加藤諦三のレビュー一覧
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ネタバレ言いたいことが言えない人、この本では「恥ずかしがり屋」と呼ばれている。
恥ずかしがり屋とはどういう人のことを言うか、いかにして恥ずかしがり屋となったのか、ということが書かれている本。
このタイトルを見て、「あ、自分のことかな」と感じた人は、読んでいて7,8割性格•境遇を言い当てられてるんじゃないだろうか。僕はそう感じた。
つまりは(占い的な受け手の思い込みかもしれないが)結構な精度で分析されている心理状態なのかなと。
けど解決策はほぼ書かれていない。
集約すると自分に自信を持ってねということ。そこは期待とはずれた。
「恥ずかしがり屋」がそうでなくなった割合や年齢や経緯を知りたかったなぁ -
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ネタバレ最近どうもイマイチやる気が出ないため、やる気を出す方法でも書いてあればと思い購入した。その点では、本書はやる気を出す方法が中心に据えられているのではなく、まさに書名通りやる気がでない理由が中心に据えられて書かれている。
本書によれば、やる気が出ない、無気力な人は、子供の頃に自力では逃避し難い不快な経験をし、その結果として自力では自分の状況を改善し得ないと学習してしまった人だそうである。これは犬に対してある種の実験を行った結果から推察されるもので、この主張自体にはそれなりに納得感がある。
その上で、この無気力状態から脱するためには、その過去に自分が無力感を学習してしまった経験から抜け出ること -
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[ 内容 ]
「真面目な人」はなぜ壊れてしまうのか。
不気味な犯罪や心の病が蔓延する現代日本への処方箋。
[ 目次 ]
第1章 非社会性の重大性
第2章 自然な感情や共通感覚はコミュニケーションから生まれる
第3章 殺すのは誰でも良かった
第4章 非社会化する日本社会、非社会性の浸透
第5章 非社会性の歴史
第6章 意味内実を失った、現代日本の生活空間
近代をどう乗り越えるか?―あとがきに代えて
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の -
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ネタバレ逆境をストレスととらえるかは、その人の心しだい。
逆境を成長の機会だととらえられれば、苦難に押しつぶされることもなくなる・・・。
逆境のことだけではなく、ストレスの軽減方法などが書かれていました。
自分に自信がない私にとっては、「自分はこれができるはずだと、高望みしすぎない」「自分を責める前に、原因をよく考えてみる」「自分を受け入れ、世の中は不公平なのだということを受け入れる」
こんな言葉が、印象に残りました。
何かができないと、自分をダメなやつだと叱咤するだけでは落ち込むだけ。
自分に高すぎる期待をかけず、なおかつ出せる力を存分に発揮する。
周囲の期待に答えよう、うまくやろうと思いすぎな -
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ネタバレ[ 内容 ]
認めてもらいたいのに気持ちをハッキリと伝えられない。
さみしいのに人と接すると居心地が悪い。
気まずくなれば自分の殻に閉じこもり、非難されると不機嫌になる。
だから摩擦を避ける。
恥ずかしがり屋は「失敗するのが怖い」「他人から評価されるのが怖い」「断わられるのが怖い」「親しくなるのも怖い」。
そして臆病になり、他人を警戒し、不信感を持つようになった人なのだ。
「こんなこと言ったらバカにされる、嫌われる」と思っていませんか。
我慢しないでちょっとだけ自分を信じてみたら、人づきあいが楽になる。
「こんなこと言ったら馬鹿にされる、嫌われる」と思っていませんか。
恐がらないで自分の弱みを -
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ネタバレ[ 内容 ]
一見すると明るく社交的だが、心の奥はさびしくて不安。
「ありのままの自分」に自信がなくて、他人の同情や歓心を得ようとイヤとは言えずその場をとりつくろう。
「私だけが我慢している」と不満は募る一方。
好意すら敵意と誤解する。
他人に好かれることが生きる目的になってしまった不幸な人たち。
自分の気持ちさえ見失い、優しい言葉をかけてくれる「ずるい人」にだまされる。
しまいには人と接するのが恐怖になるのだ。
嫌われてもいいじゃない!
