【感想・ネタバレ】やる気がでない人の心理学のレビュー

あらすじ

現代人は、ピンチや困難に陥った時「どうせムリ」「そんなことをしても意味がない」と、何もしないうちから諦めてしまいがち。それでは、いざチャンスが目の前に来てもつかむことができないのだ。本書は、「無気力」「おっくう」になる心理的原因を分析し、受身の生き方から活力ある人生に転換させるために、どう考え、何をすればよいのかを提言する。人は失敗によって鍛えられてきた。ならば、失敗ばかりの人生を嘆き、失敗と不幸を結びつけて考えることこそが間違いなのではないか……と著者はいう。そこで◎「そんなことをしてもあんまり意味がないのでは」という議論ばかりする人 ◎欲求不満を解消する努力が、おっくうな人 ◎あるものを捜すより、ないままで済ませてしまう人 ◎無気力空間からの脱出……などの具体例をあげながら、自分の置かれた状況の中で、とにかく出来ることをやってみることの大切さをアドバイス。自信に目覚め、真の幸福をつかむヒントが満載! 生きる力と希望が湧いてくる本。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最近どうもイマイチやる気が出ないため、やる気を出す方法でも書いてあればと思い購入した。その点では、本書はやる気を出す方法が中心に据えられているのではなく、まさに書名通りやる気がでない理由が中心に据えられて書かれている。

本書によれば、やる気が出ない、無気力な人は、子供の頃に自力では逃避し難い不快な経験をし、その結果として自力では自分の状況を改善し得ないと学習してしまった人だそうである。これは犬に対してある種の実験を行った結果から推察されるもので、この主張自体にはそれなりに納得感がある。

その上で、この無気力状態から脱するためには、その過去に自分が無力感を学習してしまった経験から抜け出ることが重要で、その為には自分の肉体や感情といった自分を成す基礎に対して正直なることが重要だそうである。これは無気力な状態から脱出するための助言としては少々抽象的で、具体性に欠けるものではあるが、本書を読むことによって自分が無気力な理由に対して考察を深める機会にはなるし、それを通じて無気力な自分と向かい合う良いきっかけにはなるだろう。

本そのものは少々冗漫、散文的で主題に対して体系的な記述がなされていないので本全体としてはイマイチ全貌を掴みづらいが、平易に具体的なエピソードを伴って書かれているので、個別の文章は読みやすい。無気力な自分に悩む人ならば、大した価格でもないし、多少時間があれば読んでみてもいいと思う。

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2011年06月29日

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