佐々木閑のレビュー一覧

  • 日々是修行 ――現代人のための仏教一〇〇話

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    恥ずかしながら、宗教とは非現実的な事柄に大勢ですがることによって現実逃避するものという認識でしかなかった。

    しかし、この本を読み、仏教(中でも仏教原理主義といわれる仏陀が説いた仏教)は、非現実的な神や死後の世界や輪廻を否定し、現実を生きるという苦行をいかに和らげるかということを主題とした、心のコントロールを目的とした超現実的な宗教ないしは思考であることを知った。

    私たちが歴史の授業で学んだ南無阿弥陀仏を唱えれば極楽浄土に行けるといった浄土宗のような仏教は、既に日本に伝わるまでの間、そして伝わった時の日本の状況によって大きく歪められた結果の産物であるが、それすらも仏教の大元の考えに寛容な姿勢があるため、同じ仏教として受け入れられているようである。

    この超現実的かつ懐の深さが伺える仏教というものに、非常に奥深さを感じた。

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    2021年05月29日
  • 真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話

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    自然の法則を研究し、宇宙の真理から粒子までの成り立ちを追究する近代科学。
    人間の真理を追究し、涅槃に入る道を説いた釈迦の仏教。
    この二つは一見全く違うもののように思えますが、世の中の真理を求めて両者が到達したのは、「人生の目的はあらかじめ与えられているものではなく、そもそも生きることに意味はない」という結論でした。
    ではこのような世界で、どのように生きるのか、なぜ物事を正しく見ることが必要なのかを、一流の仏教学者と物理学者が語り尽くします。
    最新の物理学は私の頭ではあまり深くは理解できませんでしたが、両者の共通点には驚かされるものがあります。
    とにかく素晴らしい本です。

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    2021年01月21日
  • 大乗仏教 ブッダの教えはどこへ向かうのか

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    青年との対話から大乗仏教の本質を明らかにします。
    般若経、法華経、華厳経、浄土教、密教、禅についての概説です。
    釈迦の仏教はどのようにして大乗仏教へと変わったのか。
    律を取り入れなかった日本仏教の特殊性や、鈴木大拙の間違い、大乗仏教一五〇〇年の常識を覆す「大乗起信論問題」の顚末も書かれています。
    これを読めば仏教の概論がよく分かります。
    必読書です!

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    2020年10月29日
  • ごまかさない仏教―仏・法・僧から問い直す―(新潮選書)

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    碩学佐々木閑と宮崎哲弥両氏の対談本です。
    仏教学者の佐々木氏はもちろんですが、宮崎氏の知見も、ものすごいです。
    あらゆる文献を縦横無尽に引用しながら、仏教の真実に迫ります。
    どのお経が「正典」なのか、「梵天勧請」はなぜ決定的瞬間なのか、釈迦が悟ったのは本当に「十二支縁起」なのか、日本仏教にはなぜ「サンガ」がないのか、などなど。
    「最強の仏教入門」とありますが、これは入門書以上のものです。
    よりいっそう仏教への理解が深まりました。

    これは仏教に限った話ではありませんが、組織はその維持や発展が自己目的と化したとき、思想を変質させ、人を堕落させます。内部に官僚制度ができあがってしまう。カトリックや共産党なんかが典型的ですが、残念ながら仏教も例外ではない。日本の宗門はいうに及ばず、スリランカやミャンマーのテーラワーダ教団ですら、本来のサンガの形態はフラットなネットワーク型の組織だったはずなのに、いつの間にかヒエラルキーができてしまった。 ー 245ページ

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    2020年10月21日
  • 出家的人生のすすめ

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    自分がやりたい事をやりたくて転職したはずなのに、結局自分の意思に反してやらなきゃ行けない事が出てくる。
    いっそ会社を辞めて自分の好きな勉強や仕事だけやって過ごせたらとも思うが、金銭欲と言う煩悩がどうしても消せず、実行に移せない。
    今年は、哲学の勉強とボランティアでの税務支援を実行し、出家的生活に少しずつ近づいていきたい。

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    2020年02月11日
  • 真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話

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    仏教の学者と素粒子の学者の対談。ビッグバン、相対性理論、量子力学。科学者のような釈迦、四諦、三宝。基本的な話とやや難しい話がうまくブランドされていてとっても面白かった。

