加藤諦三のレビュー一覧
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人の心を見つめてきた学者である著者の救いを求める(自分で意識していなくても)人の心の動きや仕組みを解説した本書。
読み進めていくうちに、自分や周りにも当てはまることが書いてあり、自分は本当は辛かったんだと認められるようになる。
この本を読むと、悪魔を倒すには悪魔の名前を知ること。ということが思い出される。
またおそらくこの本で言われていることは机上の空論ではなく、身の回りで起きていることに当てはまることばかりのように思う。
本書の中には珠玉の言葉が多数書かれているが、自分が読んでいてこれが重要かなと思うのは以下の一言。
幼年期・少年期に親に甘える(気兼ねなく自分のわがままを通すこと、またそれができる安心感)が出来なかった人は、成年しても人に甘えたい願望を残したまま成長する。しかし本人はそれを否認したいため、それは他人に対する攻撃、依存、恩を売るなどの行為として表出する。この状況を変えるには、まず自分の中に甘えの欲求があることを認め、自分の中に客観的に自分を見て、受け入れてくれる自分を作ることが肝要。 -
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p138
自分が楽しむことは、決して人を傷つけない。人間は楽しんでもいい。ただ、小さい頃「楽しむな」「仕事をしろ」というメッセージをあまりにも受けたので、人によっては楽しむことに罪の意識を感じる。
自分が思っていることと違うことを、相手の要求のままにやることで、ねじれが生じておかしくなるということらしい。大人になって、癇癪を起こすわけにはいかないから、不機嫌になる態度で代替したりする。なぜそうするかというと、相手の要求を飲まないと、相手との関係が壊れるとか、そういう不安があるから。その不安は、子供の頃などに、ありのままを受け入れてもらえなかったという体験があるから、自らを繕おうとするから。主に、親との関係が良くなかったということがある。
自分の場合は、親が原因のところもあるかなとは思いますが、小学校・中学校の生活が酷かったせいでしょうね。就職して仕事をするようになって、いくらか自信を付けてきて、不安は払拭したと思ったんですが、根っこには不安はやはり居座っていて、自分の中のねじれは未だに解消していないように思います。
断るべきは断るとか、違うものは違うと言うとか、自分にウソを付かないこと。その積み重ねが、自身を成長させ、過去のトラウマから抜け出せる手段なのかなと思いました。 -
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超いい本だった。1時間ほどで一気に読み終えた。
他人からの評価などを気にするから、不安になるということらしい。人に迎合しても良いことはない。
>自分を信じられない人は 、無駄な努力をします 。無駄な努力とは 、自分を不幸にするための努力です 。
まさに、一所懸命資格取ったりする行動も、これなんじゃないか説。
>自分を信じる人は 、自己実現の努力をします 。自分を信じられない人は 、自己実現の努力を嫌います 。
自己実現と紙一重かも知れない。
>1従順 、何事にも遠慮する 2仕事熱心 、真面目 、強く優れていようとする 3無理して 、明るく振る舞う
これらをやめてみることで不安になる、この不安と向き合うことが大事。
特に自分は、強く優れていようとする、ことに心血を注いでいるので、例えば、1週間とか本も読まず、勉強もせず、何もしない状態にしたら、結構自分は発狂してしまいそうですが、その不安と向き合ってみるのも一つの荒療治なのかも知れません。。
不安はそのまま受け入れるのが最も良さそうですが、こんな対処法も書かれています。
1. 「事実が大変なのではない 」と自分に言い聞かせる
2. 「同じような状況に他の人が巻き込まれたらどうであろうか ? 」を考える
3. 「最も起きてほしくないこと 」と比べてみる -
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自分の弱点を認め、隠さない人の方が好かれる。隠して、偽りの自分しか見せない人は愛されない。良い人も寄ってこない。
