梶井基次郎のレビュー一覧

  • 文豪死す

    Posted by ブクログ

    文豪6名の最後を飾った作品を集めたもの。同じような趣旨で、デビュー作代表作を集めた「文豪誕生」も読んで出版社の策にとても共感している。
    表装は今風というかアニメタッチな文豪が1人、芥川だろうかと想像する。
    登場する6名の文豪、初めましての方もいて、読書の門扉が少し開けた気がする。
    それでも好きになったかと言うとそこまでではないが、この点が点と合って線になっていくんだろうなと思う。
    特に芥川龍之介はこの作品でちょっと興味をもった。そして梶井基次郎は檸檬の他に機会があって良かったと思う。

    文豪死すも文豪誕生も、名前は知っているけどそこまでじゃないと言う人にはぴったり。機会があったら読んでみると良

    0
    2024年08月15日
  • 文豪死す

    Posted by ブクログ

    「文豪たちの最期を飾った名作を読む」
    それぞれの作家の年表、代表作品ガイド、人物相関図、ゆかりの地、行きつけの店も記載されていてとても面白く読めました。

    やっぱり太宰治の『グッド・バイ』はものすごく面白いので未完なのがとても残念です。続きが読みたいです。中島敦『李陵』はほとんどが漢字で読みにくくて挫折してしまいました。
    また、泉鏡花の『縷紅新草』は、非常に文体の美しい傑作と言われているようですが、なんとなく雰囲気は掴めるものの読むのに苦労してしまいました。

    0
    2024年07月10日
  • 乙女の本棚4 檸檬

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    絵がとても綺麗。
    病気だとか貧困だとか、健康だとか、
    そういうので、人の幸せの価値観はガラリと変わるのだなと思った。
    不吉の塊は、誰の心にもある気がする。
    得体の知れない、何かわからないけれど憂鬱な気分。何かわからないから解決策も見つけられない。
    多分、色んな黒いものが混ざっている。
    そんな中、明るくてパキッとした黄色のレモンに惹かれたのかな。
    おまけに香りまで爽やかだし。
    小さな爆弾は、絵もあって気分爽快。
    そんな風に、想像するのは自由だよね。実際にやったらダメだけど。

    0
    2024年06月05日
  • 檸檬

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    檸檬しか読んでないが、いつでもどこでも読める分量と、いつものインパクトを与えてくれる。個人の深いところに焦点が当てられ、だれしも一度は考えたことのある、個人的な思惑を代表するようなワンシーンだった。

    0
    2024年05月29日
  • 乙女の本棚4 檸檬

    Posted by ブクログ

    久しぶりのこのシリーズ。『檸檬』もちゃんと読んだのは初めてなのですが、ちょっと印象が変わったかも。最初の方、裏通りを歩きながら遠く離れた街にいるような錯覚を起こそうとするシーンが好き。
    あと、花火や、びいどろ、南京玉の描写。いいですよね!と本のこちら側でひとり頷いてみたり。
    檸檬のシーンは美しいけれど、後片付けする羽目になった店員さんのストレスが…、といらんことを考えてしまったり。発表されてからこの方、多数の人が思ってるんだろうけど。

    0
    2024年08月15日
  • 乙女の本棚4 檸檬

    Posted by ブクログ

    乙女の本棚3連発の2作目。何気にちゃんと読んだのは初めての、檸檬。

    イラストも相まってとても美しくビビッドな作品でした。真っ暗なところからみずみずしい黄色い檸檬に情景が変わるところがありありと目に浮かび、だから檸檬一つで心持ちが変わる主人公の気持ちも理解できました。

    それにしてもマジで爆弾だったんだ(文ストで知ったのが先って言う)

    2024.3.24
    52

    0
    2024年03月24日
  • Kの昇天(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    梶井基次郎文学忌、結核の為死去。
    1926年の作品。
    イラストレーターは、しらこさん。

    魂が影に移り 月へ向かう そんな情景

    去年も「Kの昇天」レビューしている記憶が。同じような事書いてしまうな。
    Kと療養地で知り合った「私」
    満月の夜 海岸の砂浜
    Kは、影が人格を持ち月へ昇るという
    Kは、溺死する
    「私」は、Kの死因について語る
    それは魂の昇天
    痛みのない死
    病気に苦しむ梶井基次郎の希望だったのか

