梶井基次郎のレビュー一覧

  • 檸檬

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    誰ってんじゃないが僕の友人を見ているようだった。「そこ」か「ここ」かにある得体の知れない恐怖がいよいよ実体を持とうとしているのを、どこか心待ちにしているような、不本意な他人事というか、究極の他力本願というか。『ある崖上の感情』が好き。「歩け。歩け。歩き殺してしまえ。」「闇!」

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    2025年11月21日
  • 檸檬

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    得体の知れない不吉な塊
    抽象的な表現が多い中で、この感覚で作品に共感できるようになった。
    レモンに希望を見出す読後感の気持ちいい作品ですが、鬱鬱とした現実との表裏一体を想像できる背景が面白かったです。

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    2025年11月03日
  • Kの昇天(乙女の本棚)

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    今まで読んだ乙女の本棚シリーズの中では絵が写実的。
    もっと漫画っぽい絵の方が好みかなぁ。
    溺死してしまったKの夜中の海辺の散歩や影や月への情景が、主人公の共感?ドッペルゲンガーのように分裂?それともBL?と毎回読み込もうとしてしまうな。

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    2025年10月10日
  • 檸檬

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    学生の頃に読んで、勝手な解釈で映像化した。
    檸檬。ベートーヴェンの楽譜を見てうっとりするような、舶来物好きなインテリ純朴青年の梶井氏は、自らの命の短さに絶望しながら、気詰まりに感じるようになった丸善を希望の象徴として木っ端微塵にする事で、欲望と魂の浄化と共にこの世を去ったのだろう。

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    2025年09月30日
  • 檸檬

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    心理描写と情景描写のバランスがいいのか、単純に両方上手いからなのか、とても読みやすい短編集だった。
    特に「泥濘」という短編が印象に残った。
    まず「泥濘」という字がとても綺麗。「ぬかるみ」とも「でいねい」とも読むらしく、個人的にはでいねいが好み。濘はさんずい(水)+寧(安らぐ)で構成されていて、柔らかい雰囲気がある。
    作品としては、日常の停滞感や重苦しさをリアルに感じられるものだった。不活発と活発を繰り返しつつ、結局は同じ場所に留まっているような、足を取られて進みにくい様な感覚や心境に共感できた。構成上は逆だが、これを読んだ後に「檸檬」を読んでも面白い気がした。

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    2025年09月17日
  • 檸檬

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    やはり檸檬が好き。
    多くの人が感じたことがあるであるだろう、漠然とした正体の見えない不安感なようなものに共感する人が多いのではないだろうか。

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    2025年09月14日
  • 檸檬

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     描写される陰鬱な感情に、あまりにも身に覚えがあり過ぎる。
     日常の小さな場面を切り取って表現する能力が高くて、情景と自分の肌が溶け合うような、境い目がなくなるような感覚がした。

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    2025年08月24日
  • 檸檬

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    その時代に生きていたら感じ方が変わったのかもしれないが、少なくとも情景描写の巧緻さには、自分が理解できないレベルのものがあったと言える。

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    2025年08月16日
  • 文豪死す

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    文豪たちの遺作を集めた本。
    太宰治のグッドバイ、初めて読んだけど続きがめちゃくちゃ気になる…!!!

    各作家の作品のあらすじ紹介がわかりやすくて、面白そうで、読んでみたいのをたくさん見つけられた。
    名作系にハードルの高さを感じていたけど、作家のあらすじや経歴をみて、だいぶハードルが下がった。

    夢野久作知らなかった!女坑主は読み終えたあと「あの時のあのセリフはどういう意味?」ってなって読み返してしまった。

    読んでみて良かった。自分の読める小説が広がりそう。

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    2025年06月15日
  • 檸檬

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    『檸檬』、『桜の樹の下には』などは存在は知っていたが初めて読んだ。頽廃にして清澄、と言われれば、なるほど確かにと思う。

    自分は分かりやすく面白い『ある崖上の感情』が好きだったな

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    2025年06月13日
  • 乙女の本棚4 檸檬

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    乙女でなくても楽しめた。乙女ではない自分には、小説と絵の距離が近いほうがいいのだということがわかった。絵本というくくりで読んでいるからなのかな。

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    2025年05月06日
  • 檸檬

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    檸檬、城のある町にて、桜の木の下を読んだ。
    淡々と静かな日常を描いた作品という印象。