自分の心に自信が持てなくなり、調整が必要だなって思う時にこの手の本を読みますが、たいへん勉強になりました。自分も、他人の心を身勝手に推定していました。また、周りの「あれ」って思う人は、独りよがりの被害妄想の世界に住んでいて、他人が見えていないのか・・と思うようになりました。引用されている新渡戸稲造の短歌が良いですね。ただ、「コミットする」という言葉、日本語にない概念だそうで、ちょっとわかりにくかったです。でも良著だと思います。 -
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ネタバレ本書は「親子の役割逆転」について書かれた本である。
親子の役割逆転とは、親が自分の子供に、自身の親の役割を押し付け、子供に甘えるというものである。子供が家庭内で親の役割を果たしている・果たさなければならない状態のことをいう。
親子の役割が逆転した家庭のケースを、具体的に説明しているので、非常に分かりやすく、また重要なことは繰り返し繰り返し記述されているので、要点をつかみやすく記憶にも残りやすい。
本ケースにおいてなにより残酷なのは、そういう家庭にある子どもに対して周囲はなかなかその心情を理解できず、単なる甘やかしからのわがままだと思われてしまう点にある。しかし、決してこのような家庭環境は特殊なケースではないことが分かる。
それ故、家族間の問題や社会問題と対峙する際には、親子の役割逆転という新たな視点を加えてみる必要があり、その点で本書は重要な役割を果たしている。 -
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ネタバレモラハラについての本ではあるが、一般的にモラハラといってイメージされるタイプのものではなく、美徳や正義、同情といったものを出してきて相手を支配するというタイプのモラハラについて書かれた本である。
本書にもあるが、モラハラをする加害者は、美徳などで上手く相手に対する攻撃を隠しているので気づきにくい。しかし、本書を読んでいると、ほとんどの人はここで書かれているモラハラにどのような形であれ遭遇しているのではないだろうか。そして、あーこういうこと言う人いるわーと絶対に思う。その時感じた不快感について、本書がその不快感や嫌悪感の理屈を教えてくれているので、自分が感じた感情はそういうことだったのかと納得することができる。
本書は、多くの例えを出して解説してくれているので、非情にイメージしやすく分かりやすい。
心理学の知識がない人でも、全く問題なく読める。
本書を読み終えた後には、周囲の人間に対する見方や評価が変化するかもしれない。 -
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根本の解決
よく自己啓発本にかいてある表面的な解決ではなく、根本から自分を立て直すきっかけになる本だと思う。
これぐらいの覚悟が無ければ、人は変われないという事を教えてくれる -
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タイトルで釣り上げるタイプの本かと思いましたが、内容もしっかりしてて、タイトルとも結びついていて、いい本を読むことができました。
あと、この本が、アドラー心理学に対する抵抗感を軽減してくれました。自分が思っているけど、アドラー心理学って、きっつい内容じゃないのかもしれないと。
それにしても、鬱病になる人の人生ハードモードっぷりが半端ない……! 断言スタイルの文体は、意図あってのことだと思いますが、いい感じに効いていたと思います。
ここまで言い切られると、もうなんも言い返せん。大体は、うっすらと感じていたことでしたけど、こんな形で言い切られると、いっそ爽やかにすら感じます。
個人的には、鬱病の人は疲労していてへっとへとで何もできなくなっている、全エネルギーを注ぎ込まないと生きていられなかった環境にあった、的なくだりが、結構衝撃的でした。そこまでなのか……。でも、うん、それなら納得がいくわ。長年の疑問の氷解します。疲れているのか……なるほどなー。 -
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人間関係の処方箋
学校の授業で扱ってほしい内容。
猿に対抗して、木に登る魚になっていました。
魚は海に帰ります。。。。
そして、おいしい水と仲間の魚がいることに感謝します。
