佐々木閑のレビュー一覧

  • 大乗仏教 ブッダの教えはどこへ向かうのか

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    ブッダの仏教から大きく離れていった大乗仏教や日本の仏教について、最新の情報をもとに、それらの成り立ちから、相違、存在意義、問題点が詳しく書いてあります。講師(著者)が青年に個人講義をする会話形式で進め、私たちが日ごろ疑問に思っていることに応え、仏教の全体像が見えてきます。原始仏教、大乗仏教、日本の仏教である法華経や浄土教や禅宗を理解して、私たちがこれからどのように仏教に対処してゆけばよいのか考えてゆくのに有益です。知らない事実が多すぎて目を見張ります。佐々木閑氏が鈴木大拙の著書の翻訳家であり、その価値とともに問題点を披露しているのも意外でした。

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    2019年08月10日
  • 真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話

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    宗教者の佐々木閑、宇宙物理学者の大栗博司両氏の対談。対談と言っても普通の会話のやり取りではない。宇宙物理学と量子論、原始宗教と大乗仏教に関する専門分野のセッションを3回にわたって行い、間に質疑が入る。最新の科学情報と宗教情報が融合して、生きることの意味を考えさせてくれる。(大栗博士の超弦理論は理解できないが面白い、すごいと思う)以下は気になったメモ▼▼(大栗)死後の世界を佐々木先生はどう考えられますか。▼(佐々木)死んだ後の世界は信じません。釈迦の教えによれば、私たちの存在はたんなる構成要素のゆるやかな集合体にすぎず、それが生まれ変わり、死に変わりに際して離合集散していくのが輪廻だからです。そ

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    2019年08月05日
  • 大乗仏教 ブッダの教えはどこへ向かうのか

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    以前から仏教に興味を持ち、それなりに学んできたつもりだったが、各宗派の教義の違いはおろか、上座部仏教と大乗仏教の違いにさえ頓着していなかったことを今更ながら気づかされた。研究者は自身の専門性が上がるほど、素人が何をわからないのかがわからなくなるものだが、この本では対話形式の妙もあって、素人でも自然に深い理解が得られるよう導かれる。良書。

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    2019年07月29日
  • 本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか

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    ブッダの一生というのは歴史や漫画で読んで知っているつもりだったが、実際どういう教えが人を引きつけたのか、いま自分の周りにある仏教とどうつながっているのか知らないことだらけだった。他の宗教と違って、全く排他的でないところ、自分を拠り所とせよという教えが基本にあるところに魅力を再発見できた。

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    2019年01月01日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

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    原始仏教の第一人者、佐々木閑さんがわかりやすく「釈迦の仏教」を語ってくれます。変化し過ぎて仏教本来のエッセンスがなくなっている日本仏教、そこに違和感を感じている人は新鮮な気持ちで読めると思います。

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    2018年05月05日
  • ごまかさない仏教―仏・法・僧から問い直す―(新潮選書)

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    私たち日本人にとって身近にあるはずなのに、日常からは無縁に近い仏教。2人の仏教者による対談を通じて、その基本的な知識を身につけることができます。仏教の創始者はどんな人物だったのか。どんな歴史を辿ったのか。どんな教義なのか。その教えと、その伝承はどのようになされているのか。その疑問に「仏」「法」「僧」の三宝を中心に整理して理解することができます。入門書として非常に分かりやすく、面白く読ませていただきました。仏教の、他の宗教との違いも考えながら読むことができると思います。2人の考え方の違いから、白熱する議論もあり、この宗教の大きさゆえのいろいろな考え方の広がりを感じることもできました。

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    2018年04月28日
  • ごまかさない仏教―仏・法・僧から問い直す―(新潮選書)

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    宮崎哲弥の仏教本の最高傑作。前半はよく出来た対談本という感じだが、法の意見の相違が出てきたあたりから真剣勝負になり素晴らしく面白い。

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    2017年12月18日
  • 真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話

