丹羽宇一郎のレビュー一覧
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戦前、アメリカ留学を経験し、新聞記者として働いた後、フリーランスの外交評論家活動した清沢洌がこっそり書いていた、昭和17年から20年にかけての日記です。
その時代と言えば太平洋戦争真っ只中なわけですが、私たちが想像する戦時中となんか違う。
むしろ、国内を覆う空気感とか政治家の言動とかが、コロナ禍の日本とあまりにも似ていてびっくり。
日記と言っても、ニュースや身の回りの出来事に対する愚痴や感想といった感じで、私たちがTwitterやFacebookに普通に書いているものと大差ないだけに、この人の目を通して、当時の世の中が今の世の中と重ね合わさって感じられるのです。
それだけに、何か些細なきっかけ一つで、あの時代をまたやってしまいそうな、他人事でない感覚になります。 -
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2020/12/21丹羽宇一郎 戦争の大問題☆
「エリートの育成」国家・企業の命運を決める
歴史、特に現代史を直視し、リアリズムを鍛える
丹羽宇一郎氏の著書としては異色 国家観
1.日米戦争へ何故?
リアリティの喪失 精神主義の横行
馬鹿な王さまが敗戦必至の戦争に踏み出す
それを支える官僚体制がある
国家の最終責任者は誰だったのか?
天皇 東條英機 近衛文麿 まさか木戸幸一
300万人も死んだ国民はやりきれない
19年サイパン陥落後の死者が多数 リーダーの責任
→民主主義国家でなかった 国民は虫けら
「強靱な民主主義国家」を作ることが「繁栄の道」
2.現代日本の課題
①人口問題 ②環境問題 ③資源問題
「絶対に戦争に近付いてはならない」
まずは戦争の事実・実態を知ること
将来に希望が持てる人は、
戦争という絶望的な事態は望まない
将来に希望が見出せず自暴自棄になると恐い
⇒コロナ禍の怖さはそこ -
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元中国大使で伊藤忠会長でもあった丹羽氏による、社長としてやるべき忠告をまとめた本。丹羽氏の本は初めて読むが、言いたいことを簡潔に、わかりやすく述べている。参考となることが多く、勉強になった。
「(20年前に述べたこと(今も思いは同じ))企業の経営者は大きな夢や目標に挑む意欲や気力を失って小さな安逸に埋没している。グローバリゼーションの荒波が押し寄せるなか、変わることを恐れて世界に取り残されつつある。社会のリーダー、わけても企業の社長は日本の未来を見据えて変わらなければいけない。それなのに社長の器は小さくなるばかり。そんな社長は早くやめなさい」p4
「経済界における「攻め」とは、事業の拡大であり、買収であり、投資です。「守り」とは事業の縮小であり、子会社の売却であり、社員の整理です。苦しい経営環境の中では、トップは縮小・売却・整理で「守り」を固めようとしがちです。しかし、守るだけなら経営はさほど難しくありません。社長は利益の根源を作って雇用を守らなくてはならないのです」p23
「いざというときには動いてはいけない。これはビジネスで決着をつけるときの鉄則です。弱い犬ほどよく吠えるとも言います。動かないのは、こちらの意思が固いことを相手に伝える一つの手段です。席を外したりして動けば、迷っていることを相手に悟られます。「ああ、気持ちが揺れているな」「誰かに相談に行ったな」という弱みを見せた瞬間に勝負がつくのです」p25
「重要な決断を下す時、社長は狂うがごとき気迫と確信を持たなければならない」p28
「社長が社員を信頼し、社員が社長を信頼する。「社長って何だ」という問いの核心には、「社員との信頼関係」があります」p44
