あらすじ
「この一冊だけでいい。」
100年後にも残る、「文章本の決定版」を作りました。(担当編集者:柿内芳文)
編著書累計93冊、1100万部! 世界的ベストセラー『嫌われる勇気』のライターが教える、書く技術・伝える心得の永久決定版!
ライターや編集者はもちろん、すべてのクリエーター必読・必携!!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「嫌われる勇気」が売れた理由がよくわかる。
取材・執筆・推敲が圧倒的だったんだ。
そして、普遍性を意識したこと。
「嫌われる勇気」を読んでいた時には、全く気がつかなかった。
100年前に読んでも面白いということ。100年後に読んでも面白いと言うこと。
流行りを追いかけがちな私の脳みそに、よい教えをいただいた。
文章を書くのにも才能は必要だということがよくわかる。
私は、自分が得意なことは、何かが降りてくる瞬間、ひらめく瞬間、スッとわかる瞬間があるのだけれど、文章を書いている時には、全く何も降りてこない。
だからといって、生きていると文章は書かないといけないことが多いから、日々努力が必要だな。
古賀史健さんほど、高みに至ったライターなんて、ほとんどいないに違いない。古賀史健さんがこの本をバトンとして、次世代のライターに残していただいたことは、貴重なお宝になるだろう。
最後まで読むことができてよかった。もしかしたら、古賀史健さんの文章力(あえて文章力)で最後まで読まされてしまったのかもしれない。
Posted by ブクログ
文章書くことをとても好きにさせてくれる本。
Audibleから聞き始めたが、あまりにもないよく良かったので、紙の本も買った。
ライターの教科書と言うコンセプトだが、ブログやYouTubeなどすべてのクリエイターに通じる本だと思う。
私もこの本を教科書にしたい。
273ページの、本の章構成デパート理論がとても面白く、かつ分かりやすかった
Posted by ブクログ
これはあまりにも良書。
凄まじくクオリティの高い情報が詰まっています。
私は物書きでもなんでもないのですが、自分の人生を良くしてくれる学びがたくさんありました。
これ、全人類読んだ方がいい。
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評価とは、自分の都合に従って導き出された、安直な結論である。他者を評価するときあなたは、その人の価値、能力、職業観、人生観、可能性を決めつけてしまっている。 相手を評価しないこと。 それは相手のことをどこまでも考え続け、もっと深く知ろうと耳を傾ける、「聴くこと」や「読むこと」の大前提なのである。
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良い言葉がたくさんあり、全てについて感想を残していると途方もなく時間がかかりそうなので、中でも印象的だった1つをピックアップして感想を書こうと思います。
確かに相手を一度評価してしまうとそこでその人に対する好奇心は失われるように思えます。
自分としては相手を評価をすること自体を悪いとは考えませんが、評価をするために評価をしないことを長くする、というようなことも必要な行動だと気づきました。
第一印象で相手を評価してしまうことで適切に立ち回れないことが生きていると多々あるので、このことは心に刻み込んでおきたいと思います。
Posted by ブクログ
ずっと読みたかった本。よかった
本書はライターの教科書として書き上げたとあり。これが結論です。
文章を書き記すための方法論ではなく、日常を超えて、人の心を打つものを生み出すための努力と熱い想いを語ったものとしてとらえました。
一つのコンテンツを作り上げるためには、さまざまな段階で想像を超える努力と思考の積み重ねが必要であることを本書は物語っています。
気になったのは、以下です。
・いいものを読んだ、気持ちのいいものに触れた、いい出会いだった、と思ってもらえてこそコンテンツなのだ。
