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五歳の子どもに、三十歳のビジネスマンのような生き方はできない。しかし「五歳児の大人」は、何の責任も負うことなくチヤホヤされていたいと願いながらも、「大人として」生きなければならないのだ。大人になりきれない人にとって、自信もなく、人を許せず、軽蔑を恐れながら過ごす日常は辛い。それに振り回されるまわりの人もまた、辛いはずだ。本書は、大人のフリに疲れた人の困った言動とその原因を分析し、今より心豊かに、人に優しく、満足感をもって生きるための方法を、自身も「五歳児の大人だった」という著者が説き明かす。彼らを上司や同僚、家族や友人に持ってしまった人たちにも役立つ心理学。「最近の日本の親は五歳児の大人が多い」「五歳児の大人を救う3つの条件」「幼稚さを認める勇気を持とう」など、現代社会の問題点や問題解決のための具体的アドバイスを満載した人生論。『「五歳児の大人」とそのまわりの人のための心理学』を改題。
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Posted by ブクログ
はじめに私の背景について書く。自分の生育環境の普通でなさに25歳になってようやく気付いた。25歳になるまで焦燥感を感じながら必死に生にしがみついている感覚があり、気付いたらうつ病になっていた。自分の満たされなさはどこから来るのだろうかと日々思い悩んでいた。なんとなく、自分は他の人と比べて子供っぽい考え方をしているなと感じていて、そこが引っかかっていた。よくよく考えてみると今までの自分は甘えが満たされないまま成長してしまったんじゃなかろうか、それが現在の満たされなさに繋がっているんじゃないかと考えるようになった。
そこでこの本に出会った。
少し冗長なところはあるが、私の言いたいことをうまく代弁してくれているいい本だった。
私のように漠然とした満たされなさを感じて生きている人、愛情を受け取った記憶がない人にとってはこの本が生まれて初めての理解者になるかもしれない。
自分が昨今知名度が高まりつつあるアダルトチルドレンに該当するのではないかと考えたことがある人にはぜひ一度読んでほしい本である。
Posted by ブクログ
著者の育った環境も壮絶なものがあったようだ。それを乗り越えて来たからこと、大いに示唆の富む内容となっており、お勧めしたい。
自分に全く劣等感を持たない人はいるのだろうか。
幼少時代に満たされるべき各種欲求が満たされないまま大人になってしまった場合、大人になってもその欲求を消化出来ないまま社会と接する事の悲劇を訴える。
自分には意識すらしていない自分でも気づいていない(認めていない?)満たされなかった欲求があるのかも知れない。
「仕事が好きなふりをしてしまった。周囲の人を好きなふりをしてしまった。そして、仕事熱心な自分を演じてしまった。この自分を偽る努力は報われない。」P158
ではどうすればいいのか。「自らの幼稚さを認めるのだ」と。
同じような話題が繰り返し続くのは、その思いの深さからだろうと思う。
Posted by ブクログ
小さいころにやるべきことをやらずに五歳児の子どものまま社会的責任を持って生活しなければいけない人々について。
今の自分に非常に当てはまることが多い。
原因…
小さいころしたくないことを強制的にやらされてきた。
したいことをしてきてない
症状…
初めて挫折したときに生きる気力をなくす。
自分で考え自分で行動できないで対処能力に欠けている。
自分を信じることが出来ない。
真面目で憎しみを持っている。
人から好意を得るために真面目に生きている
自己実現が出来ていない
協調性がない
言うことは正しいが多数はになれない、人望がない、→憎しみがあるから
威張っているだけで周囲にやってもらう
自分の話をすると喜ぶ、
自分の人生に困難がないと思っている
与えることが出来るまでに成熟してない人
人を愛することが出来ない
自分が何者かを理解できていない
これから…
責任を取る強さと人を愛する能力が持つ
自分が相手を理解する。
アイデンティーを持つ
間違った選択をしても自分で選択することが大切。
今自分のしていることが十年後どうなっているかを考える
今日一日をきちんと生きる趣味を持つ
孤独を覚悟する
自分の愚かさを反省する
自分にマイナスな人からはなれる
人生を楽しんでる人の生活を見習う
自信を持つ
自分を支えられるような自我を持つ
人にないものを考えるのではなく自分にあるものを考える
過去の自分にとらわれ続けて今の自分を犠牲にしない
自分に目的を持つ。
Posted by ブクログ
正直、自分のことを理解してもらうにはこれを読んでもらうのがいいんじゃないかというくらいに当てはまることが多くて驚きました。
親の育て方がどうこうとかではなく、自分の気質と周囲の環境とかそういう問題もあるのかなと思いますが、子供のころに年相応の経験とか感情の表出とか、そういうのができなかったというのはちょっとあるのかも、と思いました。いわゆる「いい子」でいないとという気持ちが大きくて、とにかく言うことを聞く、自己主張をしない、我慢する、そういう癖がついてしまっている気がします。それを強制されたわけではないんだけど、それが自然なことになってしまった。だからかわからないけど、よく大人っぽいよねとか落ち着いてるよねとか言われるし、多くの人の私に対する評価は「真面目」なんじゃないかなと思います。
「真面目」というのもこの本の中では信用できない部分もあるという風に書かれているし、自分でもそう思う節はあります。真面目なのかもしれないけどそれはあくまでそうじゃない部分を抑え込むためというか、根っからの真面目ではなくて周囲の目を気にしてそうしている部分は大きいし、でもむしろ今ではそれがデフォルトで普通のことになってしまっている。自分を見せたいように見せることができていると言えばそうなんだけど、本当の自分を知ってほしいという気持ちも持っているから厄介。
頑張るエネルギーが恐怖から来ているというのもその通り。どうやったらそんなに頑張れるのと聞かれることもありますが、頑張ってないと不安で仕方ないから頑張るしかないという感覚かもしれません。
そうして耐えて頑張って努力してきた人だから、五歳児の大人は頑張らない、我慢しない子を許せない、とこの本では書かれています。本当はそうなのかもしれないけど、そういう「許せない自分」も嫌で寛容な自分を演じるうちに、許せるようにはなったんじゃないかなと思う。けど、一方でそれは頑張ってきた自分の人生を無意識に否定することにもなっていたのかもしれない、それが無気力感につながっているのかもしれないとこの本を読んで思いました。
積極的に、主体的に何かをしなければいけない、自分で決断しなければいけない、責任を取らなければいけない、そういうことを極度に嫌うのも、この本に書いてある通り。だから「後輩」という立場では、責任はあまりない状態で、純粋に認められたい、褒められたい、役に立ちたいとか言う気持ちから頑張れるけど、引っ張っていかなきゃいけない立場になったとたんにやりたくなくなる。
目的が定まっていないというのもそうかも。だから人生をかけられる何かを持っている人を見ると羨ましいし妬ましく思っちゃう。
こんな風に、自分でコンプレックスに思っている部分が網羅されている本だだなと思いました。人生のそれぞれの段階で、それ相応の経験をすることがいかに大事か、変に大人ぶったりせずに各段階を経験し健全に卒業するということがいかにその後の人生に影響を及ぼすのかということを痛感した内容でした。
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