佐々木閑のレビュー一覧

  • 「律」に学ぶ生き方の智慧

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    仏教の経(教え)ではなく律(教団の法律)に焦点を当て、組織運営の秘訣を探る。わかりやすいエピソードが多い。頻繁にオウム真理教を引き合いに出して仏教の運営の素晴らしさを説いている。最後の方の科学者は出家だという論にはわかるところもあるが首を傾げる。

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    2024年01月15日
  • 科学するブッダ 犀の角たち

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    科学と仏教。一見すると関係のなさそうなこの2つの間には、世界観を確立する方向性において重要な類似点がある、という。科学は神の視点を廃し、人間の視点によって納得できる物理的世界観を構築する方向に発展してきた(例:相対性理論、量子論、自然淘汰説、実無限など)。一方(釈迦)仏教は、神という超越的な存在をはじめから考慮せず、人間の視点だけで精神的世界観を構築する。神ではなく人間の視点で世界観を構築するという点が両者の類似点である、という考察は非常に面白い。科学は実験というコントロールできるミクロの現実を使って世界を捉えようとし、仏教は禅定によって世界全体を捉えようとする。この方法の相違も、先の類似点を

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    2024年01月08日
  • 大乗仏教 ブッダの教えはどこへ向かうのか

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    大乗仏教では、凡人が仏陀になるためには仏陀に出会わなければならない、と考えるため、すでに釈迦が死んでしまったこの世界で如何にして仏陀に出会えるようにするかが要点となってくる。大乗仏教の主要な経典では、仏陀に出会える根拠付けが多様な仕方で説明されており、非常に面白い。人はみな過去(前世)に仏陀に出会っていると考えてみたり、釈迦仏陀は実は死んでいないとしてみたり(久遠実成)、パラレルワールドに仏陀はいると言ってみたり、仏陀はあらゆる世界にいて仏陀ネットワークを形成していると想像してみたり、1人1人の中に仏陀はいると主張してみたり、と想像力豊かで多様な仏陀イメージが出てきて楽しい。

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    2024年01月02日
  • 本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか

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    本著は、お釈迦様の生涯や仏教の歴史、時代背景、仏教の教えなど、仏教とは何かについて、とてもわかりやすく書かれた本です。
    ぜひぜひ読んでみてください。

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    2023年07月31日
  • 仏教は宇宙をどう見たか: アビダルマ仏教の科学的世界観 (DOJIN文庫)

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    仏教がまだ「宗教」という枠組みではなく「叡智」そのもののように扱われていた世界線での話。

    世の中に対する「なぜ」の全てに、答えらしきものを提示してくれる装置が仏教であったとき、その仏教が「地球の外には何があるのか」という素朴な問いにどうアンサーしたのか、という哲学が、大変わかりやすく解説されています。

    わたしにとってはむしろこの本を読んでから「科学とはなんだろう」と考えるきっかけとなった、まさに「世界の見え方が大きく変わる」一冊です。

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    2023年06月10日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した

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    仏教の歴史の変遷をたどる本、と書くと面白みがわかりいくいけど、救いを求める人が、いかに物語を想像していったかをたどる本、と考えると面白い本かも。

    元々厳しい戒律や修練の末にたどりつくとされた仏陀の唱えた「悟り」
    それがどのような変遷をたどり現代まで変質していったかを、教授と学生の対話形式でたどっていく一冊です。

    対話形式なので読みやすく、仏教の歴史の変遷も各時代を辿り、ちゃんと順を追って解説されていくので、内容も分かりやすかったと思います。

    上に書いたとおり仏陀が始めた仏教というのは、一般の人が行うには厳しい部分も多いし、悟りという概念も難しい。その仏教がいかに民衆に根づいていったか

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    2023年04月26日
  • 真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話

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    最近よく目にする、仏教と量子力学が繋がっていたという類いの話ではないことに安心感。科学と宗教それぞれの専門領域から世界を正しくみること、いきる意味を見いだすこと、苦しみを乗り越えることを目的とした説明が詳細になされている。

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    2023年01月10日
  • 真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話

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    真理の探究 佐々木閑 大栗博司 

    答えが出る世界を
    摩擦による有限界と言い
    具体的な答えの出ない場を
    有って無い無限と言うのでは無いか
    果てしなく真球を目指す世界観が
    手段として必要とするのは
    重力場における有限界による
    相対の関係なのでは無いか
    鏡となる相手の存在から
    我を知る為の情報得る
    無限と有限の相対関係
    神と悪魔の相対関係
    意識と肉体の相対関係を
    追求して行くことで
    無限につながる集合意識を育てていく
    この果てしない冒険こそが
    連鎖する生命環境なのではないのか

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    2022年12月13日
  • 大乗仏教 ブッダの教えはどこへ向かうのか

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    ネタバレ

    ●大乗仏教に宗派がたくさんある理由
     → 信奉するお経が異なる

    般若経→世界は「空」である
    法華経→なぜ「諸経の王」なのか
    浄土教→阿弥陀と極楽の誕生
    華厳経・密教→宇宙を具現するブッダ
    大乗涅槃経・禅→私の中に仏がいる

    ● 大乗涅槃経
    大乗『涅槃経』の独自の教え
    ・如来常住
    ・一切衆生悉有仏性
     →全ての人が条件さえ整えば、外から誰かに助けてもらわなくてもブッダになることが可能である
    (他のお経ではブッダは外にある)

    ●禅
    中国発祥
    道教などをベースとした出家者コミュニティがまず存在し、それが「釈迦の仏教」の修行の一つである「禅定」と結びついて、仏教集団となっていったのが起源
    227

