佐々木閑のレビュー一覧

  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

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    おすすめ度:80点

    ブッダの考えは極めて論理的で科学的であることが解る。
    この世はすべて苦しみであるという「一切皆苦」。
    有為:因果によって生まれ出るすべてのもの
    無為:因果を離れた不変不滅のもの
    諸行無常:(有為に対して=行)この世の中に常であるものはなにもなく絶えず変化している
    諸法無我:(有為にも無為にも対して=法)本来、「これが私だ」と言えるような究極の自己などどこにも存在しない
    この二種類の真理を念頭に置きながらものごとを考えることで、私たちは無明の束縛を断ち切り、世の在りようを正しく見られるようになる。それがひいては、誤った世界観から生まれでるさまざまな苦しみを消し去ってくれる。

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    2013年04月11日
  • 「律」に学ぶ生き方の智慧

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    律は、修行をするために自らを律するものというよりは、修行の便宜のために社会や集団に適応するシステマティックなもののようだ。
    倫理の教科書からでは、仏教のシステマティックな部分に触れることができない。こんなにも修行のことを考えた宗教だとは思ってもみなかった。
    修行という自分の好きなことに打ち込むために全力を尽くす、なるほど科学者集団と似ているかもしれない。
    科学者の研究資金は僧への布施と同じというのもなるほど、である。布施を受けるのに尊敬がいるように、科学者も襟元正してやっていかねばならないのである。
    結局は自分の趣味のために食わしてもらっているのだから。

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    2012年04月26日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した

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    佐々木閑先生の解説はとても分かりやすい。大乗仏教の空、回向、如来蔵ー。難解なことを分かった気になれた。だけど、お経の言ってることが屁理屈に感じられたのも事実。十一面観音の仏像や祖母が熱心だったお称名に救いを求める自分もいる。仏教は論理的だと思っていたのに、いろんな認識がぐらぐらしてる。でもそれも読書の価値か。

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    2025年10月22日
  • 本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか

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    優しい仏教入門。タイトルから原始仏教の解説かと思ったが、必ずしもそれだけではない。
     
    面白かったのは、ブッダだけではなく、弟子やサンガについても充実した記述があること。仏教はブッダだけで作ったのではないということかな?

    一番面白かったのは、部派仏教、そして大乗仏教と元々の教えが変化していくことの分析部分。ここは著者が自身の研究結果を踏まえたものなかで、ちょっと研究の物語的でおもしろかった。

    仏教に限らず宗教はさまざまな派に別れていくの自然なことなのだが、異端を破門するとか、虐殺するとか、そういうことではなく、戒律を緩める、解釈していく中で、解釈の多様性をある程度認めていく。その結果として

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    2025年01月12日
  • 人生後半、そろそろ仏教にふれよう

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    心に響くものがありました。諸行無常のこの世界、人生の後半よりも前半で抜苦与薬の仏教に本格的に触れていれば、苦しみも少なく済んだのにと個人的に思いました。

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    2024年12月06日
  • 人生後半、そろそろ仏教にふれよう

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    釈迦のファン、推し活をするのが趣味だという古舘氏。嫌いではないのだが、およそ仏教とは程遠い、自己顕示欲の人という印象だ。豊富な語彙を気持ちよくスピーディーに放つ、スポーツのような発話をする人であり、仏教の深い思想というよりも、言葉のコレクターとして、仏教の説法や言葉遣いが気にいったのではないだろうか。お経にはリズムがあるし、仏教には知識欲を満たす独自の論理や世界観があり、何せ、古舘氏の好きそうな四字熟語がわんさかある。

    愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦・・ああ、四苦八苦。

    古舘氏が仏教に興味を持ったきっかけは、最愛の姉を42歳の若さで亡くしたこと。この経験を通じて「死」を実感し、生き

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    2024年11月15日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

