大西康之のレビュー一覧

  • 流山がすごい(新潮新書)

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    ちょくちょく名前を見た限りでは流通タウンとしての側面が目についていたので、人口増加率の肝がどこにあるのかをいろんな側面から迫っていて読み応えがあった。


    各自治体の少子化対策は、通り一遍に過ぎれば結局近隣地域との奪い合いの側面も否定し難いが、確たる対応を周知させ住民の中で醸成させていく循環が必要だなと思う。

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    2023年07月09日
  • 流山がすごい(新潮新書)

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    読むのにかかった日数:1日
    臨場感のあるドキュメンタリーで、ページ数も少なくするする読めました。
    特に前半の市長選の様子は圧巻!

    ===

    つくばエクスプレスが出来て、わずか30分ほどで秋葉原駅に到着可能となった利便性も申し分ない流山。
    これから子供を産みたい、でも仕事も今まで通り続けたい。
    そう考えている私は、果たしてどんな政策を行っているのか気になりこの本を手に取りました。

    書籍を読んでいて一番惹かれたのは、流山市には市政としては異質なマーケティング課が存在することです。
    この課はアメリカで街づくりを徹底的に学んだ井崎市長肝入りの課。
    日本の自治体で唯一の課だそうです。
    発足当初にマー

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    2023年05月20日
  • 流山がすごい(新潮新書)

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    ちょうど仕事で流山おおたかの森に行く機会があって、ちょっと街に興味を持っていた。流山市は、ほかにも本が出ているくらい、街づくりの成功事例として注目されている。

    この本を読んで感じたのは、大きな転換点である「つくばエクスプレス」開通はもちろん重要だったと思うが、それだけでここまで注目される街づくりに発展したわけではないこと。行政に民間の思想を取り入れたアプローチや、地域を盛り上げていこうとする個人・企業の存在があって、そこに感化された人々が次の変化を起こしていくという循環ができたのは理想的だなと思った。

    あとがきで筆者も書いているが、何か特別な施策を行ったとか、すごい景勝地があったとかそうい

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    2023年05月01日
  • 流山がすごい(新潮新書)

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    流山市民です。自分の住む流山市に関する本が売れているということで興味を持ち、本書を購入しました。

    良かった点としては、普段から利用している流山市の施設や鉄道が、過去どのような歴史や人々の努力で作られたかが分かることです。つくばエクスプレスの駅の誘致から、ショッピンングモール、物流センターなど身近なものがどのようにして作られたかを知ると、少しこの街への愛が増しました。つくばエクスプレスの開通は確かに幸運でしたが、その幸運を逃さずに多くの人々がそれぞれの場所で努力した結果、今の人口増加に繋がっていることがよく分かりました。

    ただし、流山市にお住まいでなく、市政や都市開発に興味がない方にとっては

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    2023年06月16日
  • 流山がすごい(新潮新書)

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    面白い。
    まちづくりって何となく地味なテーマですが、著者の巧みな文章構成で、関係者の方々の魅力がひきたっており、どんどん引き込まれます

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    2023年03月30日
  • 流山がすごい(新潮新書)

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    バブル期以降の街づくりは、可処分所得の多いDINKS(共働き子なし)がターゲットだった。
    それだと住民の高齢化に伴い街も衰退する。
    そもそもDINKSは街に思い入れがないため、廃れた街は見捨てて出て行ってしまう。
    (いまの日本の多くの街でこの現象が起きているように感じる)

    そこで、流山市ではDEWKS(共働き子持ち)をターゲットに据えた。
    こどもがいると余程のことがない限り出て行かないし、次世代にもつながるのだろう。

    この本を読むと、(実際はそんなことないが)流山がとてもすごい街に思えてくる。
    「6年連続人口増加率全国トップ」は事実かもしれない。

    しかし自分の実感としては、かなり誇張して

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    2023年03月16日
  • 流山がすごい(新潮新書)

