丹羽宇一郎のレビュー一覧
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中国内部の政治や経済、地方の少数民族等の問題に触れた後、中国と日本及び東アジア、ひいては世界との関係に着目した上で、国際社会における中国の在り方について私見を展開している。
強力な官僚制度に基づく国家体制や地方と都市の深刻な経済格差、急速な国力増強の歴史から見た国際社会の力学など、様々な切り口で中国を多角的に見ている。
大使としての経験に基づいた主張は、中国の宗教的思想や文化的慣習等をきちんと踏まえた考察を行っていることも相まって、非常に説得力がある。
日本と中国の関係に焦点を当てることが多い。隣同士の国であることに自覚的になり、平和で良好な関係を構築していくの重要性を強調している。
尖 -
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三輪裕範著の「時間がない人が学び続けるための知的インプット術」で、引用されていたのをきっかけに読みました。(酒を飲んで遅く帰ってきても、必ず読書はする、という丹波さんの記述に衝撃を受けたからです。)
「死ぬほど読書」という名の通り、読書が人生そのものというような、丹波さんの思いが伝わってきました。とてもストレートな表現で書かれているので、自分の欠点を突かれて、叱られているような気持ちにもなりながら読みました
丹波さんなりの読むべき本や読まなくても良い本の記述もあり、人によって読書の捉え方も異なるのだと思いました。
最近では、齋藤孝著の「読書する人だけがたどり着ける場所」や印南敦史著の「遅読家の -
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今、世のため人の為に奉仕して、利益はその当然の報酬なり。
客の好むものでなく客のためになるものを売れ。
トップ自らが投資家と対峙せよ。
これを実行できてる企業は日本にどのくらいあるのでしょうか?
トップは今や守られるべき権威にすり替わってるのでは。
日本は空気を読むのが当たり前文化。
だからはみ出たり、違和感を、声に出すと厄介がられてしまう。でもこれが、変化や進化を妨げてしまってる。
DXDX、EDGs一つ覚えのようになにかと目標欄に出てくるけど、風潮にのってるだけでそれでどうしたいのかよくわからないし、なんの恩恵があるんだろうと疑問でしかなかった。
たしかに企業の社会貢献は当たり前。
今 -
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丹羽さんの本はいつも読みやすい。自身の経験を包み隠さず話してくれる。上司、しかも専務にくってかかれる方で、且つそれでも出世できる方はそうそういないのではないか?大企業のトップでも勤務が終われば、ただのおじさん。そんなこと本にしてかけるのだから、本のタイトル通り『器が大きい』方だ。
内容で印象に残ったのは、知識と経験について書かれているところだ。知識ばかりあではなく経験も大切、経験ばかりではなく知識も大切、『得た知識と現場で得た情報や経験が相まって、初て生きた知恵になる』はいつの時も忘れずにいたい。
又、『経験も浅く、力がまだないような人が力を抜けば、仕事が成り立たなくなってしまう。仕事は最初の -
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ネタバレこの本を読んでの率直な感想は、大企業の社長、大使を経験した方でも小さな会社の管理職をしている私と同じような思いで仕事に向き合っていることを知り、地位や名誉があるかたでも、同じような職場の人間関係のやりとりを地道に一つひとつの課題をクリアーしていった結果、あれだけの地位に上り詰めたのだと感じた。50代を目前にした私にとって
どのように仕事や自分の生き方を選択していけばいいのかを教えてくれたなった本であった。
おこがましいかとは思いつつ、この本を通じて丹羽さんにある負けず嫌い、なにくそ精神は私の中にも少なからずあり、とても親近感が湧いた。又、会社員なら誰でも経験するであろう、『嘘』については印象深