【感想・ネタバレ】やる気がでない人の心理学のレビュー

あらすじ

現代人は、ピンチや困難に陥った時「どうせムリ」「そんなことをしても意味がない」と、何もしないうちから諦めてしまいがち。それでは、いざチャンスが目の前に来てもつかむことができないのだ。本書は、「無気力」「おっくう」になる心理的原因を分析し、受身の生き方から活力ある人生に転換させるために、どう考え、何をすればよいのかを提言する。人は失敗によって鍛えられてきた。ならば、失敗ばかりの人生を嘆き、失敗と不幸を結びつけて考えることこそが間違いなのではないか……と著者はいう。そこで◎「そんなことをしてもあんまり意味がないのでは」という議論ばかりする人 ◎欲求不満を解消する努力が、おっくうな人 ◎あるものを捜すより、ないままで済ませてしまう人 ◎無気力空間からの脱出……などの具体例をあげながら、自分の置かれた状況の中で、とにかく出来ることをやってみることの大切さをアドバイス。自信に目覚め、真の幸福をつかむヒントが満載! 生きる力と希望が湧いてくる本。

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Posted by ブクログ

自力で逃避不可能な電撃を与えられた犬は絶望し、その後逃避できる状況で電撃を与えられても逃避せず、じっとうずくまるようになる・・・。
無気力、極端な後ろ向き、常に不満を抱えている、屁理屈ばかり言って何も行動しない。。。どうしてそのような「helplessness」な人間になってしまったのか、その原因を探り、今日から意欲的に生きるために、自分自身を変える行動をしよう、という話。
何度も何度も同じ話を持ち出しながら、重箱の隅までつついて埃を掃出し、ぐうの音も出ない程「無気力」に光を当てる。。。私のような無気力人間には大変つらい内容ですが、だからこそ読む価値がありました。
子育てをする親にも大変ためになる話だったと思います。

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2011年11月10日

Posted by ブクログ

母の本棚にあったので読んでみた。
多分コンビニで売ってたのかな?
腑に落ちる箇所もあるしなかなか。

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2010年06月08日

Posted by ブクログ

ラジオの人生相談をやってらっしゃる加藤諦三さんの著書。心理を読むのが得意な人らしい語り口ですが、どうなんだろう、そんなに断定して述べられるくらい、人の心ってわかっちゃうものなんでしょうか。人生経験の豊富さはちょっと怖い気もします。

これも、前回のUFOの本と同様、コンビニで同じときに買った本です。
とくに、自分は「やる気がでない人」ということで困っているわけではないのですが、
どういうもんかと思い、さらに著者の加藤諦三さんが
ラジオの人生相談をやっているのを何度か聴いたことがあって、
面白かったこともあったので、買ってみました。
プロフィールを見てみたら、東大卒の人でしたよ。

さて、内容はと言いますと、絶望感と無力感、そしてそこから生じる無気力について、
ほとんど全編を通して、まるで執着するように、愚直なくらいに語られています。
それも、言葉はやわらかいのだけれど、言っていることは辛辣めいた感じで。
あとがきでも触れられていましたが、無力感や絶望感をもった人たちに
批判的に語られています。やっとね、200pを過ぎたころから変わってくるし、
あとがきが救いになっているんだけれど、
昨日なんて、これを170p目くらいまで読んで寝たら、頭の中でその内容、
言われていることが頭の中でぐるぐるしだして、考え出して、寝付けませんでした。
どうやってか、反論したいし、逃げ道をみつけたいんだけど、
それができないんですよねぇ。
絶望感を持つ者になる理由、それを犬を相手にした実験で紹介しています。
犬に逃避不可能なかたちで電撃を加えて危害を与える。
それを何度もくりかえしたあと、逃避可能な状態で電撃を与えると、
逃げようと思えば逃げられるのに、
だまって、電撃の痛みを甘んじることになるそうです。
それが、絶望の状態。
話は戻りますけれど、僕がこの本を読んで寝付けないのは、逃避不可能な電撃を
浴びせられていることに似ているような気がします。
今日なんて、続きを読むのがおっくうでおっくうで。
一時的な無力感ですな。
この本では、犬の絶望によって無力感、無気力がしょうじて、電撃を逃れないのだ
と説明しています。それも、何度も。
こう、何度も同じようなくだりが出てくるので、僕のような、読みながら
すぐに細かいところを忘れていくタイプの人にも十分に内容をわかって読めるでしょう。