    購入済み

    大乗仏教を信仰する私達には…。

    2024年10月読了。

    先日まで禅宗(曹洞宗)の本を読んでいたが、いわゆる『大乗仏教』に関するものばかり自分は読んできたなぁと感じた。但しこの本(テキスト)の基であるテレビ番組は見ていたのだが、その後サッパリ綺麗に忘れているwことに気付き、本書を購入。

    数年前に、呉智英先生の『つぎはぎ仏教入門』という本を読んで、頭を殴られたぐらいのショックを受け、「今まで信じてきた(大乗)仏教はまるで無意味なのか!?」と呆然とした記憶があった。
    その後、『原始仏教』と呼ばれるものも、釈迦入滅後数百年を経てから作られたものと知り、又、上座部(=いわゆる小乗)仏教と在家信者との確執や、時間が経つにつれ変様して

    #タメになる #共感する #深い

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    2024年10月09日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

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    ダンマパダの要所を引用し、ブッダの教えが簡潔に説明されている。ブッダの教えのあらましを理解できた。本文中や対談のなかで、「瞑想は精神を集中するもの、感覚を遮断するもの」と述べられているが、ヴィパッサナー瞑想やマインドフルネスの一般的な理解とは少し違うのかなと思う。確かに集中は必要だが、感覚は遮断するのではなく、むしろオープンに受容していくものが瞑想だと、自分は理解している。

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    2023年12月30日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した

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    偉大なシャカムニが生きているあいだは良かったが、亡きあと、僧団は乞食遊行から定住化する必要などで「意見が対立しても定例集会に参加するうちはメンバーと認める」不文律ルール改正に迫られた。
    シャカムニは「カルマ=業を断ち切れば自由になる」と教え、輪廻転生に言及しなかったが、「ブッダとなるには延々とした前世からの修行があったに違いない」また「厳しい修行を支える一般人にとってブッダの教えは何になるか」といった思いから、〈大乗仏教〉が興起した。
     初期の大乗経典の般若経(群)は“空観”を敷衍して善業は仏になる途に通じると説く(カードポイントが「そんなことにまで使えるの!」に譬えている)。さらに、“一定の

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    2023年11月12日
  • 科学するブッダ 犀の角たち

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    1 どんな本?
      仏教を科学的に説明する骨太本。未来の科学と
    仏教の解釈の相関にまで触れているのはこの本だ
    け。

    2 なんで読んだの?
    (1) 仏教の本でレビューが高いから。
    (2) 原始仏教の楽に生きる知見を学びたい。
    (3) 学びを人生に活かせる状態になりたい。

    3 構 成
    全5章296頁
    「科学理論の構築した偉人たちは皆瞑想の習慣を
    持つ」と始まり、「釈尊に心からの敬意を表して
    考察を終わる。」と締め括る。
    1-3章で科学が「神の視点」から「人間化」へ
    の推移した事実と歴史を。4章で原始仏教を。5
    章で大

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    2023年11月05日
  • 大乗仏教 ブッダの教えはどこへ向かうのか

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    青年と講師の対話形式で、大乗仏教の成立とその思想について解説している本です。

    初期仏教と大乗仏教のちがいを押さえたうえで、『般若経』や『法華経』、『華厳経』などの大乗経典や、浄土教および禅などの教えについて、大胆な比喩を用いながらわかりやすく説明がなされています。また補講として、大竹晋による『大乗起信論』研究の紹介がおこなわれています。

    「おわりにかえて」で著者は、「大乗仏教が釈迦の教えとどれくらい隔たったものであり、その一方でどういう点に共通性があるのかを、できるだけ客観的に提示すること」が本書のねらいであると述べています。それとともに著者は、富永仲基の仏教批判を紹介して、著者自身もまた

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    2023年02月05日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

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    釈迦の仏教について分かりやすく書かれています。自我についての説明がもう少しあるか、参考文献がもう少しあるとよかったと思います。

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    2022年10月02日
  • NHK「100分de名著」ブックス 般若心経

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    般若心経というものが釈迦の教えを否定したものから始まった。釈迦の説いた教えは大衆には厳しすぎるから、大衆に受け入れられやすいものにされたのが般若心経。大乗仏教を学んで理解を深めたい。

