丹羽宇一郎のレビュー一覧
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人間にとって、仕事、お金、成功、老い、死、とは何なのか。著者の知見と経験をもとに、「生き方の哲学」が語られた本。
著者の丹羽宇一郎氏は、多くの本を書いている。そのうちの何冊かを読んだことがある人なら、わかると思うが、根底に流れているメッセージはすべて同じだ。それは、以下のことである。
本書でも「生きている限り努力を怠るな」「いつでもどこでもベストを尽くせ」と書いています。(あとがき、p234)
つまり、ずっと努力、努力で生きている著者が言いたいのは、そして言えるのは、結局、「努力せよ」ということに尽きるのだ。このように努力をして生きていると、世の中に対して言いたいことも出てくる。それが書かれている。
本書の特徴は、2022年に発行されているため、コロナ以降の働き方にも言及していることだ。AI、ギグ・ワーク、テレワークなど新しい働き方である。
引退したとはいえ、最近の流れにも詳しいのはさすが勉強家だと思わせる。
内容は定年退職後のことに、まる1章が割かれており、どちらかというと中高年向けだ。
文字は大きめで、1ページに13行。行間もたっぷり取ってあり、文字数は少ない。高齢者も読みやすいだろう。 -
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「人は仕事で磨かれる」。伊藤忠商事前会長、丹羽宇一郎氏の信条だ。
丹羽氏の賞賛すべき点は、自分をよく見せようとすることなく、真実のみを語っていることだ。私もただの一読者なので、裏を取ったわけではないが、偽りのない真の意見、本音で語っているというのは伝わってくる。こういう人物の言葉には、耳を傾ける価値がある。
丹羽氏の書いた本を読んだことがある人は、重複している部分もあると感じるだろう。やはり、同じ人が似たテーマで書くと、重複する部分が出てくる。だが、重複する部分は、必ず伝えたい重要なことなのだ。前に書いたことを避けて本を書けば、後から書かれた本は、残りかすのような重要度が低いことばかりになってしまう。重複部分は何度でも読むべき大切なことだと心得たい。
はじめに、「本書は、私から働いているすべての方々に送るエールです」と書かれている。仕事で悩みがあるのなら、本書を読むことで何かしらのヒントが得られるに違いない。仕事が順風満帆で、悩みや迷いがまったくないという人は少ないだろう。つまり、働いているすべての人にお勧めできる本である。
いつもながら、内容も文章も読みやすい。 -
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伊藤忠商事前会長、丹羽宇一郎氏による読書論。と同時に人生論でもある。
「本の選び方」、「読み方」、「効用」など、読書について語るのはもちろんのこと、「仕事」や「生き方」について語られていることも多い。著者にとって、読書と仕事は切っても切れない関係だからだろう。そのことは下記の文章をみてもわかる。
「私は人が生きていく上で大事なのは、仕事と読書と人間関係と、そこからくる人間への理解であるということを繰り返しいい聞かせています」(p154)
人生には仕事だけでもなく、また読書だけでもなく、両方とも必要ということだ。自らの経験と照らし合わせて書かれているため説得力がある。
読書の魅力がわからない人にも、またわかっている人にもお勧めである。 -
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ネタバレ元伊藤忠会長、元中国大使の丹羽宇一郎氏による中国と日本の明日を考える著作。
中国通による、日中関係の見方・読み方について解説するとともにその将来像についてもアツく提言するもの。
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新聞の社会欄に出る程度のことしか存じ上げませんでしたが、著者の丹羽さんはかなりの中国通のようです。そして、その現場志向の考えが本書を読んでいてよく理解できました。
そういう意味では、彼のやり方はおそらく仕事も政治も、現場第一主義。マスコミも信用しない。噂話や評判も片耳を貸す程度。自分の目で見て確かめる、確認する。
そうやって人脈を築き、肌感覚を養った方だから書ける中国論であると感じます。
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本書の内容の太宗は、タイトルにもありますが、中国(習近平)の考え方と方向性の理解、ということであると思います。
我々が報道で見かける中国というのは、反日だったり、強硬だったり、まあネガティブな印象が強いわけです。
首脳会談で中国側の代表が握手はしているもののニコリともしていない絵柄とかありますよね。
でも氏は、全て理由がある、というわけです。
ということで、日本人には不可解な中国のアクションについての理由付けをしていくというのが大雑把な内容であると感じました。
中国は実利優先というのはよくある話で、本作でも幾つか例示されておりました。しかし、実は米国も同様な部分があり、米中対立を印象付ける発言は「出来レース」(P.55)と喝破。
お互いに一定の線引きはできており、それ承知の上での「対立プレイ」をしていると言えましょう。
丹羽氏の謂うことが正しいとすると、そうした見えてない部分を考慮することなくストレートで反応する日本のマスコミはちょっとはずかしいですよね。
自国のコミュニティでは忖度大好きな日本人ですが、その感覚は国際政治を読み解くのに使えるのに、と考えた次第です。
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あと本作、中国の独裁体制は崩れる!と帯にでかでかと書いています。
でもこれは決して嫌中というわけではなく、そうせざるを得ない・ならざるを得ないだろうというのが氏の冷静な読み、であります。
その要諦はひとことで言えば貧富の差。
共産主義という平等を形にした国ではあるべきでないこの格差。これを国民を納得させるためには一定の社会保障や分権、民主主義的な要素を徐々に吹き込んでいくしかないということのようです。
だからこその現在の独裁体制とトップダウンでの政治体制、ということです。こんなのを今始めてしまうと、ウイグルだ内モンゴルだと次々に独立騒ぎになり収集がつかなくなると。
つまり、習近平は(民主的な)国へと中国を変えるために独裁体制を強化している、と誤解を恐れずに言えばこうなります。
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ということで丹羽氏の著作、初めてよみました。貰いものなのですが、非常に面白く読みました。
日本の将来を憂い、中国を仲間として見、自らの足で人脈と見識を稼ぐ人とお見受けしました。一緒に仕事ができたらきっと刺激的で苦しくも楽しい時間が過ごせるのではないか、と文章を読んでいて感じました。
世界経済の行く末に興味があるかた、投資をどっぷりしているかた、お仕事で中国と関係がある方は読んで参考になると思います。
少し古い本ですが、古びない政治経済の見識が語られていると感じました。 -
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ネタバレ◆手に取ったきっかけ
タイトルの通り、考える力をつけたかった。
茂木さんをはじめ9名のその道のトップランナー、人生の先輩たちと対話できるような書き出しに惹かれた。
◆気になった項目
レクチャー2 箭内さん
流されるから遠くへ行けるという考え方
・自分の個性が分からない。つい、他人に合わせてしまう性格、相手を喜ばせたい性格が個性なのでは?という文章は自分に当てはまると感じた。
相手の言うことを全部聞いて、それを何倍にも膨らまして返す。クリエイティブ合気道
※合気道は相手の力が大きければ大きいほど相手を遠くに投げ飛ばすことができる。→相手の力を利用する!
