あらすじ
無理な要求をするトラブルメーカー、平気で人を騙す人…
あなたの周りの「ひどい人」で消耗しないために!
この世の中には、ズーズーしい人、他人を騙す人など、どうしても「許せない」人がいる。
しかし、憎しみの感情にとらわれれば、人は不幸になってしまう。また他人への対応を間違えれば、人生そのものを間違えてしまう。
悪い人、ずるい人を「許す」必要はない。悩み苦しんでいる人に必要なのは、自分が再生するために「憎しみを乗り越える」ことだ。
生きていれば、必ずトラブルは起きる。しかし、「質の悪い人」を心の中で断ち切り、人生の目的をもてれば、あなたは心が動揺しない人間になれる。
そして気がつかないうちに復讐はできている。
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印象に残ったところ
◆「悪いのは自分」と思ってしまうのは、小さい頃の経験から
◆劣等感の強い人は、相手を過剰に認めてしまう
◆自分の感情を否定すると、人とのつきあい方を間違える
◆恥知らずの人を見て、周囲の「優しい人」に感謝する
◆「あいつのようには生きるまい」と決心する
◆「生きている」そのことが一番大事
◆憎しみに打ち勝つために、まず「行う」こと
⇒健康に気をつける、睡眠をとる、食事を疎かにしない、運動を心がけるなど、基本的なことを大事にする。
憎しみの対象を忘れるためには活動するしかない。
生産的な活動を続ければ、いつか憎しみは消えていく。
Posted by ブクログ
相談された時の切り返し用には購入。
個人的には裏切られたり、騙されたりしたらこちらが被害者ヅラして好感度を下げずにフェードアウトできるからラッキーだと思っている。
復讐とかしなくても相手は勝手に猜疑心に駆られて勝手に自分で自分の首を絞めていくのだから、こちらはそんな事を忘れてさっさっと幸せになればいいのだ。
Posted by ブクログ
ちょうど、本当に許せなくて、絶対に復讐をしてやろうと思っていた人がいたので、この本と出会えて本当に良かったです。
毎回ながら、加藤諦三先生の本は、「何でここまで人の心理を深く的確に見抜けるんだろう」と思わされませす。
他人から利用され、搾取され、馬鹿にされ、軽く扱われることを「許す」人たちがいる。そういう人たちは、自己蔑視している人たちである。
ニコニコ迎合しながらも、実は心の底のそのまたそこにはものすごい憎しみが堆積している。
そして、人をだます人を同じ人間と考えてはいけない。ずるい人には、人の心がない。
忘れるか、戦うかを決めて解決しようとせず、何もしていないのが一番悪いということ。
しかし、騙す人にも、「幸せな人」はいない。心の底から笑うことができない。
彼らにとっては自分の利益が全世界である。
小さい頃愛されなかった人は、善人面をした質の悪い人を見抜けない場合が多い。自分の生き方のどこかにあるゆがみが、動物としての本能に支障をきたしているのである。
「許せない」心を乗り越えるには、何か活動をすること。
心が満足していれば、許せない人を見て、「この程度の人間か」と思うことができる。「馬鹿を相手にしている場合じゃない」と思うことができる。
憎しみと復讐のための時間が人生を無駄にする。
自分の人生にしっかりとした目的を持っていなければならない。
「忘れる」「許せる」のは、好きなことがある人。
今は相手の方が元気に見えても、いずれ形勢は逆転する。毎日人への嫌がらせをしている人が、幸せな老後を送ることはあり得ない。ツケは死ぬまでに必ず払わされる。
「生きる」ということが人生の原点でありそれを忘れると人間な無気力になる。
Posted by ブクログ
許さない自分自身を許すことでむしろ、鬱屈した感情から解放されると書かれていた。
許すことを無条件に要求されるのは、神だけだと思う。
重要なのは、憎悪に駆られて自分自身の人生を不幸にしないことであって、許すかどうかは本人の意志で決めて良い問題だ。
私はこれから、許さない自分自身を積極的に肯定することに決めた。
Posted by ブクログ
人間観関係について知りたくて読書。
今の自分には響く内容だった。著者の主観たっぷりの文章なので、一般の人が書いたらエッセーと扱われそうだが、社会心理学者の著者が書くと心理学の本として扱われるのだと思う。