    つまりはこの重さなんだな。
    という言葉が印象的。

    えたいの知れない不安をかかえていた、そんな時に出会った檸檬。
    単純な塊が、鮮やか色、形、匂い、冷たさを通して美しいものに感じ、えたいの知れない不安はレモンと同じ重さであることに気づく。

    今、空は悲しいまで晴れていた。
    ー城のある町にてー

    病弱で病に伏せることが多かったからか、自分では思うようにならない悩みの核心というところにはあえて触れずに、よりよくしたいという希望を持って、えたいの知れない闇から光を求めていく。
    そういうところに価値を置いていたのかな

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    2025年05月02日
  • 檸檬

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    あの有名な(「桜の樹の下には」)
    桜の樹の下には屍体が埋まっている!
    を初めて通して読んだ

    夢現で詩的な世界観と
    超現実的な緻密さを感じる描写
    曼荼羅絵のようだなぁ〜
    常に死の影に追われつつも
    冷静な頭脳を持つ方だったのかなと
    思いつつ読む...

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    2025年04月29日
  • 檸檬

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    読みやすい。難しくて考えさせられるというよりかは、言い回しやセンスある文章にただ感心する作品という印象。

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    2025年04月20日
  • 檸檬

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    「Kの昇天」についての感想

    「K君はとうとう月世界へ行った」

    影やドッペルゲンガーの概念がよく出てくる事から、『私』が少し健康を取り戻した梶井、『K君』が病気が悪化していった梶井、どちらも梶井基次郎だと解釈するとまた一層面白いのではないかと思う

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    2025年01月30日
  • 檸檬

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    檸檬読むと心が落ち着く。

    本屋で手に取り1ページ目をさっと読んで、おこがましくも「私の感性に似ている!」と衝撃を受け、それから家で本を積んで上にレモンを乗せてみるというニワカ文豪オタクみたいなことをやったこともありました。

    レモンを握ったり嗅いだりしてリフレッシュする梶井さんも、桜の木の下には死体が埋まってる!と急に言い出す梶井さんも可愛いですよね

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    2025年01月03日
  • 乙女の本棚4 檸檬

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    絵が付いていて、読みやすくなっていた。
    病気で身体が弱っていて辛く感じているのを随所で読める。
    でも丸善の本屋さんで大型書籍をたくさん出しっぱなしにして帰ってしまうのは、どうかなあ。
    檸檬が爆発する想像が絵になっているのは良かったね。

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    2024年12月05日
  • 檸檬

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    梶井の文は難しいようで、生々しく共感しやすいところが面白いと思います。
    私は檸檬、桜の樹の下には、ある崖上の感情が特に好きだったのですが、愛撫の出だしを読んだ瞬間なんて奴なんだと1度本を閉じました。梶井の頭の中は色んな意味で凄いのだと再実感。
    とても楽しく読ませていただきました。

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    2024年10月25日
  • Kの昇天(乙女の本棚)

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    はい、32オネエかな?

    いやもう画集やん!
    普通に画集やん!

    陳腐すぎる感想で申し訳ないんだが、梶井基次郎さんの世界としらこさんの世界がピタッとハウス過ぎて、今回も立東舎ほんと仕事出来るなと唸る

    文章が美しいのよな

    不知不識(しらずしらず)とか絶対どこかでしれっと使いたい
    ひまわりめろんさん凄い文章書くなとか思われたい
    燐寸(まっち)とかもいつかレビューで使いたい
    ひまわりめろんさん放火魔かとか思われいや思われたくないわ!

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    2024年10月09日
  • 檸檬

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    苦労を重ね(原因が身体にあるにしても)参ってしまった人間の、暗いモヤモヤした日常を正確に描いている。
    不思議と負の感情は少なく、小さなことに幸福や安心を見出したり、また暗闇に落ち着いたりする。

    精神的に病んだ経験がある人ほど共感を得やすいかもしれない。
    多くの人が漠然と持っていたりする、あまりに抽象的な感覚が日本語でハッキリと表現されていてハッとする。

    このような精神状態を文学として言葉にして表現された例はあるのかないのか知らないが、ここまでリアルな感覚は他にないのだろう。

    非常に独特の読後感。
    梶井基次郎の世界観に飲まれて脱力する。
    現代の忙しさから逆行する感覚がある。
    唯一無二である

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    2024年09月04日