古賀史健のレビュー一覧
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この本ではたぶん、認知行動療法を説明していると思う。
少なくともそれと近いことを日記を通して行い、習慣として身につけることをタコジローと一緒に学ぶことができる。
大人もそうだし、ぜひ、自分の娘たちに読んでもらいたい本だ。(たぶん勧めても読んでくれないけど・・)
よく娘が読書感想文を書くときに「面白かった」「泣いた」くらいしか書けん!と嘆いてる。
大人でもこういう人って多いと思う。日記なんてなおさら「とくに何もなかった」となっちゃう。
でも、娘に「推しは誰?」とか「どこがカッコよかったの?」「君ならこのときどうする?」とか聞いてあげれば言葉は溢れてくる。
この本では日記についても、出来事を -
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『嫌われる勇気』の作者が中学生に送る読書案内。
主人公は前作『さみしい夜にはペンを持て』で中2だったタコジローくん。あの時はどうにもならない教室での人間関係を、日記を書くことで乗り越えていく日々を描いていた。
今回は中3になり、進路が腑に落ちない。
そこへヒトデの占い師が現れて、本棚からタコジローくんに必要な本を光らせて取り出し、大事なことばを浮き上がらせて読ませてくれる。いいな。
本は渡せても読書は渡せないというのも納得。同じ『羊と鋼の森』を読んで、良かったという2人、何も事件が起こらずに読めなかったという1人。ホントにそうで、うなずくことがいっぱい。
本をどこまで紹介するかにも触れている。 -
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ネタバレ遅ばせながら「嫌われる勇気」を読んで非常に素晴らしかったので、すぐにこちらの本も購入して読み始めたのですが、私にとってはこちらの方が感銘を受け、特に最後の方は自然と涙が出てきました。
「運命とは、自らの手でつくりあげるもの」
「本当に試されるのは、歩み続ける勇気」
「すべての出会いとすべての対人関係において、ただひたすらに「最良の別れ」に向けた不断の努力を傾ける」
そして、最後の「人間が変わるのに、タイムリミットはあるか?」の問いへのの答えが「寿命迎える、その前日までだ」
「われわれは未来が見えないからこそ、運命の主人公になれる」
まだ半世紀も生きていないですが、もう自分自身は買われるも -
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最も好きな本。
幸せになるには勇気が必要だし、目の前の人を承認することが必要。
◆人の幸せは他者への幸福感
└全ての幸福は人間関係の中で生まれる
└他者から信頼されている、頼られていると感じた時に幸福感を感じる
◆自己の課題と他者の課題
└自己の課題 : 結果が自分に回帰する、自分でやり切れるもの
└他者の課題 : 結果が他社に回帰する、自らがコントロールできないこと
└自己の課題に目を向けて、できるところまでやり切る。他者の課題に一喜一憂しない
◆他者と良い関係を築く方法
└自分から他者を尊敬する
└尊敬とは、ありのままの姿をしっかり見て理解すること -
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私は第1弾の作品を読んでいないのですが、今回のテーマが「読むこと」というので、興味が湧きました。
生まれた場所も時代も、名前も性別も、生まれ育っ家も、自分では選べない。中学生くらいまでは、誰に何を学ぶかも選べなかった。
けれど、本はいつからだって、自分で選べる。
ぼんやりしたモヤモヤを諜にしてくれる物語。同ごさみしさを抱えた著者の言葉。人生観を変える一文。
全部ここにあります。この本と出会って、本屋さんで見える景色が変わりました。出版社の言葉
中学生向けに書かれているとはいえ、「読むこと」を真摯に考える人にとっては、非常に有益な著作だと思います。
著者が内容に即して選書した作品も秀逸なも -
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この本は、『嫌われる勇気』の続編。
分けて、切り離して考える。
自分に残った部分を繋げるというイメージ。
多分、何を言っても、反論しても、アドラー心理学で考えると論破されるような感じ。
