【感想・ネタバレ】仏教は宇宙をどう見たか: アビダルマ仏教の科学的世界観 (DOJIN文庫)のレビュー

あらすじ

世界の見え方が大きく変わる

仏教の思想を体系的にまとめた『アビダルマコーシャ』(倶舎論)が示す

「この世界のあり方」と、現代的な科学的世界観が交わるとき、

世界はどんな姿を見せるのか。



アビダルマ仏教が示す、超越者の存在や奇跡などの超常的現象を考慮しない、

原因と結果の関係で展開する機械的宇宙。

その物質、精神、エネルギー、時間、因果則などの概念はいかなるものか。

現代科学に通じるようで全く異なる世界観を提示し、

仏教と科学の類似と相違を探った心躍る知的冒険の書。



※本書は2013年1月に刊行された『仏教は宇宙をどう見たか』(DOJIN選書)を文庫化したものです。

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Posted by ブクログ

仏教がまだ「宗教」という枠組みではなく「叡智」そのもののように扱われていた世界線での話。

世の中に対する「なぜ」の全てに、答えらしきものを提示してくれる装置が仏教であったとき、その仏教が「地球の外には何があるのか」という素朴な問いにどうアンサーしたのか、という哲学が、大変わかりやすく解説されています。

わたしにとってはむしろこの本を読んでから「科学とはなんだろう」と考えるきっかけとなった、まさに「世界の見え方が大きく変わる」一冊です。

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2023年06月10日

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