古賀史健のレビュー一覧
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ヤングアダルトコーナーで見つけた。
いじめられている、話し下手な中学生のタコの中学生がヤドカリのおじさんに書くことの大切さを教わる物語。
言葉がすぐに出てこないのは「思う」と「言う」の距離が遠いだけ。言葉を外に出すまでに時間かかっている。決して頭の回転が鈍いとかじゃない。
書くのはめんどくさい。手を動かすのがめんどくさいんじゃなくて頭を動かすことがめんどくさい。何かを書くためにはそれについて真剣に考えなきゃいけない。その考えるという手間をみんな 面倒に感じている。
考えると思うの違いは 答えを出そうとしているかどうか。考えるとは 答えを出そうとしている。
文章を書くのが苦手になっているのは、みんな言葉を決めるのが早すぎるから。手っ取り早く 便利な言葉で片付けている。言葉を探すめんどくささに屈している。おかげで自分の気持ちから離れた文章になっている。
日記は出来事ではなく考えたことを書く。
日記を書けない時には、別の誰かを観察するつもりで あの時の自分を観察して、質問しながら書く
考えずに答えを出さずにいると誰かが用意してくれた 分かりやすい 答えに飛びついてしまう。
日記に悩み事を詳しく書こうとすると悪口になっちゃう。その対策としては ネガティブな感情と距離を置くこと。むしろ距離を置くために書く。湧き上がった ネガティブな感情を 過去のものにする。「ーと思った」と過去形にしてみる。
悩み事を2つに分けて考える。どんなに考えても答えが出ないものは心配事、今の自分にできることが一つでもあるのなら 考え事。
将来の自分が読むものとして書いていく。続きが気になるように。そうすれば日記は続く。 -
Posted by ブクログ
冒険書でしたね(`・ω・´)キリッ←
主人公がタコジローという名前の小学生のタコ、この子が学校でイジメられてる、というのが土台。
ある日学校に着いたバスから降りられなくなって、そのまま終点で降りた先にある公園に行き、そこでヤドカリのおじさんに出会う。
そのヤドカリさんとお話を繰り返す中で、書くことが自分という人生に与える影響、心配事や不安などへの向き合い方などなどを知っていき、成長を感じる、みたいなお話。
前に読んだ「嫌われる勇気」に形式が似てて、登場人物がそれぞれの主張?で対話を繰り広げることで、読み手であるこちら側に説明等を示している形、
ただ「嫌われる勇気」はディベート形式で、そもそも言葉のバトルものであり、土台に心理学があるから大人向けだな〜な感じだけど、
こっちはあくまでもお話だし、タコジローの成長物語でもあるので、ファンタジー要素もあり、かつ絵が可愛いすぎて見てられる( ˙꒳˙ )
とても面白い本でした!個人的には、
「バカ、と思った」の文が秀逸ですしฅ(*´꒳`*ฅ)ꪆ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「さみしい夜は」ではなく、「さみしい夜の」なんだな、などと思いながら読み始めました。
前作はカニのおじさんに「書くこと」を勧められたタコジローですが、今作では、占い師ヒトデさんに、「読むこと」を勧められます。作者が読者に伝わりやすいように、ただの教養本にならないように物語にしてこれらを伝えてくれようとしているのはよくわかるのですが、あまり設定に馴染めなくて、タコだとイカだとか、ええぃ、わかりにくい、と内心思っているのですが、二作目になり、少し慣れてきました(ただただ私が海洋生物に疎いのかも)。
前作からの引き続きで、「書くこと」そして、書いた「それ」を読むことについて書かれているのかな、となんとなく思っていたので、たくさんの本が出てきて、読書のすすめか、これは、と気づいて興奮しました(変態)。そう、たくさんの本が紹介されているのです。それぞれの本の一文目が並んでいる見開き3ページほどのところは楽しかったですよ。読んでいない本がほとんどで、私もまだまだだと思いました。気になる本がたくさんでした。
TVやYouTube、ゲームと違って、読書は能動的で、孤独にならないとできなくて、孤独だからこそ本を通して世界とつながることができる。
本当にそう。
