加藤諦三のレビュー一覧
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心の病んだ人というのは、憎むべき人を憎まず、逆にその冷たい人々に罪悪感を抱く。それは心の病んだ人が、その冷たい人に心理的に依存しているからである。
認められる自分と認められない自分に分裂するとアイデンティティーがなくなる。そうすると「これで自分は生きていく」というこれを求めるようになってしまう。「私」という実感を失ってしまったものは、たえず自分の存在感を感じようと焦る。
規範意識が肥大化している者もそうである。生きることを難しくしてしまうような過剰な規範意識というのは、存在感の欠如の補償作用である。実際の自分の存在のほとんどが意識から排除されてしまって、実際の自分のほんの一部を自分のすべてと意識しているからである。ほとんどの自分は許されないとして「ない」と見なされている、だから一つ一つの経験が十分に経験されないのは当たり前である。自分に自身がある人というのは、このように自分が分裂していない人である。分裂している人ほど無意識の領域の大きい人ほど自分のやることを一つ一つ意識しないではいられない。
すぐに肩に力が入ってしまう人は欲求不満である。このような人は、まず自分は自分に何を隠しているのだろうと反省してみるべき。
雨の日が悪いのではない。雨の日に晴れていると信じていることが心を病ませていく。
もしある人といて、理由のわからない焦りを感じるとしたら、その人のことを心の底では嫌いなのかもしれない。
心の健康な人達の間の道徳や規範は、時に、心の病んだ人達の間の搾取を正当化する理論となる。卑怯な人間は道徳や規範を持ち出して弱い人間から心身ともに搾取する。つまり反抗を封じるのに道徳ほど都合のよいものはない。相手に罪の意識を強要して自分の側に利己主義を通す。彼らにとって利己的であることが許されないのは相手であって自分ではない。要するにあなたは同じ人間と見られていない。あつかいやすい人間として見くびられているだけなのである。
理由もなく不愉快になるのは、何か自分の欲求を自分が隠しているから。
たとえ他人が自分に対して好意を持っていても、他人に依存している限り、他人は自分を脅かす存在である。
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Posted by ブクログ
今まで生きてきた経験値で、人を見た時に、この人はきっとやさしい人だ、人相がいいとか、やさしい人ととそうでない人の違いを人を見れば漠然と感じるようになってきた。
でもその違いを言葉にはできないし、なんなのかわからなくて。
この本を読んでその違いを少し理解できた。
特にドキッとしたところは、
行為自体は優しくても、恩返しや見返りを求めた行為は本当は優しくないって話。
電車で人にぶつかった時に、「痛い!」と言われたら、「ごめんなさい」と言う人=やさしいと思っていたけど、本当にやさしい人は「どこが痛いですか?大丈夫?」と言う人。
わたしは「ごめんなさい」としか言えない人だなと読んでて刺さった。
▽最近頭で考えてたこと
私は、人を喜ばせることが好きで
相手のために何かしてあげたい、人を愛したいと思う気持ちは割と強い方だと思ってた。
でも、「こんなにしてあげてるのに、何もしてくれない」とか思ってしまう自分もいて。
自分って心からやさしい人間じゃないのかな…とか心の小さい人間だな…とか思ったりしてた。
お金持ちになりたいとか〇〇になりたいとか強い願望や夢を持たずに今まで生きてきたな…と思ってきたけれど、
この本を読んで、
わたしの人生の目標はやさしい人になることだと思った。
人の温もり、人の優しさが好きで
優しくない人に優しくなれと言っても優しくならない。優しくない人は優しい人と触れ合うこと、その環境を作ってあげることで優しくなれる。その積み重ね。
わたしは、周りの人にそんな環境や空気を与えられる、本当にやさしい人になりたい。
そのためのヒントがこの本にはたくさん書かれていた。まずは自分の本性に従って生きる生き方を見つけたい。
ふとしたときに読み返したい、そう思える本でした。 -