「(2・6・2の法則)組織にはさまざまな人間がいます。優等生もいれば劣等性もいます。だいたいは優等生が2割、普通の人が6割、劣等性が2割という割合で構成されているものです。2割の怠け者を排除すると、6割の普通の人から怠け者が生まれ、2割の働き者がいなくなれば、やはり普通の人から働き者が出てくる。最終的に2・6・2の割合は変わらないことになります」p47
「エリートや有名人とも、人が嫌がるような人とも付き合うことができなければいけない。大げさに言えば、そういう二重人格射的でなければ組織を束ねていくことはできない」p48
「大学に入ると、勉強よりも学生運動にのめり込みました。大学の自治会委員長として演説をし、反体制、反権力で駆け回りました」p50
「(マキャベリ)君主は愛されるよりも恐れられるほうがはるかに安全である」p55
「「人の行く裏に道あり」は、「みんなで渡れば怖くない」の真反対となる教えです。つまり「みんなと同じことをするな」と付和雷同を戒めた言葉です」p60
「現場はすべてを語ってくれます。新聞でもインターネットでも、楽に得たデータや情報だけで判断すると、手痛いしっぺ返しに遭う危険性があります。あるいは専門家の言葉だからといって、そのまま鵜呑みにはできません。株や為替のストラテジストやアナリストの年初予想も、年末に読み返してみると、ほとんど外れていたりします」p66
「日々最善の選択をしなければ「あの時にやっておけばよかった」という後悔が残ります。それは、できたのにやってないということです」p77
「(会社経営で最も大切なこと)今までお世話になってきた会社に恩返しをする、あるいは企業活動を通じて社会に貢献する」p120
「(アメリカ・ビジネス・ラウンドテーブル共同声明2019)声明は顧客、従業員、サプライヤー、地域社会、株主(投機目的を除く)といった利害関係者の価値創造に貢献することが企業の目的だと述べ、具体的には従業員への公正な給与や手当て、地域社会の支援、環境の保護などを挙げています。「企業は株主のために存在する」としてきたアメリカ型資本主義の大転換とも言える言葉であり、自らの行動を改める言葉だけではなく、投資家への理解を求める言葉でもあるでしょう」p122
「ひとたび生活水準を上げてぜいたくな生活に慣れてしまうと、今度は社長を辞めて生活水準を下げるときにみじめな気分を味わうことになります。だからワイフには「社長になって給料が増えても生活水準は上げるな」と伝えていました」p128
「運転手付きで空調の効いた高級車で送り迎えをしてもらい、会社のお金で飲食するような生活をしていたら、世間の常識からどんどんずれてしまいます。そのほうがよっぽど危険です。私の電車通勤をマスメディアは盛んに取り上げましたが、こちらからしてみれば至極迷惑なことでした」p129
「社長は寸暇を惜しんで勉強しなければなりません。私は読書をすすめます。私は毎日、就寝前の30分間は必ず読書に当ててきました。お酒を飲んで帰っても、出張から疲れて帰ってきても、その日課を欠かしたことはありません」p136
「欧米人も中国人、ロシア人、韓国人も、やっぱり日ごろの付き合いがものを言うし、縁やよしみを大事にします。いや、誠心誠意付き合えば日本人以上に義理堅く、日本人以上に信頼できるとさえ感じます」p137
「長く社長をやると、ゴマの匂いに慣れて、ゴマをすられていることがわからなくなります。すると、どんどん熱いゴマ、匂いの強いゴマを求めるようになります」p155
「権力は年月とともに必ず腐敗します。トップは経営の道筋をできるだけ早くつけて次世代に渡すことです」p158
「社長から社員に大事なことを伝えたいときは、文書や映像ではなく、実際に顔を見せて自分の言葉と肉声で伝えたほうが、はるかに心に響くということです。トップがみんなの前に顔を出すことは、思っている以上の効果があるのです」p180
「(良い時は1/3。悪い時は3倍)成功して周りから声援と拍手を受けても調子に乗らず、「まあまあ勘弁してください」と喜ぶのは1/3程度にしておく。逆に間違いを犯して謝るときは、自分が十分と思う程度の3倍謝ったほうが賢明です。「ごめんなさい」では「誤って済むなら警察はいらない」と世間は許してくれません。「本当に申し訳ありません」と加えても「本当に反省しているのか」と疑われます。3倍ほど誤って初めて「そこまで反省しているのなら、もういいだろう」と許してくれるのです」p198