    ・キリスト教やイスラム教では唯一の神がいるが、釈迦は神ではなく法則を発見した。
    ・この世は苦に満ちているが、消す方法はある。
    ・修行ではなく、スーパーパワーにすがるのが好都合な大乗仏教が中国で主流→日本へ入ってくる。
    ・一般相対性理論と量子力学がブラックホールで矛盾するのを証明したのがホーキング。

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    2019年11月18日
  • 真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話

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    仏陀の「苦しみは現実の誤認から生まれる」という考え方と、最先端の物理学から明らかになってきた「本当の現実」を組み合わせ、最終的に「人はどう生きるべきか」という問いへのヒントを与えてくれます。現時点で私が最も影響を受けた本です。

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    2019年10月29日
  • 大乗仏教 ブッダの教えはどこへ向かうのか

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    ブッダの仏教から大きく離れていった大乗仏教や日本の仏教について、最新の情報をもとに、それらの成り立ちから、相違、存在意義、問題点が詳しく書いてあります。講師(著者)が青年に個人講義をする会話形式で進め、私たちが日ごろ疑問に思っていることに応え、仏教の全体像が見えてきます。原始仏教、大乗仏教、日本の仏教である法華経や浄土教や禅宗を理解して、私たちがこれからどのように仏教に対処してゆけばよいのか考えてゆくのに有益です。知らない事実が多すぎて目を見張ります。佐々木閑氏が鈴木大拙の著書の翻訳家であり、その価値とともに問題点を披露しているのも意外でした。

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    2019年08月10日
  • 真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話

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    宗教者の佐々木閑、宇宙物理学者の大栗博司両氏の対談。対談と言っても普通の会話のやり取りではない。宇宙物理学と量子論、原始宗教と大乗仏教に関する専門分野のセッションを3回にわたって行い、間に質疑が入る。最新の科学情報と宗教情報が融合して、生きることの意味を考えさせてくれる。(大栗博士の超弦理論は理解できないが面白い、すごいと思う)以下は気になったメモ▼▼(大栗)死後の世界を佐々木先生はどう考えられますか。▼(佐々木)死んだ後の世界は信じません。釈迦の教えによれば、私たちの存在はたんなる構成要素のゆるやかな集合体にすぎず、それが生まれ変わり、死に変わりに際して離合集散していくのが輪廻だからです。そこには「自己」という不変の実在はありません。これを仏教では「諸法無我」と言います。もしも業のエネルギーがなければ、死によって発散した「私」は二度と再合成されないはずなのですが、そこに業が作用して、再び別の形で「私」を形成してしまうので、輪廻が繰り返されるというのです。▽私自身は業や輪廻という現象を信じませんから、結果として、私という存在は、「再構成の可能性を持たない、構成要素の緩やかな集合体だ」ということになります。それはつまり、私に死後の世界はない、ということを意味します。▽ここで申し上げておかねばならないのは、私自身が死後の世界を信じないからと言って、「死後の世界はある」と主張する人たちの立場を否定するつもりは全くないということです。大栗先生もおっしゃったように、「死後の世界があるかないか」という問題自体が、科学とは関わりのない宗教世界での問いですから、それに対する答えが科学的事実である必要がありません。▼(大栗)仏教では、意味がない人生をどうすればよく生きられると教えるのでしょう。▼(佐々木)釈迦は、「みんな同じようにこういう意味を持って生きろ」といったことは一切言いません。教えの内容は、日々の生活の具体的な方法を語る生活マニュアルなんです。そのマニュアルを実践することによって、自分が向上する、すなわち煩悩が消えていくことを確信する。

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    2019年08月05日
  • 大乗仏教 ブッダの教えはどこへ向かうのか

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    以前から仏教に興味を持ち、それなりに学んできたつもりだったが、各宗派の教義の違いはおろか、上座部仏教と大乗仏教の違いにさえ頓着していなかったことを今更ながら気づかされた。研究者は自身の専門性が上がるほど、素人が何をわからないのかがわからなくなるものだが、この本では対話形式の妙もあって、素人でも自然に深い理解が得られるよう導かれる。良書。

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    2019年07月29日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

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    原始仏教の第一人者、佐々木閑さんがわかりやすく「釈迦の仏教」を語ってくれます。変化し過ぎて仏教本来のエッセンスがなくなっている日本仏教、そこに違和感を感じている人は新鮮な気持ちで読めると思います。

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    2018年05月05日
  • ごまかさない仏教―仏・法・僧から問い直す―(新潮選書)