・取材したこと、調べたことをそのままに書くのがライターなのか?違う、絶対に違う。ぼくの答えは、「返事」である。
わたしは、こう理解しました。
わたしには、こう聞こえました。
わたしはこの部分に、こころを動かされました。
わたしだったらこんなことばで、こういうふうに書きます。
なぜならあなたの思いを、ひとりでも多くの人に届けたいから
・取材者にとっての「世界」とは、開かれた一冊の本である。すぐれた書き手たちはひとりの例外もなく、すぐれた取材者である。
・座右の書とは、その人にとっての「人生を変えた一冊」だ。
・取材において大切なのは、「訊くべきこと」と、「訊きたいこと」の両方を持ち、あらかじめそれぞれを切り分けておくことだ。「訊くべきこと」を訊かなければコンテンツが成立せず、「訊きたいこと」を持っていなければ取材が面白くない。
・ライターは、「自分のあたまでわかったこと」しか書いてはいけない。わかりにくい文章とは、書き手自身が「わかっていない」文章なのだ。
・「後取材」にあたってぼくは、かなり大量の資料に目を通しておく。少しでも理解の助けになりそうなものがあれば、片っ端から入手する。
・或る経営者の本を書くにあたって、50冊の資料を読む。ほんとうに参考となる本は、4~5冊もあれば御の字かもしれない。それでも、資料は、10冊読んで終わるよりも、50冊よんだほうがいい。50冊よりも、100冊読んだほうがいい。もし、1冊の資料も読まずに書き始めたら原稿には「聴いたこと」しか書けない。しかし、50冊の資料を読んでいれば「聴いたこと」が自由に動きだす。
・あなたの「伝えたいこと」と、読者の「知りたいこと」は、一致するだろうか。「伝えたい」ことは次の4つ
① おもしろそう 動機
② 知らなかった 驚き
③ わかった 理解
④ もったいない 衝動
・言文不一致 もともと日本人は、「書きことば」と「話しことば」を使い分けていきてきた。
・論理的であるということは、どういうことか。論とは、みずからの主観に基づく考えの総体だ。一方、理とは、客観である、誰の目にも明らかな客観的事実、実例、史実、またそれらの罪がげである。つまり、みずからの主観に基づく論が、なんらかの客観(理)によって裏付けられたとき、その言説は、論理的となる。
・読者にとって、説得とは「されるもの」である。そして、納得とは「するもの」である。前者は不本意な受動であり、後者は能動である。
・なにを捨て、ないを残し、どうつなげるかの実際は、コンテンツの設計図をつくるにあたって、最大の関門と言える。
・原稿の構成を考えるにあたっては、情報の希少性、課題の鏡面性、構造の頑強性を指針とする。
・どんな斬新なテーマを取り扱っていても、どれほど文章表現にすぐれていても、そしてどんなに「いいこと」や「大切なこと」が書いてあっても、設計図がぐちゃぐちゃであれば、本の魅力は半減する。これは、「何がかかれているか」ではなく、「どう語られているか」の話だ。
・コンテンツの魅力には、大きく3つのポイントがある。①リズム、②レトリック、③ストーリー だ。
・(推敲の難しさ)他人が書いた文章については、客観的に読むことができる。しかし、自分が書いた文章は、「客観」がむずかしい。あまりにも自分となじみ、一体化しているため、普通の読者として読むことができない。そこに距離をどうつくるかだ。距離のつくり方は、「時間的な距離」「物理的な距離」「精神的な距離」の3つである。
・推敲するなかで、誤字脱字を見つけること。接続詞や形容詞、副詞、語尾などの重複表現を見つけること。これはなんら難しい作業ではない。もっとも難しいのは、論理の間違いを発見することである。
・すべての原稿には、過不足がある。つまり、余計なものと、足りないものとがあるわけだ。
・迷ったら捨てるのが原則、手を加える=なおす、のではなく、まず捨てる。
・1か月かけて書いた原稿でも、躊躇なく捨てられる。ほとんど全面改稿レベルの推敲にも、踏み込んでいく。書き手としての自分にどんどんダメ出しができる。
・トルストイは、「文読む日々」の序文を書くにあたって、100回以上の推敲を重ねたという。原理的にいえば推敲は「やればやるほどよくなる」。ではどんな状態になったとき、「書き上げた」と言えるのか。僕の答えは、原稿から「わたし」の跡がきえたときだ。