世界中がこの考え方をできれば、全員が幸せになれる。
どの点を突っ込んでも、全てに答えがあり、全て繋がる。
しかしながら、できない方が多いので、不幸はあちらこちらに散在している。
それも人間というものなんだろう。
この本では青年は教師をしているけど、大多数の子供相手に短時間では難しいだろうね。
親子や夫婦はもっと近くも、アドラー心理学が否定する生き方をすると、不幸が多くなるというのは、なるほどとは思う。
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「嫌われる勇気」の続編。再読。初読は2016.8.15。
最近アドラー心理学にハマっている。
ほんとは「嫌われる勇気」を読みたかったが、うちの書棚を探しても見つからないのでこちらを読む。
生きてくために必要な学びが詰まっている。
9年前に読んだ時より、するっと腹落ちした感じがする。
帯に
・自立とは「わたし」からの脱却である。
・愛とは「技術」であり「決断」である。
・人生とは「なんでもない日々」が試練となる。
と書いてある。
この本を未読で、アドラーをあまり知らない人にとってはなんのこっちゃ?だと思うが、この本を読み終えた時非常に重く心に響いてくる。
以下は、前回読んだ時に心に残った -
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・哲学と宗教の最大の相違点は「物語」の有無。
・哲学は学問というより、生きる「態度」。
・変化とはすなわち死だ。
・「いま」を肯定するために、不幸だった「過去」をも肯定する事がある。
・可能性の中に生きようとしている。
・世界には本当の意味での「過去」は存在していない。自分の解釈で彩られたものがあるだけ。
・人間は誰もが「わたし」という物語の編纂者であり、その過去は「いまのわたし」の正統性を証明すべく、自由自在に書き換えられていく。
・いまの「目的」に反する出来事は消え去る。
・カウンセリングする時に「依存」と「無責任」の立場に置かないように気をつける。
・「その選択によって -
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一気読みしてしまうほど面白かった。が、とても難しい。
引き込まれるほどの哲人と青年の議論にあたまが追いつかないところが多々あるが、節々に心に刻まれるやりとりがたくさんある。
幸せになふ勇気を持つこと、愛すること。尊敬すること。これがいかにシンプルでいかに難しいか。
自分が幸せになるために、承認は必要ない。誰かのためを思って褒めたり叱ったりしてはいけない。
ただ、目の前の人を自分が相手を信頼して与えてあげること。
自分から愛し、ともに幸せを気づいていくこと。
自分は特別な人間でもなく世界中の中で普通の人間である。ただいるだけでこの世に貢献していること。
まだまだ頭の中がとっちらかっているが、自分 -
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嫌われる勇気の続編ということで、さらに実践的な内容になっていた。嫌われる勇気でもあったが、全ての悩みは人間関係にあるという出張は一貫しており、さらにそこから愛の話にまで展開していく。実践の内容は教えをそのまま実践に移せるかというと現実問題難しいところもあるのではないかと感じた。ただ、アドラー自身が自分の主張を完成されたものではないと言っているように時代とともに変わってくる部分もあるのではないかと思う。また、共同体感覚は正直まだ理解できていないが、愛を知り課題の主語を私ではなくわたしたちに出来るように考えていきたい。(2025年7月6日)
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「嫌われる勇気」が売れた理由がよくわかる。
取材・執筆・推敲が圧倒的だったんだ。
そして、普遍性を意識したこと。
「嫌われる勇気」を読んでいた時には、全く気がつかなかった。
100年前に読んでも面白いということ。100年後に読んでも面白いと言うこと。
流行りを追いかけがちな私の脳みそに、よい教えをいただいた。
文章を書くのにも才能は必要だということがよくわかる。
私は、自分が得意なことは、何かが降りてくる瞬間、ひらめく瞬間、スッとわかる瞬間があるのだけれど、文章を書いている時には、全く何も降りてこない。
だからといって、生きていると文章は書かないといけないことが多いから、日々努力が必要だな