加藤諦三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現代社会におけるストレスの原因の多くが人間関係である。人に対する嫌悪、不信感を抱くことは社会生活を営む上で、一定程度やむをえないものの、そこから生じる悲鳴を聞く機会が多くなったので、本書を手にした。対人精神ストレスをいかに気持ちの持ちようによって解消するべきか、について助言がちりばめられている。序盤は「弱い人」がいかに「ずるい人」から身を守るかという点を強調しており、やや私自身の基本的な考え方(「世の中には絶対的な悪人はいない」)と異なる論調であり、やや共感を得にくい部分が多かった。一方、後半は「自分の考え方次第」といったトーンになり、共感できるフレーズも多かった。とにかく人を憎む前に自分の考
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試し読み
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Posted by ブクログ
本書からの引用。
「この本はうつ病になりやすい人について書いているが、
本書の内容はなにもうつ病になりやすい人にばかり当てはまることではない。
現代の日本人に一般的に当てはまることも多いと私は思っている」
それを聞いて「確かに」と思う自分。
自分をよりよく理解するために、
そして人をよりよく理解するために、
知っておいていいことだと思う。こういう世界は。
加藤諦三氏の本は色んな切り口があって、
複雑に絡んだ心の糸を一本ずつ解いていくような本もあれば、
どうにも認めがたい『現実』を眼前につきだしてくるような本もある。
この本はどちらかと言えばおとなしく、
わかりやすくまとめられてい -
Posted by ブクログ
加藤諦三さんの本を初めて読みました。
心理系の中で初心者向けのような気がしていたので、
決して「心のかよわせ方」がわかりやすく書かれてある感じではないのが・・・
意外でした。
心の触れ合う人間関係とは本来こういうもの。それができない人の症状は、
こうである。こういうときはこういう行動をとり、その原因は親にある・・。
「心を触れ合えない人」側について勢いよく断定しながら書かれてあるので
少し感情的な印象さえするのがこういう本にしては新鮮でした。
詳しい症例と、健康な人との対比が出てるので
その傾向のある人が自覚するのにはとても役立つと思いました。
そこから改善策は自分で考える気合いで読まないと、 -
Posted by ブクログ
その恋を終わらせたのは自分の利己主義、打算、もったいないという気持ちであるとの文章に、これまでの恋愛を思い返した。
最近は与える喜びを痛感している。自分のやりたいことをして、自然にふるまうことが心地よい。そして生かされていることを実感している。
「自己実現している人」にあてはまることが多いことを心地よく感じつつ、「神経症の人」にも当てはまることは多く、そう簡単に変われないしいろんな自分が混ざっていると感じた。
愛情飢餓感の強さに負けて安易にそれを満たそうとしてはならない。安易に満たそうとすればより大きな悲劇が待ち受けているだけであるという文章にギクリとした。冷静になれ、自分を磨けといわれている