・関係はつくるのではなく、好きでつくる
無理してでも楽しそうに仕事すると、楽しい仕事ばかりになる
レクチャー3 ①細谷さん②内田さん
頭がいい人の考え方とは?
①仮設思考≒結論から考える
始めからではなく終わりから
現在からではなく将来から
自分からではなく相手から
手段からではなく目的から
できることからではなくやるべきことから考える
②選択肢を捨てて、結論から考え、問題を見える化することが労力を最小限に問題解決のスピードを上げる
レクチャー4
その他大勢から抜け出す思考術
・能力に差はない→継続した努力ができるかどうか。努力とは自分が持っているDNAを開花させること。 -
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ネット記事での紹介から手に取った本。どんな文脈での紹介だったかは忘れた。
前半はAIにできなあえことは何か、著者の自説が述べられる。
仕事する人の想いや感情、コスパタイパで見えないものなど。
経験豊富なだけあって、好ましい状態から転げ落ちちゃう人を経験的によく見てきている。例えば陰謀論にはまる人、自己評価が高い人。
後半は手垢のついたような人生訓。講演などで耳から入ると聞くのがつらいかも。謙虚な文調なので受け入れやすい。いっそ、具体的なエピソードと一緒に語ってもらった方が頭に染み入りそうだけど、本人いはく、過ぎたことはうまく忘れるそうなので難しいかも。
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ネタバレ伊藤忠商事の社長を務めた丹波宇一郎さんの読者に重きを置きながら、人生観を語ったような一冊。
「自伝は眉に唾をつけて読む」の節に、自身の経験談、成功談を書いてからの、以下の締めの一文。
『自伝や回顧録というものは、人生の失敗者や敗残者はまず書きません。成功者が語る話ですから、いくら自制しようともどこか自慢話になってしまうことが目に見えている。ですから教訓にもあまりならない気がします』
なるほど!?
事実、自分の価値観と照らし合わせて、勉強になった部分、頷ける部分、違うと思う部分があったので、ひとつの観点として受け入れるのがよい本だと思いました。
「見栄をはる為の読書にも意味はある」の節で、虚栄心を否定してるわけではない、と言いつつ、「読書は無償のものである」の節では、効用・効果を期待して読書するものではない、と言っているのは、後者の方が、本心としては言いたいことなのかな?あくまで、前者は門戸のことで、入り口違くとも読書の幅が広がるならヨシ!ということでしょうか。
アダム・スミスが経済提唱だけでなく、道徳哲学を教えていたのは存じ上げませんでした。
あと、変に気を衒っていないせいか、上に立つ方の為せる技なのか、非常に読みやすかったです。
以下は、勉強になった部分、頷ける部分。
・生きている限り、人にはやるべき仕事がある
「私から見れば、たとえお金があっても、仕事をしないでぶらぶらしている人は不幸です。」
「実際、毎日そんな生活を送っていたら動物のようになってしまいます。」
・小説で「考える力」を養う
「小説には、たとえ絵空事のような内容であっても、このよう作者の体験がどこかに投影されている。体験というものには、その人が生きている時代や社会の状況がにじみ出ます。それを嗅ぎ取って味わったり、想像したりするのも、小説を読む楽しみではないでしょうか。」
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著者は、元大使であり、
会社の立て直しを成功させた人。
また稀代の読書家。
自分の経験などを通して
「人間の本性」について書いている。
2019年出版の新しめの本。
人間は理性を身につけたが、
元々の本性である「動物の血」があるという。
初めの方を読むうちは、
人間への眼差しは優しいなと感じる。
必ずしも善だけでは生きられないこと
怒りや嫉妬などの感情も含め人間だという。
しかし、後半の運・不運についてや
仕事との向き合い方や
疲れ・ストレスについての記述には
厳しさが滲みでている。
大変な責任あるポジションで
生き抜いてきた人だからこそといった感じ。
(今の若者には耳障りがよくないかも)
とはいえ、全般的に
人間に対しても社会に対しても楽観的で
明るく前向きな気持ちになれる本。