古賀史健のレビュー一覧
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ネタバレ『嫌われる勇気』より一歩踏み込んで、「では、実際にどう生きるのか」を考えさせられる一冊。特に「愛」と「自立」の話が印象に残った。幸せとは自分だけの問題ではなく、誰かと関わりながら生きていくことなのだと考えさせられる。
また、「褒める・叱る」と「信用・信頼」の違いも興味深い。普段何気なくしている人との関わり方を、別の角度から見直すきっかけになった。
そして何より面白いのが青年の反論。こちらが「いや、それは現実には難しいだろう」と思うところを、まさに自分の代わりに突っ込んでくれる。そのやり取りがあるからこそ、哲人の言葉を一方的に受け入れるのではなく、自分自身で考えながら読み進められた。前作からさらに深く、アドラーの思想と向き合える一冊だった。 -
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人生で誰もが一回経験のある意味のないやりとり。
「先生おしっこ」
「先生はおしっこではありません」
「先生おしっこ行っていいですか」
「だめって言ったら行かないの?」
のやりとりの本質が載っている。
アドラー心理学は、根幹の部分に矛盾しないように整理していった結果、枝葉の部分が一般常識(多様性の社会では一般常識という言葉が死語になりつつあるが)と離れているように感じるが、そこに斬新さがある。
例えば、教育における、ピグマリオン効果について効果自体は否定するものではないが、その是非において、そもそも褒めるという行為自体を危険な行為として否定している。
賞罰によって、上下関係を生み、下は上からの称賛を要求するようになる。
結果、褒賞を目指した競争が生まれる。
競争は、相手を倒すのが目的になってしまう。
他者と競争するのではなく協働(前提として、子供は未成熟、だから大人に対する劣等感を感じることで、弱さゆえに協働するようになっている)することが生まれながらにして種に埋め込まれた本質だからだ。
つまり、他者の存在なしに欲求を満たすことができない承認欲求を否定し、承認とは自分で満たすbrきものとしている。
これは、例えば、ゴミ拾いしてるとして、誰にも見られれてない褒められないならやめるか続けるか問題である。ゴミを拾うという目的のためにゴミ拾いはされるべきである。
人は、褒められたり人と競争するために、つまり相対的に生きるのではなくて、ただ自己の成長や誰かのために、つまり、絶対的に生きるべしということ。誰かと比較するから、人は悩む(身長が低いとか、頭が悪いとかコンプレックスを感じる)のであって、そういった他者依存の生き方はやめて、自分は普通なんだ、特別な存在ではないんだということを受け入れて、でもそれでいいじゃないか、ただ過去の自分と比較しより良くなるために今をどう生きるかということだと理解した。 -
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【学びたいこと】
不安を感じると、つい携帯に逃げてしまうことがある。
以前『嫌われる勇気』を読んだ際に、「変わらないほうが楽で安心だが、変化には不安を恐れない『幸せになる勇気』が必要だ」という一文を思い出した。
本書から、変化を恐れず一歩を踏み出すヒントを得たい。
【質問】
Q1 変化を恐れずに一歩踏み出すには?
Q2 本当の自立とは?
Q3 本当の愛とは?
【本書の答え】
A1
「これからどうするか」に焦点を当てる。過去は存在しない。
←変わろうとしないのは、それまでの自分に見切りをつけられないことでもあるため、簡単には変えられない。
いまの自分を肯定するために、過去の自分をも肯定してしまう。
A2
・自立とは、子ども時代の大人への依存や自己中心性から抜け出すこと。
・他者からの承認ではなく、自分自身で自分の価値を決めること。
・「人と違うこと」ではなく「私であること」に価値を置き、他者貢献を通じて自分の価値を実感できる。
A3
・愛とは「ふたりで成し遂げる課題」であり、幸福な生をともに成し遂げること。主語が「わたし」から「わたしたち」へ変わる。
・生きているだけでも、お互いに貢献し合うことができる。
・運命は自らつくり上げるもの。運命だと信じて決意することも、愛の一つのあり方。
【本の概要】
本書は、アドラー心理学に基づいた『嫌われる勇気』の続編であり、幸福な人生を歩むための行動指針を示した一冊。
著者は、『嫌われる勇気』と同じく、アドラー心理学や古代哲学を研究する岸見一郎さんと、岸見さんのアドラー心理学に感銘を受けたライターの古賀史健さん。
前作と同様に、哲人と青年の対話形式で進む。青年は教育者となり、アドラー心理学に基づいた教育を実践しているものの、限界を感じている。哲人との議論を通じて、教育のあり方を再構築していく。
【印象に残った表現・引用】
・尊敬とは、ありのままを見て、その人が唯一無二の存在であることを知る能力。子どもの関心事に自分自身も関心を持ち、一緒に楽しむことで、子どもは尊敬されていることを実感する。
・叱るのではなく、知らないことを教える。自分で決定することを教え、必要な知識や経験を提供するのが教育者のあるべき姿。
・子どもは「大人にはできるのに、自分にはできない」という劣等感を抱えてスタートする。
・すべての喜びは対人関係の中にある。利己心を追求した先に、他者貢献という幸福がある。
・未来が見えないからこそ、運命の主人になれる。運命とは、自らつくり上げるもの。
