Posted by ブクログ
2010年05月20日
その恋を終わらせたのは自分の利己主義、打算、もったいないという気持ちであるとの文章に、これまでの恋愛を思い返した。
最近は与える喜びを痛感している。自分のやりたいことをして、自然にふるまうことが心地よい。そして生かされていることを実感している。
「自己実現している人」にあてはまることが多いことを心地...続きを読むよく感じつつ、「神経症の人」にも当てはまることは多く、そう簡単に変われないしいろんな自分が混ざっていると感じた。
愛情飢餓感の強さに負けて安易にそれを満たそうとしてはならない。安易に満たそうとすればより大きな悲劇が待ち受けているだけであるという文章にギクリとした。冷静になれ、自分を磨けといわれているようだ。
人間は不思議なもので、時に自分に最も尽くす人に最も不満になるそうだ。私の知る90歳の寝たきりの女性が、献身的に介護する息子の不満をいっていて驚いたことを思い出した。慣れって恐ろしい。どんなケースにも当てはまることだから、これは覚えておいた方が良いと思った。
昔の私は、自分を防衛しようと熱心なあまりに孤立していったのだとわかった。そして嫉妬により、正義や真理を叫んでいたのかと気づいた。笑いが不安の処置方法になっていることにも感心した。
この本を読んで、自分の心の中の神経症的部分への理解が深まった他、他人のことを理解して、周りに優しい人であるようつとめていきたいと思った。解説に共感。オズの魔法使いも読みたくなった。自分にゆとりが出来、人に興味をもつことで、どんどん人間が好きになっている。