私は、学生時代は読書をする方ではなく、趣味は読書です、と言えるようになったのは、子どもが生まれてからです。読書をすることで「自分の時間」を確保しているような気もしますし、ただ単に読書の楽しさを知っただけなのかもしれません。読書歴が浅いからか、とにかくまだまだ読みたい本がたくさんあります。一冊の本を読み終わる間にまた三冊読みたい本が増えている、みたいな状況です。現実的ではないのは重々承知ですが、仕事なんてせずにしばらくひたすら本を読む生活をしたいと夢みたりします。
話が感想からだいぶ逸れました。
「なんで勉強なんてしなくちゃいけないんだ」というタコジローの思春期ならではの疑問が、「本を読むこと」につながった時は、なるほど~と思いましたが、ド直球でその疑問を投げかけるタコジローに、簡単に他人に答えを求めるな、と一瞬思いましたが、それではこの本は成り立ちませんので、そこはスルーしましょう。
「カルチベート」。情けないことに知りませんでした。良い言葉を知ることができました。「カルチベート」を自分なりに咀嚼するタコジローに影響されつつ我が身を省みると、確かに、自分の過去を振り返って、何となくモヤモヤとして満足感がないのは、「やった」とか「やりきった」という思いがなかった時期のような気がします。
ヒトデさんが、サワラモトさんの明るさについて話すところは、本書のメインテーマではないかもしれませんが、ちょっと感動しました。こういうふうにわかってくれる人が周りにいることで、どれだけサワラモトさんがサワラモトさんらしくいられることか。明るさは彼女の強さの象徴だったのですね。
さて、ヒトデさんが言うように、年齢と同じ数だけ、自分にとって大切な、自分を構成するような本があるかな。あるようなないような。自分の本棚を整理したくなりました。 -
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ネタバレとってもいい話だったし、学生の時に読みたかったな〜と思った。
だけど、もし自分が学生のときに読んでいたとしても自分の人生は自分で決めさせてもらえず親が全て決めてしまっていたし、自分がどれだけ自分のやりたいことを訴えても奴隷がぴーぴー喚いているように受け取られてしまっていたので、何も変わらなかったことだけは分かる。
のでむしろ学生のときに読んでなくて良かったとも思った。悔しく虚しいだけだから。
親が勝手に決められた仕事で疲弊し、親にお金を渡し、精神的にボロボロになった。
今は親に会うと急激に体調が悪くなるので会えない。
イカリくんやタコジローたちは自分で何でも進路を決められて羨ましいよ…。
私はもうこんなに遠いところまで来てしまったと思った。せめて本だけはこれからも自分で選び続けたい。 -
Posted by ブクログ
読書の良いところ、本の読み方、選び方を、海の世界に住むタコジローくんと学ぶ。
イラスト多めファンタジー要素多めで、子ども向けの本と思いきや、なかなか深いことが述べられていて、子どもも大人も楽しめる本ではないかと思う。
本を読むとは限りなく能動的なことで、自分の頭で世界を作り上げること。
同じ本でも汲み取ることは人によって違うし、本が必ず正しいと鵜呑みにするべきでもなく...
本から自分にはない視点や人生を吸収できることがいいところだけど、自分は見失わないように。本に縛られる必要はない。
本に対する解釈、本との向き合い方へのスタンスが素晴らしいなと思った。
あと、個人的に新たに取り入れていきたいなと思ったのは本の選び方。
いろんな名作の1文目が並んでるページが面白かった。
そそられる1文目って結構人によって違うの面白いなあ
引用されてる本が好きな本多くてセンスが良い...!となりました、読みたい本もたくさん見つかった
改めて本を読みたくなる、モチベをあげてくれる本だった。本はいいなあ。 -
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またまた積読チャンネルで取り上げていた書籍を読んでしまったが、これは珍しく大当たりだった。
「ビジネスと人権」「インクルーシブ」「多様性」、近年ビジネス界隈で話題に上がるキーワードだが、正直、はいはい意識高い系の流行り思想ですね、またこういう新しい概念を提唱して金儲けしようとしているスノッブな輩が出てきてますね、と白けつつ相当バカにして見ていたが(サイテーすぎる)、自分が完全に間違っていたことがこの本で分かった。