【感想】
・『嫌われる勇気』の具体的な行動指針という位置づけで、具体的な悩みをアドラー心理学の視点からどう考えるかが示されており、特に子育て視点で参考になった。一方で、前作と思想が重なる部分も多く、やや重複感を覚えた。
・子育てに通じる内容が多く、子どもとの「横の関係」を改めて意識し、自分も一緒に楽しむことを大切にしたい。
・自分が自立している部分と、まだ会社や上司に頼っていて、自立しきれていない部分があることにも気づいた。本当に自立することが、幸せに近づくことなのだろうか。自分の得意分野を生かし、他者貢献できる人になりたい。
・愛によって、主語が「わたし」から「わたしたち」になる。素敵な表現。
【実践すること】
・子どもと対等な立場で一緒に楽しむ。
・叱るのではなく、ルールや必要なことを教える。
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ネタバレ「課題の分離」という考え方が、とにかく目からウロコだった。自分が取り組むべき課題と、他人がどう考えるかという課題を分けて考えることで、これまで必要以上に抱えていた悩みが、少し違って見えてくる。
そして、「嫌われてもいい」という言葉の意味も印象に残った。単に人から嫌われることを肯定するのではなく、他人からどう評価されるかに縛られず、自分の人生を自分の意思で生きるための考え方なのだと感じた。
哲人と青年の対話形式で進んでいくので、難しそうなアドラー心理学の考え方も意外と理解しやすい。青年が疑問や反論をぶつけてくれることで、読者も一緒になって考えながら読み進められるのが面白い。
なかでも最後に残ったのは、「今、ここを生きる」という考え方。過去や未来にとらわれすぎるのではなく、今この瞬間をどう生きるかを大切にする。自分の人生を少しシンプルに、そして前向きに捉え直すきっかけをくれる一冊だった。 -
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オーディブルで聴了
芝居込みで聞くと、青年の卑屈さがちょっとくどかったけど、哲人の動じなさで聞きたいが勝ったので最後まで何とか。
納得いかない部分があるのは凄くわかるけど、何かにつけて論破論破!とか極端な人やな〜分かりやすくするための存在なんだろうけど……。
対話形式は自分の疑問が即回答されるような感覚としてありがたくも、若干しんどさを感じるのでゆっくり進めるのが良いかもね。
オーディブルで全編完聴したものの、本でも読みたいというか、一旦通しで読んでから、何回も折に触れて読み返すのがいい付き合い方になりそう、この本は。
心理学や哲学には全く触れないもんで、原因論と目的論には心当たりしかなく、未来や過去に逃げようとした時に頭をよぎるだけでも読んだ価値があると思った。 -
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印象に残ったのは、対話形式で話が進んでいくため、難しく感じがちな心理学の考え方も比較的わかりやすく理解できたこと。重要な部分が太字で示されているのも、後から読み返すときに便利だった。
特に考えさせられたのが、「これは誰の課題なのか」という考え方だ。相手の課題と自分の課題を分けて考えることは、人間関係をシンプルにするうえで、とても大切な視点だと思う。
一方で、親が子どもに干渉してしまうことについては、頭では理解できても、実際に自分の考え方を変えるのは簡単ではないとも感じた。令和になり、以前よりも多様な価値観が認められるようになったとはいえ、昭和生まれの自分にとっては、子どもの頃から「こうするのが普通」「これが常識」と教えられてきた習慣や考え方が身についている。それだけに、物事を見る視点を変えるには、それなりの時間がかかりそうだ。
本の中でも、年齢を重ねているほど考え方を変えるには時間がかかるという趣旨が語られていて、「やっぱりそうなのか」と妙に納得した。
すべてをすぐに実践できるわけではないが、「今まで当たり前だと思っていたことを、別の角度から見てみる」というきっかけを与えてくれる一冊だった。人間関係や自分の生き方について、改めて考えさせられる内容が多く、読み終えたあとにもいろいろと考えが残る本だった。 -
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男女雇用機会均等法後に就職しましたが、雇用機会が均等であることと、仕事をする上で男女が平等であることとは全然別物なんだと、半年働いて気がついて、呆然としたことを覚えています。でもなぜそうなのかを言葉にすることは出来ませんでした。世の中も、会社も、同僚も、私自身も、いったい何をどうすれば「平ら」になるのか分かりませんでした。でも、この本を読んで、当時のモヤモヤが晴れました。
差別やハラスメントの根は私の心の中にもある。それは他者に対してだけでなく、自分にも向けられている。女性としての私、妻としての私、パート労働者としての私、高齢者としての私、、、今の日本の社会(私自身も含む)では、どの私も少しずつ踏みつけられていると思うのだけれど、どう訴えればいいのか、どう戦えばいいのか分かりませんでした。
よく「過去と他人は変えられない。未来と自分は変えられる。」といいますよね。その通り、訴えたり戦ったりしなくていい。まずは自分で自分を尊重することから始めます。そして、他者も尊重する。この社会の集団浅慮に足を取られないように生きていきます!