著名な経済評論家である勝間氏が、人の行う選択について述べたもの。しっかりした経済・ビジネスの知識に基づいた処世術である。説得力があるし、簡潔でわかりやすい。他の本も読んでみたい。
「後悔を伴わない選択というものは存在しません。何をどのように選択したところで、後悔は必ずつきまといます」p5
「もし「自分は失敗することはほとんどない」という人がいたら、それは慎重すぎるのではないかと自問してみたほうがいいかもしれません。失敗確率が1割以下の人は、後悔することが少ないかわりに、変化や成長もありません」p7
「現実の人生では、たくさん振ったもの勝ちです。順番を待つ必要さえありません。たくさん振って、トータルでよい目を出して、高いスコアで上がればいいのです」p7
「ただ気をつけなければならないのは、私たちの時間やお金は有限だということです。より自分が幸せになれる選択を重ねていくためには、その配分を考える必要があります」p7
「大切なのは、現状維持はあり得ないということです」p44
「若さや健康が失われていくスピードに対して、自分の知識や経験が増えていくスピードのほうが上回ってさえいれば、賢く楽しい年寄りに間違いなく近づいていきます。しかも体力とお金があれば、老後は恐れることはありません」p46
「経済学ではサンクスコスト(埋没費用)といいますが、膨大な開発予算をかけたのに思うような成果が上がらないとき、これまでの投資を無駄にするまいと追加投資して、かえって傷口を広げてしまうことは珍しくありません。つまり、失敗から目を背けることによって、選択を間違ってしまうわけです。本来であれば、失敗だとわかった時点で損切りするほうが、損失を最小限にくいとめられるはずです。これは、あらゆる選択について言えることです」p53
「「このまま続けて大丈夫かな」と思ったときは危険のサインだと考えてください。そもそも物事が順調に進んでいるときは「大丈夫かな」などとは考えません」p54
「他人に迷惑をかけない限り、自分の命と財産を失わない範囲で、楽しそうだと思ったことは全部やっていきましょう」p66
「私たちが人間関係で悩むのは、多くの場合、付き合う人の母数が少ないことによるものです」p90
「よく「あなたのためを思って」と言う人がいます。これは、ほぼ自分のために言っていると思って間違いありません」p96
「行った先で、人脈を増やそうとして熱心に名刺を配ったりと、自分を売り込もうとする人がいますが、そんな必要はありません」p98
「私はドルコスト平均法による積立をおすすめしていますが、それを知ったのは、30代のときに『ウォール街のランダム・ウォーカー』という本を読んだことがきっかけです。早速ドルコスト平均法によるインデックス投資を始めたおかげで、定期預金とは比べ物にならない利回りを実践できました」p108
「人生のヒントは、あらゆる本に詰まっています」p109
「社会人の半数以上は、1ヶ月に1冊も本を読まないという統計があります。もし月に1冊でも読めば上位50%、月に5冊読めば上位10%に入ることになると考えられます」p110
「スマホは2年に1回、新しいものに買い替えることをおすすめします」p158
「業績が伸び悩んでいる会社にいる限り、どんなに優秀で努力を重ねたところで、さほど給料は上がりません。ところが急成長中の会社では、給料や待遇は右肩上がりで伸びていきます」p172
「社風は、外から見るだけではわかりづらいので、できれば入社前に、中にいる人に聞くのが一番です。あるいは自分の知り合いや先輩が入社していたら、どういうタイプの人が入社して、どんな人が出世しているのか見てみるとわかりやすいと思います。他人に迷惑をかけても気にしないような人が出世している会社だとしたら、そういう企業文化だということです」p176
「日本に生まれたというだけで、非常に恵まれた条件にあります」p178