大西康之のレビュー一覧
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「会社ではなく技術に殉ずるのが第一級の技術者だ。」
サンヨー崩壊についてと、そこで働いていた社員のその後が書かれている。
パナソニックによる電機業界再編の一環として、サンヨーは解体された。そこには、サンヨーの慢性的な経営力不足と融資する銀行の思惑が存在していた。
サンヨーがパナソニックに買収された後、多くの従業員が会社を去った。そして、各分野で活躍している。しかし、本書にも書いてあったが、サンヨーで働いていた時よりも、今の現状に楽観的な姿勢で臨んでいるのは、少数であろう。
そういった一部の元従業員が新しい事業や分野に挑戦しているのは、胸があつくなる。会社がつぶれても、自分で道を切り開いていく人を目指したい。 -
Posted by ブクログ
2000年以降、本当にいろんなことがあったと改めて思う。
渦中にいる間は分からないけれど、時間が経って振り返ると、歴史に残るほどの過渡期であり、また、変化はまだ続いていることを痛感する。
電気業界は、研究対象として追跡調査するには格好の対象だろう。第三者からすれば、行く末がどうなるか、楽しみかもしれない。
一方、当事者からすれば、これはもう、生き残るかどうかの死活問題だ。
会社は一人ひとりの従業員で成り立っている。本書では、その一人ひとりの人生がクローズアップされていて、会社の構造改革の裏にはさまざまな人生が隠れていることを考えさせられた。
挫折を味わった人、これから味わう人、まだまだ多数おられる気がする。
一人ひとりが築き上げる人生が、この過渡期の後に迎える世界を創り上げるものだと確信する。 -
Posted by ブクログ
東芝、シャープ、パナソニック、ソニー、日立製作所、NEC、富士通、三菱電機がそれぞれ凋落した原因を記録した本。
後出しジャンケンではあるけど、過去の栄光(東芝だと原子力やパソコン、シャープだと液晶、NECだとNTT向け通信事業)にすがってしまって市場の変化を見誤り、大胆な構造改革が出来なかったツケが回ってきた結果だということが分かった。
日立製作所は御三家だった日立電線、日立金属、日立化成を切離してルマーダを中心としたデジタルソリューションサービスで復活したしソニーもイメージセンサーや金融、エンタメで業績うなぎ上りだから過去ときっぱり決別して改革を断行できるリーダーシップのある会社は強いんだろうな。 -
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久しぶりに新書を読んだ。都市計画を生業にしてきた民間出身者が、可能性を秘めた千葉県流山市の都市開発をして成功した事例だ。まちづくりは、その時その時の思いつきでしていてはうまくいかず、グランドデザインを専門家が長い目で見て考えてするといいと改めて思った。
行政で働いている身としては、行政は縦割りで、いろんな視点から考えて政策をしているとはとても思えない。大きな方針をまとめる部署はあるものの、所詮は素人の集まりだと思っているし、いろんな分野の政策に関して専門家が関与しているかと言われれば、そんなことはない。
流山市は、市長が専門的な知識が豊富で、その知識が市政にぴたりとハマったのがよかったと思う。一方で、人口増加に対してソフト面が追いついていないらしいので、まだまだ伸び代はあるということみたいだが...(市長が都市計画の専門家だからそこはうまくいったけど、他のところは詳しくないからうまくいってないのか...?まあ、まちづくりは予算も伴うしそんな簡単なことではないが...)。
それにしても、流山市の歴代市長の熱意がすごいなと思うし、自分が住む自治体の長も、これくらいの熱量で市政をしてほしいと思う(してるのかもしれないがよくわからない)。
市長や市役所職員など市政に関わる人には是非読んで欲しい1冊。 -
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情報がお金になり、ビジネスになるという観点を見つけた江副さんは天才だと思った。
昭和時代で日本にいながらも昭和離れのかつ日本人離れの考えをもっていたからこそリクルートが唯一無二の大きな会社になったんだなと感じた。
今で言えばマッチング系のプラットフォームビジネスはかなり横行しているがその起源を作ったのは本当に天才。
リクルートがリゾート経営とか不動産そのものをガンガン買っていたことは知らなかった。
人材系の会社だと思っていたが、何でもやる会社だなという印象に変わった。
登場人物がかなり出てきて、リクルートの話から逸れて中弛みしそうになったが最後まで読んだらかなり楽しめた。
朝日新聞社ってクソな会社だなと改めて思った。
江副さんは天才故に嫉妬などもされ虚業など言われたりお金や名声は得たものの少し寂しそうだなと感じた。 -
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JALという会社に過去に起きていたこと自体もよく知らなかったため勉強になった。そのJALがどのような状態に置かれていたのか、その上で稲盛さんのフィロソフィーやアメーバ経営をどのように浸透させていったのか、再生に対する評価などについて理解できた。
改めて、まず最初に利他の心、徳というものが何よりも大事なのだと改めて分かる。嘘をつかない、人を騙さないなど当たり前のことであるが人間はわかっていてもできないものであり、気が緩んで邪な気持ちを考えて行動してしまうものである。また、そもそもJALにいた優秀でプライドがあると自負する人たちに対して、抵抗を受けながら、周囲からも前向きな目で見られないながらも、利他の心の大切さ、フィロソフィーを伝え続けたこと、それがあってこその結果だと振り返る。
また、労働組合との忖度から、社員の幸福、経営の可視化に過度に敏感になるのでなく、オープンにして再生に向き合っていく事も、その表れ、社員を大事にする心だと感じる。
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論語と算盤はフィロソフィとアメーバへ
〜JALの"真の民営化"を成し遂げるまで〜
■概要
稲盛和夫さんがJALをどう再生させたか。稲盛さんの理念への徹底的なこだわり、人との向き合い、数値とその背景にある細部を見る力。
公的資金による過剰再生という批判もある一方で、官僚体質だったJALを真の民間企業、稼げる会社にした経緯がわかる
■評価
リクルート江副さんのことを『起業の天才』で書いた大西康之氏が稲盛さんのことを書いていた、このことへの期待が高かっただけに少し肩透かし。
事実の羅列だし、稲盛さん凄いよね以上の示唆が無い。やはりこういうのは稲盛さんの熱に直接触れないといけない
■感想
ハンズオンのV字回復だが、自主性に任せて「内科的処方」をしなければならないところの妙がある。
成果の見えるか化は大切、それがモチベーションになる好循環、だから数値にこだわる。
それには土台となるフィロソフィが必要、だから経営理念や道徳を説く。単なる精神論に聞こえるが、これは身を持って体感した。稲盛さんを尊敬する島田さんが「島田塾」でマインドの話をするのも納得