大西康之のレビュー一覧

  • 稲盛和夫 最後の闘い

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    経営破綻に陥ったJALの再建に挑んだ、経営者稲盛和夫の「最後の闘い」に関する取り組みから稲盛自身の考え、そしてなぜあの短期間でJALが黒字企業になることができたのか、稲盛が築き上げてきた集大成の一部始終が紹介されている本である。

    JAL再建においては特に稲盛の「アメーバ経営」と「フィロソフィ」、そして企業再生支援機構による適切な融資、そしてアメーバ経営、フィロソフィによって動いたJAL関係者の3つすべてが機能したことによる見事な再建劇であったことがわかる。

    特に「アメーバ経営」と「フィロソフィ」は、まさに稲盛の「動」と「静」を具現化したものである。
    「アメーバ経営」によってJALの収支は見

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    2021年12月12日
  • GAFAM vs. 中国Big4 デジタルキングダムを制するのは誰か?

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    GAFAMや中国のIT企業について、聞いたことはあるけどよくわからない、という人への本。

    私自身聞いたことはあるけど、その歴史やビジネスについてはよく知らなかったが、この一冊で大体どんか企業なのかは理解することができた。

    タイトルのVS構造については、正直どうなるかわからんな、ってのが本を読んでの感想。
    経済活動ってスポーツみたいにわかりやすく決着がつくものでもないし、そもそも勝ち負けの基準も人それぞれってとこはあるので。

    しかし、この状態で日本はどうするのよ?ってのは、考えないといけないんだろうな。

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    2021年10月09日
  • 稲盛和夫 最後の闘い

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    JAL再建を託された稲盛和夫の物語。

    京セラ、KDDIを一代で築き上げ、経営者として大成功していた稲盛和夫にしても、JALの再建は難度が高く、晩節を汚すとも忠告された案件。

    そうでありながら、日本のため、航空業界がANAによる独占になることを避けるため、無私の心を持ち、無報酬で会長に就任。

    3年間でアメーバ経営を根付かせ、過度に官僚化した組織から、社員一人一人が強い当事者意識を持つ企業へと見事転身させ、再建を成功させた。

    社員を徹底的に大切にしながら、厳しくも再建を進める稲盛ウェイの髄が込められた改革を描写した一作。

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    2021年09月14日
  • GAFAM vs. 中国Big4 デジタルキングダムを制するのは誰か?

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    気になるプラットフォーム

    自分にとってはいい本だと思いました。聞いたことのあるプラットフォーム名の成り立ちや創業者の生い立ちからコロナ以降の最近まで、簡潔に書かれてあり、自分はそれらをまともに知らなかったので、コンパクトにまとまっていていいなと、その整理が着きました。その人たちに共通しているのはコンピュータを学んで、生かして起業しており、先発のトレースをしている企業もありますが、現在エッジなのは音声や顔認識などAI?的な方に挑戦しているのかなと思いました。企業にとって消耗戦であることは、消費者にとってもめまぐるしく、その情報処理には疲れを感じています。また一方で、なぜこれくらいのことで、こんなに収益化できるのか、不思議

    #タメになる

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    2021年06月09日
  • 起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

    CAM

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    商才と時代、倫理観

    今なお快進撃を続けるリクルートの基礎を作り上げた江副さんの軌跡を描いた本。当時の時代背景を考えると先見性に優れた経営者だった事がわかる。江副さん本人の凄さは勿論だが、作り上げられた組織風土が今でも残り、売り上げを上げ続けていることがすごい。

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    2021年02月14日
  • 東芝 原子力敗戦

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    東芝の原子力事業の失敗と、粉飾決算に至るまでの社内模様を描いたドキュメンタリー。本の存在は知らず、会社の上司から勧められて読んだが、事実は小説より奇なりという言葉がピッタリな非常に迫力ある展開の本だった。

