大西康之のレビュー一覧
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この手の本を読むと大抵クリステンセンのイノベーションのジレンマやレビットのマーケティング近視眼のお話に当てはめられて考えることのになるのですが、
本書も結果的にそうなってしまった。
自分は重電の話はそれほど詳しくないけど、
ガラケーに代表されるように企業としての思考停止の結果、今の電機メーカーの凋落っぷりがあると思います。
ものづくり力とは偏執狂っぷりから来るという事を改めて理解。ただし、プロダクトアウトが想像できないと今の世の中ではやっていけない。
それを現場レベルで意識して何かを生み出そうとする人間は今はこの業界には行かない気がした。
なので、解決の糸口は当面ないのでしょうね。
復活 -
Posted by ブクログ
★その後の人生★三洋電機の破綻の詳しい経緯は同じ著者の前著を読むべきなのだろう。その辺りは少しだけ触れ、辞めていった元社員のその後を追いかけている。三洋の商品を売り切ってアクアのセールスに移った人、西松屋への転職、セクハラの疑いをかけられた者、電池技術で起業‥。様々な人の働き方はそれぞれに面白い。
一番印象に残ったのは、人事担当者として多数を首切りした人。最も恨まれる立場でありそれを背負い続け、評価された人事ではない仕事を新しい勤務先では選ぶ。またボランティアで元社員の転職相談にのっている。転職してうまくいった人ばかりメディアには出てくるが、そんな人は絶対に多くない、出てこれない人がほとんど、 -
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2011年に上場廃止となったSANYOブランドのメーカー三洋電機。その買収劇の裏側から買収後の元社員の去就などについて、多くの関係者への丁寧な取材に基づいてかれた一冊。
家電メーカーとして隆盛を誇っていた三洋電機がどのようにして製品開発や営業を行っていたのかや社内の人間模様、放漫経営から金融3社の出資や買収したパナソニックの思惑、最後までSANYOブランドを守ろうとした社員の意地など本書から日本の電機メーカーのビックブランドだった三洋電機の本当の姿が本書から見えてきました。
また、創業者から次が育たないことへの言及などの著者の思いやパナソニックの買収の裏にトヨタの影があったことや井植敏氏や -
Posted by ブクログ
三木谷氏及び楽天を支える経営層の知られざる一面にフォーカスを当てた一冊。
特に、三木谷氏×周囲(国内(社内外)&海外)の構図の中で、
グローバルのトップ層との人脈を形成する泥臭い戦術が印象に残った。
サンバレー・カンファレンスへの出席。
シリコンバレーにある三木谷邸でのホームパーティー。
(イーロンマスク、シェリル・サンドバーグなどが訪れる)
また、社内ではトヨタ出身の武田氏と百野氏が楽天グローバル化を推進しているのが印象的だった。
(武田氏は三木谷氏とハーバード時代の同期)
業界は異なるがグローバルで最も成功した日本企業のキーマンごと、
エッセンスを盗み楽天化するあたりに三木