佐々木閑のレビュー一覧
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仏教の本質は修行であり、自己改良による「苦」の消滅です。
私自身を変えることで、苦しみから自由になることができます。
本書は初期仏教をベースに、生活に結びつく叡智を100話で紹介していきます。
優しく正しい心を持っている人の言葉は優しくて正しい。それはそうだろう。だが仏教が主張するのは、「今現在、粗暴な心に支配されている人でも、優しくて正しい言葉を使うよう努力し続ければ、やがて自分の中に優しく正しい心が生まれてくる」ということなのだ。自分の言葉を自分でコントロールしていくことが、そのまま修行になると言っているのである。「相手の気持ちをくみ取りながら、慎重の上に慎重を重ねて、誠実に言葉を紡ぎ出 -
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釈迦が考えた「生き甲斐」を手に入れる究極の方法。
日本仏教から失われた「律」には、幸せに生きるヒントがたくさんあります。
「律」に秘められた釈迦の哲学を解説します。
本当に分かりやすいです。
NECO塾はサンガだったのだと、気づきました。
では、私たちが一番頼りにできる生き甲斐とはなにか。最大限に広い言い方で答えよう。それは「一生涯続けることのできる、自分の好きなこと」である。外界から無理強いされていやいやするのではない、自分がやりたくてやりたくて仕方がないことを好きなだけやる、そういう毎日が死まで続くなら、人は「生きてきてよかった」としみじみ思う。さらに言うなら、そうしてあり続けていること -
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うーん、「最強の仏教入門」を標榜しているけど、これは全くの素人には難しかったです。
さらなる仏教の理解をするための書籍の紹介がたくさんあるので、興味がある人にとっては、良き入門書になる可能性はあると思います。
以下はなんとなく理解できました。
「三宝」=「仏・法・僧」という三つの要素を受け入れよ、というのが仏教。
仏=釈迦のこと
法=釈迦が説いた教えのこと
僧=四人以上のお坊さんが集まってつくる修行の組織のこと
あと「ある意味では、みんな末期がん。なぜなら寿命があるから。」は、一瞬うっとなるけど、実際そうなんですよね。こういう苦しみから救ってくれるのが仏教なんだなと。 -
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『強い力弱い力』、『重力とは何か』
でおなじみの大栗さんと
仏教研究者の佐々木さんの対談を
書籍化したもの
大栗さんの本を読んだことのある人なら仏教のこと
佐々木さんの本を読んだことがある人なら物理のこと
がわかるいい本だと思う
ただ理系の自分としては、まず最初にあげた二冊をお勧めしたい
企画としては面白いが、二人が話したことによる相乗効果的なものはあまりなかったように感じた
それぞれの本を一冊読んだ方がいいかなと
理系の人がわかりやすい、読みやすい形で仏教について知れる機会としてとてもよかった
それが相乗効果といえば相乗効果かな
釈迦の説いた仏教と、現在の日本の大乗仏教がいかに違うか
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はっきりと知らなかったのだが、お釈迦様は過去に確かに実在していた人物なのだそうだ。本名はゴータマ・シッダッタ。「ブッダ」とは本来は悟りに到達した人一般を指す名詞だが、その人らの中でも一番有名になったためゴータマ個人を指すようになった。『ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか』の意味するところは、ゴータマという個人がいかにして悟りを開いたのか、そしてその教えがいかにして2500年も存続する宗教になりえたのか、ということ。原始仏教が成立した背景と広まった理由の他に、大乗仏教が派生し広く認められた背景についても著者の研究に基づいてやや詳しく述べられていて、これが本書の特色かもしれない。
何も知ら