古賀史健のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
フジテレビ問題の報道の仕方がセンセーショナルな方向に偏っていると当時から感じていた。今にして思えば、被害女性の苦しみに寄り添うのではなく、プライベートなスキャンダルの一つとして消費しようとした視聴者もまた集団浅慮に染まっていたのだろう。
日本人は人権の意識が低いのではなく、知識が圧倒的に足りていない。企業には「人権を尊重する責任」、つまり「他者の人権を侵害しないこと」が求められる。尊重は思いやりとは異なり、個人としてのあり方を敬って重んじること。企業が「ビジネスと人権」を考える必要性について腹落ちできる。
凝集性の高さゆえにムラ社会化し、同調圧力が生まれやすい日本の組織。集団浅慮に陥らないた -
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ネタバレ幸せになるために勇気が必要なのかという疑問から本書を手に取った。
幸せには2つのポイントがあると感じた。一つ目は、他者との繋がりが必要不可欠であることだ。自ら他者を信頼・尊敬し、『すべての出会いとすべての対人関係において、ただひたすら「最良の別れ」に向けた努力』をしていきたい。
二つ目は、自分で決めることの大切さである。
上手くいく人いかない人、上手くいく時いかない時があるが、それは誰にも予測できない。大切なのは「良い決断」でなく、『日々の決断含む自分の人生は、自分で決めること』である。予測不能な未来を不安に思うのではなく、自ら決断した予測不能な未来を楽しみたいと思う。
また、印象的だっ -
Posted by ブクログ
フジテレビのスキャンダルを題材にして集団浅慮のメカニズムを詳説した内容に多くの事を気付かされたし、我が不明を恥じる部分も多かった。特に「誰しも尊重される権利がある」は、そう言われるまで考えたこともなかった。まさに人権の本質を言い当てている。
ただフジテレビのこの問題が本当に『集団浅慮』と言えるのかどうにも腹落ちしなかった。集団浅慮(groupthink)と言うからには、集団で考えたからこそ愚かな結論に至る、逆に言えば個人なら熟慮の上に適切な対応ができるという事だが、仮に港社長や大多専務、G編成局長の誰かが個人で対応しても同じ結果になったのではないか。浅慮しかできない人が何人集まっても浅慮にしか -
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子ども向けの本だと思いたがらも気になって手に取ったが、大人が読んでも、為になった。読書のモチベーションが上がった。
でも、若者が読書をするときの濃度のほうがかなり高いんだろうなーとタコジローくんたちが羨ましくもなった。あの頃の感受性に戻っていろいろな本を読んでみたくなる。
・色んな本を読むことで、自分のモザイク画が出来ていく。ちょっとちがうなという本だったとしても、それはそれで背景を彩ってくれる。
・本を自分で選んで読むという行為は、子どもにとっては、自分にできる貴重な選択行為なんだなと。もし自分で選んだ本が面白ければ、大きな自信になると思う。
・小説以外を読むとき、専門外の態度を観察し -
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ネタバレ本を読むことは人生を選ぶこと。
前回は日記を書くことによって自分を見つめる話だったが、今回は本を読むことによって自分だけの人生を選ぶ話。また主人公はタコジローで、今回の彼は高校受験を前に進路にモヤモヤしている。そんなときに出会ったのはヒトデの占い師で——。
自分にだけ光って見える文章。読書好きならわかる表現だ。まるで自分に向けて語りかけられているような、ぴったりした言葉が本にはある。もちろん気が合わない本もあるけど、何冊も読んでいるうちに自分だけの大切な本棚ができあがることを読書する人は知っている。読書という能動的な行為が、つまりは人生を選択することだという結論は深く心に響いた。
今ひと -
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いい本だった。
本を読むことや、本を選ぶこと。何気なく行っていたそれらに、自分なりの方法があったのだと気づけたのが楽しかった。
また、どうして物語がこんなに心に響くのか、その答えのひとつも得られた気がする。
「自分に宛てられた手紙のような一冊を探したいなら、手当たり次第に読め(作中の言葉を要約)」
これまで、手当たり次第に読む自分の読み方にどこか節操のなさを感じていたけれど、その姿勢を肯定されたようで嬉しかった。
一方で、評価の高い本でも、文体や表現に馴染めなかったり、難しく感じたりして読めないこともある。
けれど「わからない」経験も、本と仲良くなるためには大切だという一文を読んで、スピ -
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『中居正広』をめぐるフジテレビ問題から、差別やハラスメントを引き起こす集団浅慮のメカニズムについて綴った一冊。第三者委員会が発行した調査報告書の凄さに衝撃を受けた筆者が、世に展開することの重要性を感じたことがこの本を発行するに至った。嫌われる勇気などを書いた著者は調査報告書を読みやすいように翻訳しており、要点をまとめてくれている。また、そこからなぜ今回の事案が起きてしまったをムラ社会による同質性と推測し、それを防ぐ方法などを提案している。どんな人でも差別はしており、まずは知ることがとても重要である。差別をしているが、減らすためにはどうしてらいいだろうかを考えることが、被害者を減らすためにとても
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Posted by ブクログ
『集団浅慮』を読み終えて、自分の中にあった無意識の前提や思い込みに気づかされた一冊だった。
特に印象に残ったのは、「人権意識が低いのではなく、人権知識が足りていない」という指摘でした。自分自身、差別をしているつもりはなかったのですが、知識がないままに発言していたことで、結果的に誰かを傷つけていた可能性があると感じました。
また、集団になることで個人の思考が浅くなり、同調圧力によって「考えない状態」に陥ってしまう構造にも強い納得感がありました。職場や日常の中でも、無意識のうちに空気に流されていた場面があったのではないかと思います。
これまで私は、体調不良で休む人に対して「怠けているのではないか」 -
Posted by ブクログ
大前提として、内容が複雑で難解なため、何度も読み返す必要がある。
アルフレッド・アドラーの言葉に「すべての悩みは対人関係の悩みである」とあるように、幸せになるためには対人関係に踏み込むことが欠かせない。
幸せになるためには「自分を愛すること」と「他者に貢献すること」が鍵であると学んだ。
「自分の幸せのために、他者に貢献する」という、一見すると矛盾した行為も、アドラー心理学では理にかなっている。
また、「他人をコントロールできないからこそ、自分の人生を他人の感情に左右されてはならない」という考え方には納得できた。
そして、他者からの評価、たとえば「褒められること」を期待してはいけないという点も理