    登場人物のキャラクターがとにかく強烈で、人間の「欲」「保身癖」「失敗やミスを隠したくなる感情」「サンクコストを受け入れられない習性」などが経営に与える悪影響を身につまされた。
    特に、各社員が粉飾を疑いなく「仕事」として認識し大真面目に取り組んだことや、その原因がトップの指示が絶対視される雰囲気だったことには驚きで、「サラリーマン全体主義」の恐ろしさを感じるとともに、自分のような担当者も経営

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    2020年12月21日
  • 稲盛和夫 最後の闘い

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    あのJALをたったの3年で再生させるとは、恐ろしい80代がいるもんだという驚きと同時に、数値に対して鈍った考えを研ぎ澄まさないとという刺激になった。アメーバ経営が100%正しいものだとも思えないのだけど、活きるときはここまでなるものなのかと実例を見せられると、考え方を改めないといけないかもしれない…

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    2020年08月11日
  • ロケット・ササキ―ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正―(新潮文庫)

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    創業者や経営者以外で本の題材になるのは珍しいと思う。
    偉くなっていくと技術者から管理や経営に軸を置いていくようになるが、最後まで、技術者としてのスタンスを残していた人だと思った。

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    2020年07月11日
  • 稲盛和夫 最後の闘い

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    自分が目的としていた本ではなかった。
    池井戸潤の「銀翼のイカロス」を読み、JAL再建の歴史的背景、時系列に沿って展開されていく本にて勉強していたいと思っていたが、残念ながらその目的にぴったりと合う本ではなかった。

    しかし、思わぬ収穫があった。
    それは「稲盛和夫の哲学」に出会えたことである。

    フィロソフィ、アメーバ経営等、名前は知っていたが、その内容は全くと言っていいほど知らなかった。
    稲盛和夫がどのような経緯でその手法を編み出していったか、そしてJALの再建に関し、今までの稲盛氏の経験則をどのように活かしていったか、紆余曲折があったかが描かれている。
    稲盛氏は拍子抜けするほど当たり前のこと

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    2020年05月29日
  • ロケット・ササキ―ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正―(新潮文庫)

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    孫正義氏が「大恩人」と言い、スティーブ・ジョブズ氏が「師」と仰ぎ、松下幸之助氏が「教えてもらえ」と部下に指示し、ロバート・ノイス(インテル創業者)の創業間もない頃に手を差し伸べた、凄まじい技術者が日本にいました。シャープを一流企業にのしあげた佐々木正氏です。
    真空管が技術の主流の時にトランジスターの有効性に着目し、トランジスターの次の技術として当時の大手電機メーカーが全て尻込みしたMOS(金属酸化膜半導体)の量産技術を確立させ、1970年代の電卓戦争の中で液晶ディスプレー、太陽電池といったその後の日本の半導体産業を牽引する技術を世に送り出すという業績は圧倒的です。
    本書冒頭の1977年のシーン

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    2019年12月17日
  • ファースト・ペンギン 楽天・三木谷浩史の挑戦

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    購入本。三木谷氏のセミナーを聞いて興味を持って購入。
    教室で座っておられずいつも立たされていた子供時代から変わらず、新しい事に挑戦し続けて来た。これだけ短期間にこれだけの企業の買収によく成功したと思うが、おのおのシナジー効果が高い。優秀な人材をヘッドハンテイングするシステムが出来上がっている。全世界にこれだけ人脈が有るとは知らなかった。奥田、盛田に次ぐ人材と表かされている。孫、柳井とのBIC3.

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    2019年10月06日
  • 会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから

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    ・三洋電機がパナに売られてから
    ・井植敏
    ・パナひどい
    ・ハイアール
    ・京セラ
    ・2次電池
    ・西松屋

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    2019年07月20日
  • 東芝 原子力敗戦

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    巨額の粉飾決算が発覚し、「解体」された東芝のレポ。
    切れ者高級官僚の原発推進政策を信じ、盲従したあげく見捨てられた、原子力部門の「黒幕」。
    原子力事業の巨額損失を穴埋めするために、自分が立ち上げ優良事業に育て上げた半導体部門を売却させられた社長。
    「チャレンジ」と言われ不正会計に手を染める社員。
    最後は、早期退職という名の首切りか。
    あわれだ。
    が、自分がその立場にあったら、と考えさせられる。
    「サラリーマン全体主義」世界で生きなければならないサラリーマン、「正規」社員も幸せとは限らない。
    WH買収したときは、スゲー、と思ったんだけど・・・

