檸檬

檸檬

小説・文芸
440円 (税込)

2pt

私は体調の悪いときに美しいものを見るという贅沢をしたくなる。香りや色に刺激され、丸善の書棚に檸檬一つを置き--。現実に傷つき病魔と闘いながら、繊細な感受性を表した代表作ほか、12編を収録。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内文学
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    檸檬
  • タイトルID
    :
    212473
  • 電子版発売日
    :
    2013年06月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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檸檬 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    心象系
    描写が綺麗。大きなストーリー展開はほとんどないからふんわり読むといい。
    病人、夜、散歩、妄想。私小説。
    一話10ページ程の短編集で大体が同じような話で、全話を読み終える前におなかいっぱいになってしまう。でもまた読みたくなる表現力。
    個人的にはのんきな患者と瀬山の話が好み。

    0
    2026年05月25日

    Posted by ブクログ

    「えたいのしれない不吉な塊が私の心を始終圧えつけていた。」主人公は、肺尖カタルによる熱っぽいからだと生活苦、言い知れない焦燥感に苛まれ、京都の町をあてどなく歩く。そしてふと暗い果物屋の店先に檸檬を見つける。それを手に、以前お気に入りであった書店、京都丸善へと向かう。◆梶井基次郎は、明治三十四年に生まれ、肺結核のため昭和七年三十一歳で夭折した短編作家で、この十二ページほどの「檸檬」は彼の代表作である。この作品の中で、彼は日常のとるに足らない素朴なものを宝物のように拾い上げる。そこには、自分はこんなところにも美しさを見出しているのだよ、という若者らしい得意げな感じが見え隠れするが嫌味はない。画家セザンヌに憧れ、自ら「瀬山極」と名乗ったこともある梶井の言葉で、古く甘い記憶を呼び覚ます絵画や映画のようにつづられ、彼と深い親交のあった三好達治の詩のように読む者の五感に語りかける。◆作品の主要舞台である京都丸善を画像検索すると、書棚にレモンを置いた写真が出てくる。京都店の閉鎖が決まったときには、多くのファンがレモンを置いていったと聞く。私事になるが、学生のころ京都丸善を訪れた際、いったいここにいる何人が黄色いレモンを隠し持っているのだろうと考えて何やら愉快になったのを覚えている。今度の休みあたり、またレモンを忍ばせてどこかの本屋に行き、まばゆい照明にも打ち勝つ、ほとばしる「檸檬」の閃光を感じてみたい気もしている。〈N〉
    紫雲国語塾通信〈紫のゆかり〉2015年6月号掲載

    0
    2026年05月08日

    Posted by ブクログ

    今まで昔の文豪の小説は暗くて面白くないと思っていたのに、高校の国語の授業で読み、初めて面白いと思った思い出の作品。

    0
    2026年04月15日

    Posted by ブクログ

    檸檬だけ読み終わった。
    丸善という本来ならば青春が詰まっているであろう場所を憂鬱の象徴に、檸檬という瑞々しく単調でポジティブな色を発しているものを物騒な爆弾に、といった色彩豊かな対比が美しかった。また単純に鬱な気分をさっぱり吹き飛ばせればどれだけ良いだろうかという誰しもが持つ気持ちを綺麗に描写されている点も素晴らしかった。
    文系の人はこれを授業で取り扱ってもらえるとは羨ましい。私の稚拙な読解力では上記のような平べったい表面的な分析と感想しかできなかったので、詳しい文学的な解説が欲しい。とりあえず最後まで読む。

    0
    2026年03月10日

    Posted by ブクログ

    これまで読んだ作品の中でも、かなり好きな部類に入る。

    精神的に追い詰められた人間が、正常な思考を保てなくなったとき、どこか素っ頓狂な行動を取ってしまうこと。そして、その行動によって当人が一時的な安堵を得るという状態が、この作品にはよく描かれている。

    本当に辛いときには感情が抜け落ち、辛いとすら感じなくなる。そうして、ふとした瞬間に不意に笑ってしまったり、理由もなく涙がこぼれたりするものだと思う。

    『檸檬』では、店先で見かけたレモンが、ある瞬間に煌々と輝いて見える。
    何でもないはずのものが、異様なほど魅力的に感じられる――そんな感覚には、私自身にも覚えがある。

    あの状態を経験したことがあるからこそ、この作品には強く共感してしまった。
    丸善に檸檬を置くという突飛な行為も、決して突飛なだけではなく、切実な心の発露として理解できてしまう。

    そう思わせる力を持った、忘れがたい短編だ。

    私も檸檬で丸善爆破したいなぁ。

    0
    2025年12月17日

    Posted by ブクログ

    鬱屈としたモノクロの世界に、檸檬という小さな爆弾。
    色と香りが一瞬にして炸裂して、心の奥に火花が散る。
    こんなにも静かで鮮やかな「爆発」を描ける筆致、ただただ見事。

    梶井基次郎『檸檬』(立東舎 乙女の本棚版)
    「えたいの知れない不吉な塊が、
    私の心を始終圧えつけていた。」
    言葉にできない重さを、
    檸檬の鮮やかさがそっと照らす。

    イラストと相まって世界感の想像がしやすい。
    文豪版岡本太郎『芸術は爆発だ』感がある作品です

    0
    2025年08月01日

    Posted by ブクログ

    丸善の看板を見るたびにか檸檬爆弾をおもいだしてしまうので
    どんな話やったかなと高校の授業ぶりに読む
    あの頃は青年の一つ一つの動作がもう面白おかしくて仕方なかったんだよなあ懐かしい

    0
    2026年08月25日

    Posted by ブクログ

    お恥ずかしながら梶井基次郎といえば「檸檬、丸善、爆弾」くらいのイメージしか持っていなかったのだが、「陰翳礼讃」がしっくりくるような好みの短編集だった。

    0
    2026年08月13日

    Posted by ブクログ

    息子へ)
    お父さんには珍しく、文学小説を読んだ。
    同級生の作家、万城目学がなんかの小説に、本書の内容をもじった話を書いていたので興味をもった。

    文学ということで読むのに一苦労するとおもいきや、、、。たった8ページの超短編小説だ。

    お父さんがもった感想は、まさに芸術作品といったところだ。
    京都のなんでもない店の鮮やかな描写。
    主人公の感情のみずみずしさ。
    芸術のことは、ちっともわからないお父さんだが、直感的、感覚的に、本書の芸術性は感じることができた。

    もっと、若いうちに、こういった本に接していれば、感性豊かな人間になれていたのかもしれない。

    君には若いうちに読むことをおすすめしたい。

    (お父さんの本の買い方)
    BOOKOFF ¥105
    (読め、もしくは、読むな)
    読め!
    (君が・・・歳のころに)
    中学生のころに

    0
    2026年04月27日

    Posted by ブクログ

    表紙が素敵だったので角川文庫で購入。ざらざらした質感もいい感じ。
    物語とするには断片的で、日記とするには茫漠としていて、詩とするには病魔の影が濃すぎる、不思議な感覚の短編集。
    眠気に襲われているときや集中力が切れてぼんやりしているときに脳内を駆け巡る凪いだ混沌を、梶井基次郎氏がすくい上げて言葉にしてくれている感覚。

    0
    2026年04月05日

檸檬 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内文学
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    檸檬
  • タイトルID
    :
    212473
  • 電子版発売日
    :
    2013年06月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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