【感想・ネタバレ】丹羽宇一郎 戦争の大問題―それでも戦争を選ぶのか。のレビュー

あらすじ

「戦争を知っている世代が政治の中枢にいるうちは心配ない。平和について議論する必要もない。だが、戦争を知らない世代が政治の中枢となったときはとても危ない」
(田中角栄)

本書は、歴史家や軍事評論家が書く戦争論ではなく、国際的な見識を持つ代表的なビジネスマンであり、中国をよく知る元中国大使の丹羽宇一郎氏が、軍事や戦争に対する本質的な疑問を、戦争体験者や軍事・安全保障の専門家にぶつけ、そこから得た知見と教訓をまとめたものです。

戦争の痛みも知らず、戦力の現実も知らないまま、気に入らない国は懲らしめろという勢いだけがよい意見にはリアリティがありません。私たちは、いまこそ戦争の真実を追ってみるべきです。その上でもう一度、日本の平和と防衛を考えてみるべきではないでしょうか。

日本人は72年間戦争をせずにきましたが、同時に戦争を知ろうとせずに過ごしてきました。あと10年もすれば戦争を知っている世代がいなくなるでしょう。私たちは戦争の語り部を失ってしまうのです。

いまが最後のチャンスです。

■本書の3大特徴

1.戦場の真実がわかる
2.日本の防衛力の真実がわかる
3.日本が目指すべき道がわかる

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Posted by ブクログ

2020/12/21丹羽宇一郎 戦争の大問題☆
「エリートの育成」国家・企業の命運を決める
歴史、特に現代史を直視し、リアリズムを鍛える
丹羽宇一郎氏の著書としては異色 国家観
1.日米戦争へ何故?
リアリティの喪失 精神主義の横行 
馬鹿な王さまが敗戦必至の戦争に踏み出す
それを支える官僚体制があ
国家の最終責任者は誰だったのか?
天皇 東條英機 近衛文麿 まさか木戸幸一
300万人も死んだ国民はやりきれない
19年サイパン陥落後の死者が多数 リーダーの責任
→民主主義国家でなかった 国民は虫けら
「強靱な民主主義国家」を作ることが「繁栄の道」

2.現代日本の課題
①人口問題 ②環境問題 ③資源問題
「絶対に戦争に近付いてはならない」
まずは戦争の事実・実態を知ること
将来に希望が持てる人は、
 戦争という絶望的な事態は望まない
将来に希望が見出せず自暴自棄になると恐い
⇒コロナ禍の怖さはそこ 

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2020年12月31日

Posted by ブクログ

「我が意を得たり」の内容だった。
特にP250の内容は大賛成だった。
今のマスコミや政財界要人、識者と呼ばれる人の発言に
違和感を覚えていたので、久々に胸の支えがとれた感じだった。

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2019年06月16日

Posted by ブクログ

ストレートな反戦の主張と、そのために何が必要かを論じた本。憲法9条には触れていないが。政治家には、ステイツマンとポリティシアンの二種類があり、前者が真の政治家との指摘には目を見開かされた。この国にステイツマンはいるか?

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2017年11月21日

Posted by ブクログ

大使時代はかなり中国よりな印象を受けたけど、この本を読んで納得した。ビジネスに例えるとわかりやすいけれど、国際政治も同列に扱ってもいいのかという疑問は残った。

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2017年09月20日

Posted by ブクログ

 戦争を知っている世代が世の中の主流であった頃は、強気で勇ましい意見は少なかったのだが、現在は韓国や中国に対してとても強圧的な意見が多くなっている。この本は「戦争してはいけない」ことを日本人に訴えかけるものである。田中角栄は「日本は戦争を経験した人たちが居るうちは大丈夫」だと言っていたという。
 そもそも歴史とは「勝者の物語」であり、敗者は悪であり鬼であると書かれるのは当たり前なのであるから、中国共産党か自らの正当性を高めるために日本軍を悪とする物語を語ることを非難しても仕方がない。韓国に対して歴史を歪曲していると攻撃しても、攻撃することによって得られる成果は少ないのだ。
 戦争を経験した人がいなくなってしまった現代こそ、書物から現代史を学ばなければならないのだ。

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2022年01月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「戦争をなくすために大事なことはまず戦争を知ることである」と著者が冒頭に述べているがそのとおりだと思う。考えさせられることが多かった。

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2018年11月24日

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