「いい顔」をやめたら、人生はラクになり、本当の味方が見えてくる。
[ 目次 ]
第1章 ケンカができない「さびしいピエロ」(人とも自分とも心がふれあわない -
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ラジオ「テレフォン人生相談」で有名な加藤諦三さんの著書としては
初めてよみました。
ラジオではパーソナリティーに徹しているので
一般の門外漢なのかと思ったら
本の中身をみても
バリバリの心理学専門家のようですね
心理学の観点で
うつ症状というのを色々な性格型に照らして
健康な人とその精神的な状態がどのように違うかなどを説明してます。
説明の解釈のしかたもあるけど
途中に、「うつは幼少期に受けたの愛情不良が原因」のようにとれる部分があって…
その辺、最後まで読まないと誤解しそうなので、とにかく読破すること!
そうすれば、「あぁ、鬱もそんなに気にしなくていいや」ってなるからw
結局、まとめ -
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「こころの休ませ方」と銘打っているが、どちらかというと、どうして心を病んでいるか、を書いてある本。
抑圧された憎しみのことが執拗に書いてあるので、前半部はとばしとばしに…ここまでしつこく書かなくていいのでは…
でも自分によく当てはまるなあとは思った。そういう意味で自分がなんで辛いのかちょっとわかったし、癒しになった。
なるほどなあと思ったこと。
・親子の役割が逆転する
・周囲の人に迎合するようになる
・自分の本性を否定するとエネルギーを失う
・同じ体験の解釈が健康な人と違う
・憎しみを気付かれまいとする緊張感で消耗する
・心に憎しみがあると他人に心を開けない
・幼児的願望を満たしてくれなかった -
Posted by ブクログ
この本は、「うつ」になりやすい人の考え方や価値観や人間関係の在り方などについて、その特徴を述べているものです。筆者は、東京大学および東京大学大学院を修了し、ハーバード大学で準研究員をされ、現在、早稲田大学名誉教授であられる方です。
この本の中核になっている理論は、下田光造の「執着性格」とテレンバッハの「メランコリー親和型」がベースになっています。これらの理論はどの本にもよく紹介されていますが、うつ病になりやすい病前性格として「几帳面で、完全主義で、徹底的で、義務感・責任感が強く、競争心をもって目的を達成しようとする」とまとめられます。
このように、これらの性格を見てみると、日本では古く昔から社 -
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直接間接問わず、自分が関わった仕事やプロジェクトがうまくいかない、もしくは失敗すると、自分にその非が無いにも関わらず、自分の所為にしてしまう。必要以上に、あるいは人から『余計なこと』『何でそこまで?』と言われるくらいに自分を責める。
自分がしっかりしなかったから。ちゃんとしたフォロー体制を自分が敷いていなかったから。そこまで自分を責め立てると、かえって周囲の人間は自分で自分を責め続けるその状況に、うんざりしてしまう。かえってひかせてしまう。
そんな、自分の悪癖とも言うべきところを冷静に見つめ、直したい気持ちもあり、本書を手にしたのですが、予想していた内容とはかなり違っていたみたい…
本書は、 -
Posted by ブクログ
筆者は、他人との人間関係を自ら進んでぶち壊しにする人の心理と自分からぶち壊しにすることはしないが孤独になっていく人の心理との共通性を、「被責妄想」というものに求める。筆者の言う「被責妄想」とは、常に他人が自分を責めているという感じ方であり、そのような感じ方をするように仕向けられた境遇で育った者は、そうでない者からすると何の変哲のないことでも、神経を研ぎ澄まして不安と闘いながら生きてしまう。そのような状況にある者が出来上がる仕組み、その者がその状況を打破する方法などが書かれている。
言われてみれば、そうかも知れないという気になることを延々と書いている。文章自体はつながりが曖昧で読みにくい。