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    購入したのは1月になってからだ。
    タイトルだけ見ると危なさを感じたが読み出すとその杞憂は払拭された。
    宇宙物理学と釈迦仏教の融合点と相違点を客観的に知ることができる良書だ。
    注意点としてはここで扱っている仏教は日本人が慣れ親しんでいる大乗仏教ではないところ。
    個人的には奇蹟を認めない釈迦仏教や上座部仏教の方が正統であるし本質(真理?)であると思っているのでなおさら読みやすかった。

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    2017年02月27日
  • 本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか

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    [仏の初めに]日本で一般的に浸透している大乗仏教とは異なる原始仏教。その歴史から教えまでを語った一日講座の内容を書き起こした作品です。著者は、花園大学文学部国際禅学科で教授を歴任される佐々木閑。


    仏教に関しての本はほとんど読んだことがなかったのですが、そんな「仏教初心者」の評者にうってつけの本でした。語り形式でコンパクトに原子仏教のあり方が幅広くまとめられていることもあり、まずはするりと仏教の門をくぐってみたい方にオススメです。


    どの内容も興味深かったのですが、著者が特に力を注いでいる、原子仏教から大乗仏教までの派生の流れを解説した章は本書の白眉かと。仏教の教えをどのように運営していっ

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    2016年01月22日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば

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    良い本でした。お釈迦様の言葉の紹介だけではちょっと意味が分からなかったり、厳しすぎたり聞こえるのですが、佐々木先生の解説でよく理解できました。瞑想というのは、自転車を乗るがごとく、瞑想すればできるようになるものだ、という佐々木先生の経験談がもっとも印象的だったな...ここから、私の仏教探索が本格的にスタートしました。

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    2015年09月23日
  • 科学するブッダ 犀の角たち

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    とりあえず、本書の目次を書き出してみる。
     第一章 物理学
     第二章 進化論
     第三章 数学
     第四章 釈尊、仏教
     第五章 そして大乗
    目次だけだと、何の本だかさっぱり分からない。1章から3章までは、科学と数学の歴史を紐解きつつ、著者独自の史観を提示している。具体的には、科学や数学の発展の歴史は、「神の視点を護持する勢力」と「神の視点からの脱却を目指す勢力」との闘争の歴史でもあり、「神の視点からの脱却」が1つ成功するたびに、「人類は発展した」とみなされてきた、と述べている。(ここでの「神の視点」とは、「人間の認知的直感」と置き換えて差し支えない)
    4章では、仏教が興った歴史的・文化的・地政学

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    2014年03月03日
  • 科学するブッダ 犀の角たち

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    読み終えると、タイトルのとおり「なるほど、科学と仏教は共通点があるんだな」と膝を叩くこと請け合いです。

    内容の大半は科学の説明に割かれていますが、面白いのは仏教の説明に入ってから。
    ブッダは、悟りを啓いたけどあくまで普通の人だという説明は、フラットに宗教と向き合う距離感を保ってくれるし、仏教は、何故こんなに多種多様な宗派に枝分かれしているのか? という発端の考えも、とても合理的で親近感が持てます。

    褐色の恋人で有名なスジャータさんが、実は、ブッダの命の恩人だったり、大乗仏教の経典はブッダの言葉ではないと結論が出ていたり、トーマス・ヤングは言語学にも顔を突っ込んでいたり、面白いエピソードも満

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    2014年02月04日
  • 本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか

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    仏教の基本的な知識が平易に書いてあり、理解しやすくためになった。ブッダや弟子たちのエピソードも面白かった。
    原始仏教はあまり「宗教」という感じがしない。何かに救ってもらうのではなくて、自分で自分を救うことが大切と説く。
    もっと仏教のことが知りたくなった。他の本も読んでみたい。

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    2013年07月02日
  • 仏教の誕生

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    仏教の基本的世界観が、生きることは苦しみである。一瞬の喜びや楽しみに執着すると、安寧な心の状態から遠ざかる、という思想が根底にあることを、若い頃に知ったら人生の物差しが変わったのにと、若かりし日に仏教の本を選び損ねたことを残念に思います。
    別の本の感想でも書いたけれど、仏教徒だけれど自分の宗派について語れない(西本願寺と東本願寺になぜ別れてる?)とか、日本人なのに日本酒について語れないとか、まだ頭が働くうちに理解しようと、知識の欠落を埋める日々です。