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    千葉県流山市。多くの人にとっては千葉県にある市の一つくらいのイメージしかないだろう。しかし、少子化の時代にあって、人口増を成し遂げている。子育て世代に手厚い援助をしていることが理由である。
    西日本の明石市でも子育て世代に優しい政策を行うことで人口増加、商店街の活性化、税収増を果たしている。
    子育て支援以外にも、流山で頑張る人たちを取り上げている。
    子育て世代、日本全国の自治体の公務員や首長、議員、首都圏で家やマンションを探している多くの人に読んでもらいたい本である。

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    2023年02月15日
  • ロケット・ササキ―ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    シャープ技術担当専務→副社長の佐々木力さんについての本。
    カシオとの電卓戦争でシャープの陣頭指揮を執り、のちに電子工学の父とも呼ばれた人物。

    戦時中の殺人電波の研究、電卓戦争の話、アポロ計画に携わりロケットササキと呼ばれるまでになった話、孫正義やジョブズとのエピソード、内容が濃くて面白かった。

    以下は備忘録がてらメモ。

    アスキー創業者でパソコンの天才と呼ばれた、西和彦さんから、
    カリフォルニア大学バークレー校に面白い日本人がいると聞き、のちのソフトバンク孫正義に会いに来た。
    その際、スティーブ・ジョブズにも出会った。

    早川電機(現シャープ)に移籍して2年した際、電卓「CS-31A」を3

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    2023年02月12日
  • 会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから

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    企業の成功書は、いくつもあるけど
    これは、失敗の書。家電メーカーが統廃合され
    サンヨーのブランドも無くった。そこて行われた事
    当時の社長や会長の話しや営業、開発など
    様々な立場がどうあって、どうなったか書かれている。
    経済系のノンフィクションだけど、ちょっとフィクションもはいった誇張した表現が気になるけど
    サンヨーというメーカーがどうなったか、とても勉強になる一冊。

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    2023年02月02日
  • 流山がすごい(新潮新書)

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    関西からは、流山はひどく遠いところにある。どういう土地なのか、イメージが湧きづらいのだが、この本が描くイメージはビビッドだ。
    街クリエーターやイベンターの手柄話ではないのが良い。ジャーナリズムの専門家であり、住民・当事者でもある筆者の自分事としての熱量が伝わってくる。
    生き生きとした街を維持するのは、行政と住民のコンビネーション、ビジョンがうまく繋がって回ることが必要だということがわかる。
    ただ、流山も、今は良いかもしれないが、全ての世代、全ての生業にとって、幸せな街なのか、今後もそうあり続けるのかどうか。今のインフラ・アセット、住民はやがて変性していく。CITYは時間的に連続した実体だ。その

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    2023年01月28日
  • 流山がすごい(新潮新書)

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    流山の発展に都市計画のプロが関わっていたというのは興味深かった。(TX開通とともに勝手に栄えたものと思っていた。)

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    2023年01月26日
  • 流山がすごい(新潮新書)

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    <目次>
    第1章  保育の楽園を生んだ奇跡
    第2章  ヒューストンからやってきた市長~井崎美治物語
    第3章  市議になるなら流山~近藤みほ
    第4章  「母になるなら、流山市。」~流山改造計画
    第5章  「千葉のニコタマ」はこうして出来上がった
    第6章  起業するなら流山~和菓子店の女主人は31歳
    第7章  流山は1日にしてならず~角栄を口説いた男・秋元大吉郎
    第8章  野菜買うなら流山~有機農法の鉄人・小野内裕治
    第9章  天才サッカー少年が球団社長になるまで~流山FC・安芸銀治
    第10章  東京ドーム30個分の「EC神殿」が1万人を雇用する

    <内容>
    近年すこぶる評判の高い流山市。千葉県以

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    2023年01月05日
  • 流山がすごい(新潮新書)

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    千葉県流山市が、子育てに優しい街として話題になるまでの過程が綴られている。
    交通の便がよくなる、バイタリティ溢れる人が集まるなど、いくつかの要素が重なって、現在の流山市が作られていったことがよくわかった。
    特に、市政において、既存の考え方を変えていく過程は、綴られている以上に労力を要したように思う。
    こういった事例をもとに、さらなる子育てに適した自治体が生まれてくると非常によいが、既存意識や体制と粘り強く寄り添っていく根性が必要なのだと感じた。

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    2023年01月04日
  • 稲盛和夫 最後の闘い

