丹羽宇一郎のレビュー一覧
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ネタバレ快感だと思うことが能力を最大限に引き出す。無意識状態がアイデアを生む(風呂場など)。1意欲×2体験→ひらめき、3睡眠→記憶の整理整頓と歪み補正、4居場所→安全基地、この4つがチャレンジを生む。行動し、出会い、気づき、受け入れることで成長する。
仕事には、依頼者の都合だけでなく、「自分の思い」をのせる。なりたい職業よりやりたいことを大事に。
フェルミ推定は、結論から全体から単純にの問題解決縮図。地頭力(効率)と対人感性力(目の前の人を大切に)をバランスよく使う。
事例を知ることはメガネをかけかえること。忙しい時こそ身の回りの整理を。 -
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伊藤忠商事の社長(1998~2004年)・会長(2004~10年)を歴任後、民間出身では初の駐中国大使(2010~12年)を務めた丹羽宇一郎氏が、習近平は中国をどこに導こうとしているのか、日本はその中国と今後どのように接していくべきなのかを考察したものである。
概ねの主張は以下である。
◆国民の信頼を得つつ共産党政権を維持するために、習近平は、国民の生活を豊かにするための経済改革、社会保障や戸籍制度などの社会改革、民主化及び人権を重視した政治改革の順序で進めようとしている。
◆中国のような広大な国家を統治するためには、地方分権を推し進めた連邦国家制に移行するしかない。習近平は、総書記を退く2022年に体制改革の方向性を打ち出し、2049年の建国百周年の頃に新たな政治体制に移行することを構想しているのではないか。
◆今や世界の大国となった中国に対し、米国は、国際的価値観を共有し、国際ルールを守らせるよう努力し続けている。それは、米国が妥協をせずに強い態度をとり続けた場合、内外に不安定な課題を抱える中国は、国際ルールに背を向けるリスクがあり、そうなれば世界全体への大きな悪影響が避けられないからである。今後は、中国をサミットなどのメンバーに加え、先進各国が一堂に会した席で、国際的な価値・基準・感覚の理解を促していくことが必要である。
◆習近平は、思春期に7年に亘り地方の貧村に下放された経験があり、下々の気持ちを理解する、たたき上げの泰然自若タイプの政治家である。中国の指導者は選挙で選ばれているわけではなく、インターネットを通して様々な情報が交錯する現在、国民の共産党への信頼が揺らぎつつあることを大いに懸念していると思われる。
◆習近平が語る「中国の夢」とは「中華民族の偉大な復興の実現」であり、その節目として、2021年の中国共産党結党百周年と2049年の中華人民共和国建国百周年を視野に入れている。そのために、香港と台湾の併合、「一帯一路」構想、AIIBの設立、軍制改革、腐敗撲滅、「一人っ子政策」の廃止、環境問題の改善などに乗り出している。
◆世界第2位の中国経済は、今や“Too big to fail”な規模である。株価急落や経済成長鈍化などを悲観視する向きもあるが、中国はいま第二期の経済安定時期に差し掛かってきたと考えるのが妥当。今後、製造業の生産過剰を削減し、国営企業を民営化して競争原理を導入する改革を実行して、内需・サービス拡大に基づく新成長モデルに移行できるかがカギとなる。
◆習近平は、その対日姿勢は権力基盤の安定性と相関関係にあるものの、「中国と日本は住所変更できない関係」との基本認識を持っている。日本の政治家は、力と力で対抗するのではなく、両国の友好関係を発展させることが両国首脳の役割という姿勢で臨むべき。経済面からも中国との関係を悪化しても日本にとって得るものはなく、現実を踏まえたスタンスは欧米に学ぶべきである。
◆日本は、これまで「日本は信用・信頼できる」という国際社会の評価を勝ち得てきているのであり、教育水準、精神的な成熟度を含めた「国家の質」の高さを事実をもって世界に示し続けることが大事である。
本書出版から1年経った現在、習近平は、毛沢東、鄧小平に並ぶ最高指導者としての地位を確立しつつあり、中国及び習近平は、著者の分析する方向に向かっていると言える。