ダイバーシティの第一段階である同化(差別と公正性のパラダイム)に自分はすっかり捕らわれて、男性化して社会を生き延びてきており、女性のくせに「オールドボーイズクラブ」に浸かりかかっていたことを、まずはっきり自覚。その上で、同質性と凝集性の高い組織がいかにヤバいか、何で多様性が大事なのか、なぜ男女平等を目指すときに女性3割という数ありきで目標設定されるのか、全て納得した。フジテレビの中居氏問題の例が実にイメージもしやすくて、本書はとても分かりやすかった。
これまでの自分の残念すぎる知識や認識の浅さに大反省。組織内で意見が合わなかったり仲良しこよしの一体感がなくて物足りなさを感じたとしても、他人の意見や話をまず聴く、そして尊重する、この原則を忘れずに多様性ある組織と社会を目指していくべきだと改心しました。
本書を教えてくれた積読チャンネル、ありがとう。 -
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今まで読書というものを余り好んでしてこなかった。
漫画の方が面白いと感じていたし、最近は漫画すら買わなくなっていた。紙のページをめくるという行為から距離を置いてしまっていた。そんな中、きっかけをくれた人がいて読書をはじめてみようと思った。そんな僕が読む1冊目として最高の本だった。本というものが人生を写すということをよく実感することができた。物語にのめり込んで見る視点でももちろん面白かったし、1歩引いて大きなテーマを感じ取るように読んでも面白かった。とにかく読書をあまりしてこなかった人に読んで欲しい一冊。ただ、中学生高校生の頃に読んでいたら人生をもう少し豊かにできたようにも思うが、かえってそうじゃなかったからこそ今読んで刺さったのかもと思います。人生ってそういうもんですよね。 -
Posted by ブクログ
「嫌われる勇気」共著などで有名な古賀さんの最新刊。優秀な個人が集まった組織が、なぜ信じられないような愚かな意思決定をしてしまうのか?
その答えが「集団浅慮(グループシンク)」という現象にあるとし、2025年に注目を集めたフジテレビの中居氏問題を巡る第三者委員会調査報告書を読み深める形で、このメカニズムを解き明かします。
■同質性の罠と「同化」の圧力
日本型企業のように凝集性…まとまりや結束力が高い組織は、安心感や強みを生む一方で、それが大きな落とし穴にもなります。
同質性の高い集団の中では、内輪の空気が優先され、異論や現実的なリスク検討を手放してしまう同調圧力が生まれるからです。
たとえ多様性を掲げて少数派を組織に招き入れても、多数派の価値観に合わせる「同化」を強いてしまえば、せっかくの異なる視点は機能しません。
■思いやりではなく「尊重」を
この病理を防ぐために不可欠なのがビジネスと人権の視点です。
組織の中で陥りがちなのが、よかれと思ってする「思いやり」…しかし、相手の意思を確認せずに良かれと思って先回りする対応は、単なる独善的な「思い込み」に過ぎない、と。
人権の基本は、相手がどうしたいのかをまず聞き、個人のあり方を重んじる尊重の姿勢にあるはず、と説きます。
■すべてのビジネスパーソンへ
主題としてフジテレビ問題を扱うも、本書は特定企業のスキャンダルをゴシップとして消費するものではありませんでした。
コンプライアンスの形骸化や、親切であっても致命的に人権知識が不足しているという、日本社会やあらゆる組織に共通する構造的な問題を突いています。
倫理や道徳の話にとどまらず、同質性の罠から抜け出し、経営リスクを回避するための実践的な知恵が詰まった一冊。
「自分は差別もハラスメントもしていない」と思っているすべてのビジネスパーソン、そして組織のリーダーにとって必読の新・社会派ビジネス書でした。 -
Posted by ブクログ
フリーライターである筆者が「次世代のライターのために」文章を書く時の方法、心得などをまとめた本。476ページに及ぶが行間は広く自分がやってきた速読との親和性も高いため、2時間かからずに読み終えた。
日本語における「話し言葉と書き言葉」の違い、客観的な見方、不要な要素を捨てる(ここは速読術と同じ)など、書き方のテクニックではなく考え方が、例とともに挙げられていく。本の乱読の勧めもある。その際読んだものに対し「相手にどう伝えるか」のアウトプットができるように能動的に読むことが肝心なようだ。
普段から乱読している自分には新たな発見こそ無いが、自分の本の読み方を再認識させてくれた一冊。