目次
ガイダンス
ライターとはなにか
取材
第1章 すべては、「読む」からはじまる
第2章 なにを訊き、どう聴くのか
第3章 調べること、考えること
執筆
第4章 文章の基本構造
第5章 構成をどう考えるか
第6章 原稿のスタイルを知る
第7章 原稿をつくる
推敲
第8章 推敲という名の取材
第9章 原稿を「書き上げる」ために
あとがきにかえて
ISBN:9784478112748
出版社:ダイヤモンド社
判型:A5
ページ数:480ページ
定価:3000円(本体)
発売日:2021年04月08日
Posted by ブクログ
書く人の教科書ということで、ライターではないけれど文章が上手くすらすら書けるようになりたいと思って手に取った。
ライターとは、ただ文章を書くのではなくコンテンツをつくる人。そしてコンテンツとは、エンターテイン(お客さんをたのしませること)を目的につくられたもの。デザイナーと一緒。という著者の指摘にそうか!と驚き納得した。
完成品しか見たことがない取材やインタビュー記事がどうやって作られているのか、入念な下調べと当日の進行、取材後の苦労を知ることができ、面白かった。人の話を聞くのが好きなので自分もやってみたいと思った。
物語としても面白かった。導入部分から結末までの距離が離れていて、想定外のところへ連れて行ってもらえるからだと思う。本の構成のをデパートに例えるのは意外で面白かった。
1番感動したところ
「自分の力量はどの程度なのか。自分にはなにができて、なにができないのか。尊敬するあの人と自分は、どれくらい差があるのか。これら「自分の現在地」を見極める落ち着きは、当然必要だ。しかし、たとえ根拠があろうとなかろうと、自分という人間に自信を持つことー自分という人間を信じることーはなによりも大切なものだと、ぼくは思っている。ライターにいちばん必要な力だとさえ、思っている。
上記を書き写しただけでも、読点が多いな、ひらがなが多いな、いい文章だな。と参考になった。
Posted by ブクログ
その直球度合いに圧倒された。感想めいたことが何も書けない。これまでいい加減に誤魔化しながらものを書いてきたことを思い知らされた。何度も再読したい。
Posted by ブクログ
他書とは異なる切り口の解説が多い。
推敲の部分は具体的で、何をやるべきか書いてあります。
総じて長い文章を書く機会のある人なら、推奨できる内容です。
しかしながら、本書籍の紙面構成や付録、値段に関しては他のレビューの批判に同意します。
Posted by ブクログ
「書く人の教科書」とあるが、教科書的にノウハウやテクニックを一から教えるのではなく、文章を書く際の基礎となる心構えを教えてくれる本。
最近、リモートワークが増え、チャットやメール等の「書く」意思疎通の重要性を認識していたため、この本を手に取った。
書く事は、センスの有無ではなく、考えたかどうか、であると認識した。
Posted by ブクログ
中身が無いから書けないのではなく、中身が無いからこそ書けるということ。
ライターとしての心構えが学べて、手元に置いておく価値がある本だと思えた。
正に教科書。
Posted by ブクログ
「ライターの教科書」をコンセプトに書かれた本
ライターという立場から解説してあるので、読書術を根本的に変えてしまう可能性も感じる。
著者が真正面から「ライター」という職業に向き合っているから魂の叫びが聞こえてきているようだ。
インタビューするように読む
①「この人に会ったら何を聞くか」を考えながら読む
②書かれたことではなく、書かれなかったことを考える
③第三者にどう紹介するか考えながら読む
④主人公を入れ換えて読む
などは まず始めていきたい。
Posted by ブクログ
文章の書き方の本でもありますが、正直、人とのコミュニケーションの本でもあります。
全ては取材で決まる。
事前にいかにその人のことを知って、わからないことや専門的なことを調べ尽くして臨むか。