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■ネクロフィラスとは死を愛すること。それに対するのは性を愛するバイオフィラスである。ネクロフィラスな傾向とは死を愛する傾向である。「死を愛好する者は必然的に力を愛好する」とフロムは言う。
■ネクロフィラスな傾向が強い人は話題が常にマイナスのこと。人についても自分についても不幸になるというようなマイナスな情報に興味を示す。
■人は不安で自信がないから自分の心をいやすためにパワハラをする。パワー・ハラスメント依存症である。心が安定している人はパワハラなどしない。
■不安な人には大量の敵意がある。パワー・ハラスメントする上司には元々大量の敵意がある。小さい頃から心の底に蓄積されてきた大量の敵意がある。
「基本的不安は潜在的に敵意を含んだ世界に直面した時の不安である。」
「もし我々が他人を自分自身の意思に従わせる以外に不安から救われ得ないとなれば不安を和らげる方法はどうしても本質的に攻撃的とならざるを得ない。」つまり、不安な意図は怒ることで優位に立とうとする以外に道はない。パワー・ハラスメント依存症である。
■依存症は否認の病といわれる。
■弱さはずるさに鈍感であり、ずるさは弱さに敏感である。 -
購入済み
🙆♀️
タイトルの通り、自分に向き合い、自分の芯の問題に気付かせてくれた本。自分に当てはまることばかりで読んでいて辛くなる時もあるが、自分のためになる本。
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真面目に頑張って生きてきた。でもなんで頑張っていたのだろう?もう頑張れない。疲れたよ...。
そんな時に出会ったのがこの本でした。
どうして疲れてしまったのか、頑張れないのはなんでだろう、自分はどうしたらいいの?
この本にはその原因が書いてあります。
私の約20年の仕事人生で、自分の心が何を感じていたのか、そして自分がいかに何も考えずに生きていたのかを思い知らされた1冊でした。
鬱という言葉が多く出てくるので少し滅入ってしまう方もいると思いますが、自分を知りたい方は読む必要があると思います。
優しい書き方ではなく、はっきりした文章なので好みは分かれると思いますが、良書とはこの本だと思います。
参考になれば嬉しいです。 -
Posted by ブクログ
2022年からハマって毎日聞いてるラジオ番組
テレフォン人生相談の本、第二弾。
前作よりももっと密度が濃くなった内容だと思う。
小さな悩みから大きな悩みまで、多々あるけど
自分の心のまま素直に、無意識にしていることも全て受け入れるって
簡単であるようで、実は非常に難しい。
人の感情は変装して現れ、本質は仮面を被って現れる。
まるで巻末あたりのイソップ童話風みたいだと思ったけど
あぁ、確かに自分の身の回りでもこんな人いるなぁとか当てはまったり。
他人の実力を、あたかも自分のお陰の様に振る舞う人
周りの人を巻き込んで、自分を大きく見せる人
私のこと分かってくれてるよね、みたいな人
あなたのためだからと言いながら高圧的なことしか言わない人、云々
心から自分はそうでありたくはないなと、本当に思う。
等身大で生きる。これ大事。 -
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ご長寿ラジオ番組、テレフォン人生相談の本。
身に染みるというか、あーめっちゃわかるわー!私にもそんな時あったあった!と自分の自戒するところもあれば
え?!そんな人もいるんだ…と思うこともあり。
自分がのめり込むとは思わなかったけど、なんだかんだ毎日聴いている。
その中で今年に入って、ハマったテレフォン人生相談。
世の中いろんな人がいるとはいえ、千差万別とはこれまさに!と思い知った。
自分の人生を活性化するために、人の人生を利用している人。
他人に攻撃したり、べったり依存することで自分は幸せだと勘違いする人。
嫌いと寂しい、どちらを優先しているかでいうと圧倒的に寂しさを紛らわしている人の方が多い等々。
自分の人生を活性化するために、無理矢理不幸をまき散らす人がいるのかと
目が点になった。
