番面白かったのは、部派仏教、そして大乗仏教と元々の教えが変化していくことの分析部分。ここは著者が自身の研究結果を踏まえたものなかで、ちょっと研究の物語的でおもしろかった。

    仏教に限らず宗教はさまざまな派に別れていくの自然なことなのだが、異端を破門するとか、虐殺するとか、そういうことではなく、戒律を緩める、解釈していく中で、解釈の多様性をある程度認めていく。その結果として

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    2025年01月12日
  • 人生後半、そろそろ仏教にふれよう

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    心に響くものがありました。諸行無常のこの世界、人生の後半よりも前半で抜苦与薬の仏教に本格的に触れていれば、苦しみも少なく済んだのにと個人的に思いました。

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    2024年12月06日
  • 人生後半、そろそろ仏教にふれよう

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    釈迦のファン、推し活をするのが趣味だという古舘氏。嫌いではないのだが、およそ仏教とは程遠い、自己顕示欲の人という印象だ。豊富な語彙を気持ちよくスピーディーに放つ、スポーツのような発話をする人であり、仏教の深い思想というよりも、言葉のコレクターとして、仏教の説法や言葉遣いが気にいったのではないだろうか。お経にはリズムがあるし、仏教には知識欲を満たす独自の論理や世界観があり、何せ、古舘氏の好きそうな四字熟語がわんさかある。

    愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦・・ああ、四苦八苦。

    古舘氏が仏教に興味を持ったきっかけは、最愛の姉を42歳の若さで亡くしたこと。この経験を通じて「死」を実感し、生き

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    2024年11月15日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

    購入済み

    大乗仏教を信仰する私達には…。

    2024年10月読了。

    先日まで禅宗(曹洞宗)の本を読んでいたが、いわゆる『大乗仏教』に関するものばかり自分は読んできたなぁと感じた。但しこの本(テキスト)の基であるテレビ番組は見ていたのだが、その後サッパリ綺麗に忘れているwことに気付き、本書を購入。

    数年前に、呉智英先生の『つぎはぎ仏教入門』という本を読んで、頭を殴られたぐらいのショックを受け、「今まで信じてきた(大乗)仏教はまるで無意味なのか!?」と呆然とした記憶があった。
    その後、『原始仏教』と呼ばれるものも、釈迦入滅後数百年を経てから作られたものと知り、又、上座部(=いわゆる小乗)仏教と在家信者との確執や、時間が経つにつれ変様して

    #タメになる #共感する #深い

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    2024年10月09日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

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    ダンマパダの要所を引用し、ブッダの教えが簡潔に説明されている。ブッダの教えのあらましを理解できた。本文中や対談のなかで、「瞑想は精神を集中するもの、感覚を遮断するもの」と述べられているが、ヴィパッサナー瞑想やマインドフルネスの一般的な理解とは少し違うのかなと思う。確かに集中は必要だが、感覚は遮断するのではなく、むしろオープンに受容していくものが瞑想だと、自分は理解している。

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    2023年12月30日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した

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    偉大なシャカムニが生きているあいだは良かったが、亡きあと、僧団は乞食遊行から定住化する必要などで「意見が対立しても定例集会に参加するうちはメンバーと認める」不文律ルール改正に迫られた。
    シャカムニは「カルマ=業を断ち切れば自由になる」と教え、輪廻転生に言及しなかったが、「ブッダとなるには延々とした前世からの修行があったに違いない」また「厳しい修行を支える一般人にとってブッダの教えは何になるか」といった思いから、〈大乗仏教〉が興起した。
     初期の大乗経典の般若経(群)は“空観”を敷衍して善業は仏になる途に通じると説く(カードポイントが「そんなことにまで使えるの!」に譬えている)。さらに、“一定の

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    2023年11月12日
  • 科学するブッダ 犀の角たち

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    1 どんな本?
      仏教を科学的に説明する骨太本。未来の科学と
    仏教の解釈の相関にまで触れているのはこの本だ
    け。

    2 なんで読んだの?
    (1) 仏教の本でレビューが高いから。
    (2) 原始仏教の楽に生きる知見を学びたい。
    (3) 学びを人生に活かせる状態になりたい。

    3 構 成
    全5章296頁
    「科学理論の構築した偉人たちは皆瞑想の習慣を
    持つ」と始まり、「釈尊に心からの敬意を表して
    考察を終わる。」と締め括る。
    1-3章で科学が「神の視点」から「人間化」へ
    の推移した事実と歴史を。4章で原始仏教を。5
    章で大

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    2023年11月05日
  • 大乗仏教 ブッダの教えはどこへ向かうのか

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    青年と講師の対話形式で、大乗仏教の成立とその思想について解説している本です。

    初期仏教と大乗仏教のちがいを押さえたうえで、『般若経』や『法華経』、『華厳経』などの大乗経典や、浄土教および禅などの教えについて、大胆な比喩を用いながらわかりやすく説明がなされています。また補講として、大竹晋による『大乗起信論』研究の紹介がおこなわれています。

    「おわりにかえて」で著者は、「大乗仏教が釈迦の教えとどれくらい隔たったものであり、その一方でどういう点に共通性があるのかを、できるだけ客観的に提示すること」が本書のねらいであると述べています。それとともに著者は、富永仲基の仏教批判を紹介して、著者自身もまた

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    2023年02月05日