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    2026年01月25日
  • 科学するブッダ 犀の角たち

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    ネタバレ

    著者は佐々木 閑氏。WiKi情報では、「日本の仏教学者(インド仏教史、戒律)、真宗高田派の僧、花園大学教授」等と紹介されており、他サイトでは、「京都大学工学部工業化学科および文学部哲学科卒業。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学後,米国カリフォルニア大学バークレー校留学を経て花園大学文学部教授」等の経歴も紹介されており、日本の仏教界では著名で権威ある方であると思う。

    私自身のもつ信仰とは仏教という点では共通しているが、自身は真宗高田派ではなく、法華経を信仰しているため、その点で仏教の理解という点で角度の差が当然出てくるかもしれないと思ったが、科学と仏教を語られているという点で、非常に興味

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    2025年12月22日
  • 世界史のリテラシー 仏教は、いかにして多様化したか 部派仏教の成立

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    佐々木氏はYouTubeでも仏教研究者/僧侶として多くの学びあるコンテンツを広く大衆に向けて発信している。本書の内容はそれとの重複はあるものの、仏教通史を日本から見通すという目的がすっきりと、コンサイスに示されており、初学者や関心のある市井の人にとって素晴らしい内容と感じた。

    原始仏教から大乗仏教、日本の仏教の歴史と広範なテーマをカバーしているので、もちろんかなり駆け足なのだが、抑えるべきストーリーを提示してくれるので面白く、まts身近に感じられる。仏教者は本書の内容を把握しておくくらいのことは、必要最低限なのではないかと思われる。

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    2025年12月21日
  • 世界史のリテラシー 仏教は、いかにして多様化したか 部派仏教の成立

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    日本人なのに日本の文化を説明できなくて凹んだ、というのと同じ理屈で、浄土真宗と曹洞宗には触れる機会があるけれど、何もわかっていない自分が歯痒くて、解説書を手に取りました。
    日本で仏教の宗派が数多く存在する事情や、僧が妻帯肉食を許される事情、神仏分離令など、本当は成人なら知ってて当たり前なことが、非常に分かりやすく説明されています。
    原始仏教について、もっと深く知りたくなりました。

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    2025年12月20日
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 最期のことば

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    ネタバレ

    知らないことだらけですが、瞑想パートが特に興味深く参考になりました。
    「空」についても、そうなの…?!と驚き。

    最後の対談に、ものすごい丁寧な読書案内、ブッダの略年譜と、とてもとても勉強になりました。また読み返して、振り返りたいです。

    「自己鍛錬システム」という言葉には思わず頷かざるを得ませんでした。これは一つの杖として絶対に知っておいたほうがいいなと勝手に確信しました。

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    2025年11月26日
  • 真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話

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    対話形式の本は読みやすくサクサク進むのが定番だが、深い深い知見を持った2人の対話は重みがあり過ぎて、非常に時間がかかってしまった。

    しかしまぁ読み終わってみれば心地よく知的好奇心が満たされたとも言える。

    物理学は専門ではない(仏教も専門ではないがw)ので知らん用語も出てくるが、それでも面白いと思え、物理学も勉強したいなぁと思う。

    SFの世界にはこの手の知識が反映されているので、知らず観るのと知ってから観るのでは大きな違いがあるだろう。

    少し噛み砕いた物理学の本でも探そうかなー。

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    2025年08月13日
  • 世界史のリテラシー 仏教は、いかにして多様化したか 部派仏教の成立

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    著者の本は、以前にも読んでいて、かなり重複があるのだが、コンパクトにわかりやすく仏教の多様性がどのように生まれたかを説明してあると思う。

    タイトルは、部派仏教とあるが、これは出版社との関係でそうなっただけで、内容的には大乗仏教、日本の仏教まで流れを整理してある。特に、日本の仏教関係の部分は目から鱗の議論がいくつかあって、勉強になった。

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    2025年05月28日