いま、インタビュー動画の編集をしており、それに向けた考え方でもとても参考になりました。
これは、ものを書く仕事以外の人も読むべき本です。
仕事も文章を書くことも、全てコミュニケーションや準備、そして取捨選択で成り立っています。
何回も読んで、頭に考え方を叩き込みます。
Posted by ブクログ
ライターがいかなる存在か、良い記事を書くためにいかに取材・執筆・推敲するかについて、第一線で活躍する著者が記した一冊。
「なるほど」と思うことが満載で、ぐいぐい引き込まれた。
ライターの仕事に限らず、文章を書くこと、さらには働くことそれ自体に通ずるような示唆のある本。とても良かった。
あとは、紙質やレイアウトのおかげか、触っていたく、読んでいたくなる本だった。
最近電子書籍を買うことが多かったけど、この本は紙で買って良かったな。
Posted by ブクログ
私には言いたいことがない。伝えたい思いだったり、主張したい信念だったり、広めたい知識だったり、そんなものは何も持っていない。美術の勉強をしていたときだって、自分が何を表現したいのかわからなくなることがしょっちゅうだった。だから他人に取材をする。人と話すことなんて全然得意じゃないのに、無理をしてまで人に話を聞きに行く。取材を終えたあとはいつもぐったり疲れていて、とても文字に起こす気力なんて湧いてこない。ひいひい言いながら構成を考える。自分の才能のなさに嫌気がさしながら文章を書く。何度も逃げ出したくなりながら推敲をする。なんで取材なんて引き受けてしまったんだろうとすら思う。それでも、原稿が手元を離れたその瞬間、わけがわからないほどの高揚感に包まれるのだ。脳内麻薬の一種だろうか。単なる達成感とは違う、私にしかできない仕事を成し遂げた感覚。あー楽しかった。やっぱりこの仕事は最高だな。次の取材ですか? 行きます行きます! 気づいたら快諾している。そしてまた無理をする。その繰り返しだ。
書く人ってそれでいいんだ、と思えた本だった。語り手を導く話術とか、文章をうまく書くテクニックとか、誤字脱字の見つけ方とか、そんなものは一切書かれていない。それなのに発見がたくさん詰まっていて、だからこそ普遍的で、著者の言うようにこの先20年も30年も役に立つ内容だと思う。書く人はどんな立場に立って、どうふるまい、どこをめざしてどう進むべきか。そういう根本的なところ、そして多くの人が感覚的にぼんやりとしか掴めていないところを、しっかりと文章で説明してくれている。まさに教科書だと思う。
それから、私は自分の書いた文章が大好きで、まーた傑作を書いてしまったな! ってしょっちゅう思っているんだけど、書く人は自信家でいいと言われてちょっと安心した。これからも傑作をいっぱい書くぞ!
【読んだ目的・理由】文章の勉強がしたくて
【入手経路】買った
【詳細評価】☆4.7
【一番好きな表現】苦労の跡がどこにも見当たらない文章。
最初からそのかたちで存在していたとしか思えない文章。
ゆたかなことばがするするあふれ、書きあぐねた様子がまるで窺えない文章。
これはぼくの考える「いい文章」の大切な条件だ。(本文から引用)
Posted by ブクログ
本を読むとき、何らかの目的を持っていることが多い。
流行りの話題についていくため、歴史を学ぶため、知らない世界を知るため。
なので、その目的が達成できないとわかると、飛ばし読みをしたり、読むのをやめたりする。
本書も、「他人に読んでもらえる文章を書くため」という目的があって手にとった。
500ページ近い分厚さ、タイトルに教科書の文字。文章テクニックがありったけ記してあって、辞書のように使っていけばいい本だと思っていた。
ぜんぜん違った。
本書ではテクニックは一つも紹介されていなかった。
読んですぐ文章が上手くなるような技術は紹介されていない。
そういう意味で期待はずれだった。
でも、全て読んだ。しかも、続きが気になって仕方ないミステリー小説を読む感覚で。
教科書でありながら、読者を楽しませるコンテンツとして成り立っている。
一人でも多くの読者を楽しませる文章を作るライターならではの教科書だ。
