【感想・ネタバレ】「律」に学ぶ生き方の智慧のレビュー

あらすじ

「本当にやりたいこと」を実現するには、どうすればよいのか――? 日本仏教から失われた釈迦の教え「律」には、現代社会を幸せに生きるヒントが隠されている。理系出身の仏教学者が、古代インドの宗教界から、現代日本の科学や政治の問題まで、縦横無尽に行き来しながら、「律」に秘められた釈迦の哲学をわかりやすく読み解く。

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Posted by ブクログ

仏教の経(教え)ではなく律(教団の法律)に焦点を当て、組織運営の秘訣を探る。わかりやすいエピソードが多い。頻繁にオウム真理教を引き合いに出して仏教の運営の素晴らしさを説いている。最後の方の科学者は出家だという論にはわかるところもあるが首を傾げる。

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2024年01月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

律は、修行をするために自らを律するものというよりは、修行の便宜のために社会や集団に適応するシステマティックなもののようだ。
倫理の教科書からでは、仏教のシステマティックな部分に触れることができない。こんなにも修行のことを考えた宗教だとは思ってもみなかった。
修行という自分の好きなことに打ち込むために全力を尽くす、なるほど科学者集団と似ているかもしれない。
科学者の研究資金は僧への布施と同じというのもなるほど、である。布施を受けるのに尊敬がいるように、科学者も襟元正してやっていかねばならないのである。
結局は自分の趣味のために食わしてもらっているのだから。

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2012年04月26日

Posted by ブクログ

釈迦が考えた「生き甲斐」を手に入れる究極の方法。
日本仏教から失われた「律」には、幸せに生きるヒントがたくさんあります。
「律」に秘められた釈迦の哲学を解説します。
本当に分かりやすいです。
NECO塾はサンガだったのだと、気づきました。

では、私たちが一番頼りにできる生き甲斐とはなにか。最大限に広い言い方で答えよう。それは「一生涯続けることのできる、自分の好きなこと」である。外界から無理強いされていやいやするのではない、自分がやりたくてやりたくて仕方がないことを好きなだけやる、そういう毎日が死まで続くなら、人は「生きてきてよかった」としみじみ思う。さらに言うなら、そうしてあり続けていることの成果が蓄積していって、はっきりとした姿で現れてくるなら、喜びは倍増する。もっと言うと、その成果が、自分が死んだあとも残る恒久的なものだと、なおさら満足感は深くなる。「今自分がやっていることの意味は、死んだ後もずっと残る」という思いは、人に強い安心感を与えてくれる。「もの」や「肩書き」を生き甲斐にすることもできるが、それよりも「一生涯続けることのできる、自分の好きなこと」の力が生き甲斐としての信頼度が高い。さらにそれが、「死後の世界にまで水続性を持つもの」なら、なおさら好ましい。 ー 11ページ

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2020年10月16日

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