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    JAL再建に本気で取り組んだ稲盛さんの熱意が伝わってきました。
    仕組みがあっても、それを実践するのは社員。
    やらされるのではなく、腹落ちさせて自走できるようにするのがいかに大変なことか。
    稲盛さんの言葉で「問題が起きたら自分が動け。自分で決めて、自分でしゃべれ。それがリーダーだ」が印象的でした。
    今度はアメーバ経営を学ぼうと思います。

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    2022年10月10日
  • 稲盛和夫 最後の闘い

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    稲盛和夫氏が逝去されたのをきっかけに手に取ってみた。稲盛和夫氏は経営者としてより、哲学家として好きな部分が多い。稲盛氏の「愚直に、真面目に、地道に、誠実に、働け」という言葉は今の自分の軸となっている。

    そんな稲盛氏のJAL再建の裏側。とんでもない偉業に対し、一定数のやっかみ、僻みを持つ人らの反応は今の日本が病んでる証拠なのかも。
    ただANAの立場からすると同情はする。

    読み物としても面白い本だった。

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    2022年10月02日
  • 稲盛和夫 最後の闘い

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    『稲盛和夫 最後の闘い』
    自ら目標を見つけて燃える自然性、燃えている人がいれば自分も燃えていく可燃性、何があっても火がつかない不燃性。人間は三種類に分けられるという発想は面白いと思った。私がかつてバイトをしていた早稲田アカデミーは「本気でやる子を育てる」というキャッチコピーを持っているが、これは自然性と可燃性の人間を育成していくという強い意思表示であると考えるし、今になって非常に良いコピーであると感じる。

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    2022年09月19日
  • 東芝解体 電機メーカーが消える日

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    一般企業には勤めたことがないので、ただただ華々しい世界の裏側は泥々しているのだと感じた。それと同時にどの世界も世の中の進むスピードについていくことができず、失速していくのだと思った。判で押したような人材を育てては、同じことの繰り返しだということを改めて痛感した。

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    2022年06月23日
  • GAFAM vs. 中国Big4 デジタルキングダムを制するのは誰か?

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    GAFAMと中国big4と呼ばれる巨大なIT企業のそれぞれの設立の様子から現在に至るまで、その対比がわかりやすくまとめられており、最初に読む本としてはおすすめできると感じた。
    日本は良くも悪くも、誰かからまねること、現在あるものをより改良することに長けていると考える。めまぐるしいIT社会で日本が遅れをとっている現状を日本企業の特性から何とか打破するためには、中国big4の企業がそうであったように、もっと謙虚に中国企業を見習うことではないのかと感じた。

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    2022年05月01日
  • 稲盛和夫 最後の闘い

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    ネタバレ

    官僚的で腐敗した巨大組織を根本から立て直すために必要な思想と行動が凝縮されている。
    ・まずはリーダーのマインドから。1日3時間の研修を月に17回開催(全て内製)。稲盛はそこで「利他の心を大切に」「嘘をつくな」「人をだますな」といった精神論を話し続けた。少しずつ、言い訳ばかり上手かった幹部に、責任感が芽生え始める。最終的にはJALの3万2000人を変えた。
    ・従業員の幸福追求を目指すため、組合とも本気でぶつかる。
    ・利益と安全。両方を追求する。シーソーの支点を持ち上げる。
    ・アメーバとフィロソフィは車の両輪。アメーバは仕組み、フィロソフィは考え方。

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    2022年03月14日
  • 稲盛和夫 最後の闘い

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    会社更生法を適用されたJALの再生に、「晩節を汚すからやめておけ」と周囲に言われながらも奮闘した稲盛和夫の経営者人生最後の闘いを描いたドキュメント。大西康之氏は企業もののドキュメンタリーの名手として私が愛好する作家さんであり、最近は『起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』がベストセラーになっています。稲盛和夫の考え方や行動指針がJAL再生という壮大なテーマの中で具体的に描かれており、特に大企業においてこれからリーダーを目指す人にとっては非常に参考になる内容と思いました。

    稲盛和夫を言い表しているのは、エピローグにある以下の部分だと思います。

    ”20代から80代まで「静」

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    2022年02月13日