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    2021年08月11日
  • NHK「100分de名著」ブックス 般若心経

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    色即是空は聞いたことがあったが、仏教がこれほどまでに構造的に世界を整理していること、それを超えて空であることを般若心経は言っていること。因果律だけが考え方ではない、という意味で、思考の幅を広げてくれた。

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    2021年06月10日
  • 「律」に学ぶ生き方の智慧

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    釈迦が考えた「生き甲斐」を手に入れる究極の方法。
    日本仏教から失われた「律」には、幸せに生きるヒントがたくさんあります。
    「律」に秘められた釈迦の哲学を解説します。
    本当に分かりやすいです。
    NECO塾はサンガだったのだと、気づきました。

    では、私たちが一番頼りにできる生き甲斐とはなにか。最大限に広い言い方で答えよう。それは「一生涯続けることのできる、自分の好きなこと」である。外界から無理強いされていやいやするのではない、自分がやりたくてやりたくて仕方がないことを好きなだけやる、そういう毎日が死まで続くなら、人は「生きてきてよかった」としみじみ思う。さらに言うなら、そうしてあり続けていること

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    2020年10月16日
  • ごまかさない仏教―仏・法・僧から問い直す―(新潮選書)

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    それなりに面白かったけど、思ってたのとは違った内容だった。
    もっと基本をまんべんなく図解まじえつつ解説してくれる入門的な内容の本が読みたかったので。
    とはいえ二人の自説が微妙に違って論争みたいになるところとかは面白かったし、自分の信じる宗教を正当なものとして牽強付会する学者の話とかは興味深かった。知らない世界を知れた本ではある。

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    2018年08月22日
  • 真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話

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    超弦理論の大栗博司氏と仏教学者の対談本。
    対極の分野だが共通点も多い。

    ・ミクロの理論からマクロの在り方がわかる(万物の理論)
    ・時間と空間は絶対的なものではない。
    ・正しい、正しくないの二元論ではなく90%正しそう、50%正しそうといういくつもわけて判断する
    ・確率評価は都度変動する
    ・世界を認識する方法はいくつもあり、適切な切り口の理論や考え方を使えばいい。その理論は間違っていたら改めることが重要。

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    2018年04月30日
  • ごまかさない仏教―仏・法・僧から問い直す―(新潮選書)

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    いわゆる葬式仏教ではなく、仏教の根本について一から、仏陀の思想から仏教教団の創設期から学ぶ入門書。
    評論家宮崎氏と仏教学者佐々木閑先生の対談本であるが、二人の意見は共感し、補完し、時に相違点を見出す。
    普段仏壇に手を合わせながらも、仏壇の奥にしっかりとした仏教という教義があることを思い知らせてくれた。

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    2018年04月19日
  • ごまかさない仏教―仏・法・僧から問い直す―(新潮選書)

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    最近は”縁”がとても気になっていて、”縁”といえば仏教でしょってことで本書を手に取りました。僕の知識量では理解できない箇所もありますが、内容はすごく興味深かったです。縁はいいけど、執着はやっぱりダメよね。

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    2018年03月01日
  • ごまかさない仏教―仏・法・僧から問い直す―(新潮選書)

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    うーん、「最強の仏教入門」を標榜しているけど、これは全くの素人には難しかったです。
    さらなる仏教の理解をするための書籍の紹介がたくさんあるので、興味がある人にとっては、良き入門書になる可能性はあると思います。

    以下はなんとなく理解できました。
    「三宝」=「仏・法・僧」という三つの要素を受け入れよ、というのが仏教。
    仏=釈迦のこと
    法=釈迦が説いた教えのこと
    僧=四人以上のお坊さんが集まってつくる修行の組織のこと

    あと「ある意味では、みんな末期がん。なぜなら寿命があるから。」は、一瞬うっとなるけど、実際そうなんですよね。こういう苦しみから救ってくれるのが仏教なんだなと。

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    2017年12月02日