自分を守る・防御するという意味でも心にいつも、マスク必須。
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はじめに私の背景について書く。自分の生育環境の普通でなさに25歳になってようやく気付いた。25歳になるまで焦燥感を感じながら必死に生にしがみついている感覚があり、気付いたらうつ病になっていた。自分の満たされなさはどこから来るのだろうかと日々思い悩んでいた。なんとなく、自分は他の人と比べて子供っぽい考え方をしているなと感じていて、そこが引っかかっていた。よくよく考えてみると今までの自分は甘えが満たされないまま成長してしまったんじゃなかろうか、それが現在の満たされなさに繋がっているんじゃないかと考えるようになった。
そこでこの本に出会った。
少し冗長なところはあるが、私の言いたいことをうまく代弁してくれているいい本だった。
私のように漠然とした満たされなさを感じて生きている人、愛情を受け取った記憶がない人にとってはこの本が生まれて初めての理解者になるかもしれない。
自分が昨今知名度が高まりつつあるアダルトチルドレンに該当するのではないかと考えたことがある人にはぜひ一度読んでほしい本である。 -
ネタバレ
生きるのが辛かった。
大学3年生男子です。
大学生になってから“自分は中身が空っぽだ”と違和感を持ってから、何度か悩み続け、時には大学も行けないほど、バイトも休んでしまうほど悩み続けました。この本はそんな悩みの原因を解決してくれました(すべてかどうかは分かりませんが)。
とにかく気づくこと、知ることが大事とこの本では書いてありました。確かに、自分の内面のことなので、知ることで改善の余地ができるのかなと思います。
中略
まず、一日をちゃんと生きる。 僕は、やるべきことをちゃんとやろう、ということだと解釈しました。22歳の責任を辛いけども、しょっていこう、ということだと。
次に、憎しみを取り去ってもらうよう祈る。自分は「母なるもの」を持つことが出来なかったかもしれない。でも、今まで胸にこびりついていた憎しみに気づけました。これからは憎しみを貯めるのではなく、ぬぐっていかなきゃいけない。手がない状態で生まれた人は、手がある人をいつまでも恨まないだろう。「母なるもの」を持つことが出来なかったのなら、それを自然に、音楽に、スポーツに、敬愛する人に、最愛の人に、求めよう。
そして、人に期待をしない。自分の才と興味を生かして、一日に満足しよう。と思いました。人に期待する、人に母なるものを求めてはいけないということを漸く気づけました。しかし生きていかなくてはいけない。自分の才、興味に従って、一日を満足して生きる。自分を丁寧に扱おう。 -
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加藤諦三さんはテレフォン人生相談でパーソナリティとして40年以上にわたり出演している。
そんな加藤諦三さんの本はいくつか読んで、この本ともご縁を頂きました。
悩みのない人はいない、誰にも過去の過ちはあるものです。
原因を知ることが解決の糸口ではありますが、傷を受け止めるには辛い現実もあります。
誰もが抱える育児、そして子育てを、どんな親から良い子が育つのかを受け止めやすい言葉で示しています。
親の方も、自分の両親からどう育てられたかも影響していて、気づかず悪循環を生んでいるものもあります。
すぐに始めようと思ったことは
母親とは「私はいつでもここにいる。さぁ行きなさい」といつでも帰ってこられるところのある安心感を与えてくれるというもの。
そして
自分が生きることの困難から逃げていては、子どもを励ましても無理なのです。情緒的成熟をした人だけが人を励ませ、自分が成長する魔法の言葉は「私は、励ましが必要なときに、その人を励まし続けるような心理的に見解な人間になろう」
理想でない自分が、辛くても苦しくても、自分の出来ることをひたすらし続けること。
この世の中には魔法の杖を持っている人はいません。みんな苦労しています。自己中心的な人は、苦労しているのは自分一人と思いがちです。
このようなことを心に留めて逃げずに自分の人生を励まして生きたいと思いました。