辻堂魁のレビュー一覧

  • 山桜花 大岡裁き再吟味

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    シリーズ2作目。
    前作より面白かったように思う。

    前作の感想で、過去の裁きを調べ直す、と言う設定なので、既に大罪人として裁かれ亡くなってしまった人の命は戻らず、歯がゆい、と言うようなことを書いた記憶があるのだが、
    勿論、今回も同じ設定で、過去の裁きの再調べ、なのだが、
    今回は17年前に殺されてしまった少年の事件を調べ直す、ということで、少年の名誉も回復されたと思うし、裁かれるべき人が、それなりの報いを受けた、と言う事で、救われる気持ちになった。

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    2023年02月28日
  • 山桜花 大岡裁き再吟味

    購入済み

    「十一」が越前守から禄をもらう

    大岡越前は本能寺の住持、日彦が死の間際に言い残した悔恨の言葉を聞いて、17年前に起きた寺小姓、直助殺しの事件の再調査を古風十一に依頼する。
    御鷹匠番餌差、古風十一は若く溌剌とし、加えて頭の良い好青年である。十一は越前守に見込まれて、わずかだが禄を貰って仕えている。
    もっとも、事件は17年も経って人の記憶も薄れていて、十一ははっきりと事件の真相は掴めなかったが、ただ事件に関与したであろう人物の名前だけは掴めた。
    真相は鉄砲組百人組与力で、今は隠居の身の上、一色伴四郎から大岡に書状が届き判明した。伴四郎は事件の被害者直助の父でもある。
    本能寺の檀家に野添家があった。野添家主、真親は鉄砲百人

    #切ない

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    2023年02月14日
  • 山桜花 大岡裁き再吟味

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     大岡越前守忠相。還暦を越えてもなお吉宗の計らいで寺社奉行として幕閣に留まる旗本だ。忠相には南町奉行時代に下した裁きの中に引っ掛かりを覚えるものがあり、晩年を迎え内々に再吟味に乗り出すことにした。
     シリーズ2作目の本作は、本編4章と序章および結章からなる。
             ◇
     今回の再吟味は 17 年前に起きた、寺の下男だった少年が殺された一件である。

     当時の調べでは、2人の所化による折檻死であると判明。
     これは過失致死であり、少年の父から下手人御免の願いが出されたこともあって、入牢していた2人の所化は放免という裁きが下されたのだったが……。

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    2023年01月22日
  • 春風譜 風の市兵衛 弐[31]

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    内容(ブックデータベースより)

    市兵衛、愛情ゆえに断ち切れた、父子の絆を紡げるか!
    利根川の利権争いの絶えない我孫子宿近在で、二組の父子を陥れた悪夢とは!?

    唐木市兵衛は我孫子宿近くの村を訪れていた。小春の兄の又造が、妹と≪鬼しぶ≫の息子・良一郎との縁談を知り家出したのを、迎えに出たのだ。ところが、又造は訪ね先の親戚ともども行方知れずだった。同じ頃、村近くで宿の貸元と、流れ者の惨殺体が発見された。近在では利根川の渡船業等の利権争いで、貸元たちが対立していた。市兵衛は失踪人探索を始めるが……。

    令和4年9月18日~22日

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    2022年09月22日
  • 銀花 風の市兵衛 弐[23]

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    市兵衛と北最上藩 金木家との縁は続いている。
    今回は藩を二分する勢力争いを実質的に一人で片付けた獅子奮迅の活躍振り。
    もしかしたらこの先史乃と何かあるんじゃないかと思わせる締め方に意図があるのか。
    最後の決着に兄を使うというとっておきの奥の手も定着してきた感があります。

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    2022年09月16日
  • 科野秘帖 風の市兵衛[14]

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    市兵衛の友であり市井の名欄医 柳井宋秀を仇と狙う女郎がいるという。柳井宋秀は信州下伊那の出身で保利家に仕える菅沼宋秀というご典医だった。女郎は名を理緒といい、父は保利家の元勘定奉行 赤木軒春で柳井宋秀に切られて死んだと吹き込まれてていた。下伊那ではかつて紙会所を作って利権を得ようとする一派と紙漉き農民らとの間に紛争が起こり、宋秀の実の父も捕らえられ命を落とし、宋秀自身も養子に入った菅沼家から離縁されていた。当時の宋秀の仲間だった面々は今や藩の重鎮になっているが、赤木軒春の残した科野秘帖を巡って、再び血生臭い事件が起こる。
    北町奉行所同心 鬼渋の別れた女房との間にできた息子の放蕩も絡み、事件はさ