自分は、幼少期に親が話し相手になってくれなかったことを自覚し、傷付く覚悟で深いコミュニケーションをとりなおしてみます。そして、自分の装飾した表側ではなく、暗い孤独の裏側が本来の姿だと自覚します。
そして、自分の道から進みたいのですが、、、
本書に肝心要な選択の仕方を書いて欲しかった、、、わからん。
選択が間違っていないか本当に不安。
また木に登る魚か?! -
Posted by ブクログ
著者の育った環境も壮絶なものがあったようだ。それを乗り越えて来たからこと、大いに示唆の富む内容となっており、お勧めしたい。
自分に全く劣等感を持たない人はいるのだろうか。
幼少時代に満たされるべき各種欲求が満たされないまま大人になってしまった場合、大人になってもその欲求を消化出来ないまま社会と接する事の悲劇を訴える。
自分には意識すらしていない自分でも気づいていない(認めていない?)満たされなかった欲求があるのかも知れない。
「仕事が好きなふりをしてしまった。周囲の人を好きなふりをしてしまった。そして、仕事熱心な自分を演じてしまった。この自分を偽る努力は報われない。」P158
ではどうすればいいのか。「自らの幼稚さを認めるのだ」と。
同じような話題が繰り返し続くのは、その思いの深さからだろうと思う。 -
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ネタバレ(なぜ、分かりにくい人間関係なのか?)……愛を強調することで相手を束縛しようとしている場合には、分かりにくい人間関係になる。ピストルを突きつけて脅すのは分かりやすい人間関係であるが、「私に死ねというのね」という脅しは分かりにくい人間関係である。
(見せかけの愛は恐ろしいとは?)……「あなたさえ幸せならお母さんはそれでいいの」これは表面的には愛情の言葉であるが、隠された内容は束縛の言葉である。相手を支配するための好日として「愛」を言っているだけである。相手を奴隷にするための言葉である。それよりさらに困ったことは、その口実が無意識であるということである。
(他人の不幸を喜ぶ人?)……他人の不幸が嬉しいという人は、エネルギーがない隣の貧乏を見ているうちに働いたほうがよい。しかし、エネルギーのない人は、額に汗して働かない。働く気力がない。他人の不幸が楽しいという人はそうした働くエネルギーがない。もっと一般化すれば、神経症と言われる人は生産的エネルギーがない。
(モラハラはなぜ分かりにくいの?)……現実の世の中でもっとも恐ろしいのは素のままの悪ではない「善の仮面」を被った悪である。真面目な人が、時にものすごい憎しみの人であるということが理解されていない。真面目と誠実さは違う。。今の世界では真面目な人と誠意のある人が違うという基本的なことが理解されていない。 -
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ネタバレこの書籍は「神経症型」と筆者が呼ぶ人たちについて、その機制を様々な問題行動を例にしながら示したものである。
『たとえば子供が自殺した時、よく周囲から「変化に気がつかなかった」と言われる。「思い当たることがない」と周囲の人から言われる。』という文章を読んでグッときた。
会社に入って数年後だが僕は同期を自殺で失っている。その時に同じセリフを自分で言ったからである。
『つまり自殺する子供は、周囲の人々から関心を持たれていなかったのである。』
きっとその通りなのだろう。相手の変化に気づかないというのは僕の問題であったのだと思う。
『近い人物にしつこく絡むのは心理的に幼稚な証拠である』という節がある、これは以下の矛盾の現れである。
『幼児的な受け身願望を相手が満たしてくれることを求める。そのくせ相手が自分を立派なオトナであると見なすことを要求する。』
人間関係を改善するといったWeb記事を読んでいると、「好かれたいと思うことをやめる」といった文章が書かれている。世の中に「神経症型」の人が結構多いということの現れであると思う。
残念ながら良いリファレンスが近くにいない場合も多く、一気にその生き方を変えることは難しいかもしれない。しかし、それを改善する方法は必ずある。
しかし改善の前には、この本で取り上げられている問題と向き合い、受け入れることが必要である。「自分には関係ない。」と本当に言い切れるか真摯な気持ちを持つべきだ。