加藤諦三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
淡々と正論が綴られている。
ズバッと斬られる感じ。
耳が痛い。
でも納得できることばかり。
以下メモ
あなたは、あなたを理解せず弄んだりする人を憎んではいない。
反対に、あなたに暖かさは与えてくれるような人を憎んでいたりする。
心の弱い人は、憎むべき人を憎まず、その、冷たい人々に心理的に依存している。
心の冷たい嘘だらけの人の好意を得ようと必死になる。そして、心の温かい人を奴隷のように扱う。
子供のころの甘えの欲求が満たされていない人、生真面目な人がそう。対人関係に安心感がないから生真面目になる。
お互いに親しくなった結果に性的な関係をもつのではなく、お互いの男性性、女性性を示そうとし -
Posted by ブクログ
本書のテーマは日本に蔓延るメンヘラ社員やメンヘラ親の心理構造。
著者の主張は、メンヘラの根底にはナルシシズムがあり、しかも日本はメンヘラだらけの国であるということ。メンヘラという奇妙な言葉が使われ出したのは、その本質が日本人に適合しているからと著者は書いている。
日本人のマイナスの特徴として、次のようなものがあるという。
1、悲観主義
2、被害者意識
3、自己憐憫
4、犠牲的役割
確かに、これらは日本人にありがちな意思表示の方法だと思う。そして、メンヘラな人ほどやりそうなことばかりだ。
途中、よく理解できない箇所もあり、一読ではとても読み切った感がない。さらに、何度となく同じような文 -
Posted by ブクログ
ネタバレ甘えたいという欲求は、大なり小なり誰にでもあるのではないかと思いますが、それは得られない時の方が多いかも(・・?
≪人づきあいがうまくいかない理由、絶えず心を襲う不安や不機嫌の原因は、心の奥底に抑圧された“依存性”にある。自分の中で満たされていなかったものに気づき、偽りの生き方をやめたとき、新たな人生が開ける…。≫
うまくいかない原因を小さい頃の父との関係に結び付けるという、岸見先生の『嫌われる勇気』とは対極の説を論じるが、これはこれで思い当たる節があり、自分と長女との関係の中で反省しなければならない点を発見することができた。自分の抑圧された“依存性”を認め、それを適切に解放することで