丹羽宇一郎のレビュー一覧
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著者が持つ危機感についてはよく理解できる。真正面から受け止めたいことばかりである。ただ、少し前のめりになっている部分が強いようにも感じた。
独立国にとっての軍事がどうあるべきなのか、日本はこの議論をずっと無視してきた。ただ、すぐそばのところに置いていて気付くと問題が山積みになって今にも倒れそうになっているのである。こうした前提も認識したうえで、本書の話を進めていくことになるろだろう。特に本書の後半は感情的な展開になってしまっている。
日本国内では「防衛」という単語を使っているが、「軍事」の話なのである。攻めることもあるし守ることもある。殺すこともあって殺される。破壊することもあって破壊される。 -
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自分が変化することが人間の器を大きくするカギになると感じさせられたのがこの本の要点だった。
変化しないことは楽だが、それでは死ぬ時に後悔しそうだ。
分相応になるべきかの問いに対し、筆者は片方に謙虚さ、片方には自分を向上させる努力と述べている。
ただ、自分は度量が小さいので、細々したことを気にしなかったり公明正大になれるヒントがもう少しあれば良いと感じた。
SNSの普及によりいいねを求める心理はよくわかった。そこに自己評価を求めることは、自分が良い人になる裏返しと思う。自分が傷つかないために良い人になると述べられている。
まさに私のことだけど… -
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人間にとって、仕事、お金、成功、老い、死、とは何なのか。著者の知見と経験をもとに、「生き方の哲学」が語られた本。
著者の丹羽宇一郎氏は、多くの本を書いている。そのうちの何冊かを読んだことがある人なら、わかると思うが、根底に流れているメッセージはすべて同じだ。それは、以下のことである。
本書でも「生きている限り努力を怠るな」「いつでもどこでもベストを尽くせ」と書いています。(あとがき、p234)
つまり、ずっと努力、努力で生きている著者が言いたいのは、そして言えるのは、結局、「努力せよ」ということに尽きるのだ。このように努力をして生きていると、世の中に対して言いたいことも出てくる。それが書 -
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「人は仕事で磨かれる」。伊藤忠商事前会長、丹羽宇一郎氏の信条だ。
丹羽氏の賞賛すべき点は、自分をよく見せようとすることなく、真実のみを語っていることだ。私もただの一読者なので、裏を取ったわけではないが、偽りのない真の意見、本音で語っているというのは伝わってくる。こういう人物の言葉には、耳を傾ける価値がある。
丹羽氏の書いた本を読んだことがある人は、重複している部分もあると感じるだろう。やはり、同じ人が似たテーマで書くと、重複する部分が出てくる。だが、重複する部分は、必ず伝えたい重要なことなのだ。前に書いたことを避けて本を書けば、後から書かれた本は、残りかすのような重要度が低いことばかりにな -
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伊藤忠商事前会長、丹羽宇一郎氏による読書論。と同時に人生論でもある。
「本の選び方」、「読み方」、「効用」など、読書について語るのはもちろんのこと、「仕事」や「生き方」について語られていることも多い。著者にとって、読書と仕事は切っても切れない関係だからだろう。そのことは下記の文章をみてもわかる。
「私は人が生きていく上で大事なのは、仕事と読書と人間関係と、そこからくる人間への理解であるということを繰り返しいい聞かせています」(p154)
人生には仕事だけでもなく、また読書だけでもなく、両方とも必要ということだ。自らの経験と照らし合わせて書かれているため説得力がある。
読書の魅力がわか -
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ネタバレ元伊藤忠会長、元中国大使の丹羽宇一郎氏による中国と日本の明日を考える著作。
中国通による、日中関係の見方・読み方について解説するとともにその将来像についてもアツく提言するもの。
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新聞の社会欄に出る程度のことしか存じ上げませんでしたが、著者の丹羽さんはかなりの中国通のようです。そして、その現場志向の考えが本書を読んでいてよく理解できました。
そういう意味では、彼のやり方はおそらく仕事も政治も、現場第一主義。マスコミも信用しない。噂話や評判も片耳を貸す程度。自分の目で見て確かめる、確認する。
そうやって人脈を築き、肌感覚を養った方だから書ける中国論であると感じます。
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