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    2022年08月09日
  • 遠雷 風の市兵衛[13]

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    市兵衛の京都時代の悪友で今では江戸の宰領屋(口入屋)の主に納まっている矢藤太の頼みで誘拐事件に巻き込まれる。誘拐されたのは元京都町奉行の旗本 垣谷貢の末息子 勝之助で身代金三千両を要求されていた。垣谷は、幼い息子の命には代えられないと三千両を払う前提で、市兵衛に賊のねぐらを探り出すことを依頼する。誘拐された勝之助は、垣谷はと後妻との間にできた子で、その後妻は、市兵衛が京都時代に仕えた九条篤重の娘、お吹だった。そして、誘拐事件の背景が明らかになるにつれ、垣谷家の闇の部分も露わになってくる。
    市兵衛の京都時代と初恋も背景に描かれていて、シリーズの中でも異色な作品になっている。

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    2022年08月09日
  • 五分の魂 風の市兵衛[8]

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    またまた毛色の違う話。架空の投資話に騙され、金貸しの老婆を惨殺した旗本の倅。同心鬼しぶ率いる町方に捕らえられたが訳を語らない。市兵衛の盟友であり、兄信正の子分である弥陀の介は、幼いころ自分を救ってくれたその旗本に頼まれ息子の真実を明らかにすべく、市兵衛に協力を頼む。一方、同じ投資話で破綻した御家人一家の話も同時並行で進む。
    最後は収まるべきところへ収まるが、いつの世もうまい話に騙されたあげくの悲惨な事件は後を絶たない。

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    2022年06月18日
  • 風立ちぬ(下)風の市兵衛[7]

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    あまり書くとネタバレになるので詳細は避けるが、古着屋の番頭、祈禱師一派だけでなく、市兵衛が修行した興福寺時代の兄弟子との因縁も最後に決着を見る。
    上下巻にわたる長い物語だが、展開が早く冗長になっていない。前作の天空の鷹が今までの一番と書いたが、本作はさらに上を行った。

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    2022年06月18日
  • 風立ちぬ(上)風の市兵衛[6]

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    シチュエーションの広がりもあり、円熟感も出てきたような。
    本作では、今の文京区音羽にあった色茶屋の一人息子が著名な算勘学校の入試に挑むにあたり市兵衛がやとわれ家庭教師をすることに。この息子、藤蔵には腹違いだが弟思い家族思いの姉、歌がおり芸子として店の座敷にも出ているが、あまりの美貌に桜井長太夫という御持筒組頭の旗本につきまとわれる。一方、桜井家に出入りする古着屋の番頭、祈祷師一味などが暗躍し大きな事件が起ころうとしていた。
    この作品の舞台となった江戸川橋あたりは、自分のジョギングコースでもあり、よく知る地名も出てきて余計に親しみがわいたかも。

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    2022年06月18日
  • 天空の鷹 風の市兵衛[5]

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    第5弾、ますます面白くなってきた。ここまで読んだ中の一番かも。本作では、藩政を正そうとした藩士が謀殺されるが老父には病死と報告が行く。納得がいかない老いた父は遺児である幼い娘を伴って江戸に出てきて息子が父に託した藩の勘定書にたどりつく。剣士であるは数字には明るくない老父は、市兵衛を雇い中身を解読していく。最後の剣戟は、命がいくつあっても足りないのではと思わせる過剰な派手さがあるが、話の筋とキャラクターがよい。

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    2022年06月18日
  • 月夜行 風の市兵衛[4]

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    ハマって第四弾。出石藩の跡目相続の渦中に巻き込まれた姫君が等々力村の寺に身を寄せるが、その身辺警護に市兵衛がやとわれる。若侍のなりをして身分を隠しているがその美貌は隠せない。この姫様の村人を想う正義感が逆に村人に迷惑をかける結果になったり対立派に所在を掴まれる結果になったりするが、姫様の人々を想う心は通じ皆に愛され支援を受ける。姫様とは知らず身辺の世話をする小坊主の存在もいい。本編でもほのかなロマンスの香りを残しつつ。

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    2022年06月18日
  • 帰り船 風の市兵衛[3]