    京極堂の「魍魎の匣」の少女達が月夜に影を見る場面は、この作品を思い出していた。意識されてたんじゃないかと思っている。

    しきみさんのイラストが独特な哀愁ある色合いで良い。とてもよく小説とあっ

    0
    2024年03月24日
  • 乙女の本棚4 檸檬

    Posted by ブクログ

    梶井基次郎文学忌、檸檬忌。
    何回目かの「檸檬」は、げみさんのお陰様で今までになく理解できた気がしています。

    得体の知れない不吉な塊。
    焦燥や嫌悪等では言い表せないその塊から檸檬爆弾という彼の希望の象徴で解放される。

    丸善は西洋の思想の表現か、贅沢の象徴かな。
    ずーっと丸善は東京駅のところ丸善だと思っていた。ここが檸檬爆弾の丸善ですというような紹介を読んだ気がするんですよね。丸善カフェで檸檬スウィーツもいただいたし。
    げみさんの描く丸善が、本当に素敵でした。

    “ずかずか”と入るも疎外感。
    彼の檸檬爆弾は、確かに彼の気持ちを軽くしたようだ。
    今でも丸善には檸檬を入れるカゴを用意しているらしい

    0
    2024年03月24日
  • Kの昇天(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    作者が結核を患っていて、いつも死を意識していたかと思うと、この作品も本人の心境、様子を反映したものだと思えてきて切迫した気持ちになる。きっともう、病気で苦しみすぎたのだろう。作者の安らかに死にたいという思いが映し出されているようで、いたたまれなくなった。
    普通の元気な人なら、夜、海に出ても、自分の影に見とれたりはしない。何度も阿片という単語が出てくるように、精神的に参っていて、早く楽になりたいという思いで一杯だった様子がよく伝わる。
    イラストが穏やかで美しく、その透き通るような綺麗さばかりが印象的なこの作品。彼の自殺かもしれない死が美しく見えるけれども、荒々しさも、抵抗する様子も描かれることも

    0
    2024年02月20日
  • 檸檬

    Posted by ブクログ

    二回読む。梶井の作品は二回以上読むべきなのだろう。
    初回の感想は「難しい」。
    決して、日本語としては難しくない。
    何が難しいのか、考えてみた。

    日本人は英語で聞き取れない音域が多くあるという。これは言葉を耳から学ばないから。(子供、例えば帰国子女は耳から言葉を覚えるので、この音域を聞き取ることができる)
    そして聞き取れないと発音ができない、ということらしい。これが日本人が英語を話すことが苦手な理由の一つ。

    このことを思い出した。
    つまり、我々が身近に感じることを、梶井は、その想像を超える言葉で表現しているのだ。
    だから難しい。

    初めて読んだ時に梶井の表現する風景が頭に浮かべることができな

    0
    2024年01月28日
  • 檸檬

    Posted by ブクログ

    情景の表現が巧妙であり、作者の生い立ちと相まって唯一無二の感じがした。
    個人的には「冬の蠅」がオススメです。

    0
    2023年12月30日
  • 乙女の本棚4 檸檬

    Posted by ブクログ

    〈乙女の本棚シリーズ〉
    梶井基次郎+げみ

    表紙の絵に釘付け…。
    美しい青年と檸檬のバックに浮かぶ色彩のレトロ感に惚れ惚れする。

    何に憂いているのか…この青年には孤独が似合う。
    身体の辛さか借金なのか、街を浮浪し続けては、見すぼらしくて美しいものに強くひきつけられた。

    檸檬を買った。レモンエロウの絵具をチューブから搾り出して固めたようなあの単純な色も丈の詰った紡錘形の恰好も好きだから。
    始終私の心を圧えつけていた不吉な塊がそれを握った瞬間からいくらか弛んで来たと見えて、わたしは街の上で非常に幸福であった。

    この檸檬の重さが彼にとってちょうど良かったのか。
    丸善へ入り本を積み上げ、その頂き

    0
    2023年09月16日
  • 乙女の本棚4 檸檬

    Posted by ブクログ

    乙女の本棚5冊目は梶井基次郎!

