大西康之のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ私が原子力事業部で働いていたのが、2005年から2018年。まさに東芝の西田社長、佐々木社長の時代であり、東芝の盛衰のドラマの真っただ中である。
実務で原子力事業に関わっていたものとして、本当に耳が痛い内容も含まれているが、改めて原子力ムラの特異性を感じる。
内容に関しても、精緻な取材をされており、長いこと原子力に携わっていた私でも知りえない内部情報が多く、感心させられた。
MBAのケースでも学んだことであるが、企業は何故悪に(粉飾決算に)手を染めてしまうのかを考えさせられる。
エピローグに掲載されている、富山さんの「会社はフィクション」という言葉が全てを表しているように感じられた。存在す -
Posted by ブクログ
・誰がやっても立て直せないと言われたJALに稲盛はたった3人の腹心を連れて飛び込んだ
・京セラを創業してから50年。半世紀にわたる経営者人生で蓄積した知識、経験、哲学すべてを動員し、経営破綻で自信を喪失した3万2000人のエリート集団に「生きる力」を植えつけた
・伝票の書き方、会議の進め方といった細かい仕事の作法の積み重ねであった。大雑把な経営計画しか持たなかった会社が部門別で日ごとの収支を管理するようになり、「自分は今日、会社の利益に貢献したのか、それとも赤字を作ってしまったのか」が一目でわかるようになった。稲盛が生み出したアメーバ経営の威力である。
・稲盛はこれまでの記者会見やインタビュ -
Posted by ブクログ
かつて世界の半導体市場を席捲し、家電と言えば日本製が一番と謳われた日本の電機メーカー。それが現在では見る影もなく存在感が薄れています。東芝、シャープは最近の新聞報道でも様々な情報が出ていますが、ソニー、パナソニック、富士通、NEC、三菱電機、日立などの企業についてはあまり情報を目にすることがありません。しかし、20年前と比較すると程度の差はあれどのメーカーも躓きを経験しています。成功体験にしがみついたり、企業トップの人事をめぐる内紛だったり、消費者のニーズを無視した開発を押し進めたりと、原因は様々です。しかしその失敗を無駄にしないためにも、また同じ轍を踏まないようにするためにも「どこで道を誤っ
-
Posted by ブクログ
電機メーカーが日本人の誇りだった日もあるんだよなあ~
学生時代、ケンブリッジで、僕の持っているウォークマンに、全世界の留学生が寄って来た時にはホントにびっくりした
みんなに「売ってくれ売ってくれ!」と頼まれ、ソニーが誇らしかった。
時代ははるかに遠く。
そりゃ、東芝はヤバいだろうし、原発関連全滅はわかるが
サムソンに負ける体制になってしまったのは、やはり通産省が悪い。
リスクとって途上国へ向かったサムソンが勝つのは当たり前
半導体もみな産学共同で、庇護しているうちにダメになり
国民車構想も、「官僚たちの夏」では花形だけど
邪魔しかしてなかったという説もあるもんなあ
ソニーもストリンガーです -
購入済み
電機業界の真相と現実
ある程度業界の状況理解していたつもりでも、全体を俯瞰した内容に考えさせるものがありました。また、なかなか将来の夢を描きにくいのも、後味が悪いのが正直な感想でした。次の一歩はどありそうか?の一言でも欲しかった。
-
Posted by ブクログ
ネタバレわが師(とこちらが勝手に言っているだけだが)日下公人先生によれば、全職業の中で一番難しいのが経営者だそうである。何故なら経営者は事業計画を練り、銀行、出資者に頭を下げ金銭を出してもらい、社員を採用し、人材育成をして、営業をして、顧客からのクレームに対応して、利益が出たら節税し、内部留保を貯め、投資を行い、ゴーイング・コンサーンにするというスーパーマンでないといけないというからだ。
なるほどそうである。そうなると上記のようなことをしていると、当然寝る暇もないくらい働かないといけない。稲盛さんも京セラ(創業時は松風工業と言った)を起業した時は徹夜、徹夜の連続だったそうである。
そんな稲盛さんは -
Posted by ブクログ
稲盛和夫とそのチームによるJAL再生ドキュメンタリー。
会社更生法適用後、再上場の確率は7%(TDB調べ)と言われている中、それを成し遂げた再生物語を、日経新聞編集委員が綴っています。
(因みに、二次破綻の確率は40%)
民主党政権下での稲盛氏招聘の経緯から始まり、JAL役員の反発と理解、経営科学の浸透、787問題の解決、航空グループの選択などがまとめられている良書です。
時々に、過去を振り返る形で、京セラでアメーバ経営が高度化されていく経緯や、第二電電を立ち上げた背景に触れられているのも興味深いところ。
「計画一流、言い訳超一流」と言われた官僚らしい官僚組織に、「航空業界の素人」である稲