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    私たち日本人にとって身近にあるはずなのに、日常からは無縁に近い仏教。2人の仏教者による対談を通じて、その基本的な知識を身につけることができます。仏教の創始者はどんな人物だったのか。どんな歴史を辿ったのか。どんな教義なのか。その教えと、その伝承はどのようになされているのか。その疑問に「仏」「法」「僧」の三宝を中心に整理して理解することができます。入門書として非常に分かりやすく、面白く読ませていただきました。仏教の、他の宗教との違いも考えながら読むことができると思います。2人の考え方の違いから、白熱する議論もあり、この宗教の大きさゆえのいろいろな考え方の広がりを感じることもできました。

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    2018年04月28日
  • ごまかさない仏教―仏・法・僧から問い直す―(新潮選書)

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    宮崎哲弥の仏教本の最高傑作。前半はよく出来た対談本という感じだが、法の意見の相違が出てきたあたりから真剣勝負になり素晴らしく面白い。

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    2017年12月18日
  • 真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話

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    購入したのは1月になってからだ。
    タイトルだけ見ると危なさを感じたが読み出すとその杞憂は払拭された。
    宇宙物理学と釈迦仏教の融合点と相違点を客観的に知ることができる良書だ。
    注意点としてはここで扱っている仏教は日本人が慣れ親しんでいる大乗仏教ではないところ。
    個人的には奇蹟を認めない釈迦仏教や上座部仏教の方が正統であるし本質(真理?)であると思っているのでなおさら読みやすかった。

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    2017年02月27日
  • 日々是修行 ――現代人のための仏教一〇〇話

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    仏教の考え方を通して、人生の生き方を導いていこうという一話1ページちょっとのコラムが100話あります。
    仏教に興味があるけど、どこから手を付けていいか分からない自分みたいな人間には、ちょうどいい入門書になりました。
    何かを誰かに頼り切るのではなく、自分のあり方が最後の審判者である、という考え方は為になりました。

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    2015年10月19日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

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    良い本でした。お釈迦様の言葉の紹介だけではちょっと意味が分からなかったり、厳しすぎたり聞こえるのですが、佐々木先生の解説でよく理解できました。瞑想というのは、自転車を乗るがごとく、瞑想すればできるようになるものだ、という佐々木先生の経験談がもっとも印象的だったな...ここから、私の仏教探索が本格的にスタートしました。

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    2015年09月23日
  • 科学するブッダ 犀の角たち

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    とりあえず、本書の目次を書き出してみる。
     第一章 物理学
     第二章 進化論
     第三章 数学
     第四章 釈尊、仏教
     第五章 そして大乗
    目次だけだと、何の本だかさっぱり分からない。1章から3章までは、科学と数学の歴史を紐解きつつ、著者独自の史観を提示している。具体的には、科学や数学の発展の歴史は、「神の視点を護持する勢力」と「神の視点からの脱却を目指す勢力」との闘争の歴史でもあり、「神の視点からの脱却」が1つ成功するたびに、「人類は発展した」とみなされてきた、と述べている。(ここでの「神の視点」とは、「人間の認知的直感」と置き換えて差し支えない)
    4章では、仏教が興った歴史的・文化的・地政学的な背景を解説し、原始仏教とは本質的に「神の視点からの脱却」を目指した思想であったことを指摘している。ここで、科学・数学と仏教の親和性として話がつながり、さらに将来、脳科学が発展すれば、仏教を科学的・数学的に説明できるようになるハズ、という壮大な仮説で締めくくっている。5章はおまけ程度の内容。
    …この説明だとトンデモ本のように思われてしまうかもしれないけれど(これは私の説明力の問題)、内容はしっかりしており、説得性も高い。著者は仏教学者でありながら、科学史や数学史に対する造詣も深く、その部分を読むだけでもいろいろ勉強になる本。

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    2014年03月03日
  • 日々是修行 ――現代人のための仏教一〇〇話

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    前回読んだ時の印象は、数学の本を読んだ後にやな読んだためか入ってこなかったが、今回後半を読んでみたら、ものすごい拾いものの多い方で感心した、著者は理系の工学部出身だが、非常に仏教に明るい

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    2014年01月22日
  • 日々是修行 ――現代人のための仏教一〇〇話

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    ネタバレ

    以前TVでとり上げられた素粒子物理学者、故・戸塚洋二氏のお話の中で、佐々木閑(ささき・しずか)氏のことが触れられ、とても興味を持っていました。
    佐々木氏が科学者から仏教学者に転身したと言う経歴も。