この本は、著者が「こんな教科書があったらいいな」で書いたものだそう。
中立的ではないし、帯に書いてあるように「この一冊だけでいい」とか「文章本の決定版」ではないと私は思う。
でも、「100年後にも残る」本を、という著者の熱い気持ちが伝わってきて、文章だけでなく、生き方も学べているような気分になれる。
この本をバトン代わりにして、自分もなにか伝えていきたいという気持ちになれた。
こんな面白い教科書はめったにない。ぜひ読んでいただきたい。
Posted by ブクログ
プロのライターになる為に必要となる、取材、執筆、推敲について体系化された教科書本。この年から自分がライターになる事はまずないと思うが、興味を感じたので読んでみた。結果、ライターとはこれ程大変な仕事なのかと肌で感じる事が出来た。
特に推敲については、ここまでやるか?と言うぐらい幾度と無い手直しが求められており、どの分野であってもプロとして生きて行く事の大変さを改めて認識させられた。この本で学んだ厳しさを自分の専門分野でも反映して、更に良い仕事が出来るよう取り入れて行きたい。
Posted by ブクログ
古賀史健さんのライターとしての考え、思いが詰まった熱い一冊。
文法がどうのこうのなど、小難しいことは一切なく、あくまでシンプルに本質的な部分を語っている。
だからか、読みものとしても本当におもしろい。『20歳の自分に受けさせたい文章講義』もそうだった。
古賀さんの信念ともいうべき、「ライター道」を余すことなく楽しめる本書。
「この一冊だけでいい。」は、伊達じゃない。
Posted by ブクログ
なぜか書店で目についた分厚い本
ライターの専門書のようだけど
パラパラめくると
ん、ん、面白そう
思わず買ってしまった。
ライターになるわけでもないのに。
で読み進めて気づいたことがたくさん。
書くことは
その前にある
人の話を聴く、聞く、訊くが前提。
どんな質問をするかにもよって
すごく変わってくる。
なんだかコーチングにも似てる。
しっかり聴くためには
相手のことが好きであることも大切な要素。
人を好きじゃないと取材しても
面白くないだろなと思う。
好きになるのも自分次第、
想像力を膨らませたり、背景にあるものを知ったり。
これもわたしと好きなことだなぁ、と思った。
私の好きなサイクル
何かに興味を持つ
体験する
それを伝える
ってことに、似てるな。
まだ、三分の一『取材』の章だけれど
ぐいぐい引き込まれる本。
取材っておもしろいな〜
Posted by ブクログ
久しぶりの良書。書くことを仕事にしている人は必読の1冊だ。
100年先も残る教科書となることは間違いない。
最初はそんなキャッチコピー大袈裟な、と思ったけど、なぜ100年先も残るのか、根拠がしっかりとあった。
ライターとはなんと素晴らしい仕事なのだろう。
何度も、読み返します。
Posted by ブクログ
ライターとな何なのか、その神髄はどこにあるのか。
単に文章を上手く書くためのノウハウではなく、モノづくりをお仕事とする人々に向けて、著者がどんなマインドを大切にしてライター業を営んでいるのかを推敲を重ねて書き上げた本になっています。
p.167
ぼくは、文章の書き方を学ぶことは、ひとえに「翻訳のしかた」を学ぶことだと思っている。われわれはみな、自分自身の翻訳者でなければならない。そしてライターはみな、「取材したこと」の翻訳者でなければならない。
すべての文章は翻訳の産物であり、すぐれた書き手はみな、すぐれた翻訳者なのである。
→ IT技術の参考書で読んでいてワクワクするものに滅多にお目にかかれないのは技術がつまらないのでも、著者の技術への踏み込みが足りない訳でもない、著者の翻訳能力や技術を分かりやすく翻訳する努力が他のジャンルの本よりも不足してるんだなと理解できました。翻訳能力を日々向上させることで、どんどんと読み進めたくなる技術書を書きたいです。
p.111
本やネット記事を読んでいるとき、広告に触れたとき、誰かの話を聴いているとき。もはや習慣のように、投げかけるべき質問を考えている。
どうやって質問を考えているのか?どうすれば質問が浮かぶのか?