    いやーなんだか甘やかされてる
    おじさんたちが若い頃はなーもっと苦労して苦労して一人前になっていったもんだ
    こんなことだから最近の若いヤツは軟弱ですぐ泣きごと言うんだわ!
    と飲み会の席で最も嫌われるおじさん代表的な考えもなくはないんよ

    梶井基次郎なんてほぼ詩やからね
    意味なんてわからんのよ
    そもそも本人が易しく伝えようなんてしてないんだから
    その棘だらけの難解な文章を苦労して苦労して読み解くのに意味があるんだから

    そういった意味では乙女の本棚なんて天津甘栗と一緒ですからね
    しかもすでに剝いて袋詰めしてあるタイプの天津甘栗ですからね
    いがぐりの状態すっ飛ばして

    0
    2023年09月01日
  • 乙女の本棚4 檸檬

    Posted by ブクログ

    どんな美しい音楽も、どんな美しい詩の一節も、辛抱がならなくなるほどの、えたいの知れない不吉な塊。
    それを抱えながらとある果物屋で魅入られ手にした檸檬を、京都の丸善で積みあげた画本の頂きにのせる。そしてそのまま店を立ち去る。
    くすぐったい悪戯心によって取り残された檸檬は、あと十分後にはきっと大爆発をするのだ──。

    ひさしぶりに読み返したけれど、これってメタファーとして現実に置き換えるとけっこう恐ろしいよな、と思う。
    駅とかに不審物が置かれていた、なんてニュースを最近よく耳にするからだろうか。
    日常に倦んだ誰かの気まぐれ。怖いけれど、でもそれが、檸檬の色彩のように鮮やかで魅惑的な響きを伴っている

    0
    2023年07月10日
  • Kの昇天(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    影にみいられた人。墜落しなかったのは、本人にとってよろこびだったのだろう。言ってしまえば溺死だけど、精神は昇天したというのが心にくる。
    月夜に海辺で自身の影を踏みながら歩くkの姿を想像した。不気味とも綺麗ともつかないものだろう。

    楠本まきさんの漫画で、Gの昇天 という作品があったな。この作品へのオマージュなのだろう。

    0
    2023年06月27日
  • 乙女の本棚4 檸檬

    Posted by ブクログ

    学生時代に読んで以来
    です。

    路地裏や街角の暗さに
    惹かれる主人公。

    しんしんと降ってくる
    雪の様に紡がれる言葉。

    心がしんと鎮まります。

    そして薄暗いトーンの
    世界に唐突に投げ入れ
    られた、

    鮮烈極まる原色の檸檬。

    檸檬を置いて踵を返す
    その刹那一瞬の気持ち、

    ほんの少しだけわかる
    気がします。

    げみさんによる寂しさ
    をたたえた挿絵が素敵
    です♪

    0
    2023年02月24日
  • 乙女の本棚4 檸檬

    Posted by ブクログ

    これは小説なのか、エッセイなのか。夭逝の作者自身と重ねて読む。
    イラストの書生はあまり病的な感じがなく、いまひとつ感情移入しにくいが、白熱灯のオレンジの光の中でそれでも黄色く輝く檸檬は印象的。

    0
    2023年02月14日
  • 交尾

    匿名

    購入済み

    暗夜の路地に猫二匹、渓流にカジカガエル二匹が睦まじくする様子が活写されている。あたかも私たちがその場にいるかのようだ。

    0
    2022年09月28日
  • 愛撫

    購入済み

    妄想。

    作者の妄想を読んでいます。
    全く何にも役に立たない妄想を、まるで気の置けない友人に当てた手紙の様に、止めることなく筆を走らせた…という感じでしょうか。
    正直、面白いのか面白くないのかわかりませんが笑
    それでも「あぁ、この作者はこういう考えを持ってしまう人なんだな」ということが知れたのは面白いということになるんでしょうか。

    0
    2021年04月04日
  • 檸檬

    購入済み

    一度読んでみるべきと言われ。

    空虚な気持ちで毎日が過ぎていく最近の自分と重ねて読んでました。明るい話に慰められる時もありますが、今の自分にはこのような話のほうがあっているようです。

    0
    2021年03月14日