住所変更できない隣人とどう付き合っていくべきかの材料を与えてくれる一冊である。
(2016年12月了) -
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伊藤忠商事の元社長で、中国大使も務めた丹羽宇一郎氏の著書。
伊藤忠商事創業者である近江商人の伊藤忠兵衛や、近代資本主義を研究したマックス・ウェーバー等の思想を引き合いに、商いを行う上で、クリーン(清)・オネスト(正)・ビューティフル(美)、という「心」の大切さについて語っている。
商いという言葉を聞くと、どうしても相手との腹の探り合いとか、一円でも多く搾り取りたいとか、弱肉強食的イメージが浮んでしまう。しかし丹羽氏が唱えるように、金銭に替えられないモチベーションや仲間との感動の共有など、正しい「心」持つ事により人間味溢れる営みとなる。
もちろん商売である以上、利益が無ければ会社は成り立たないのだが、本書で述べられている「心」が有るのと無いのでは、大きな違いがあるのではないだろうか。戦後も高度経済成長も遠い過去となってしまった今、日本人には「心」の成長が必要なのだと思う。
経営者クラスのオジサンたちはもちろん、これから時代の中心となる若い人に読んでほしい一冊である。 -
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前中国大使によるフィールドワーク的なレポートは、他の学者達の著作とは視点が異なっていて面白い。
中国は広大であり、世界一人口が多い国である。我々が接している情報は、中国共産党の一部の情報に過ぎない。
草原と馬と羊がイメージされる内モンゴルは、今世紀に入ってからは毎年20%近い全国トップの成長率で急激な経済発展を遂げている。その一方で、チベット、ウイグルと同様にモンゴル族に対する粛清と弾圧の歴史を有し、大規模な抗議デモが続いている。
中国人で日本人に会ったことがない人は98%。会ったことがあるのは2%だから約2800万人。日本に来る観光客は年間340〜350万人だから、10年かかっても3500万人。中国の人口に比べれば微々たるものである。中国人のほとんどは尖閣問題を知らないし、知っていても自分とは関係ないと考えている。中国全土で尖閣問題を注視していると思ったら大間違いである。
実態としては、日本人は中国のことを良く知らないし、中国人も日本人のことを良く分かっていない。
戦後70年の談話に注目が集まっているが、まずは正しく知ることを継続していくしかない。その積み重ねが歴史になっていく。 -
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ネタバレ伊藤忠の元社長で、その後中国大使を務めた丹羽宇一郎氏からみた中国について書かれた本です。
中国の要人の人脈も広く、とても説得力があり日本の将来を考えさせられる内容で、なんだかとても危機感を感じました。
中国嫌~い、なんて言ってる場合じゃないかも。
例えばワシントンのシンクタンクがアメリカと中国に対する好感度を調査した結果なんかも驚きです。
これは、自国にとって相手国が「敵」か「味方」かを問う調査なんですが、世界における中国に対する好感度は私のイメージより格段によいのです。
例えば、アメリカやヨーロッパは4~5割、ラテンアメリカやアフリカは6~7割、高い国では8割ほどが中国を好意的に見ています。特にラテンアメリカのの20歳代の層が相当の差で中国に対する好感度が高い、若者が中国を好意的に感じているそうなのです。これらの国は、中国の技術・ソフトパワーを尊敬しているとのこと。そこまで中国が進出してるんです。
(ちなみに日本では9割以上が中国を敵とみてました)
私達が中国をどう思おうと、中国の力は増し、今後益々経済の中心になることは間違いない。
軍事費の3倍の教育費をかける中国に対し、今や教育や研究にお金を掛けない日本・・・モノづくりの品質の高さが日本の特徴だったのに、このままじゃまずいでしょ。
人材育成をしながら中国と手を携えていかなければ日本の将来は・・・
とにかく、日本の将来を真剣に考えなければいけないし、そのためには好き嫌い言ってる場合じゃないんじゃないでしょうかね。