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    2022年10月30日
  • 真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話

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    p144
    “生きることは本質的にすべて苦しみであって、楽しみはその上に浮かぶ儚い泡のようなもの。その生きる辛さを自分の知恵で解消しろと釈迦はいうわけです。



    ● 科学も仏教も生きる意味を与えない。ならばどうする? p185

    (大栗)宇宙そのものに意味がないとすれば、生きる目的は最初から与えられているわけではありません。目的や幸福感は自分で見つけるしかないでしょう

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    2022年10月30日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

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     仏教の奥深さと面白さに触れられる良書でした。
    『自灯明、法灯明、涅槃、無明輪廻』など、言葉として見聞きした程度の初心者のわたしでも分かりやすく優しく導いてくれます。

     ブッダの仏教と日本の限り無い宗派の仏教では、想像以上に大きな違いがあることを知りました。

     現代にこそ、二千五百年前のブッダの教えが必要なのだと感じました。
    そして、神のような神秘的な存在としてではなく、1人の人間・悟りを得た人間としてブッダが位置づけられていることに、感銘を受けました。

     とても興味深い "本来の「ブッダの仏教」" を学んでみたいと想いました。

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    2022年10月09日
  • 本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか

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    他の世界宗教入門の様な本を読んできた中で自分の思想に一番合っていそうなのが原始仏教だという話を友人にした所、こちらの本をおすすめされる

    なるほどわかりやすく原始仏教、つまりはお釈迦さまがどういう事をなさったのかがとてもわかりやすく知れた気がする

    原始仏教を自身の軸にしてる人との付き合いが一番気楽だろうなぁ

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    2022年10月02日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した

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    日本の大乗仏教についてお経ごとの解説から体系的に書かれている。最終章はなかなかに刺激的な事を言っている。大変興味深く読んだ。

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    2022年04月15日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

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    ネタバレ

    どうも読む順番を間違えたかもしれない。本来なら、これを最初に読んで、「般若心経」「涅槃経」という形で読むべきだったような気がします。ダンマパダ=真理のことば=法句経ですが、ブッダの時代に近い古い段階のお経(ニカーヤ=阿含経)の一部ですね。
    最初の方はブッダの教えと大乗仏教の話。流石に三回目なので良く判りました。
    で、真理のことば。ブッダによれば、この世の真理には「苦諦」「集諦」「滅諦」「道諦」という四つの局面がある。苦諦とはこの世はひたすら苦しみであるという「一切皆苦」の真理。集諦はその苦しみを生み出す原因が心の中の煩悩だと知ること。滅諦とは、その煩悩を消滅させることで苦が消えるという真理。そ

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    2022年02月09日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 最期のことば

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    ネタバレ

    (阿含)涅槃経について書かれたものですが、一般的に涅槃経とは「ブッダを追慕する経典」ととらえられているのに対し、佐々木先生は「ブッダ亡き後の仏教僧団をどうやって維持・管理していけばよいか、その基本理念を説いたものだ」という見方をしている。そもそも仏教は、「生きがいを追及する組織」であり、教えの実践をベースとした「自己鍛錬システム」にその本質があると考え、自己鍛錬の場であるサンガの維持をとても重要なことと考えてのことという考察。聖徳太子の十七条の憲法には「篤く三宝を敬え」とあり、三宝とは仏法僧であることは小学生でも知っているけど、これはもともと仏教から来ていて、仏はブッダ、法はブッダの教え、僧は

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    2022年02月09日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

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    仏教について基本的な事を学びたくて読んでみました。

    文章が非常に平易な内容で書かれており、仏教についての考え方がとてもよく分かって良い本でした。また、科学者との対談集もとても興味深い内容でした。また、巻末にある仏教本のオススメについても充実しており、非常に良い本だと感じました。

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    2022年01月14日
  • 宗教の本性 誰が「私」を救うのか

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    タイトルの「宗教の本性」の結論としてP151-152に記してあるものは、ある意味、救いのない内容となっている。

    それについて著者なりにP187-189でフォローしているが、これも万人向けではない。

    著者は仏教の方なので結論も仏教に偏りがちです。
    全般を見渡すと、かなり客観的に捉えているとわたしには思われます。

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    2021年10月09日
  • 本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか

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    当時の時代背景から、ブッダがなぜ出家して悟りを開くにいたったのか、分かりわすく書いてある。ブッダに興味が湧いたら読んでみるといいと思う。

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    2021年08月01日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した

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    大乗仏教についてくわしく書かれており、だいぶ理解が深まった。
    その時代の人々にあわせて仏教の教えが変化していったのがよくわかった。

    いままでは、人々が宗教を信仰する意味や必要性がよくわからなかったけど、このほんを読んで、その気持ちもわかる気がした。

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    2021年07月28日
  • 本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか

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    佐々木先生の本は初期仏教を学ぶのはいいなと感じたので続けて.
    先日、佐々木先生を絶賛する人とお話をする機会があった。以前からうっすら感じていた「佐々木先生は大乗仏教に愛がないのではないか」という疑念をぶつけてみた。佐々木先生は真宗の僧侶であるし愛情がないわけではない。著書にもそのあたりのことが出てくる本もある!といわれていたのだが、これがまさにその本だった。
    佐々木先生は、大乗仏教と分けて小乗仏教ではなく「釈迦の仏教」という言葉で説明される。この本は一日で学ぶという仮定の一日講座を想定していて6時限単位になっている。
    ただ「こういわれています」という事実に基づいた内容だけでなく、当時の人

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    2021年05月18日