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    雷神が面白かったので、すぐ本作を読んだ。引き続き面白い。時代劇そのもの、紆余曲折はあっても勧善懲悪で終わり読後感がいい。単純なのだけどこりゃあハマるかな。”akahira"さんのコメントの中に、「浅見光彦江戸編」と書かれていたが、まさに言い得て妙。
    酢醤油問屋の番頭一派が若旦那をないがしろにし、古川藩の側用人と結託し悪事を働く。若旦那の内儀は可愛い双子の姉妹を残し亡くなり、内儀の姉が代わりに面倒を見ながら若旦那に代わって帳簿の管理もしようとしているのだが腑に落ちないことが多く市兵衛がやとわれて登場する。果敢に問題に挑んでいく内儀の姉がとても美しく描かれており、まさに浅見光彦に登場する

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    2022年06月18日
  • 修羅の契り 風の市兵衛 弐[22]

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    大久保家で市兵衛が見せた渡り用人としてやるべきことは全うするものの、行き過ぎた行動は慎む加減が絶妙。
    また子供たちに対する優しさや、近所の人から普通のお侍とはどこか違うと言われている様子、多見蔵との信念を賭けた真剣勝負など、これぞ風の市兵衛といった内容でした。

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    2022年05月28日
  • 斬雪 風の市兵衛 弐[30]

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    久しぶりに市兵衛に会えて良かった。そうか、こういう風に話を持っていくんだったって思い出しながら楽しみながら読み進めました。
    満足しました。

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    2022年04月27日
  • 曉天の志 風の市兵衛 弐[21]

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    序盤は中途半端な用人仕事の話で、これがどう発展するのかと思っていたら、全く本筋に関係なくて拍子抜けした。喜楽亭のおやじもいきなり帰らぬ人になってしまっていたし。。
    本筋は市兵衛の血筋に関わる内容で、これは面白くなりそう。

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    2022年04月17日
  • 斬雪 風の市兵衛 弐[30]

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     旗本の家柄ながら元服後すぐに出奔。大坂で商売と算術を、奈良の興福寺で剣術を学び、江戸に戻って臨時雇いの用人稼業で生計を立てる唐木市兵衛の活躍を描く、時代サスペンス。越後津坂藩騒動後編。
     シリーズ29作目。第弐部10巻。
             ◇
     藩財政を操作し私服を肥やしていた江戸家老亡き後も、その不正システムの継続を図る津坂藩の賊臣たち。
     告発しようとして謀殺された老臣の田津民部は、藩政浄化を進める新江戸家老の戸田浅右衛門の親友だった。失踪したとされる民部の捜索を依頼された市兵衛にも敵の魔の手が伸びる。

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     前回に続き、大きな陰謀渦巻く設定。出だしからも

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    2022年04月02日
  • 架け橋 風の市兵衛[20]

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    シリーズ前半では仕事の度に素敵な女性から想いを寄せられてもつれない対応をしていた市兵衛が、こんな簡単に結婚の可能性を受け入れるとは驚いた。
    兄の立場を慮ってポーズだけだったのかな。
    一方で弥陀ノ介と青さんが遂に夫婦になったのはとても良かった。過去の因縁に囚われながらも少しずつ明るさを見せ始めた青さんの変化が可愛い。怖くて頼もしい奥さんになりそう。

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    2022年03月25日
  • うつけ者の値打ち 風の市兵衛[17]

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    今回は少し珍しい展開でした。
    市兵衛というより岡場所の用心棒である三十郎が主役であり、彼の目線での記述にこそ本作の重要な部分が含まれている。
    もちろん市兵衛も飯盛屋同士の揉め事を仲裁したり、兄の威光を積極的に利用して大名家に対して交渉事を押し通したりするなど、最久しく見ていない血生臭くない活躍振りも良かったです。
    そして何より喜楽亭の常連達の仲良し振りが素敵です。このメンバーの関係はどんどん深く温かいものになってきました。

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    2022年01月20日
  • 不義 刃鉄の人

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     『刃鉄の人』シリーズ2作目。
     元武士で刀鍛冶を営む一戸前国包の刺客仕事を描く。
              ◇
     赤穂浪士討ち入り事件に翻弄された2人の武士。浪士を脱盟する川井太助と、吉良邸警護から脱走する山陰甚左。正反対の立場で不義の行動を取った2人。
     その人生に区切りをつけさせる役割を敢えて引き受けた国包だったが……。

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     難しい筋立てだったけれど、無理なく見事に描けていたと思います。卓越した人間力を持つ国包という人物の魅力が十分に滲み出てきた2作目でした。

     また、プロローグで詳細に描かれる赤穂浪士討ち入り事件についても詳細に描かれていて、実に興味深く読

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    2021年12月05日