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Posted by ブクログ 2022年08月27日
窓を覗く、檸檬を握る。私も彼と一緒のようなことを人生でやったことがある。でも彼のようには感じなかった。注視すべき一つの体験として自分のなかに刻まれなかった。ここに小説家とそれ以外の人間の差があるのかもしれないなと思った。
ひんやりとしたのものや清浄なものが熱病に冒されていた彼に与えた安らぎ。幼い頃...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月29日
梶井基次郎という人は、結核という病を得て死について考え考え、考えぬいて生きたんだなというのがよくわかる。
世間と隔絶されてしまったかのような焦燥感、絶望感、最後は諦念と恐怖のなかにかすかに達観も見られ、どこか救われるような気持ちになったりもした。どれを読んでも胸にせまるものがある。
読みながら、自...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月27日
美しい表現や文章に表すことができないような体験を文字として美しく羅列していると思う。
自分が今まで忘れていたようなことをこの人の文章を読んで思い出したことがある。
ただしまだまだスムーズに読むことができない話もたくさんあって、全部は読めていない。
年齢を重ねて、時が来たら読めるようになると思ってそれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月07日
自分の影と対話するような面と、母親や友人との、やりきれなさや苛立ちを抱えつつ、それでもどこか縋るような透明な関係性に共感して引きつけられる。
「檸檬」(角川文庫)になかった初読の作品では「路上」、習作の「卑怯者」「彷徨」が特に印象的だった。
「路上」では崖の道をあえて滑ってみたり、「冬の蝿」では病...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月19日
この「ちくま文庫」が個人全集刊行を始めた、わりあい早い時期のものだったはず。「全集全1巻」なら、私も「梶井、読んだよ」なんて言えるなあ、と、そういう浅はかな思いが過ったことを告白します。檸檬と丸善があまりにも有名で、だからなんとなく知ったような気になっていた夭折の梶井基次郎、習作や遺稿や解説も含めた...続きを読む
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