「最近、多くの若者が「将来、幸せになるために今、何をすればいいかわからない」と言いますが、同じような考えを持った仲間と同じような生活をしている限り、状況は何も変わりません。今までとは違う何かに挑戦することです。そのためには海外に出て、自分が見る周りの景色を変えることをお勧めします」p208
「権限を与えられると、人はそれだけ張り切って働きます。場合によっては、能力以上の力を発揮します。権限を与えられた人間が自ら考え、決断してゆくことで能力が磨かれるからです」p209
「私が社長に就いたとき、女性役員を将来3割にするという目標を掲げました。その場合は必ず2人同時です。1人だと役員会などで発言できません。私は女性だけの会議に1人で出たことがありますが、やはりなかなか発言しづらいものです」p217
「中小企業の経営者は、あえて言うならワンマンであるため、長く続くと後継者が育ちません。つまり社員はトップに尽くす一方で頼りきりとなり、自ら経営する意欲を失うなどして後継者が育たなくなるのが普通です」p223 -
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ネタバレ死ぬほど読者で知り丹羽さんの読者になりました。
心に残った事を書き綴ります。
·努力の指標は自分では決められない、三段目までやってこそ。そこまでやれば他人の事は気にならない。
ビジネスマンとして、
·人を叱るときはTPO。相手の心境を考える。
上司として部下に任せて責任は取る。
甘やかしはしない。仕事の情熱を見ながら
指摘し育てる。
·真摯でいる。目先の利益を求めない。
経営者として、
·不良資産の一括処理は相当の覚悟と決断があり、
実行するには自ら態度で示し説明責任を果たす。
相手が納得行くまで。
·感覚を鈍らせないために電車通勤を続ける。
辞めたらただのオジサン、オバサン。
以上、大変勉強になりました。こんな人なかなか出会えないですが、世にでる経営者はそうなのかと思いました。自戒を込めて自分とは真逆かな(笑)
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Posted by ブクログ
ネタバレ人間は弱い
その弱さを受け止め、どう生きていったらいいのか、具体例や経験談を交えてテンポ良く、書かれていて、凄く読みやすかった。書き留めたい、心に留めたい内容がたくさんあり、気がつけば二回、三回と読んでいた。
これから人生後半戦。 人として生きる楽しみを教えてもらえた。
人間として産まれて来たのに、肝心な人間のことをよく知らなければ、AIロボットに使われる一方で、人間としての人生そのものさえ、まっとうできなくなるのではないか。
最後の1日をどう過ごしたいか。
逃げない決断。
これ以上はできない と言うほど日々の努力を尽くせばたとえ勝負に負けたとしても、それが自らの実力なのだからと思い残すことはない。
仕事でも勉強でも生活でも、楽な状態を長く続けるといつかしっぺ返しがくる。
人は誰しも弱さを抱えているが、それから目を逸らさず、自分の欠点や弱さを勇気を持って受け入れ自覚する。
動くこと
切り替えること
勇気を持って一歩行動を。
こんな立派な人でも、お母さんに心配ばかりかけて、親孝行をしてあげられなかったと嘆いている。
最終的に能力の差を決めるのは、情熱の差であり、気力の差であり、そして努力の差。ベストを尽くす前に能力が違うからといってあきらめたり、嘆いたりするのは愚かなこと。
知る不幸を受け入れるべき。
あまりにも問題が多すぎて、いちいち目を向けていられないと思う人もたくさんいる、しかし、これは目をつむるとまずい、自分たちの生活に巡り巡って悪影響を及ぼす。おかしいと思うことはおかしいと声を上げるべき。