ぼくの答えは、接続詞である。
→ たしかに、『「ついやってしまう」体験のつくりかた』で著者の玉樹さんも聴衆の注目を集めるには「疑問のなげかけ」や「接続詞で次につなげる」ことが大切と言ってましたね。今日の打ち合わせに使わせていただきます。
Posted by ブクログ
ライターとかもそもそも何を伝えたいと思って取材も執筆もしないといけないし、何よりも話をする対象者を「好きになる」「共感を何かしらする」をしないと文にした時に伝わらないよねというのは日常生活でも思いますね。。
Posted by ブクログ
『嫌われる勇気』の古賀氏による書籍。教科書というより文章論・ライター論と言えよう。ライター業の本質は「翻訳」にあるとし、いわば函数箱に素材をインプットし読者に興味ある記事をアウトプットすることが生業と語る。そのための姿勢や技法に関してなかなか色濃い主義主張が述べられている。(なので「教科書」のタイトルはミスリード)
「取材」の質を重んじている点や「執筆」の章にある桃太郎のモンタージュテスト、各章設計の百貨店方式、情報の希少性・構造の頑強性・課題の鏡面性、リズム・レトリック・ストーリーなどなど。視点がユニークかつ実践的で文筆に関する事柄として大いに役に立つ。
Posted by ブクログ
シンプルだが、分厚い見た目で、ちょっととっつきにくいイメージですが、
評価も高いし、自分も(プロではないけど)文章を書くことがあるので、
参考になることもたくさんあるだろうという期待を持って読んでみました。
ちょっと読むのが大変でしたが(でも、読みにくい訳ではない)、
学びがたくさん得られる本でした。
高評価なのも納得。
文章を書くという行為を取材と執筆と推敲の3つに分け、
各バリューチェーン(この表現が正しいのか?
?笑)に対して、
分かりやすい文章で著者が説明してくれています。
冒頭で著者が述べているのですが、著者は教科書を作りたかったそう。
文章を書く人は、本棚に一冊、こういう教科書を置いておいても良いかもしれないですね。
Posted by ブクログ
厚い本である。
しかし最後まで読ませてしまう表現、
レイアウトの勝利でもある。
要は、ページ数もデザインも織り込みで、設計されているのだと思う。
明記されていないが、これからブログを書こうという人にもオススメしたい。
文書を書いていると、誰しも一度は考えたことのある疑問に明快に答えている。
例えば、
第3章「調べること、考えること」では
・自分のことばで考える
・憑依型の執筆はありえるか
第8章「推敲という名の取材」では
・最強の読者を降臨させる
など、膝を打つ手引書になっている。
個人的には、変な話しですが『嫌われる勇気』
より役に立ったと思います。
Posted by ブクログ
<目次>
ガイダンス~ライターとはなにか
取材 第1章 すべては「読む」から始まる
第2章 なにを訊き、どう聴くのか
第3章 調べること、考えること
執筆 第4章 文章の基本構造
第5章 構成をどう考えるか
第6章 原稿のスタイルを知る
第7章 原稿をつくる
推敲 第8章 推敲という名の取材
第9章 原稿を「書き上げる」ために
<内容>
ライターをまじめに突き詰め、そこで生きていくために必要なものを網羅した本。著者が言うように、「ライターの教科書」である。安直に「ライター」と名乗り、ただただ世間に迎合したり、独りよがりになっていたり、テングにならないよう、真摯な姿勢で取り組むべきことが書かれている。分厚いが、さすが「ライター」、読みやすいし、頭に入る。
Posted by ブクログ
原稿を整理する時、絵本を描くようにどこを絵にするかを考える(何を使うより、何を捨てる)。取材するときの質問を繋げる言葉。すぐ実践しました。本当に教科書だった。また読み返そう〜
Posted by ブクログ
書店で手に取った段階で、これは大変な苦行の入口なのではないか?と戦慄した。
国語辞典並みの厚みと重み。
しかし、その厚みをも越えようかという学びも得られた。
ライター育成を主眼とした内容ながら、文章を書くこと全般にとって大切なことが満載。
良質なアウトプットのためには、質量ともに高いインプットが必要であること。
インプットを活かすアウトプットを心がけることが難しくも重要であること。
一旦アウトプットしたモノを厳しい目でチェックする読者としての自分や他者が求められること。
「書く人の教科書」に偽りなし。
改めてノートを広げて受講しようと思う。