心に絶望感を宿す人、子どもの頃に逃避不可能な心的・身体的外傷を負った人。
そういう人が、なにをするにもおっくうに感じてやろうとしない人になると
書かれています。たしかに、論理の筋は通っていて、そのとおりだと読めます。
それだと、人生が楽しくないし、損をする。真の自立的な人間になれない。
さっきも書きましたが、あとがきも含めて200pを過ぎる頃に、
「では、どうしたらいいのだろうか」という読者の問いに対しての示唆が
与えられます。この本を読む人は途中で投げないで、最後まで読んだほうが
いいです。じゃないと、逆に、不快な思いをして本を投げ出してしまうことになる。
読んでいると、まるで絶望を抱えている人が読者その人だけで、
しかもそれを糾弾されているようにも思えてきます。

それでは、そんな、絶望を抱える人はマイノリティで、
非難されるような人なのでしょうか。
そうじゃないですね。読んでいるとわかってきますが、現代人の大体が絶望を
抱えているでしょう。
また、「どこへいくのだがわからないが急いでいる」人を、神経症的と書かれています。
絶望感も、神経症も、現代的だと思いませんか。
現代に生きる人は、誰でも病んでいると言えそう。
『ラスト・エンペラー』で知られる映画監督のベルナルド・ベルトリッチが、
「救いなんてないんだ」と言っているのを、坂本龍一さんのコンサート場内で
音楽にあわせてながれる映像で観たことがあります。
これも、絶望ですよね。
また、坂本さんの曲なんてのは、絶望を知っていなければできない表現だと
言えると思うんです、ずっとファンをやっていて。
とくに、ぱっと思いつくところだと、『音楽図鑑』というアルバムに収録されている、
『Self Portrait』なんかそうですね。
映画音楽の『シェルタリング・スカイ』もそうだなぁ。
でも、また、絶望とともに、その次の2次的なステージも表現しているような
気がするんですよね。この本には書かれていませんが、カタルシス的な
何かがあると思います。

話は変わりますが、終戦直後の日本人は絶望していなかったか、という疑問が
ふと頭に浮かびました。もしも絶望していたら、無気力になって、
その後の戦後の復興や高度経済成長もなかったに違いありません。
戦火や戦闘が、逃避不可能な電撃にはならなかったんですね。
いや、もちろん死者がでていますが、生殺しの苦痛ではなかったんじゃないか。
どこか、戦中も希望を持てていたのではないかと思います。
また、米軍の司令官、ダグラス・マッカーサーは終戦後、来日して、
「日本人は中学生レベルだ」みたいなことを言ったと何かで読んだことがあります。
中学生レベルの知性だったから、絶望しなかったのか。
はたまた、そこは関係ないのか。
先日、JMMで村上龍さんが、日本人は昔と違って、頭が良くなったというようなことを
書いていました。そんな、頭が良くなった現代の日本人は、
絶望を内に抱えていたりする。
何か、知性と絶望を抱えることと関係があるのでしょうかねぇ。

今回はこれ以上深く考えるのはやめにします。
あんまり長文を書きすぎたせいか、タイプしてから画面に表示されるのに
えらいタイムラグがかかっています…。
今ブログ史上最長の文章になってしまいました。失礼しました。
2454文字です。どうも。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
この本に興味を持たれましたか?読んでおいても良い本でしたよ。

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2011年07月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近どうもイマイチやる気が出ないため、やる気を出す方法でも書いてあればと思い購入した。その点では、本書はやる気を出す方法が中心に据えられているのではなく、まさに書名通りやる気がでない理由が中心に据えられて書かれている。

本書によれば、やる気が出ない、無気力な人は、子供の頃に自力では逃避し難い不快な経験をし、その結果として自力では自分の状況を改善し得ないと学習してしまった人だそうである。これは犬に対してある種の実験を行った結果から推察されるもので、この主張自体にはそれなりに納得感がある。

その上で、この無気力状態から脱するためには、その過去に自分が無力感を学習してしまった経験から抜け出ることが重要で、その為には自分の肉体や感情といった自分を成す基礎に対して正直なることが重要だそうである。これは無気力な状態から脱出するための助言としては少々抽象的で、具体性に欠けるものではあるが、本書を読むことによって自分が無気力な理由に対して考察を深める機会にはなるし、それを通じて無気力な自分と向かい合う良いきっかけにはなるだろう。

本そのものは少々冗漫、散文的で主題に対して体系的な記述がなされていないので本全体としてはイマイチ全貌を掴みづらいが、平易に具体的なエピソードを伴って書かれているので、個別の文章は読みやすい。無気力な自分に悩む人ならば、大した価格でもないし、多少時間があれば読んでみてもいいと思う。

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2011年06月29日

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