梶井基次郎のレビュー一覧

  • 梶井基次郎全集 全一巻

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    自分の影と対話するような面と、母親や友人との、やりきれなさや苛立ちを抱えつつ、それでもどこか縋るような透明な関係性に共感して引きつけられる。
    「檸檬」(角川文庫)になかった初読の作品では「路上」、習作の「卑怯者」「彷徨」が特に印象的だった。

    「路上」では崖の道をあえて滑ってみたり、「冬の蝿」では病を抱えているのに山奥に置き去りにしてもらって遠くの温泉地まで夜中に一人歩く話が出てくるんだけど、実際の梶井さんも重症の肺結核で友人の前で川に飛び込んで泳いでみたりしたというから、病んでる人の持つ反転したエネルギーの凄さよ…。

    ちなみに宇野千代さんの寄稿では、梶井さんの行動は彼女を心配させることを目

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    2017年10月07日
  • 梶井基次郎全集 全一巻

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    「檸檬」「桜の樹の下には」が収録。夜桜を観に行く前に「桜の樹の下には」を読んでいくと風情?がでていいかもしれません。

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    2016年03月28日
  • 梶井基次郎全集 全一巻

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    この「ちくま文庫」が個人全集刊行を始めた、わりあい早い時期のものだったはず。「全集全1巻」なら、私も「梶井、読んだよ」なんて言えるなあ、と、そういう浅はかな思いが過ったことを告白します。檸檬と丸善があまりにも有名で、だからなんとなく知ったような気になっていた夭折の梶井基次郎、習作や遺稿や解説も含めたものを文庫で手にすることができるなんて、と欣喜したことも憶えています。ちょうどそのころ、梶井基次郎を偏愛していて「あんた、檸檬以外を知らないの?」と言う先輩がいたので、ともかくも、との意地もあって手に入れたフシもあり。ただしそれだけではなくて、「断片の迫力」に気圧されたことは鮮明です。断片だから、「

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    2011年07月19日
  • 梶井基次郎全集 全一巻

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    「檸檬」は国語の教科書にも載っていました。
    文字数の少ない文章からは
    インパクトの強さと新しい風を感じます。


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    2009年10月04日
  • ちくま日本文学全集梶井基次郎

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    幻視。丸善に弾ける檸檬爆弾の清冽な香気、桜の樹の下には艶かしく死体が溶ける。若くて天賦の感性があって、死に身近だとこうも研ぎ澄まされるのかな。  

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    2009年10月04日
  • ちくま日本文学全集梶井基次郎

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    無人島にひとつだけ持っていくならこれ。人生を変えられた本。多分これからも一生好きな本。愛してやまない作家。

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    2009年10月04日
  • 梶井基次郎全集 全一巻

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    好きすぎて何にもいえない。梶井の潔癖ともいえる清廉さは、まわりまわってエロッチクといえてしまいます。

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    2009年10月04日
  • 檸檬

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    表紙が素敵だったので角川文庫で購入。ざらざらした質感もいい感じ。
    物語とするには断片的で、日記とするには茫漠としていて、詩とするには病魔の影が濃すぎる、不思議な感覚の短編集。
    眠気に襲われているときや集中力が切れてぼんやりしているときに脳内を駆け巡る凪いだ混沌を、梶井基次郎氏がすくい上げて言葉にしてくれている感覚。

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    2026年04月05日
  • 檸檬

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    結構な短さなのにここまで物語としてかけるのがすごい〜〜と思った
    檸檬の匂いとか、冷たい感触、そのほかにも視覚的に訴えてくるようなもの、琥珀色や翡翠とか 描写が繊細に脳裏に浮かんできた。
    少年の爆破させたい気持ち、でもできない弱さ。だけど、檸檬を置くことでなんだか救われてるのが強さだと思う^ ^
    ヨルシカの爆弾魔を聴きながら読んだよ~

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    2026年04月05日
  • 檸檬

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    人間の完全な等身大のように感じた
    鬱病になり昔と感覚が変わって苦手意識すら持つようになってしまった
    鬱病になったということにおいていけなかったのは、過程ではなく鬱病という事実が感覚を変えてしまった
    そんな好みが変わった自分に麻薬のような快楽を与えてくれる存在だったのがこの人は檸檬で、昔の感覚を懐かしながら神格化されていて本当に今の人と思考が同じだと感じた
    私達もお金が入ったら少しだけ贅沢して質のいいものを買ったりして、昔好きだったものを嘲笑してまた成長したら可愛いって思い始めたり。
    散歩しながら色んなことを想像したり、歩いて疲れたら気持ち悪くなったり。
    体調が悪い時に周りの子に手を当てて熱があ

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    2026年03月23日
  • 檸檬

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    檸檬

    その狂気と寂しさと、どうしようもなさに
    激しく共感してしまう

    これからその世界を抜け出して生きれる気がしないというか,それを望んでいない自分がいる気もしていて怖い

    あれ?私は病んでるのだろうか?

