丹羽宇一郎のレビュー一覧
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人間の本性を自覚すると共に今の自分が如何に未熟な存在なのかと言うことを改めて考えさせられる一冊。
人間の頭と心の未熟さを知り、「知識のなさ」と「心の傲り」をも自覚していかなければならないところに自分はいるのだと、もっと自覚していかなければならないと思った。
そして何をするにも人間は努力することから逃げては成長はないということを改めて学べた。
また「きれいごと」を信じていない人が私の周りには多いが私は丹羽先生と同じ考え方で、「きれいごと」を信じていない人こそ、実は現実をきちんと見ていないような気がしていた。
「きれいごと」はしかるべき行動と情熱を伴っていれば、必ず通用する。という言葉がこの本の -
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読書の本は今までも色々と読んで来たけれど、この本を読んで新しく知識として学べたことがたくさんあった。
まず"古典に耳をすましてみる"と言う発想は面白かった。
古典を読むときには、自分の心の声によく耳を済ましながら、今度から読んでみようと思った。
また、芥川賞が小説の最高峰の賞ということを知った。
自分の中で「考える読書」という事はやってきてはいたけれども、もっと奥深く考える癖をつけていきたいと思った。
あと本でスポーツの技術を学ぶと考える思考も「ハッ!」としたのと、プロとアマチュアでは体の作りが違うと言うことも確かにその通りだ!と思い、とても勉強になった。
だから今度何 -
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かつてABCD包囲網により石油等資源を海外から輸入できなくなり、資源確保を目的として東南アジアへの侵略及び太平洋戦争へと突入した歴史が日本にはある。当時はヨーロッパ各国がアジアに多くの植民地を持ち自国に多大な利益をもたらしていた事、尚且つ白人による白人以外への差別意識や搾取対象と見ていた考え方もあり、それへの反発という意味合いもなかったとは言えない。然し乍ら資源の無い日本が一切の資源輸入を止められて仕舞えば、海外へと進出して自ら取りに行く以外に選択肢は無い。当時の日本は明治維新以降急速に近代化を推し進め、日清日露戦争に勝利するほどの力を蓄えていたが、エネルギー資源の蓄えは出来なかった。現代の様
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丹羽宇一郎(1939年~)氏は、名大法学部卒、伊藤忠商事社長、同社会長、日本郵政(株)取締役、国際連合世界食糧計画WFP協会会長、中華人民共和国駐箚特命全権大使、早大特命教授、日中友好協会会長、グローバルビジネス学会会長等を経て、東京理科大学大学院経営学研究科上席特任教授。尚、民間出身者の中国大使は初。
本書は、ビジネスや外交の世界で活躍し、読書家としても知られる(生家は本屋だったそう)著者が、読書に関するノウハウや経験と、読書が仕事や人間関係にいかに役立つかを綴ったものである。
私は読書論や読書術の本も好きで、これまで、小泉信三、加藤周一、田中菊雄、清水幾太郎、吉本隆明、立花隆、松岡正剛、斎