    今回、佐々木氏の「犀の角たち」と共にこの本を買い読み始めたのですが、非常に驚いたというのが実感です。
    と言うのは、佐々木氏の本を読んだのは初めてなのですが、私が感じ、思っていることがあまりに多く語られているのです。
    また、違った観点からの発見も。

    以前は小乗仏教と呼ばれ、それが誤解を招くと現在は上座部仏教と呼ぶことがほとんどですが、それを敢えて小乗仏教と呼び、その意味を正しく理解してほしいと願われているところは、なるほどそう言う方向性もあったのかと思ったり。
    日本に伝わった仏教は大乗仏教と言われ、小乗仏教と全く違った体系をしています。
    私はどちらかと言うと(小乗仏教)上座部仏教と言う釈迦がいた頃の原始仏教に近い仏教にとても興味があります。
    それは仏教を宗教の一つとして捉えるのではなく、哲学として学びたいと思っているからなのかもしれません。
    そして仏教の教えの中で、私が疑問に思っていたことも読むうちに氷解していきます。
    釈迦が本来導きたかったのは、絶対的な存在にすがることではなかったのですね。
    生きることは「苦」である・・。そこからいかに「苦」と向き合うのか、それは自分の中に答えがあると言うことなのだなと思います。

    また私の心の拠り所となったチューラパンタカ(周利槃特・しゅりはんどく)のお話もこの本に載っていて感激。
    釈迦の弟子であったチューラパンタカと言う人はあまり賢い人ではなかったので、修行が上手く出来なかったそうです。他の弟子にも呆れられるほど。そんなチューラパンタカに釈迦は日々の掃除をせよと命じます。チューラパンタカはそれから毎日掃除に励むうちに悟りを開いたと言うお話です。
    賢くなくても、不器用にしか生きられなくても、日々前に進もうと努力することが大事であると感じさせられるお話で、勇気が湧きます。

    私がスリランカに行ってみたかったのは、釈迦の存在を近くに感じたかったこともあったんですけどね。

    でも釈迦は絶対的な存在ではありません。
    釈迦自身も入滅の際、そのように弟子達に伝えています。
    『私の死後、皆の拠り所は私の教えとお前達自身である』と。
    後継者を出すでもなく、絶対的『神』を持ち出すことでもない、全ては教えと言う悟りへの道筋と自身が考えること(内観)であると釈迦は伝えているのですね。

    また、ちょっと話は変わりますが、先日の政府の事業仕分けで最先端科学技術に与えられる予算が大幅に削減との報道があったり、「一番ではなく二番ではいけないんですか?」という発言がありましたね。

    私は「別に二番でもいいじゃない」って思っていた人なんですが、佐々木氏の科学者の物の考え方を知っていくうちに、それではいけないんだなと言うことを感じました。科学者とは「二番でいいや」と言う考えでは研究できないんですよね、目指すは「一番」なのだと。それが研究する原動力なんですね。
    なので、それに必要であれば未来への投資をすることはとても大事なことなんだなぁと感じました。
    今は何に使えるか分からない発見や発明も、その後重要な役目を果たすことが往々にしてあると言うこと、これは目から鱗でした。
    もちろん無駄遣いは厳禁ですが。

    そして日本における仏教のあり方・・・。
    元々は厳しい修行をし、人からの施しのみで生きなければならないのです。
    それには道を求めて修行する尊さがあるからこそ、皆が布施をするんだと言うことを僧は心に刻んでおかねばならないのではと思います。

    とにかく今は自分の精神を磨かないといけませんけどね。
    少しずつでも。

    日々是修行です。

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    2012年10月05日
  • 日々是修行 ――現代人のための仏教一〇〇話

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    ネタバレ

    とにかく釈迦の直接説いた初期仏教が大好きなのを前面に押し出した本。何度も繰り返し仏教は現代にこそ向いていると説いている。
    理由は初期仏教の理詰めの論理、超越者の不在、自分が変わることを目標にしていること。
    現代人は超越者を認めることができるほど純朴ではない、だから今こそ初期仏教なのだと。
    とにかく親近感が湧き、わかりやすい文章に一気に読んでしまった。
    ここまで楽しく本を読めたのはほんと久々だと思う。
    仏教を科学的視点から見るというのもおもしろい。
    仏教が説く心の仕組みをもっと知りたくなった。

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    2012年06月19日