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パワハラは「観客のいる前」で行なわれる。善人を装ったサディストは、苦しむ部下を見るのが快感なのだ。社会学者がパワハラをやめられない人、いつもパワハラされる人を解説する。パワハラをする人は、子供の頃に抑圧されて悔しかった思いを、大人になって弱い立場の相手にぶつけている。本人も気づいていないうちに、積年の恨みを晴らし、心の傷を癒しているのだ。人生に行き詰まり、攻撃する以外に生きていけない人なのである。では、パワハラされるほうは問題ないのか。「弱さはずるさに鈍感であり、ずるさは弱さに敏感である」と言われる。つまり、パワハラをされる弱い人は、いい人か、いい人を装うサディストかを見分けられず、パワハラをする人は、長年抱える不満をぶつけられる相手を見つけるのに長けている。だから、うまくパワハラが成立してしまうというわけだ。本書では、さらに彼らの精神構造を深く考察する。
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年01月30日
■ネクロフィラスとは死を愛すること。それに対するのは性を愛するバイオフィラスである。ネクロフィラスな傾向とは死を愛する傾向である。「死を愛好する者は必然的に力を愛好する」とフロムは言う。
■ネクロフィラスな傾向が強い人は話題が常にマイナスのこと。人についても自分についても不幸になるというようなマイナ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月15日
別の人の本で正義脳が働いて人に寛容になれなくなる事が書いてあったが本書で言われているパワハラも根幹は同じ気がする。
冒頭のパワハラにより亡くなられた方々を見るに胸が痛くなる。ネクロフィズム(名称違ってたらすいません)要素は多分誰にもある、という事は自分もパワハラしかねないし、性悪説というのを信じてし...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月30日
パワー・ハラスメントする人間が如何に精神的に病んでいるかを悟る一冊。
部下をいじめて病んだ自分の心を癒すという甘えすら感じる人間性を感じた。
自分で自分の機嫌を取れない、子供がそのまま大人になったような人間なのだと再認識した。
その反面、人間にとって愛情というものが与える脅威。
愛情を与えられて育っ...続きを読む
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