ずるい人には心の痛みがない。人ではないくらいに痛快に断言している。そして、ずるい人、だます人、悪人、自己中心的な人はどこにも存在するので、いない社会を望むことは現実的ではないし、それ自体がストレスとなる。
人を利用し、騙す人、自己中心的な人、ナルシストなどを神経症者と説明している。人格障害者とどう違うのか気になる。
そんな神経症者は自我が未発達であるとも説明している。自分自身へ目を向けることを避け、自分には非がなく、他人や相手に原因がある。相手に非があると考える方が楽な人生であり、永遠に悪口を言い続け、憎しみから乗り越えられない人生となる。
憎しみにとらわれることはエネルギーの浪費である。
では、どうすればそんな神経症者から被害を受けずにすむかと後半から読み取る。
・自分が変わる。
・心の中で断ち切る。
・観察力を磨き早く認識する。
・関心を持たない。相手を変えようと欲を持たない。
・「なぜ?」と怒りや憎む自分の心を考えてみる。
・神経症者と対比させて周りの友人、知人へ感謝する。
・今の自分の状況、環境を見直し感謝する。
・神経症者と同じことをしない。反面教師として反省材料とする。
・現実的な距離を置く。
再読する予定の本。
読書時間:約45分
Posted by ブクログ
許せない人をどう思えば許せるのか?
その答えを求めて手に取った本だった。
ラストがどんな内容なのかと気になりつつも本を読んでいる間に、どんどん内容に引き込まれていった。
"早く続きが読みたい" "ページをめくりたい!" そんな衝動に駆られる内容だった。加藤諦三先生の本はこの本が初めてだったけれど、他の本もまた読んでみたいと思わされた。
許せない人を許せないで終わらせず、自分自身の成長の一貫として捉えたもので、深く考えさせられた一冊だった。
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「耐えること、忘れないこと、闘うこと、信じること」、それで対処できない困難などない。
やはり、許せない気持ちを自分で認めたうえで、逆に良い方向に利用するのが良いのだなと。人は変えられない、変えられるのは自分だけを改めて認識した。
しかし、自分がずるい人になってはないだろうか?と心配になる、、
Posted by ブクログ
どんな温厚な人にも、どんなに平和に過ごそうと努力しても
「許せない人」は突然やってくる。
理不尽・不条理に自分がさらされた時にどう対処すべきか
許せない人をどう超えてゆくか。
その事について丸々書いてあるので同じ話を延々している様にも感じかねませんが、許せない人に直面している方にとっては一冊通して非常に参考になると思っています。
判りやすい実体験やアドバイスもあり、意外と飽きも来ません。
飽きるどころか、誰にでも共感、納得できるよう噛み砕いて噛み砕いてありますので、読み終える頃には必ず自分なりの解決策が見えてくるでしょう。
Posted by ブクログ
現代社会におけるストレスの原因の多くが人間関係である。人に対する嫌悪、不信感を抱くことは社会生活を営む上で、一定程度やむをえないものの、そこから生じる悲鳴を聞く機会が多くなったので、本書を手にした。対人精神ストレスをいかに気持ちの持ちようによって解消するべきか、について助言がちりばめられている。序盤は「弱い人」がいかに「ずるい人」から身を守るかという点を強調しており、やや私自身の基本的な考え方(「世の中には絶対的な悪人はいない」)と異なる論調であり、やや共感を得にくい部分が多かった。一方、後半は「自分の考え方次第」といったトーンになり、共感できるフレーズも多かった。とにかく人を憎む前に自分の考えを正せということだと理解した。
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人を憎むということは途方も無いエネルギーを消耗する。
憎しみを伴う行動は、憎しみを増すだけである。
自分にとって利益とならないにも関わらず、それをしてしまうのである。
もっと、前向きで自分の利益となることにエネルギーを使うべきであろう。
ずるい人や自己中心的な人は、この世の中にはどこにでもいる。
下記の引用文は、そうした人に直面したときに気を紛らわせるには持ってこいである。