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    2019年07月11日
  • 会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから

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    マクロの視点でみた三洋電機の衰退を描いている。創業者の井植家も細かく取材しており、後にLIXILの副社長にる敏雅氏も苦労した経歴の持ち主だったことがわかった。
    個人的には末端社員のその後の進路にももう少し突っ込んで取材をして欲しかったように感じる。

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    2019年07月08日
  • 会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから

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    三洋電機という会社が、どのようにして無くなり、そこで働いていた人が、それからどうなったのかがよく分かる内容であった。
    取材をとても正確にされたのだと随所で読んでいて分かる。
    三洋電機の技術者が、西松屋で働くことになったとは驚き。
    人生は、本当にどうなるのか分からないものだと思った。

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    2019年06月24日
  • ロケット・ササキ―ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正―(新潮文庫)

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    園児にでなくとも何度も目尻が熱くなると思う。
    インテルも、アップルもソフトバンクも影響を受けたとは全く知りませんでした。

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    2019年06月24日
  • 東芝解体 電機メーカーが消える日

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    【感想】
    日本の総合電機業界の成り立ちから近年の没落までがまとめられている。電力ファミリー、電電ファミリーとして甘やかされてきたが故に、時代の流れや海外企業の動きに対して適切な経営判断をしてこなかったのが敗因。
    新規分野においては技術力もビジネスも後塵を拝している状況は厳しい。三菱電機が電機メーカーから機械メーカーへ変化しているのはせめてもの救いか。
    消費者としては国内ブランドの家電がなくなっていくのは寂しい。

    【目次】
    序.日本の電気が負け続ける「本当の理由」
    1.東芝 「電力ファミリーの正妻」は解体へ
    2.NEC 「電電ファミリーの長兄」も墜落寸前
    3.シャープ 台湾・ホンハイ傘下で再浮

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    2019年06月19日
  • 東芝 原子力敗戦

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    ★決めつけが物語としての迫力に★おそらく一度も会っていない電力システム社の田窪首席主監を冒頭のエピソードにもってきて、戦犯の一人として糾弾する。一度会いにいって会えなかっただけで接触をやめてしまう誠実さの欠如の裏側で、度胸というか割り切りというかストーリーテリングとしては見事。

    経産省の国策に乗っかって、東芝のトップが思考停止して原発パッケージ輸出に邁進したことが問題だと指摘する。東日本大震災の前から、GEやシーメンスは原発は安全コストがかさみすぎプルトニウムの軍事利用も見込めないとして撤退。その時点から国と東芝は原子力オンチであり、震災が原因ではないという。いつも不思議なのだが、国の産業政

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    2019年06月16日
  • 東芝解体 電機メーカーが消える日

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    日本の大手IT企業がなぜダメになったかをつづった本。

    親方日の丸でやってきたところがダメになったのは当然として、それ以外にも海外ベンダーとの部材競争で負けたり色々な理由があることあることがわかった。
    そしてIT企業の一員としては、将来が見えず悲しくなった。

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    2019年05月26日
  • ロケット・ササキ―ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正―(新潮文庫)

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    電気産業の中の軽電、電子部品からITへ、古き良き 時代のモノ造り大国ニッポンから現在につながるお話し。
    素人には専門的過ぎて解らない部分が、若い技術者のタマゴにはホコリを被った技術で判らないかもしれませんが。
    革新的な技術によって成功を得る悦びと、その悦びも束の間、更なる技術革新によって追撃される厳しい産業構造。どんな仕事も人の繋がり無しには成し得ないし、人の為に動いてるようで実は回り回って自分に帰ってくるのという真理。(情けは人の為ならず)
    古い話にも不変の理りがあるのかな?

    そんな事が技術系の仕事に就いた息子に伝わることを願って、嫁がせせっと送る食品の梱包に突っ込みます。

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    2019年05月15日