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    2026年02月23日
  • 檸檬

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    「檸檬」と「櫻の樹の下には」は読んだことあったけど、その他も読んでみようかと。
    どれも良かったけど、上記2つ以外だと冬の蝿が好き。中学の頃に櫻の樹を読んで自分以外に同じことを思っていたひとがいた!と痛々しく喜んでいた記憶が蘇った。筆者の写真からなんとなく乾燥した?ドライな人かと思ってたけど全編通して、じっとりとうだうだした人間味を感じた。

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    2026年02月14日
  • 檸檬

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    「檸檬」と「桜の樹の下には」以外は初めて読みました。
    この二つはやはり面白いなぁと。
    体調の悪い主人公が全編鬱鬱してる感じ。
    解説がもう少し面白いと良かったかなぁ。

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    2026年01月20日
  • 檸檬

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    檸檬の存在、冷たさが一人ぼっちでいた作者にとって友達と重なる部分があったんだろう
    かつて、不吉な魂を抱える前に好きだった丸善の存在を否定するようになったこの小説は自分自身の存在を否定しているようにも思える
    全体的に病んだ人物のエピソードだった
    文の作りがとても綺麗

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    2025年12月20日
  • 檸檬

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    誰ってんじゃないが僕の友人を見ているようだった。「そこ」か「ここ」かにある得体の知れない恐怖がいよいよ実体を持とうとしているのを、どこか心待ちにしているような、不本意な他人事というか、究極の他力本願というか。『ある崖上の感情』が好き。「歩け。歩け。歩き殺してしまえ。」「闇!」

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    2025年11月21日
  • 檸檬

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    得体の知れない不吉な塊
    抽象的な表現が多い中で、この感覚で作品に共感できるようになった。
    レモンに希望を見出す読後感の気持ちいい作品ですが、鬱鬱とした現実との表裏一体を想像できる背景が面白かったです。

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    2025年11月03日
  • Kの昇天(乙女の本棚)

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    今まで読んだ乙女の本棚シリーズの中では絵が写実的。
    もっと漫画っぽい絵の方が好みかなぁ。
    溺死してしまったKの夜中の海辺の散歩や影や月への情景が、主人公の共感?ドッペルゲンガーのように分裂?それともBL?と毎回読み込もうとしてしまうな。

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    2025年10月10日
  • 檸檬

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    学生の頃に読んで、勝手な解釈で映像化した。
    檸檬。ベートーヴェンの楽譜を見てうっとりするような、舶来物好きなインテリ純朴青年の梶井氏は、自らの命の短さに絶望しながら、気詰まりに感じるようになった丸善を希望の象徴として木っ端微塵にする事で、欲望と魂の浄化と共にこの世を去ったのだろう。

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    2025年09月30日
  • 檸檬

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    心理描写と情景描写のバランスがいいのか、単純に両方上手いからなのか、とても読みやすい短編集だった。
    特に「泥濘」という短編が印象に残った。
    まず「泥濘」という字がとても綺麗。「ぬかるみ」とも「でいねい」とも読むらしく、個人的にはでいねいが好み。濘はさんずい(水)+寧(安らぐ)で構成されていて、柔らかい雰囲気がある。
    作品としては、日常の停滞感や重苦しさをリアルに感じられるものだった。不活発と活発を繰り返しつつ、結局は同じ場所に留まっているような、足を取られて進みにくい様な感覚や心境に共感できた。構成上は逆だが、これを読んだ後に「檸檬」を読んでも面白い気がした。

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    2025年09月17日
  • 檸檬

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    やはり檸檬が好き。
    多くの人が感じたことがあるであるだろう、漠然とした正体の見えない不安感なようなものに共感する人が多いのではないだろうか。

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    2025年09月14日