「誰かの恥じすべき行動に腹が立ったときは、すぐに自分にこう問いかけなさい。『恥知らずの人間がこの世にいない事などあり得るか?』そんなことはあり得ない。それならあり得ない事は望むまい。」
by マルクス・アレリウス (ローマ皇帝)
恥知らずの人間は、どこの会社にも、どこの学校にも、どこの地域社会にもいるだろう。
我々は、この世に生まれて来た以上、恥知らずな人間とは関わらないで生きては行けない。
人生を生きる上でトラブルは避けられない。重要なのは、トラブルの無い人生を送ることを目指すのではなく、トラブルが起きたときに心が乱されないようにし、それを乗り越える力をつける事である。
神経症的傾向の「許せない」人は、自分が正しいのに何故他の人は理解してくれないのかというような思考をするという。正直、自分はその傾向が少しばかりある気がする。気をつけなければならない。
Posted by ブクログ
内容が「だから私は嫌われる」と重なるところがありました。
無意識の中に溜まる「自信のなさ」「悔しさ」「憎しみ」が自分を縛るというところです。
人は理屈で説得できない。自分に対する不平等を許すことができる人だけが、人の心を動かす言葉を言えるのかもしれません。
Posted by ブクログ
第1~4章は、自分を許せない人、許せない気持ちを我慢する人、他人を許せない人(人に対する無理な要求)、許してはいけない人(ほんとに悪い人、ずるい人)など、「許せない」をさまざまな角度から解説している。
残りの5~6章は、許せない、感情を抱いてしまうときにどのように対処していけばいいかが書いてある。この最後の2章がとてもためになった。
憎しみの感情にとらわれた毎日を送れば、自分が不幸になっていくだけ。
先に進むために、断ち切って、乗り越えていくことが大切としている。
本当にひどい人間を許せといっていないところが共感した。他の本で、相手を「許す」ことですくわれる、ということをいっていることがあるが、それはなかなか難しい。許す、にたどり着くまで葛藤が続くと思うし、表面的に許した形でも心のなかでは消化できていないと思う。本当に悪い相手だったら許す必要があるのだろうか、と疑問も残る。この本では、自分の周りのいい人親切な人に感謝し、自分の恵まれた境遇の部分を意識し、目的をもって生きていけば、許せない相手なんて「どうでもいい」になってくるとのいう。いつか必ず、思い知らせてやる、と思ってもいい。でも、自分の真の目的や幸せになるための日々の生活を思い出し、許せない気持ちに執着しないで、相手を断ち切り捨てる。
確かに許せないようなずうずうしい人、悪い人、ずるい人、厚かましく恥知らずな人に、人生では遭遇してしまうのが避けられないなら、はやく「どうでもいい」にして自分の人生がそういうマイナスの感情から受ける影響を最小限にし、自分の好きな人、楽しいことにエネルギーを注いでいく方がいい人生が送れるというのは納得である。
Posted by ブクログ
人生、生きていれば、人間関係に伴う鬱陶しい事やトラブルは避けられない。しかし、重要なのはそうした事を避ける人生を望むのではなく、そうした事態に直面したときに、心を乱されないで対処するように鍛錬する事である。
仕事で自分のポジションが責任にあるものになるに従って、関わる人達も一癖あるような人が増えてくる。無礼であったり、自己中心的であったり、不誠実であったり、嘘つきであったりと色々なパターンがあるだろうが、それらを含めて乗り越えていかなければならない。
この本には、ムカムカしている自分の心を和らげる気持ちの在り方が書かれている。
Posted by ブクログ
学者であり、30年間、ラジオにて人生相談をされている著者が、「許せない」人とはどういう人か、そういう人に遭ってしまった場合、どうすべきかなどを書いています。
全体的にちょっと、「許せない」がしつこいかなあと思う反面、おっ!っと思わせられる箇所も多い本でした。
なかなかねえ、負の側面は見たくないですが、負と向き合うのも大切。
そんなことを教えてくれた本でした。
Posted by ブクログ
人にイライラしてしまう人
許せない人がいる人
周りが言うことを聞いてくれないなと思う人
人が気になってなかなか前に進めない人
いじめられてしまう人
なんで自分は…と思ってしまう人
そしてそういう方に悩んでいる人
ぜひ読んでください。
あなたは今、幸せですか?